日本の九州の嬉野茶と台湾食材とのマリアージュ♪

百年伍中府城延陵堂のお茶会に参加してきました!

文化の秋。台湾でも秋は文化行事が目白押しです。今回ナビが参加したのは府城延陵堂のお茶会。シンガポールのティーアーティスト、キャリー・チャンさんがプロデュースしました。キャリーさんは、「茶骨禅心」を主催するディーアーティストで、幼い頃から西洋文化に親しみながらも、自らのアジア人としてもルーツも大切に中国茶に親しみ、日本の裏千家にも造詣深い文化人です。写真は笑顔の素敵なキャリーさんと府城延陵堂のオーナーご夫妻です。<br>画像提供:百年伍中府城延陵堂

文化の秋。台湾でも秋は文化行事が目白押しです。今回ナビが参加したのは府城延陵堂のお茶会。シンガポールのティーアーティスト、キャリー・チャンさんがプロデュースしました。キャリーさんは、「茶骨禅心」を主催するディーアーティストで、幼い頃から西洋文化に親しみながらも、自らのアジア人としてもルーツも大切に中国茶に親しみ、日本の裏千家にも造詣深い文化人です。写真は笑顔の素敵なキャリーさんと府城延陵堂のオーナーご夫妻です。
画像提供:百年伍中府城延陵堂

キャリーさんの国境のないセンスが光る「日本の九州の嬉野茶と台湾食材の組み合わせを楽しむ」おしゃれなお茶会を見てみましょう!<br>前菜には、府城延陵堂の名物、天然もののからすみや、きゅうりの漬物とともに、シャンパングラスで冷たい玉露が振舞われました。<br>画像提供:百年伍中府城延陵堂

キャリーさんの国境のないセンスが光る「日本の九州の嬉野茶と台湾食材の組み合わせを楽しむ」おしゃれなお茶会を見てみましょう!
前菜には、府城延陵堂の名物、天然もののからすみや、きゅうりの漬物とともに、シャンパングラスで冷たい玉露が振舞われました。
画像提供:百年伍中府城延陵堂

1種類目は、長尾製茶問屋さんのお茶です。なんと、軽く炙った貝柱に合わせてあります。<br>純金を焼き付けた茶杯でいただく高級煎茶は、今までに飲んだことがないくらい上品なお味です。

1種類目は、長尾製茶問屋さんのお茶です。なんと、軽く炙った貝柱に合わせてあります。
純金を焼き付けた茶杯でいただく高級煎茶は、今までに飲んだことがないくらい上品なお味です。

お次は、徳永製茶さんの釜炒り玉緑茶。お味がしっかりしていて、どこか烏龍茶っぽい後味の引っ張りがあります。これは、なんと鹽酥雞と合わせて。<br>揚げ物自体、とても美味しく、その油にしっかり目の味の釜炒り茶が勝って、とてもよく合います。揚げ物とコーラのベストマッチをもしのぐ勢いです。

お次は、徳永製茶さんの釜炒り玉緑茶。お味がしっかりしていて、どこか烏龍茶っぽい後味の引っ張りがあります。これは、なんと鹽酥雞と合わせて。
揚げ物自体、とても美味しく、その油にしっかり目の味の釜炒り茶が勝って、とてもよく合います。揚げ物とコーラのベストマッチをもしのぐ勢いです。

3品目はなんと、巻貝。焼いた巻貝に合わせるのは、小野原製茶問屋さんの、玉緑茶。旨みたっぷりの貝の身に負けないくらいのお茶の旨みがお口の中で溶け合います。なんとも不思議な食べ合わせ。ただただ美味しいです。

3品目はなんと、巻貝。焼いた巻貝に合わせるのは、小野原製茶問屋さんの、玉緑茶。旨みたっぷりの貝の身に負けないくらいのお茶の旨みがお口の中で溶け合います。なんとも不思議な食べ合わせ。ただただ美味しいです。

炸排骨羹は台南がルーツの府城延陵堂らしい取り合わせ。そして、合わせたお茶は、小野原製茶問屋さんの釜炒り玉緑茶。こちらも、複雑な旨みの重なる炸排骨羹に負けない力強さと旨み、そして、お口の中がさっぱりと潤います。

炸排骨羹は台南がルーツの府城延陵堂らしい取り合わせ。そして、合わせたお茶は、小野原製茶問屋さんの釜炒り玉緑茶。こちらも、複雑な旨みの重なる炸排骨羹に負けない力強さと旨み、そして、お口の中がさっぱりと潤います。

