金春発牛肉店

金春發牛肉店 天水路總店

閉店・移転、情報の修正などの報告

創業1897年!台北で愛され続けて120年近い牛肉麺の人気の秘密を探りに行ってきました~!

こんにちは、台北ナビです。

台湾で食べたいものの上位に入るソールフードといえば「牛肉麺」があげられるのではないでしょうか? ナビも台湾へ来たばかりの頃は色んな牛肉麺のお店を食べ歩いたものですが、今回お邪魔した「金春發牛肉店」には他店ではあまり見られないこだわりがありました。

120年近く、世代を超えて台北の人々に愛され続けてきた「老店(老舗)」のこだわりの味を探ってきました♪ロケーションは観光客に人気の迪化街や寧夏夜市からも近い天水路、ナビで紹介のある台湾の化粧品ブランド「城乙化工原料(MERU)」や「ファースト コスメティックス ワークス」の真向かいです。ついでに立ち寄ってみて下さいね♪

牛肉一筋「金春發牛肉店」120年の歩み

さすが老舗店だけあり、メディアに取り上げられることが多いようです。台湾で有名なアメリカ人美食家の安東尼·麥可·波登(Anthony Michael Bourdain)氏も訪れたそうで、その他著名人のサインもたくさんありました! さすが老舗店だけあり、メディアに取り上げられることが多いようです。台湾で有名なアメリカ人美食家の安東尼·麥可·波登(Anthony Michael Bourdain)氏も訪れたそうで、その他著名人のサインもたくさんありました! さすが老舗店だけあり、メディアに取り上げられることが多いようです。台湾で有名なアメリカ人美食家の安東尼·麥可·波登(Anthony Michael Bourdain)氏も訪れたそうで、その他著名人のサインもたくさんありました!

さすが老舗店だけあり、メディアに取り上げられることが多いようです。台湾で有名なアメリカ人美食家の安東尼·麥可·波登(Anthony Michael Bourdain)氏も訪れたそうで、その他著名人のサインもたくさんありました!


店頭の看板の中で微笑んでいる、今は亡き「陳阿嬤(陳おばあちゃん)」を中心に、これまでお店が歩んできた道のりをご紹介します。

お店の始まりは日本統統治下であった1897年。創始者(陳おばあちゃんのお舅さん)が大同区を手押し車で売り歩いたのが始まりだそうです。仕事を探していた舅に陳おばあちゃんが「牛肉麺でもやってみたらどうか」とアドバイスしたのがきっかけだったとか。

しかしその当時は、農業を営んでいる多くの人が牛肉を食べない慣習があり、看板商品の牛肉湯と牛雑湯はなかなか売れなかったのだそうです。それでもそのスープのおいしさは徐々に広まってゆき、二代目陳おばあちゃんの頃には、当時台湾一の夜市といわれていたという重慶北路の圓環夜市に屋台を置けるほどになりました。
台北の都市化が進み景気に弾みがついてきた頃、天水路へ引っ越し4テーブルが置けるほどの小さなお店を出したものの、ご飯時になるとその人気で短い天水路にはたちまち満車となり、お客様に申し訳ないということで今の場所、天水路20号へ大々的にお店を構えることになったのだそうです。

現在は三代目にあたる陳おばあちゃんの息子・陳義寅さんと奥さんの林芝嫻さん、そして2人の息子さんが四代目として、力を合わせてお店を切り盛りしています。89歳でお店を退いた陳おばあちゃんのこだわりの製法と味はしっかり孫の代へと受け継がれています。
三代目・陳義寅さん。中々の美男子ですね。4人兄弟の末っ子である義寅さんがお店を継ぐことになったのは、小さい頃からいつもお母さんにピッタリくっついて、一番傍でお母さんが作るのを見てきたからだそうです。他の3人の兄弟もそれぞれにお店をもっており「金春發」の看板を掲げているとのことでした。

三代目・陳義寅さん。中々の美男子ですね。4人兄弟の末っ子である義寅さんがお店を継ぐことになったのは、小さい頃からいつもお母さんにピッタリくっついて、一番傍でお母さんが作るのを見てきたからだそうです。他の3人の兄弟もそれぞれにお店をもっており「金春發」の看板を掲げているとのことでした。

屋台時代のお店の写真が店内に飾られてありました。歴史を感じます。おかみさんに店名の由来を尋ねたのですが「阿嬤が吉祥そうな文字を適当に並べてつけたみたい」と笑いながら話していました。

屋台時代のお店の写真が店内に飾られてありました。歴史を感じます。おかみさんに店名の由来を尋ねたのですが「阿嬤が吉祥そうな文字を適当に並べてつけたみたい」と笑いながら話していました。

おかみさんオススメのメニューをご紹介!

