15th「KKBOX風雲榜」(KKBOXミュージックアワード)に大潜入

台湾音楽市場に変化?ヒップホップがメインストリームに!

こんにちは、台北ナビです。

台湾発の音楽配信サービスKKBOXが主催する音楽アワード「KKBOX MUSIC AWARD」が1月18日、台北アリーナで開催されました。前年度KKBOXでの再生回数をもとに最も活躍したアーティスト「年度風雲歌手」を選出するもので、毎年豪華ゲストのパフォーマンスが音楽ファンの耳目を集めます。15回目となる2020年は、「年度風雲歌手」に選ばれた6組のアーティストをはじめ、全16組のアーティストが会場を沸かせました。

2019年度、最も人気があった歌手は誰?

15th「KKBOX風雲榜」(KKBOXミュージックアワード)に大潜入 KKBOX風雲榜 Lulu(黃路梓茵) 鄧紫棋(G.E.M) CHINGGSQUARD 高爾宣 唐仲彣 婁峻碩 芮德 A-Lin 謝和弦 周興哲 頑童MJ116Karencici 15th「KKBOX風雲榜」(KKBOXミュージックアワード)に大潜入 KKBOX風雲榜 Lulu(黃路梓茵) 鄧紫棋(G.E.M) CHINGGSQUARD 高爾宣 唐仲彣 婁峻碩 芮德 A-Lin 謝和弦 周興哲 頑童MJ116Karencici
灰色の雲が立ち込める台北の寒空の下、昨年に引き続き司会者のLulu(黃路梓茵)によって熱い幕が切って落とされました。Luluは赤毛のショートボブでイメージチェンジ、彼女の雰囲気にとても合っていて素敵です。

今年のトップバッターを飾ったのは、「年度風雲歌手」の鄧紫棋(G.E.M)。香港で活躍中の彼女、近年は台湾でも非常に人気が高く、KKBOXランキング上位の常連です。この日も、爆発力のあるパワフルボイスで会場を一気に引き込む圧巻のパフォーマンスを見せてくれました。曲風の異なる3曲のうち、特に反響があったのはバラード「句號」。KKBOXでも数週にわたり再生数首位をキープした人気ナンバーだけに、一際大きな歓声が上がりました。
サビにかかると中央のステージが上昇し、水や炎のプロジェクションマッピングが展開。彼女のファルセットと相まって、ものすごい迫力です。

サビにかかると中央のステージが上昇し、水や炎のプロジェクションマッピングが展開。彼女のファルセットと相まって、ものすごい迫力です。

歌っている時やポーズをキメてるときはとってもかっこいいですが、バックステージで見せる笑顔がこれまたキュート!

歌っている時やポーズをキメてるときはとってもかっこいいですが、バックステージで見せる笑顔がこれまたキュート!


2組目の「年度風雲歌手」に選ばれたのはCHING G SQUARD(CGS)のメンバーでもある高爾宣(OSN)。男性3人に紅一点のCGSは、2018年にデビューしたばかりですが、ライブチケットは秒殺完売という注目度ナンバーワンのラップグループです。まずは高爾宣(OSN)のソロメドレー「Old Me+Benz Booty+Why You Gonna Lie++With Out You」を披露。英語と中国語を組み合わせたラップとサウンドのあまりのかっこよさに、ナビは度肝を抜かれました。台湾のラップミュージックのレベルの高さを見せつけられたような気がします。続いて、ほかのメンバー唐仲彣(クリス・フロー)、婁峻碩(SHOU)、芮德(RĒD)も加わり、「Coconut Tree」「with CGS」で会場を盛り上げました。
バックステージでは、木訥でセンシティブな雰囲気をまとい「まだまだ勉強中です」と謙虚なコメントをする高爾宣。ステージのクールっぷりとのギャップに萌えます。司会者に「まるでマイクみたい」と突っ込まれた坊主頭は、台北アリーナを攻める決意のあらわれだそう。
「Benz Booty」で帽子を放り投げるなど、各所でしびれるパフォーマンスを見せてくれた高爾宣ですが、よく見たらルックスもイケてます! 「Benz Booty」で帽子を放り投げるなど、各所でしびれるパフォーマンスを見せてくれた高爾宣ですが、よく見たらルックスもイケてます!

「Benz Booty」で帽子を放り投げるなど、各所でしびれるパフォーマンスを見せてくれた高爾宣ですが、よく見たらルックスもイケてます!


