雲の上でいただく高級海鮮料理。ミニチュアのように見える台北の街を360度見渡せます。ここはまさにトップオブ台北!
こんにちは、台北ナビです。
台北一の絶景と言えば、やはり台北101ですよね!今回はその展望台のすぐ下にあるゴージャスなレストランをご紹介します。欣葉やディンタイフォンなどの有名レストランの支店が数多くひしめく台北101の中で、最も高い86階のワンフロア全てを占めているのがこの「頂鮮101」。ここでいただけるのは、新鮮な魚介類を用いた台湾風海鮮料理です。中華民国100年1月1日にオープンしたこちらのレストラン。窓からの眺めの素晴らしさはもちろんのこと、大きな披露宴会場も備えていて、内装も料理も圧倒的な豪華さです。ここに来れば日頃の喧騒を忘れ、ゴージャスな時間を過ごせること間違いなし!
入り口からして別格なんですね!
左の展望レストラン側に向かいます
とても豪華なレストランだと聞いていたので、ドキドキしながら向かった小市民ナビ。普段ウロウロしていたショッピングモール側からは頂鮮101に入れないことを知り、愕然といたしました。
入口はオフィスビルの方にあります。
セキュリティーゲートもあり、警備員さんもいらっしゃるので緊張してしまうのですが、86Fのレストランに行く旨を伝えると、2Fへ上がるエスカレーター上のカウンターを教えてくれました。カウンターでレストラン名と予約者名を伝え、レストランへの確認が取れると、ゲート内への入館が許可されます。予約必須、というわけです。
このエレベーターで2Fのカウンターに上がります。
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看板発見!ひと安心です。予約したレストラン名と氏名を伝えましょう。
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途中で乗り換えもありますよ
高速エレベーターで60階まで上がり、さらに乗り換えて86階へ。
スマートなエスコートでおもわず背筋が伸びてしまうナビ。
さあ、ついに「頂鮮101」へ到着です!
高級感あふれる内装とインテリア、お化粧室も必見です!
エレベーターを降りるとすぐにレストランの入り口です。
中はぐっと天井が高く、大きなシャンデリアも。白い壁に窓からの光がやわらかく反射して、まるで宮殿のようです。厨房などが中心になるよう造られているため、360度全ての窓に客席があるとのこと。
来る度にまた違う景色を楽しめるのも魅力的ですね!
宴会場内部です。もっと奥まで広く作られています。
入口正面のロビー席でも充分素敵なのですが、入って左手には宴会場もあり、さらに豪華な作りになっています。
このひろーーい宴会場、なんと最大800人まで入ることができるとか!結婚式やイベントなど様々な催し物が行われているそうですが、これらがない場合は、宴会場も一般のお席として使われるそうです。
レストランの中でも最も夜景のきれいなこのお部屋。窓から夜景を見ながらのプロポーズ、なんていう場面に出会えるかもしれません。こんなところで言われたら、間違いなくコロッといっちゃいますよね。あ~~~、うらやましい!!
こちらのロビー席はランチ1380元から、夜1980元からだそうです(サービス料別)。窓側のお席は少しお値段が高く、ランチ1980元から、夜2380元からです。年末年始のカウントダウンの花火も、レストランの中から見ることができます。窓の下から上に打ちあがる様子は圧巻なのだそう。
早くから予約でいっぱいになってしまうので、気になる方はお早めに問い合わせてみてくださいね。
気分は姫です。お化粧直しもいつもの倍はかかってしまいそう
そして、なんとなんと、お化粧室からもビックリするほどの絶景が!!!しかも女性用には巨大鏡に素敵ソファーまで!
こんなに素敵で開放感のあるトイレは初めてです(笑) 女性はお化粧したりおしゃべりしたりと、お化粧室で過ごす時間が長いから…とのこと。
このレストランにいる間は、いつでも気持ちよく外を眺めていられるんですね♪ありがたいご配慮です。
お友達のお支度を中でゆっくり待つこともできますよ。
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男性用だって、こんなに開放的!
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いつかは貸し切ってみたい素敵な個室
レストランの個室というよりも、宮殿のひと部屋のよう
宴会場の反対側には、11の個室があります。
それぞれ台湾の地名が付けられていて、特に広めの角部屋2部屋はそれぞれ台北と高雄。最大30名まで入れるこの部屋は、プロジェクターや応接セット、お手洗いまで完備されています。クジャクのはく製まで飾られていましたよ!企業の重要な会議や国外からの賓客があるときなどに使用されているとのこと。個室内で景色も十分に楽しんでもらえるよう、一流レンズメーカーZEISSの双眼鏡まで準備されていました。まさに至れり尽くせり。そして壁に貼られている作品は、なんとクジャクの羽を一枚一枚張り付けて作られているのだそう。職人芸ですね。
クジャクさんもたたずんでいます
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クジャクの羽根!近くで見るとドキドキします
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小さい個室…と言ってもこの広さ!充分すぎる豪華さです!