日本語のメニューがあるので安心です。ただし、日本語メニューには日本人が好きそうなものが厳選されているため、それ以外にも気になるものがあれば中国語メニューからオーダーしましょう☆ 日本語のメニューがあるので安心です。ただし、日本語メニューには日本人が好きそうなものが厳選されているため、それ以外にも気になるものがあれば中国語メニューからオーダーしましょう☆

日本語のメニューがあるので安心です。ただし、日本語メニューには日本人が好きそうなものが厳選されているため、それ以外にも気になるものがあれば中国語メニューからオーダーしましょう☆

牛肉麺のお店に入ったら、まず「紅燒」にするか「清燉」にするか悩みませんか?でもこのお店ではその必要はありません。何故なら…開業当初から清燉一筋だからです!

おかみさん曰く、「紅燒を扱えば豆板醤や醤油を入れて煮込むことになってしまう。こんなにいい肉を使っているのに、他の調味料でアレンジしてしまっては、勿体なさすぎる。」とのことでした。

牛筋のみ数量の関係でニュージーランドのものを使用しているそうですが、その他は新鮮な国産牛にこだわっているそうです。開業当初から変わらず提供し続けてきた定番メニューの牛肉湯・牛雑湯・清燉牛肉麺や咖哩牛肉炒麵に加えて、四代目が開発した料理も人気があるのだそうです。どの分野でも、古き良きものを守り続けながらも新しい風を吹き込ませる作業はやはり大事なのだと感じました。

それでは、さっそくメニューをみていきましょう♪
◇清燉牛肉麺(台湾風赤身牛肉タン麺) 160元 

※普通の麺と冬粉(はるさめ)から選べます。
コクとうまみがじんわ~りしみてくるスープに感激のナビ!

しつこ過ぎず、でもあっさり過ぎもせず、丁度良い味加減がクセになりそうでした。どうしたらこんなにおいしいスープができるのか、骨や野菜と煮込んだり、特別な漢方を使ったりしているのか秘訣を探ってみたのですが、国産牛と少量の砂糖、塩以外は一切使用していないというのだから驚きでした。

輸入牛よりも高価な国産牛ですがもちろん冷凍は一切使用せず、南部で食用にさばかれた牛肉が夜中のうちに台北へ運ばれ、朝にはお店へ到着するという鮮度の良さが何より重要なのだとか。

カメラマンは「さばかれたばかりの新鮮な牛肉は、運ばれている最中もピクピク動いている」という話を聞いたことがあるそうです。そのくらい鮮度の良い牛肉を使用して初めて、この魅力的なスープが完成するのだと感心してしまいました。

牛肉は一つの鍋毎に2-3時間煮込んで出来上がるのだそうです。また盛り付けられている牛肉を食べてみればその鮮度の良さをすぐに実感できます。

実はナビは牛肉麺にゴロゴロ入った牛肉がそこまで好きではありません。でもこちらの牛肉は本当においしくてペロリといけちゃいそうでした!絶賛しまくりですが、それほど感動してしまったので、ぜひ皆さんも試してみて下さい☆
このように、牛肉を辣醬につけて頂くとgood!です。 このように、牛肉を辣醬につけて頂くとgood!です。

このように、牛肉を辣醬につけて頂くとgood!です。

◇咖哩牛肉炒麵(台湾風牛肉焼きそばカレー風味) 150元

昔からある看板メニューのひとつです。「カレーうどんの汁なし」といったイメージで、馴染みのある風味でした。日式カレーが大好きな台湾人が多いので、このメニューが愛され続けている理由が分かる気がします。

カレー粉はどこで調達しているのかたずねてみると、お店を始めた当初からずっと変わらずに使い続けているカレー粉の専門業者があるのだそうです。ちなみにその業者も100年の老舗だとか。喜餅などを扱うお店で「咖喱餅」をよく見かけたりすることを考えると、台湾におけるカレー粉の歴史は意外と古いのだと気付かされます。

きっと汁が欲しくなると思うので、同じく看板メニューの牛肉湯や牛雑湯(ハチノスのスープ)も合わせてオーダーすれば、ついでにこのお店の手押し車や屋台時代へタイムスリップした気持ちを味わえちゃいそうです。

◇炒龍骨隨(牛骨髄とトマト炒め) 180元

一見、どこにでもありそうなトマトの炒めものに見えますが、タイトルをみてビックリ!「コ、コツズイですか!?」

日本ではそうそうお目にかかれる部位ではありません。ナビは初挑戦でしたが、トロンとした食感でおいしく頂けました。

沙茶の味がしっかり効いていて、白米が食べたくなるような一品です。日本にはないような味付けだと思うので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
◇牛筋(牛スジ薄切り皿) 160元
先にしっかり煮込んでおいた牛スジは、オーダーが入ってから更にさっと湯通しして、テーブルへ運ばれるそうです。香油の香りがほんのりして、QQ(キューキュー=歯ごたえ抜群)です。

牛スジが苦手なナビが恐る恐る口にしてみたところ…「うまいっ!」。自分でも驚きでしたが、箸が止まりませんでした。鮮度のよい牛肉の凄さに圧倒されっぱなしの時間でした。ナビと同じく牛スジが苦手な方もぜひ一度挑戦してみて下さい。

