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台湾本場の石頭火鍋が、心斎橋のにぎやかな通りにありました


こんにちは、台北ナビです。
まさか大阪で、台湾本場の「石頭火鍋」が食べられるとは思っていませんでした。ナビも鍋好きで、いろんな鍋を試してきましたが、台湾を代表する鍋料理と言ったら「石頭火鍋」でしょう!なのに、ここ数年は「麻辣」やら薬膳、キムチやトマト、昆布だしベースなどどいった創意工夫を凝らされた鍋料理が続々と登場し、それはそれでおいしいのですが、その分台湾の伝統的な鍋料理の姿が徐々に薄くなってきているのが、残念だなと思っていました。
台北ナビでも「石頭火鍋」店は紹介していますが、ここ数年は新進開発の鍋に押され気味。そんな中、大阪で伝統の味が受け継がれた「石頭火鍋」に出会うことができました!日本の皆様、台湾を代表する鍋を国内で味わいたいなら、ぜひこちらの「紅爐餐廳」へ。
店先

店先

お店の周辺

お店の周辺

レストランは、地下鉄御堂筋線「心斎橋」の6番出口を出て、心斎橋筋方向へ。2番目の角を左折し、まっすぐ行った左側にありました。お店の開店時間は17時なのですが、この周辺は夕方から開店の店も多く、夜が長い街なのです。夜にはまだ早い時間にナビは到着したのですが、もうすでに宴会模様の先客が10名ほどいらっしゃいました。

心斎橋のにぎやかな巷子内で


お店の創業は昭和60年(1985年)。
2代目黄城介男さんのご両親が日本へ来られた年です。お店は常連さんも多いですが、2代目黄さんのお話によると、東日本大震災後に新しいお客さんもかなり増えましたとのこと。老舗の台湾料理店ということでここまで足を運び、台湾からの寄付金に感謝の言葉を述べてくれるお客さんもいて、小学1年生の時に親と一緒に日本へ来た黄さんは、母国を誇りに思う感情が湧き上がってきたそうです。黄さんとは、逆に長く台湾に住んでいるナビですが、そのお話は震災後まもなく、ナビプラザに台湾の方へと様々な感謝の言葉や品々を届けてくれた観光客の姿を思い起こさせてくれました。
店内は、昭和っぽいレトロ感もあります 店内は、昭和っぽいレトロ感もあります
店内は、昭和っぽいレトロ感もあります 店内は、昭和っぽいレトロ感もあります

店内は、昭和っぽいレトロ感もあります

本場「石頭火鍋」ここにあり

まずは前菜を

まずは前菜を


鍋をいただく前に前菜が運ばれてきたので、いただきます。
台湾でもよく見かける麺筋の小菜、燻製のカモ肉、きゅうりの漬物です。
どれも、おいしい。ここでもう台湾と同じ味~!と感動のナビ。
Aセットには、たまご麺とデザートがついています、この日は西米露デザートで南国風 Aセットには、たまご麺とデザートがついています、この日は西米露デザートで南国風

Aセットには、たまご麺とデザートがついています、この日は西米露デザートで南国風


石頭火鍋
Aセット 前菜、麺、デザート付き 3500円/一人(2名様から)
Bセット 前菜、麺、デザートなし 2500円/一人(2名様から)
こちらは、Aセット、4人分あります

こちらは、Aセット、4人分あります


家庭的な雰囲気の店内なので、家でゆっくり食べているかのような気分になります

家庭的な雰囲気の店内なので、家でゆっくり食べているかのような気分になります

鍋に入れられる具材も運ばれてきました

鍋に入れられる具材も運ばれてきました


「石頭火鍋」の作り方ですが、まずゴマ油を敷いた石鍋を温めます。温まってくると鍋からはゴマの香ばしいいい香りがしてきました。そこにタマネギと豚肉を入れて炒めます。油が飛ぶので、鍋を囲む盾のようなものをテーブルに置きますが、今回は写真を撮るため置いていません。
大体火が通ったところで一回取り出します。
タマネギ

タマネギ

豚肉

豚肉

炒めてから取り出します

炒めてから取り出します

まずは白菜を敷き詰めます

まずは白菜を敷き詰めます


次に鍋にはシイタケ、トマト、エノキダケ、白菜、豆腐、アサリ、ハマグリ、エビ、イカ団子、魚餃や燕餃などの台湾鍋に欠かせない練り物などを加え、その上に先ほど炒めたタマネギと豚肉を入れ、高湯を注ぎます。
高湯はチキンベースのスープですが、台湾料理には必須の米酒なども入っていて、高湯の良し悪しが「石頭火鍋」の旨さを決めるポイントになります。
具材を全部入れたら

