台湾西部では体験できない驚きと出会いがまだまだたくさんあります!
こんにちは、台北ナビです。
台湾旅行リピーターの方にオススメしたい、台湾東部・花蓮の旅。今回ナビは2泊3日の旅に出発!山あり海ありの魅力ある花蓮を思いっきり楽しんできました!
今回はその後編をお届けします!
朝は台湾らしい朝食を
台湾はグルメの宝庫。ホテルや民宿で取る食事もいいですが、折角なら外へ出て、地元の人に混じって朝食を取るのもいいですよね。
やってきたのは看板のない朝ご飯屋さん。ナビ一行が訪れたのはピークを過ぎた平日の9時前なのですが、行列ができていました。
こちらの名物は蛋餅(台湾風クレープ)(20元)と蔥油餅夾蔥蛋(目玉焼きのネギ餅挟み)(30元)。蛋餅は台湾全体でよく食べられる一般的な朝食ですが、こちらの蛋餅は厚みがありモチモチ!そして蔥油餅夾蔥蛋は、エッグマフィンのようなボリュームで、ネギが香ばしい~!
そして台湾の朝食では、一般的には甘じょっぱい醤油ペーストをつけて食べることが多いですが、こちらではお店特製のピリ辛ネギ醤油を足してください。風味が倍増。ぜひ、独特の味を楽しんでください~。
無名の朝ご飯屋さん
花蓮縣花蓮市德安一街59號
5:00~11:00頃まで
火曜日休み
きのうは海へ足を運んだので、きょうは山へと進んでいきましょう。やってきたのは天然ダムの鯉魚潭。104ヘクタールの広さがあります。こちらの水面の色、とっても鮮やかな緑色をしています。さらに山の緑、空の青が反射して、前編で見た七星潭とは違った輝きを放っています。
ボート遊びや遊覧船に乗った湖上めぐりができるほか、湖畔にはサイクリングロードが整備されているので、散歩やサイクリングを楽しめます。
湖周辺は商業施設やレストランはそれほど多くなく、ただただのどかな光景が広がっているので、時間を忘れてのんびりとできますよ。まさに天然の癒し空間といったところ。
さらに南国の植物に囲まれながら森林浴~
ナビ一行が続いて訪れたのは、鯉魚潭から程近い池南國家森林遊樂區。元々営林場があった場所です。台湾は1989年に法律で森林伐採が禁止されて営林場も廃止となったのですが、ここはその敷地を有効活用しています。
林業への認識を深められる展示や森林歩道、キャンプ施設、森林鉄道の廃線跡などがあり、南国の自然に触れ合いながら産業の歴史を垣間見られます。
森の中に張り巡らされた歩道を歩いて、安全に亜熱帯の植物を間近に観察できるというのがここの魅力。直射日光を遮る青々とした緑に囲まれると、心が自然と落ち着いてきます。
森林鉄道の廃線跡を歩けます。緑に囲まれ爽やかな気分で散策できますよ
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観光用に一部区間で復活させる計画のある森林鉄道
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体を動かしたらお腹が空いてきました。ランチの時間です。狭くカーブの続く山道を登っていくと着いたのは、川原。草と石と森と川がある以外は、人工物は砂防ダムだけという本当の川原。
そんな場所に、テント数個、テーブル、イスが用意されていました。
山や公園でピクニックというのは、一般的なレジャーとして親しまれていますが、川の中で食事というのは、ナビは初めての経験。「ここをランチ会場とする」と言われても、頭の処理が追いつかなかったのですが、スタッフさんに誘われるがまま、靴を脱いで、川の中の席へ。ナビは清涼感を求めて裸足になったのですが、川底の石で痛くなったり、滑ったりするのが嫌な方は、きちんとウェットシューズが用意されているので、履き替えてくださいね。
セレブ気分で乾杯~(写真提供:陳慶霖)
実は、この場所は原住民保留区と呼ばれるエリアに位置しています。原住民による狩猟や山菜取りなどの伝統的生活を維持するため、国が設定した区域で、開発が制限されているため、ほぼありのままの自然が守られている場所です。地元の人しか知らない穴場スポットなので、ほかの人に邪魔されず、屋外でありながら、プライベートな空間が保たれているんです。
この日は快晴で気温も30度を超える暑い日だったのですが、冷たい足を流水に浸けると体のほてりがサッと引いていきます。水着を持ってきていれば、泳ぐこともできます。
食事は原住民が食する山菜を始め、地元の食材をふんだんに使った創作料理。飲みのものソフトドリンクからアルコール類までふんだんに用意されています。
また、食事の後には希望者を対象に、車で約10分の上流にある滝まで探検に行くミニツアーを開催してくれます。
「時雨の滝」または「虹の滝」とも呼ばれるこの滝は、映画「セデック・バレ」のロケ地にもなりました。とても見ごたえのある滝です。
獣道のような細い道を通って落差50メートルはある大きな滝を間近で見にできるのは、地元の人と一緒だからこそ。マイナスイオンを思いっきり浴びたら、日ごろの悩みも吹き飛んでしまうかも??