3組目の「年度風雲歌手」、歌姫A-Linの1曲目は、アコースティックのギター伴奏のみの「旅。課 Passenger」。シンプルな演奏と背景が、彼女のゴージャスな歌声をかえって引き立たせます。そして「忘記擁抱+有一種悲傷」の後半からは弦楽団が参加し、打って変わって豪華な演奏で一気にクライマックスに!弦楽団の演奏ボリュームを超えるほどのパワフルな歌声と大きな歓声に、A-Linの底力が垣間見えた瞬間でした。
ステージでは高いヒールを履いていたのですが、バックステージにはまさかのスリッパ姿で現れたA-Lin。マスコミからもどよめきが起きる中でその理由を聞かれた彼女は「みんな私のスタイルが悪いっていうから、靴を脱ぐぐらいしか誌面を飾れないと思って」と自虐ネタで笑わせました。

「十大風雲歌手」に選ばれた謝和弦(R-Chord)は、昨年末ゴシップで世間を騒がせた影響か、歓声とブーイングが入り混じる少々変わったスタートに。でもそんな微妙な空気を吹き飛ばすかのように、ステージを縦横無尽に駆け回り、客席まで足を運んではファンと握手したりと出血大サービス。「備胎」「謝謝你愛我」に続く「牧羊人」では、ジャケットを脱ぎ、背中に大きく彫られた十字架のタトゥーを惜しげもなく披露するお約束のパフォーマンス。何かと私生活が取り沙汰される彼ですが、ライブ自体は破天荒ながら少しも目が離せないほど見応えがあります。ラスト、ヘビメタばりの雄叫びにもすっかり圧倒されました。
15th「KKBOX風雲榜」(KKBOXミュージックアワード)に大潜入 KKBOX風雲榜 Lulu(黃路梓茵) 鄧紫棋(G.E.M) CHINGGSQUARD 高爾宣 唐仲彣 婁峻碩 芮德 A-Lin 謝和弦 周興哲 頑童MJ116Karencici 謝和弦に肩を抱かれ隣で熱唱されるというラッキーウーマンは誰かと思いきや、なんと司会者Luluのママ!

謝和弦に肩を抱かれ隣で熱唱されるというラッキーウーマンは誰かと思いきや、なんと司会者Luluのママ!


5組目の「年度風雲歌手」は、2年連続にして3度目の受賞となる周興哲(Eric)。ここ数年、ラブバラード王子として音楽アワードの常連でもある周興哲は、KKBOXの再生回数も高く、昨年度もランキング上位を何度もキープしていました。以前はライブでの音程が若干不安定な面がありましたが、今年は大舞台にすっかり慣れたようで、メドレー「that’s all+something about LA+怎麼了+受夠」をエモーショナルに歌い上げました。さらに、本来は予定になかった「你,好不好?」もアカペラで披露するというサプライズに観客も大満足!
曲風はメローなバラード、服装はカジュアルなスポーツウェア。このミスマッチ感が彼の気取らない性格を表しているようでいいんです。

ナビは勝手に、彼はハニカミ屋で口数が少ない人なのかなと思っていたのですが、舞台裏では意外と饒舌。今回たくましい腕を露出したことから「次は腹筋?」と突っ込まれると「トレーニングしなきゃ」とおどけていました。バラード王子、なんと今年は映画で主演を務めるとのこと。どんな作品なのか楽しみですね。

そして今回が二度目の「年度風雲歌手」にして、大トリを努めたのは人気ヒップホップユニットの頑童MJ116。この1年それぞれソロ活動をしている3人の久しぶりのステージとだけあって、イントロが流れた時点で大歓声が上がりました。また、重低音とメロディーのメリハリが効いた自然に体を動かしたくなるナンバーが続き、会場を大いに盛り上げます。「走跳+幹大事+啥款+地痞+Southside」の後は、お待ちかねナビも大好き「辣台妹」が!スクリーン、ペンライトで会場が赤一色に染まる中、台湾語で「伊係北部的口音 搖落~(あいつは北部のアクセント、カモ~~ン!)」という歌声が聞こえてくると、会場は今日一番の盛り上がりに。さすが台湾を代表するヒップホップユニット、鳥肌が立つほどカッコいいです。

ところで「辣台妹」は頑童のヒットナンバーであると同時に、実はもう一つ、蔡英文総統を指す言葉として話題になったことがあります。奇しくもこの日の一週間前、蔡英文総統が再選を果たしたばかり。まるで祝福と激励のメッセージを会場全員でシェアしているかのように、一体感のある盛り上がりに大いに沸きました。
この日限定で頑童MJ116として再び同じステージに立った3人。今年中の再コラボはないとのコメントにがっかりしたファンも少なくないでしょう。 この日限定で頑童MJ116として再び同じステージに立った3人。今年中の再コラボはないとのコメントにがっかりしたファンも少なくないでしょう。