その他の個室もとっても素敵で、一流ホテルのよりも贅沢なお部屋です!シャンデリアの下がる天井は、高さ10m。これはお掃除も電球交換も大変ですよね。
白い壁は火事などで燃えにくい石膏とのことで、色々考えて造られているんですね。
そして、こちらの壁にもクジャクやキジの羽を一面に張り付けた作品が飾られています。この作業を思うだけでめまいがしそう…!
部屋ごとに異なる作品になっています。こちらはクジャクとキジ。
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個室は2名からOK。人数に合わせてコーディネートしていただけます。
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食事用のダイニングテーブルの他に、窓の景色を眺めるためのテーブルセットも置かれています。
台北101の窓は斜めにせり出す形をしているので、椅子に座っていても外の景色がとってもよく見えるんです。ナビたちがお邪魔した日は午前中に雨が降った後。雲が邪魔して景色が見えないかしら…なんて思っていたら、レストランはなんと雲の上!流れる雲を足元に見ることができました。晴れた日の景色はもちろん最高ですが、こういう日の眺めもまた素敵だな、と嬉しくなってしまいます。
いけすに泳ぐ新鮮な魚介類を使った台湾料理、いただきましょう!
24時間管理の水槽。おかげでみんな元気です!
個室のすぐ近くには、大きな水槽がたくさん。
ハタ、カニ、ロブスター、シャコ、貝類…数えきれないほどの魚介類が泳いでいます。この水槽は24時間管理されていて、停電などでお魚がダメにならないよう、夜でも必ず誰かが見ているそうです。おかげでみんな元気いっぱい!嬉しいですね。ナビの大好きなカニもたくさんいました。卵のたっぷり入った「紅蟹」も美味しいらしいですが、まだ交尾をしていないメス蟹の「処女蟹」は身がたっぷりでミソも多く、台湾の方は大好きなのだとか。北海道から直送のタラバガニもいましたよ。
看板メニューの担仔麺を作るための特別な厨房です。
西洋風の内装に、台湾の街並みが入り込んでいるようで、不思議とほっとします。
まばゆい内装や元気なお魚たちに気を取られてウロウロしていたナビですが、やっと席に落ち着きました。食器は、英国王室御用達ブランドWEDGWOODの磁器、「銀製品の代名詞」と言われるフランス老舗シルバーウェアメーカーのChristofleのカトラリー、250年以上の歴史を誇るドイツRIEDELのワイングラス、とどれも一級品。優雅な食事を予感させてくれます。
それではついにお料理をいただきます!今回いただいたのは2380元のコース。
最初にいただいたキウイフルーツのジュースがなんとも爽やかでうれしいです。
鮑魚沙拉佐和風 アワビの和風サラダ
前菜は甘辛く煮たアワビと海ブドウが特徴的なサラダです。
さっぱりした和風ドレッシングで、ペロリといただいてしまいました。アロエのシロップ煮も瑞々しくていい脇役です。
傳香魚翅佛跳牆
フカヒレ入り台湾式高級具材煮込みスープ(ぶっとびスープ)
台湾で高級スープと言えばこの「ぶっとびスープ」。
こちらのスープは7~8時間かけて煮込むそうです。フカヒレ、骨付き肉、干し貝、衣笠茸、松茸などたくさんの具材を入れてあります。意外にあっさりしているのですが、後味が奥深い。余計な味が入らないよう、ゆっくり時間をかけて旨味だけを引き出しているようです。
綠野遊龍蒸干貝
ホタテの蒸し物 海藻麺添え
大ぶりのホタテに、海藻で作られた麺が添えられています。
この麺がぷるっぷる!スープにまで海の香りがたっぷりで、なかなか後引くお味です。
:魚料理の中身は当日の漁次第で決まるそうです。
今回はハタをいただきました。
燒烤澳洲羊肩排
オーストラリア産羊の肩肉のロースト
羊肉を赤ワイン、ニンニク、醤油、砂糖などで作った自家製の甘辛いタレに漬け込んで焼いてあります。
臭みも無くなりお味もしっかり。台湾のステーキにもよく添えられているミントソースはお好みで。
蝦捲花枝炸雙拼
ぷりぷり海老巻き揚げとイカ団子
実はこの「頂鮮101」、元々は台南擔仔麵の老舗なんです。
なので、擔仔麵につきものの蝦捲(エビ巻き揚げ)と花枝炸(イカ団子)もちゃんとコースに入っています。花枝炸はプリプリシコシコで噛みごたえ充分。
蝦捲もエビの甘味がたっぷりで、中のシャキシャキした触感のものはクワイだそう。日本ではお正月のおせち料理の定番ですが、台湾料理ではこんなところにも使われているんですね。
エビ揚げは、レタスに包んで食べます。
歡喜福臨小湘粽
中華チマキ
こちらのチマキ、実はオーナーのお母様である周老夫人の味を元に作られています。
彼女がまだ屋台でチマキを売っていた頃、他のお店とは違う味にしようと研究を重ねて作り上げたものです。
台湾の一般的なチマキは卵黄や肉など塩味のものを入れることが多いのですが、こちらのものは緑豆やハスの実など甘味のあるものをすり潰して餡にしているのが特徴的。かと言って、しつこい甘さではなく、とっても上品で、お土産にしたら喜ばれそう!
