落語家・桂文枝、芸能生活50年の記念公演が台北でも開催されました
場所は京劇会場でも有名な「タイペイアイ」にて。いよいよ始まります!
前半は、まず桂三度さんによる「虹」という題目の一席。黒やら透明も出てきて、強かったはずの「赤」が…というお話しです。
ステージの後方に見える花のような家紋は「桂」を表し、輪の中に4つの文がある家紋は「文枝」家門を表しています
そして、桂文枝師匠の登場。お題目は「宿題」。舞台後のインタビューで、他の外国と違って、台北のお客様は年齢層が若いと聞き、急きょネタを変更したとのこと。が、尽きないネタをお持ちの師匠。
観客を涙が出るほど面白い、笑いの世界へすぐに取り込んでいき一席35分があっという間でした!
中入り10分を挟んで後半の開始は、桂三語さんの「動物園」から。台北で出会った人たちのエピソードも取り入れ、会場は笑いの渦に包まれました!
そして、最後の一席は「優しい言葉」。1人数役をこなす文枝師匠の表情や巧みな話術で、実際の老夫婦のやり取りのすぐそばにいるような錯覚を覚えるほど。観客はぐいぐいと桂文枝の世界に引き込まれていきます
久々に笑い過ぎて涙を流したわという観客たち。その笑いの波をうまく調節しているのは、名落語家の50年の技でした。