台湾で活躍する日本人⑪『はまぐりさゆり』インタビュー

笑顔が輝く新星タレント登場☆日台の架け橋となるべく奮闘中~!


こんにちは、台北ナビです。

台湾には、日本というフィールドを飛び出して活躍している日本人がたくさんいます。

今日はその中でも、日本と台湾の架け橋タレントとして活動しているはまぐりさゆりさんにお話を伺ってきました。かわいらしい笑顔の下からのぞく、あけっぴろげでユーモアあふれる素顔が印象的なはまぐりさん。笑い声が絶えないインタビューとなりました!

魅力に迫る―はまぐりさゆりさんってどんな人?

鉄道ガール風にポーズをとるおちゃめなはまぐりさん

鉄道ガール風にポーズをとるおちゃめなはまぐりさん


―お名前、インパクトありますよね?
本名をもじって自分でつけました。「おもしろいかなぁ」って。中国語名は蛤小百合(ハー・シャオバイハー)です。


―中国語にするとより覚えてもらいやすいのではないですか?ナビ内でも「蛤小姐…(ハーさんからが…)」「哈?小姐?(は?さん?)」「蛤小姐~(ハーさんだって)」なんてやり取りをしてます(笑)。
(爆笑)そうなんです。「蛤蠣(ㄏㄚˊ ㄇㄚˋ (ハーマー):台湾語ではまぐりのこと)」なんて呼ばれたりして(笑)。

名は体を表す、といった印象の愛らしくユニークなはまぐりさん。愛知県知多半島をPRしているご当地キャラ「知多娘。」の知多舞子役(鶴田小百合)としてご存じの方も多いのではないでしょうか?実は2018年12月いっぱいで「知多娘。」は卒業。そして、以前より始めていた台湾での活動に本腰を入れる予定なのだとか。

温かな人との出逢い―台湾に恋をした


―台湾に来たきっかけを教えてください。
初めは芸能活動とは関係なく、「台湾に留学に行きたいなぁ」って思ったんです。
そのきっかけが大学(愛知大学現代中国学部卒業)在学中のフィールドワークでした。元々は中国に行くつもりだったんですが、その年は天候の関係から急遽台湾へ変更になって。台湾茶を研究テーマに南投県の茶農家へ滞在したのが初台湾でした。実のところ、それまで台湾については何も知らなかったんです。でも、農家のおばあちゃんが剥いてくれた梨なんかを食べながら、いろいろな話を聞いているうちに「なんかいいな~」って。おばあちゃん家に帰ってきたような、人の温かさにすっかり魅了させられてしまいました。
―それで留学を決めたのですか?
はい。それまでは専攻である中国の政治経済を学ぶために中国に行こうと思っていたんです。でも、だんだん台湾熱が増してきて。異なる地域から中国を学ぶことも、日本目線からだけではない中国を知るきっかけになるかなと思ったのも理由の1つです。それで1年間、東呉大学に交換留学生として籍を置きました。

ターニングポイントは突然に―孤軍奮闘のスタート


―現代中国を学ぶ一学生が、どういういきさつでタレント活動を始めたのですか?
留学中にたまたま台湾のテレビ番組に出演する機会があったんです。「誰か日本人いない?」みたいな軽いノリで誘われて。結局、滞在中の半分くらいは勉強の傍ら広告やテレビに出演させてもらっていました。すごく楽しかったです。けれど、当初は「思い出作り」という気持ちが強くて。だから卒業後は某化粧品メーカーに就職しました。大好きな台湾の架け橋となるような仕事をするのが目標で、海外事業部に属し、台湾へブランド展開をしていくため奮闘していました。

でも、実際働き始めると疑問が浮かんできたんです。実は子供の頃、子役を目指してレッスンしていた時期があったんですが、芸能活動か学校かという選択を迫られて結局、学業を選んだんです。それが偶然、台湾のテレビ出演でスポットライトを浴びる機会をいただき、また、帰国後も活動のお誘いをいただいて、小さな頃の夢を思い出しました。台湾がその想いに気付かせてくれたんです。
画像提供:はまぐりさゆり

画像提供:はまぐりさゆり


―それで台湾へ?
会社には「仕事を辞めたい」という話はしていたのですが、なかなか上層部に伝わらず形にならなくて。仕事を続けながら週末に「知多娘。」の活動に参加していました。いよいよ台湾への駐在の話が本格的になりそうだという時、突然、上司に呼び出されたんです。それで、「仕事か芸能活動かどちらか選ぶ時期ではないか」という話をされました。結局、「芸能の道へ進みたい」ということを伝え、上司の快諾を得て退職しました。上司とは今でも交流があり、いつか広告など別の形で関われたら、という話をしています。

―ご両親の反応はどうだったんですか?