一緒に出される「つけダレ」に付けて頂くのですが、ここで四代目が独自に開発したという斬新なつけダレのご紹介もしておきます。調味料コーナーにあるザラメが気になり、何に使うのか聞いてみたところ、四代目が好きな食べ方として辣醬と混ぜてつけダレにするとおいしいとのことでした。実際に試してみましたが、甘くて辛い(そのまんまですが笑)タレもアリだな、と思いました。甘口の方はぜひお試しあれ!
こちらが甘辛ダレです。

こちらが甘辛ダレです。

辣油はとても辛いそうなので、少しずつ足すことをオススメします。

辣油はとても辛いそうなので、少しずつ足すことをオススメします。

辣醬やお酢など必要に応じて小皿にとりましょう。 辣醬やお酢など必要に応じて小皿にとりましょう。

辣醬やお酢など必要に応じて小皿にとりましょう。


◇炒空心菜(空芯菜炒め) 70元

日本人が大好きな小皿料理のひとつですね。ガーリックも効いていて、ビールが飲みたくなります。

濃い味好きのナビ的には若干物足りなさを感じましたが、うす味好きのカメラマンは丁度良い塩加減だったそうなので、好みによりけりのようです。

ちなみに、アルコールは台湾ビールが置いてありました。アルコールの注文は20:00までとのことですので、ご注意を~。
炒め物は「小辣(小辛)」「大辣(大辛)」の2種類あります。何もいわないと「小辣(小辛)」で出てくるので、辛いのがお好きな方は「大辣(大辛)」、苦手な方は「不辣(辛くない)」と伝えて下さい。 炒め物は「小辣(小辛)」「大辣(大辛)」の2種類あります。何もいわないと「小辣(小辛)」で出てくるので、辛いのがお好きな方は「大辣(大辛)」、苦手な方は「不辣(辛くない)」と伝えて下さい。

炒め物は「小辣(小辛)」「大辣(大辛)」の2種類あります。何もいわないと「小辣(小辛)」で出てくるので、辛いのがお好きな方は「大辣(大辛)」、苦手な方は「不辣(辛くない)」と伝えて下さい。

天然食材を使用したアイス。迪化街でよく見かける人気のアイスは夏季限定で販売しているそうです。

天然食材を使用したアイス。迪化街でよく見かける人気のアイスは夏季限定で販売しているそうです。

アイスボックスに加え、コップ入れもレトロです!可愛い~。

アイスボックスに加え、コップ入れもレトロです!可愛い~。

食器はセルフサービスなので、必要あれば自分で持っていきましょう。子供用の食器やベビーチェアもありました☆

食器はセルフサービスなので、必要あれば自分で持っていきましょう。子供用の食器やベビーチェアもありました☆

アルコールは台湾ビール。その他ジュースもセルフです。黑面蔡はスターフルーツのジュースで日本人には馴染みがありませんが、チャレンジャーな方はどうぞ(笑)。 アルコールは台湾ビール。その他ジュースもセルフです。黑面蔡はスターフルーツのジュースで日本人には馴染みがありませんが、チャレンジャーな方はどうぞ(笑)。 アルコールは台湾ビール。その他ジュースもセルフです。黑面蔡はスターフルーツのジュースで日本人には馴染みがありませんが、チャレンジャーな方はどうぞ(笑)。

アルコールは台湾ビール。その他ジュースもセルフです。黑面蔡はスターフルーツのジュースで日本人には馴染みがありませんが、チャレンジャーな方はどうぞ(笑)。

上記以外にも、嘴邊肉(ほほ)、牛腩(バラ)、牛肚(モツ)など牛肉のあらゆる部位を使ったメニューがたくさんあります。鮮度の良い牛肉を使っているので、色々と試してみたくなります。

四代目が開発した「洋蔥牛肉(牛肉と玉ねぎ炒め) 170元」「馬鈴薯牛肉(牛肉とじゃがいも炒め) 170元」「牛蒡炒牛肉(牛肉とごぼう炒め) 180元」「泡菜炒牛肉(牛肉とキムチ炒め) 180元」も人気だそうです。これら炒め物と白米(台湾米を使用)を一緒に頼むのが現地人式です。

最近では日本人以外に香港、中国、韓国からのお客さんも多くなってきたという「金春發牛肉店」。地元民だけに留まらず海外の人たちからも愛されている様子を、天国の陳おばあちゃんはきっと喜んでいることでしょう。

お店はご飯時と休日が混みやすいようですが、とくに地元のお客さんは食事が済んだらすぐに帰っていくそうなので、基本的には長時間待たされるという心配はいらないそうです。シンプルに牛肉だけにこだわり続けている「金春發牛肉店」へぜひ足を運んでみて下さい☆

以上、台北ナビでした。

記事更新日:2016-02-18

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-06-19

スポット更新日:2016-02-18

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