お次は米粿が出てきました。とろりとしたお出汁に包まれた米粉のもちもちが、台湾の人々にとっては懐かしいお味。ナビも、米 粿大好きです。ただ、日本茶を合わせようと思ったことはないのですが。これ、かなりいけました。釜炒り玉緑は、こういうパンチの効いたお食事と、本当にとてもよくあうのですね。<br>このとろみのあるお出汁がたまらなく美味しいのです。これと日本茶が合うとは、思いませんでした。

お次は米粿が出てきました。とろりとしたお出汁に包まれた米粉のもちもちが、台湾の人々にとっては懐かしいお味。ナビも、米 粿大好きです。ただ、日本茶を合わせようと思ったことはないのですが。これ、かなりいけました。釜炒り玉緑は、こういうパンチの効いたお食事と、本当にとてもよくあうのですね。
このとろみのあるお出汁がたまらなく美味しいのです。これと日本茶が合うとは、思いませんでした。

日本茶を使って、実にいろいろな組み合わせを楽しみました。そろそろ茶会もフィナーレです。基本に立ち返って、大福にちかい、麻糬。玉露とあわせてくれました。さすが〜。<br>玉露はとても上品に、小豆の甘さを包んでくれます。茶会中、実にいろいろなマリアージュを楽しみましたが、やはり落ち着くところは玉露と和菓子系。鉄壁の組み合わせだということがわかりました。

日本茶を使って、実にいろいろな組み合わせを楽しみました。そろそろ茶会もフィナーレです。基本に立ち返って、大福にちかい、麻糬。玉露とあわせてくれました。さすが〜。
玉露はとても上品に、小豆の甘さを包んでくれます。茶会中、実にいろいろなマリアージュを楽しみましたが、やはり落ち着くところは玉露と和菓子系。鉄壁の組み合わせだということがわかりました。

今日は、この5種類を楽しみました。日本人でも、同時にこの種類のお茶を楽しむことはないので、生まれて初めての経験をさせていただきました。<br>キャリーさんの斬新かつ国境のない発想により、日本の緑茶もこんな風に楽しむことができるのだということがわかりました。さすが、国際色豊かなシンガポールで培われた感覚は、他に比類なきものです。

今日は、この5種類を楽しみました。日本人でも、同時にこの種類のお茶を楽しむことはないので、生まれて初めての経験をさせていただきました。
キャリーさんの斬新かつ国境のない発想により、日本の緑茶もこんな風に楽しむことができるのだということがわかりました。さすが、国際色豊かなシンガポールで培われた感覚は、他に比類なきものです。

このあと、今日日本茶を提供された各問屋さんの方々によるお点前の披露がありました。全員男性ですが、皆さん手際よくお茶を美味しく淹れられます。<br>ベテランから若手まで、層の厚い顔ぶれで、うれしの茶を海外に発信してゆく、とても頼もしい方々です。海外で暮らす日本人として、日本のものが尊重されつつ紹介され、受け入れられてゆくのを目の当たりにするのは、とてもうれしく、誇らしいものです。

このあと、今日日本茶を提供された各問屋さんの方々によるお点前の披露がありました。全員男性ですが、皆さん手際よくお茶を美味しく淹れられます。
ベテランから若手まで、層の厚い顔ぶれで、うれしの茶を海外に発信してゆく、とても頼もしい方々です。海外で暮らす日本人として、日本のものが尊重されつつ紹介され、受け入れられてゆくのを目の当たりにするのは、とてもうれしく、誇らしいものです。

この日のために、お茶を入れる練習をなさったという、府城延陵堂オーナーのジョセフさんも美味しく淹れてくださいました。<br>画像提供:百年伍中府城延陵堂

この日のために、お茶を入れる練習をなさったという、府城延陵堂オーナーのジョセフさんも美味しく淹れてくださいました。
画像提供:百年伍中府城延陵堂

潮州街にお店を構える「府城延陵堂」は、いつも独自の茶文化を追求し、お茶のラインナップが個性的。そして茶器も、他ではないオリジナルが数多くあります。この日も茶器は府城延陵堂オリジナルが使われていました。皆さんも一度、訪れてみていただきたいお店です。

潮州街にお店を構える「府城延陵堂」は、いつも独自の茶文化を追求し、お茶のラインナップが個性的。そして茶器も、他ではないオリジナルが数多くあります。この日も茶器は府城延陵堂オリジナルが使われていました。皆さんも一度、訪れてみていただきたいお店です。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-10-26

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