当初、家族からは反対されていました。駐在という目標が手に届きそうだという段階で、いきなり母に「仕事を辞めてきた」と話をしたら、すごく悲しい顔をされました。姉には「小百合なんて妹はいない」というような態度を取られた時期もありました。確実な仕事もない中で誰にも認めてもらえないスタートは、とても辛かったです。けれど、それが逆に「やってやるぞ!」という発奮材料となり、今の私があるのかもしれません。

今では家族そろって地元のイベントに顔を出してくれたり、台湾まで世話を焼きにきてくれたり(笑)応援してくれています。

日本と台湾をつなぎたい―日台架け橋タレントとして


―そうしてようやく台湾での活動が始まるんですね。いつ台湾に来たのですか?
仕事を辞めてからは準備期間として月1~2回ほど台湾へ通う日々が続きました。正式に来台したのは2017年12月で、もうじき1年になります(※)。
※インタビューは2018年11月某日実施

―台湾での活動を教えてください。
主に台湾テレビ番組に出演したり、MCをしたりしています。
具体的にはテレビですと、レギュラーで東森総合テレビのバラエティー番組「2分之一強」、三立テレビの美容番組「拜託了!女神」、あと中天テレビのロケ番組「生活百分百」にレポーターとして出演しています。そのほか、ゲストとして「綜藝大熱門」「国光幫幫忙」などにも単発で出演しています。

MCは日系企業の新作発表会や世界貿易センターでの展示会、日台交流イベントなどで、日本語と中国語を使って日台双方に発信する司会業が多いです。花蓮で大きな地震があった時には、日本のアーティストがチャリティーコンサートを開いたのですが、その司会を担当しました。

―日台架け橋タレントという肩書で活動されていますが、日本ではどのような活動をしていますか?
中部国際空港セントレアの公式応援サポーターや地元知多市のふるさと観光大使を務めています。ほかに、日台交流イベントがあればMCとして参加することもあります。

―本日はお1人ですが、マネージメントはどのようにされているのですか?
事務所には属していないんです。自分で仕事の依頼を受けています。日本ではあまり聞かないですが、台湾では「工作約」と呼ばれる仕事毎の契約形態があり、自らマネージメントやスケジューリングもしています。言ってみればフリーのようなものです。この一年間はそのようにやってきましたが、現場でのお仕事に専念するためにやっぱり分担できたらと思い、これからはマネージャーと一緒に二人三脚で頑張って、一人じゃ出来なかったことにもどんどん挑戦していきたいと思います!

仕事を通して次の仕事につながることが多いのですが、フェイスブックで直接連絡くださる方もいます(笑)。そうして仕事の幅が広がるのはうれしいですね。(ナビ注:今後マネージャーさんがつきますが、はまぐりさんも今までどおり 窓口になってくれます。はまぐりさんにご依頼希望の方は、直接連絡を取ってみることをおすすめします!)


―今後はどのような方向を目指していきたいですか?
テレビ番組はもちろん、演技、歌、踊り……いろんなことに挑戦したいです。そしていつかは台湾をベースにアジアへも活動の幅を広げられたらと思います。今の私は小さい頃の夢をバージョンアップさせて叶えているんだと思うんです。子供の頃、学業を選んだからこそ中国語を習得して、こうして台湾で活動ができている……これが私のやるべき道だったんだと信じています!初めてカメラの前に立った時は中国語も下手だし、人前で話すのは恥ずかしいし、そんな自分はカッコ悪かった。でも、台湾が自信を与えてくれて、夢を叶えさせてくれたから、今の私があるんです。だから、これからは芸能という仕事を通して台湾と台湾の人に恩返しができたらと思っています。台湾のよさを日本だけでなく、アジアや世界中の人に伝えたいんです。

まずは今、目の前にあるお仕事が落ち着いたら、環島(台湾1周旅)のガイド+エッセイ本を出したいなと思っています。いろいろな台湾を自分の足で見て回れるようなガイドブックです。それを見て、多くの人に台湾を知って、台湾に来てもらいたい。台湾情報の発信は私に任せて~(笑)!