予約は
コチラのリンクから。(お問い合わせは中国語または英語になります)
やっぱり忘れちゃいけない台湾料理!
さて、川で楽しい午後を過ごして、花蓮市内に戻ってきたら、すでに陽が暮れていました。体を動かしていたせいか、お腹がぺこぺこ!夕食は台湾料理といきましょう!
やってきたのは「愛上這味」。外観こそよくあるレストランなのですが、中に入ってみると、ちょっとノスタルジックな路地裏のような世界が広がっていました!
お食事も魚介類を中心に新鮮な料理がたくさん。どれも食材の出汁がしっかり出ているからでしょうか。全ての料理に深みがあり、味を引き立てています。
いずれも日本人好み。この日チョイスした料理は八角などの漢方を由来とする調味料を使っていなかったので、苦手な人でも安心して食べられるはず。そして、台湾ビールにもよく合いましたよ~。
花蓮縣花蓮市林森路280號
17:00~00:00
(03)835-9527
木曜定休
豪邸にホームステイしたような気分に!花蓮で暮らす様に泊まろう!
さて、本日のお宿にやってきました。翠山荘という民宿です。花蓮第2の都市、吉安郷の郊外にある田園地帯の中にある豪邸のような雰囲気で、ホームステイしにきたようなアットホームさがあります。
広々とした空間で快適。ベランダからは朝日も見られます。そして、日本人には嬉しい全室大型バスタブ付き。シャワーだけの民宿が多い台湾で、足を伸ばしてゆっくりと疲れを癒せるのは本当に嬉しいことです。
ちなみに、外にはプールがあります。長期滞在する機会があったら、上手に活用したいですね。
花蓮でスローライフを満喫
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全室朝日が差し込む東向き
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寝られる大きさのバスタブが嬉しい
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アメニティセットはきちんと揃っています
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ちなみに、朝食は台湾の宿泊施設らしくお粥でした。シンプルながら付け合せの種類が豊富。前日に食べ過ぎたり、飲みすぎたりした体には、お粥のような優しい朝食がピッタリ。ついつい多めに取ってしまいましたが、美味しく完食しましたよ~。
ホエール・ドルフィンウォッチングで海洋生物と触れ合あおう!
楽しかった花蓮旅行も遂に最終日。この日は花蓮港から海に出ました!太平洋に面する台湾の東海岸は黒潮が流れていて、良質な漁場になっているのですが、そこに集まるたくさんの魚を食べに来るクジラやイルカもたくさんいて、90%以上の高確率で群れが見られるんです。
出港の前に、イベントを主催する船会社の地下で、海の生態系に関する簡単なオリエンテーションがあります。台湾近海の地形の説明や、そこに集まる生物のこと、環境保全への取り組みに関することのほか、救命胴衣の着用方法に関しても説明があります。
オリエンテーションが終わったら、花蓮港へと移動して乗船です。この日は90人乗りのクルーザーで出港。外海は波が高いので船酔いが心配な方は事前に薬を用意しておきましょう。また、日焼け対策も万全に。
いました、いました!気持ちよさそうに泳ぐイルカの姿を海中に発見!甲板から一斉に歓声が上がります。
船はイルカの泳ぐ方向や群れのいる位置をしっかりと把握して舵取りをしていて、船のどこにいてもイルカが見られるように配慮してくれます。
この日見られたイルカはハシナガイルカ。肌の質感や、目の輝きまではっきりと見られました。こんなにたくさんのイルカを間近に見られてナビは感動。小さなお子様がいたら、もっと喜んでくれるのではないでしょうか?
