第15屆KKBOX風雲榜(KKBOXミュージックアワード)で台湾の最新流行音楽をチェック！

旧正月前の恒例音楽イベントKKBOX風雲榜(KKBOXミュージックアワード)が1月18日に台北アリーナで行われました。最初は香港出身のG.E.M.鄧紫棋(グロリア・タン)。「摩天動物園」「句號」「來自天堂的魔鬼」などを歌い、小柄ながらもパワフルでキュートなダンスと歌声で会場をしっかりと盛り上げてくれました～。

人気バンド蘇打綠(Sodagreen／ソーダグリーン)のボーカルで2018年からソロ活動を始めた呉青峰は「起風了」「蜂鳥」「寂寞的時候」などのメドレーを熱唱。透き通るようなしっとりとした高音を響かせて観客の心を打ちました。歌詞が共感を得ているのか特に女性陣から歓声が上がっていましたよ。独特の世界観を表現した舞台ビジュアルにもグッときました。

不器用ながらもまっすぐな気持ちを歌い人気の高爾宣OSNも「Why You Gonna Lie」「Old Me」などのメドレーを披露。新人ながら自分自身をしっかりと表現していたのが素敵でした。曲そのものが格好いいのですが、時折見せるハニカミ笑顔でも女性をメロメロにしていました。また、高爾宣OSNも参加するラッパーグループのCHING G SQUADは、息のあったチームワークで妖艶なパフォーマンスを見せました～。

CHING G SQUADはさらに注目アーティストであるKarencici、尻孩 Ryan、Julia呉卓源ともコラボパフォーマンス。雰囲気が違う4組ですが、絶妙な化学変化を起こしていたのが印象的でした。若者世代の実力の高さを見せ付けられました。

台湾原住民アミ族出身のA-Linは真っ白な衣装を身にまとい登場。「旅課」「忘記擁抱」などをさすがとしか思えない安定的な歌唱力で歌い上げ、いささか熱くなりすぎた会場をクールダウン。力強いバラードに酔いしれました。

ナビが個人的に感動したのは香港バンドのRubber Band。台湾ではさほど知名度の高くないバンドでしたが、ビートルズ「Across the Univers」のカバーとメッセージ性の高い広東語曲「未來見」をさらりと熱唱。歌い始めて直ぐ「この歌唱力はただものではない」という雰囲気が広がり、ファンになった人も多いのでは？

米国人歌手のAva Max(エイバ・マックス)は台湾でも人気で「So Am I」「Sweet But Psycho」などを歌唱。彼女も小柄な方ですがそれを感じさせず、東洋の歌手が出せないダイナミックな歌とダンスで大きな歓声が上がっていました。

人気バンドの八三夭(The Last Day of Summer／831)は台北市内の別の場所でファンミーティング中だった玖壹壹(911，Nine One One)と中継を結んでコラボパフォーマンス。中継をすると時差がでて、一緒に歌を歌うのは難しそうなものですが、リズムや音質に不自然さは全く感じさせず「馬子狗」「大家樂」を歌い上げました。

今回司会を務めたLulu(黃路梓茵)は中華電信のバーチャルキャラクターLuminaとコラボして盧廣仲(クラウド・ルー)作曲の台湾語曲「巴豆痛」。緊張でお腹が痛くなるというユーモアあふれる歌をキュートに歌いました。

たくさんのゴシップ記事でお騒がせ歌手として知られる謝和弦(R-chord／アコー)は、舞台を飛び出して観客席に入り込み、女性のお客さんとハグしたり、手にキスをしたりとやりたい放題。相変わらず話題に事欠かない人でした。

すっかり実力派歌手の仲間入りをした楊丞琳(レイニー･ヤン)は「刪拾」「年輪說」など4曲を熱唱。年々美しさが増して見えるのも羨ましい限りです。しかも途中で早着替えに挑戦してビックリ。貫禄を見せ付けました～。

周興哲(エリック･チョウ)は初めてというスポーティーなスタイルで登場。これまではビシッとスーツなどを着ていることが多かったのでちょっと意外でしたが、ほどよく鍛えられた体に女性陣大興奮。「that’s all」「some thing about LA」などのメドレーを歌いました。

トリはヒップホップグループで第29回金曲奨で最優秀ボーカル賞を受賞した頑童MJ116。ラップが流行している最近の台湾音楽界で特に人気のあるグループで、会場も大盛り上がり。「幹大事」「走跳」「辣台妹」など話題曲を歌い上げました～。