伝えたいわん♪―目指せ、日台観光大使!?

―環島本、楽しそうですね!おすすめの場所はありますか?
台中です!単なる「レトロかわいい台湾」だけでなく、「スタイリッシュな台湾」を感じさせてくれる都市だから好きなんです。そして何より初台湾であっても、公共の交通機関を使って自分の足で回れることもポイントです。特にアイスクリーム屋さん「I’m Talato」がおすすめ。インスタ映えで話題になったお店ですが……それと、あの辺一帯の草悟道はオシャレでですね。
はまぐりさんのおすすめスポット@台中「I’m Talato」 はまぐりさんのおすすめスポット@台中「I’m Talato」

はまぐりさんのおすすめスポット@台中「I’m Talato」

―台北にもそんな場所はありますか?お気に入りの場所があったら教えてください。
う~ん……。ピンポイントだと、陽明山の「The Top」が好きです!お気に入りの理由ですか?私的にはいい所がいっぱい詰まってるんです。例えば、士林夜市からタクシーですぐアクセスできる、台北101などの台北の夜景が一望できる、料理やお酒が台湾っぽくって気取りがなくてコスパもいい……それでいてオシャレ。他の国にもありそうでなさそうな、台湾だからこそのよさが詰まっていると思うんです。
画像提供:はまぐりさゆり

画像提供:はまぐりさゆり

夜景が美しいThe Top

夜景が美しいThe Top

リゾートムード満天の店内

リゾートムード満天の店内

―なるほど~!はまぐりさゆり的、台湾の魅力が詰まった場所なんですね。ところで、お酒の話がでましたが、よく飲みに行くんですか?
あまり強くないんですが、たまに行きます。W台北の「Woobar」とか好きです。あと最近は微風松高の「掌門 SHANG MENG」。オープンテラスで台北101を目の前にクラフトビールが飲めるんです。知り合いが経営しているのでよく行きます。台湾は外でオシャレに飲食できるのがいいですよね!
Woobar

Woobar

Wet bar

Wet bar

@W Taipei

画像提供:はまぐりさゆり<br>@掌門

画像提供:はまぐりさゆり
@掌門

要チェック!―新番組でメインMCに大抜擢!!

画像提供:はまぐりさゆり

画像提供:はまぐりさゆり


―最後にナビ読者にメッセージはありますか?
テレビ番組のレギュラー出演がもう1つ加わります!

国興衛視テレビの「国興日本歌唱王」という歌番組で、夢多(大谷主水)さんと一緒に司会をさせていただきます。内容は、台湾の一般の方が日本の歌を披露するのど自慢番組で、審査員に(台湾で活躍する歯科技工士・タレントの)瀬上剛さんやリン・ユーチュンさんが出演します。放送予定は、2019年1月の毎週土日夜9時~です。台湾にいらっしゃる方はぜひチェックしてみてください!
画像提供:はまぐりさゆり 画像提供:はまぐりさゆり 画像提供:はまぐりさゆり

画像提供:はまぐりさゆり



ほかにもいろいろな話を聞かせてくれたはまぐりさん。とっても気さくで、インタビュー中も話が尽きることはありませんでした。第一印象のかわいらしいふわっとした風貌とは裏腹、実際にお話を伺ってみると、筋の通った芯の強い女性であることがうかがえました。

タレント業とは別に、「台湾に来た初心を忘れないためのプロジェクトを企んでいる」とのこと。詳細は秘密ですが、こっそり伺うと、ビジネスを学んできた、はまぐりさんならではの多彩なアイディアが詰まっていましたよ!早く実現して皆様の前にお披露目できますように。まずは台湾のテレビと日台交流イベントでお目に掛かれるのを楽しみにしています!みなさんもお楽しみに~♪

以上、台北ナビでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-12-27

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