こんなに立派なお店になっても、屋台の頃の味を大切にしているというところに、ナビはグッときてしまいました。
招牌台南擔仔麺
看板メニュー台南担仔麺
擔仔麺で始まり、台北101のトップにまで上り詰めたこちらのレストラン。やはりこれは外せないですよね!
店内の特別スペースで作られ、客席に届けられます。台湾の代表的な庶民の味が、こんな優雅な空間で豪華な食器で運ばれてくるなんて!不思議な感覚もしますが、澄んだスープが品よく、2杯目もほしくなる味でした。
臻品鮮令水果
季節のフルーツ
彩りもきれいで、レンブの赤さにびっくり。案の定シャキシャキして甘かったです。
梅肉をはさんだプチトマトも絶妙な組み合わせで、はまりました。
時令手工甜品: 寶島香蕉杏仁茶
手作りデザート・台湾産バナナ杏仁茶
バナナとタピオカも入った温かい杏仁茶にほっこりとなりました。
味に深みがあるので、他に何か入ってるんですか?と聞いたら、なんと、バナナ杏仁リキュールとのこと!どうりで、コクのあるデザートに仕上がっています。
おススメ料理、まだまだあります
頂鮮101おススメメニューからもいくつかいただきました。
烏魚子冶金龍蝦
カラスミと塩卵をまぶした 伊勢海老炒め
頭をもたげた伊勢海老の姿がりりしいですね。
エビは上品な一口サイズ。台湾特産のカラスミと塩卵の黄身がまぶされて、その上にはキャビアまで!この3種類の卵の風味豊かな塩味が伊勢海老の甘味を引き立てます。アボガドベースのソースに付けていただきました。テーブルが一気に華やかになる一皿ですね。
台式魚翅海鮮羹
台湾式フカヒレのとろみスープ
数ある海鮮の中でも、王者と言えばこちらのフカヒレ。
とろみも手伝ってか海鮮の旨味が凝縮されたような。でも食べてみると、意外にあっさり。じっくりと噛みしめながら食べたい一品。
蒜酥虱目魚
ミルクフィッシュのニンニクハーブ焼き
ミルクフィッシュは小骨の多い魚なので、普通は食べるのがちょっと面倒だったりします。
しかし、こちらでは小骨を除いて一口大に仕上げてあるので、パクパクいけちゃいます。ニンニク、トウガラシ、ネギ、シナモン、コショウなどをミックスしたピリ辛のふりかけが美味しいのですが、そのふりかけにも負けないお魚のうま味が堪らない。お酒にぴったり、ナビの一押しです!
梅釀番茄
トマトの梅漬け
一つ一つ丁寧に皮をむき、甘い梅酢に漬けこんだこちらの料理。
台湾料理では定番の前菜です。さっぱりした味と甘味で胃を元気にしてくれます。
高梁酒香腸
腸詰の高梁酒漬け
台湾の代表的なおつまみ、台湾ソーセージを高梁酒とシナモンに漬けたもの。高梁酒はサトウキビや果実などで作る台湾の伝統的な蒸留酒。
ソーセージ肉は黒豚のもも肉、やわらかくて味のしっかりした部分です。一般的な台湾ソーセージとは一味違う、頂鮮オリジナルの香りが楽しめます。
五穀岩耳竹笙盅
なまこと木耳入りの五穀煮物
こちらは、干しナマコときくらげの他に、米、玄米、ハトムギ、ゴマ、粟の入った養生粥。
優しい風味でありながら、しっかりしたお味で、どんどんいけちゃいます。油をよく使う台湾料理の合間に、舌と胃を落ち着けてくれる嬉しい一皿。外帯(持ち帰り)して、明日の朝にも食べたい!
鮮露清蒸活鮮魚
魚の蒸し物
季節の魚の蒸し物は、当日の漁によってどんなお魚になるかが決まります。
今回は豆仔魚と言って台湾近海でとれる海水魚。15㎝くらいのサイズでイワシのような柔らかい身ですが、味はもっと淡泊。立派な卵がついていました。ショウガと醤油で上品に甘辛く煮てあり、上に添えられたネギと豆鼓がいいアクセントになっています。
南瓜焗烤鮮干貝
カボチャ貝柱オーブン焼き
スプーンを差し込むと、玉ねぎ、にんじん、マッシュルーム、シンタケ、マカロニと具だくさんなのがわかりました。
全体的にまろやかで上品な味。
百合白果炒蘆筍
百合ぎんなんアスパラガス炒め
色彩の美しさにウットリ。目でも楽しむ中華といった感じです。
アスパラガス、赤ピーマン、紫ヤマイモ、銀杏と個々の食感が、口の中で踊っているよう。まさに見ても食べても、という料理でした。
雰囲気もお料理も、贅沢づくしのこの頂鮮101。なかなか気軽には入れませんが、お誕生日でも記念日でも誰かの結婚式でもいいから、もう一度来て夜景を独占しながらお食事したーーーい!!と、思ってしまいました。
以上、台北ナビでした。