花蓮は海岸線を離れるとすぐに水深が深くなっているので、出港から30分程度で群れを発見。イルカの周りを回りながら、じっくりと観賞させてくれました。
スタッフさんによると、条件がいい日は大量のイルカやクジラに取り囲まれることもあるということで、ナビが見たイルカよりもっと多くのイルカに出会えるかもしれませんよ~。
人気のカフェレストランで一休み
花蓮市内に戻ってきたら人気カフェレストランで休憩です。元々はワッフルが売りの純粋なカフェだったそうなのですが、お客さんからの要望に応えて軽食やご飯ものの定食を扱ったところさらに好評となり、結局いろんなものが食べられるようになってしまったというユニークなカフェレストランです。
メニューは洋食から和食風のものまで多彩。個室もあり、学生グループや家族連れで賑わっていました。家族旅行で重宝しそうです。
そしてこちらが名物のワッフル。プレーンは165元。バナナチョコレートは210元。小籠包のように蒸篭に入れられているのがユニークですが、ワッフルの生地の中にお餅が混ぜられていて、モチモチ食感がたまりません。
oops驚奇咖啡
https://www.facebook.com/OOPS.TAIWAN/花蓮縣花蓮市軒轅路15號
電話:03-831-4933
時間:10:00-22:30
火曜日定休
忘れちゃいけない!花蓮土産は中華路でまとめ買い!
旅行の際に頭を悩ます問題と言えば、お土産。
日ごろお世話になっている人にさりげなく感謝の気持ちを伝える機会ですが、せっかくの台湾旅行、お土産探しだけに時間を取られてしまってはもったいないですよね?
そんなあなたにオススメなのは、花蓮市中心部を南北に走る中華路でのショッピング。花蓮名物を扱うお土産屋さんが並んでいるので、効率よくお土産が購入できます。
1軒目は「花蓮薯」と呼ばれる花蓮産のサツマイモを使ったスイートポテトの名店「洄瀾薯道」。
今では「花蓮薯」だけでなく、紅芋を使ったスイーツや中にお持ちを入れたスイーツまでバリエーション豊富。個別包装されているのでばら撒きにも便利です。
また、一部店舗では限定のソフトクリームも売っているので、ぜひ味わってくださいね。
花蓮縣花蓮市中華路84-1號(そのほか花蓮市内に4店舗)
(03)836-1938
8:30~22:30(季節によって変動あり)
2軒目はピーナツ菓子やクランチチョコなどを販売する「百年傳奇」。
花蓮鳳林産の良質なピーナツを使った「花生酥」は、ポリポリ食感と程よい甘さと香りが優しく、なんとなく懐かしさを感じるお菓子。
色々な種類のお菓子が詰まったギフトセットは、お中元やお歳暮、お祝い事の贈り物にもよさそうです。
花蓮縣花蓮市中華路95號
(03)835-0555
9:00~12:00 13:00~17:00
3軒目は熊のような、狸のようなオリジナルキャラクターが可愛い「杜倫先生」。
花蓮名物のお餅、お芋スイーツ以外に、スフレチーズケーキやアワ酒まで取り扱っていて、一度にたくさんの種類がまとめ買いできるのがポイントですよ~。
こういうお店は「パッケージが可愛いだけでしょ?」とお思いの方、NoNoNo。実際に何種類か試食させてもらいましたが、どれもちゃんと美味しいんです!台北ではなかなか買えないスイーツが手に入るので、絶対に喜ばれると思います。
花蓮縣花蓮市中華路23號
(03)835-8080
9:00~22:00
そんなこんなで、思いっきり食べて、思いっきり遊んで、思いっきり学んだ2泊3日の花蓮の旅が終了。大量に買ってしまったお土産を抱えて帰りはタロコ号で台北に戻ります。
台北から気軽に遊びに行ける花蓮。台湾西部とは全く違った文化が育まれている場所なので、まだ行ったことのない人は行かなきゃ損!
新しい台湾の風景が見られるはずです。ぜひ次の休みは花蓮にお出かけください。
以上台北ナビがお伝えしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2019-07-11