この日限定で頑童MJ116として再び同じステージに立った3人。今年中の再コラボはないとのコメントにがっかりしたファンも少なくないでしょう。

注目!才能あふれる新人アーティスト

今年は新世代の注目アーティスト「潮流新声」も選出。CHING G SQUARD、Karencici、屁孩(Ryan)、吳卓源(Julia)の4組が選ばれ、フレッシュなパワーに満ちたステージを見せてくれました。

片脚を大胆に露出させた衣装にエキゾチックなメイクで登場し「傻眼了+Sorrymama!+UsTuPiD」を歌ったのは、チャイニーズ・アメリカンのKarencici。アジア人には少ない、厚みのある歌声が魅力的です。

屁孩(Ryan)は、ハイブランドの名前を連呼する言葉遊びがユニークな曲「她gucci的時候眼淚總是prada prada的dior」を熱唱。曲名は她哭泣的時候眼淚總是啪啦啪啦的流(彼女が泣く時はいつもパラパラと涙を流す)という意味に音を合わせていますよ~。サビの部分にさしかかると、観客も一緒にブランド名を大合唱。耳に残りやすいメロディーなので、ナビも思わず歌っちゃいました。

KKBOXの常連で実力派シンガーの吳卓源(Julia)が登壇すると、会場には大きな歓声が。どんなジャンルをも歌いこなしてしまう安定した歌唱力を持つ吳卓源、今年は新曲「全世界的朋友都讓我失望」で会場をしっとりと魅了しました。

台湾らしさが光る今年の豪華ゲスト

15th「KKBOX風雲榜」(KKBOXミュージックアワード)に大潜入 KKBOX風雲榜 Lulu(黃路梓茵) 鄧紫棋(G.E.M) CHINGGSQUARD 高爾宣 唐仲彣 婁峻碩 芮德 A-Lin 謝和弦 周興哲 頑童MJ116Karencici 15th「KKBOX風雲榜」(KKBOXミュージックアワード)に大潜入 KKBOX風雲榜 Lulu(黃路梓茵) 鄧紫棋(G.E.M) CHINGGSQUARD 高爾宣 唐仲彣 婁峻碩 芮德 A-Lin 謝和弦 周興哲 頑童MJ116Karencici
こんなキュートなポーズも様になる青峰。

こんなキュートなポーズも様になる青峰。

日本でも人気があるバンド蘇打綠(ソーダグリーン)のボーカル、吳青峰(ウー・チンフォン)は「風雲大使」としての登場です。青峰は2年前から精力的にソロ活動をしていますが、彼の音楽性がますます大勢の人に支持されるようになり、まったく目が離せません。

この日は、彼らしい繊細なテノールによるアカペラ「歌頌者」からスタート。メドレー「起風了+蜂鳥+太空人+窺+巴別塔慶典+作為怪物+太空寂寞的時候+太空船」では、ポップやロック、さらにはマリオのゲーム音をアクセントに入れるなど、いろいろな曲風と仕掛けで楽しませてくれました。この細身の体のどこに、これほどのパワーが隠れているのでしょうか。

ビートルズ(The Beatles)「Across the universe」のカバー曲からスタートしたのは、香港のロックバンドRubber BAND。台湾ではまだあまり知られていないようで、登場時の反応は今一つ。でも一旦歌が始まると、その魅力的なボーカルにどんどん前のめりに。やがて彼ら自身のヒットナンバー「未来見」が始まると、さらに会場の空気が一変します。圧倒的な歌唱力、心を震わす美しいメロディーライン、メッセージ性のある歌詞に会場が大いに沸きました。これから、台湾でも人気が出るかもしれないので要チェックのバンドです。
見た目は気のいいおじさん4人組って感じですが、歌も楽器も脱帽のうまさで、ナビはすっかりファンになってしまいました。ボーカル繆浩昌の「世界は変わり続けている」という言葉も印象に残っています。 見た目は気のいいおじさん4人組って感じですが、歌も楽器も脱帽のうまさで、ナビはすっかりファンになってしまいました。ボーカル繆浩昌の「世界は変わり続けている」という言葉も印象に残っています。

見た目は気のいいおじさん4人組って感じですが、歌も楽器も脱帽のうまさで、ナビはすっかりファンになってしまいました。ボーカル繆浩昌の「世界は変わり続けている」という言葉も印象に残っています。


左右が違う長さのヘアスタイルがなんともエキセントリック!

左右が違う長さのヘアスタイルがなんともエキセントリック!