具材を全部入れたら

スープを注ぎます

スープを注ぎます

これで煮立つのを待ちます

これで煮立つのを待ちます

グツグツしてきました

グツグツしてきました


煮立ったところで、まずはスープを一口いただきます。うまい…。この日の取材陣は3人いたのですが、皆声を合わせてうなってしまいました。冬場だと、このスープだけで体がポカポカあったまることでしょう。
何もつけずにそのままでもおいしいのですが、酢醤油、生卵、ネギを混ぜたタレにもちょっと付けてみて下さい。お好みで沙茶醤もどうぞ。台湾にいるのと同じ気分になれますよ。
おいしそうです

おいしそうです

お椀に入れて

お椀に入れて

卵は溶いて、野菜や肉をちょっとつけてみてください

卵は溶いて、野菜や肉をちょっとつけてみてください

台湾人は、沙茶醤に付けるのが好きです

台湾人は、沙茶醤に付けるのが好きです


鍋の最後には、麺を加えます。こちらはたまご麺。ラーメンみたいでもあり、すぐ柔らかくなって食べやすい。最後の麺でお腹いっぱいの満足感。

西米露のデザートもついていました。夏場はマンゴープリンや杏仁豆腐もあります。
〆はたまご麺でどうぞ 〆はたまご麺でどうぞ 〆はたまご麺でどうぞ

〆はたまご麺でどうぞ



鍋料理は、やはり寒い季節に欲せられる度合いが高いので、夏場7月1日~8月31日は、石頭火鍋500円引きというキャンペーンもあり。
出汁が効いていました

出汁が効いていました

単品料理もお試しを


鍋だけの店ではなく、単品にもはずせないメニューがいくつかありました。

まずは
自家製カキ春巻き(900円)
サクサクの中身は、豚肉、ニラ、タマネギ。カキの味もしました。
軽く食べられます。


スペアリプ塩胡椒ニンニク炒め(1300円)
香ばしい香りとともに登場。肉は柔らかく、ジューシー感もあり。
おつまみとしても最高の一品ですね。


台湾生ハムと湯葉薄パンの包み(1000円/2つから)
蜜汁火腿。高級金華ハムが挟まっています。皮と揚げ物のサクサク感とあわせると食感もさることながら、お味の方も申し分なし。

エビとクワイのレタス包み(1400円/2つから)
生菜蝦鬆。パリッとしたレタスに、エビとクワイがのっかっています。台湾の黒クワイはシャキシャキしていますが、日本のは加熱すると柔らかくなり、歯ごたえがなくなります。が、クワイが分かりにくい分、なんとエビは大盛り!レタスのお皿を手に持っていただく料理ですが、エビがボロボロ落ちるほど入ってました。エビ好きには、たまらない一品です。
エビがあふれています

エビがあふれています



薄切り豚肉の醤油ソースあえ(1300円)
蒜泥白肉。うまいです。湯がいた豚肉にかかったソースもたまりません。ニンニク味が効いていて、豚肉、ソース、薄切りのキュウリを一緒に口の中に放り込むと幸せが広がっていく感じでした。
また食べたい味

また食べたい味


エビのニンニク香り素揚げ(1500円)
香酥大明蝦。大ぶりの香ばしいエビ料理は、見た目でもう食べたい衝動に駆られます。ニンニクの香りも食欲をそそります。ミソもいっぱい詰まっていて、殻はそのまま食べられるほどカリカリ。エビ好きの方には感動の一品かもしれません。
全部丸ごといってください

全部丸ごといってください

夜も更けて


ナビたちがいただいている間にお客さんはどんどん増えていきます。夏場は比較的座れるそうですが、週末や冬場は事前予約をしてくださいね。
キッチンを担当しているのは台湾の某有名レストランで修業された台湾人シェフ。
内部は台湾の人たちで切り盛りしているので、本場台湾の味がここで再現されています。
2代目オーナー・黄城介男さん

2代目オーナー・黄城介男さん

この出汁が~と思い起こすナビ

この出汁が~と思い起こすナビ

手作りのきゅうりの漬物も美味

手作りのきゅうりの漬物も美味

大阪の台湾、ここにあり

大阪の台湾、ここにあり

黄城さん曰く、裏メニューもありますよ~とのことですが、厨房がてんてこ舞いの時は対応できないこともあるので、事前に電話で要望を伝えてくだされば、可能な限り対応いたします、とのことでした。それと、メニューは一部中国語表記の部分があり、日本人は見逃しがちですが、台湾からの人たちはそこから注文する方も多いそうですよ。どこにあるのか探してみてくださいね。
少しレトロな店構えと「石頭火鍋」、家庭的な味の単品の数々。そして、親切なスタッフたち。ナビたちがこよなく愛する「台湾」が、そのまま大阪で再現されている、そう感じられるお店でした。

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2014-08-15

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-08-15

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