華やかな海外ゲストは、アメリカからエイバ・マックス(Ava Max)。メイクやファッションがレディ・ガガを彷彿とさせますが、曲風はもっとポップ寄りで、ダンスがとりわけキュートです。着こなしが難しい赤のタータンチェックや太めのストレートパンツを、これだけスタイリッシュに見せるのはさすが。

世界的なヒットナンバー「Sweet But Psycho」をはじめとするメドレーで、観客を一気に洋楽の世界にいざなってくれました。

この日、中盤で最も大きな盛り上がりを見せたのは、ゲストの八三夭(831)。高雄アリーナ、台北アリーナを制覇し、ますます波に乗る八三夭は、満場手拍子で最高のスタートを切りました。

ヒット曲のメドレー「致青春+相見你想見你想見你+來互相傷害」で会場は一気にヒートアップします。さらに、もう一つの目玉は、なんと離れた場所にいる玖壹壹(Nine One One)とのコラボ!5Gを通して繋いだステージには、八三夭の5人に加え、空中に浮かぶ3つのスクリーンに玖壹壹が出現。セッションが始まると、たちまち臨場感あふれるステージを展開しました。特に「馬子狗」は一度聞くと耳に残ってしまうフックソングで、サビになると二つの会場で「マーズーゴー♪」の大合唱となり、すごい熱気に包まれました。

ちなみにナビスタッフは馬子狗がマツコーとマツコ・デラックスさんを大声で呼んでいるようで、是非マツコさんに聞いてもらいたいな!と言っていました。笑
同時中継を生かすプロジェクションマッピングの技術もすごい!5Gを使えば、映像、音が全然ずれずに、まさに同じ場所で歌っているようにも感じるんですね~。ビックリ! 同時中継を生かすプロジェクションマッピングの技術もすごい!5Gを使えば、映像、音が全然ずれずに、まさに同じ場所で歌っているようにも感じるんですね~。ビックリ!

同時中継を生かすプロジェクションマッピングの技術もすごい!5Gを使えば、映像、音が全然ずれずに、まさに同じ場所で歌っているようにも感じるんですね~。ビックリ!


司会者のLuluが、二次元のイメージキャラクターLuminaとコラボするシーンはかわいらしかったです。真っ赤な髪に赤と白の個性的な衣装は、二次元キャラクターと並んでも浮かないセンス。

日本にもファンが多い楊丞琳(レイニー・ヤン)は、ゲストとして登壇。アイドル的なイメージがある彼女ですが、実はデビュー当時からその歌唱力には定評がありました。年齢を重ね歌唱力にさらに磨きがかかったのか、歌の幅も広がりました。

今回はメドレー「Love is Love+刪拾+年輪說+青春住了誰」でR&Bにも挑戦!余談ですが、楊丞琳が昨年結婚した中国人シンガー・ソングライター李栄浩(リー・ロンハオ)は、今年の「年度風雲歌手」に選ばれた一人でもありました。いつか彼とのコラボも見てみたいですね。

会場で見ていたナビは、照明の加減で楊丞琳の衣装が襟元まで真っ白に見えていました。楊丞琳が結婚したばかりだったので、つい「ウェディングドレスだ!」と早合点してしまったのですが、よく見たら全然色味が違いましたね。

海外からのもう1組のビッグゲストは、オランダのDJデュオのYellow Claw。吳卓源の新曲「Take Me Back」、ラッパーの呂士軒の「保持帥哥」がYellow Clawの手にかかると、会場は大きなクラブになったかのような盛り上がりに。最初は後方でミキシングをしていたDJ Ray Rayが、前に出てくると大きな歓声が上がりました。
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呂士軒はもはや無国籍のラッパーのように見えます。

台湾ヒップホップ全盛時代の到来?

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今年のKKBOXは、頑童MJ116やCHING G SQUARD、玖壹壹など、ヒップホップやラップを専門とするアーティストの活躍が目立ちました。そういえば、2019年の金曲奨で最優秀中国語男性歌手賞を射止めたのもラッパーのLeo王でしたね。もともと台湾音楽界は日本・韓国以上に欧米の影響も大いに受けており、ヒップホップも一つのジャンルとして確立されています。しかし一定の支持があるとはいえ、ロック、ポップスといったメジャーなジャンルに比べると、やはりメインストリームとは言い難かったと思います。今回のKKBOXのラインアップは、その状況に変化の兆しがあることを顕著に示す結果となりました。

アメリカで生まれた曲風に、台湾ならではのエッセンスが加わった台湾ヒップホップ。発信する側、受信する側双方が若い世代を中心に、マーケットが拡大していることは確かです。裾野が広がるにつれ、さらなるムーブメントが起これば、ヒップホップやラップが台湾音楽のメインストリームになる日もそう遠くないかもしれません。また、昨年に引き続き今年も国際的に活躍するDJが招聘されたのも、多様性を好む台湾音楽市場のニーズを反映しているといえます。2020年はさらにヒップホップが熱くなるのか、はたまたDJ文化やEDMがはじけるのか、いずれにしても台湾人アーティストが創る音楽から引き続き目が離せません。

以上、台北ナビ(二階堂里美)でした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-02-27

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