【観光バス】 向天湖と南庄老街、薫衣草森林への日帰りツアー

観光バスコース:集合地点➜康濟吊橋➜向天湖➜南庄老街➜薫衣草森林・明徳店➜帰路

こんにちは、台北ナビです。
今日は台湾観光局が主催している観光バスに乗って、苗栗へ行ってきました!今回は九份と似ているというので、ここ数年人気が上がってきている南庄老街が一番の目的でした。でも午前中行ったサイシャット族の集落にある向天湖や最後に立ち寄った「薫衣草森林」も期待以上に楽しかったです。台湾はいいところがたくさんあるなぁと改めて実感したツアーでした!

迷霧裊繞向天湖一日遊コース
集合地点➜康濟吊橋➜向天湖➜南庄老街➜薫衣草森林・明徳店➜帰路


ツアー開始!

7:10 ホテル出発 この日はホテル宿泊者を先にピックアップして、7時半に台北駅で更に団体をピックアップし、目的地である苗栗方面へ走り出しました!
ホテル前で待っていた観光バス ホテル前で待っていた観光バス

ホテル前で待っていた観光バス

9:00~9:20 トイレ休憩。コンビニに停車しました。

9:40~10:00 康濟吊橋 

9:40 康濟吊橋 到着 吊り橋に到着しました。ここは参山国家風景区に含まれる撮影スポットで、景色を見ながら吊り橋を渡ります。バスを降りてゆっくり歩いて行ったら、橋の向こうでバスが待ってくれていて、ここから一路向天湖へ向かうというわけです。
お天気は暑かったけど、水の流れは癒しになるし、何より景色は最高でした。渓流の速い流れに山が近いのかなという感。橋を渡った先は、南江老街があって、こちらものどかな空気が感じられました。
康濟吊橋 
1953年(民国42年)に長さ58m、幅4mの「康濟橋」が作られ、林、礦産業の運輸のために東河、蓬萊、南江エリアをつなぐ道となりました。1959年(民国48年)の水害によって、南庄大橋にとって代わられましたが、2009年、康濟吊橋が完成。長さ154m、幅1.5mで南庄老街と南江老街をつなぎます。橋の上から老街や山々や溪流の景色が眺められるため、南庄の景勝地の一つになりました。
康濟吊橋

康濟吊橋

川の流れは速い!

川の流れは速い!

10:20~11:40 向天湖

季節によって花が楽しめます

季節によって花が楽しめます

夏場の様子

夏場の様子

蓮や

蓮や

睡蓮

睡蓮

10:20 向天湖 到着 まずは湖を一周します。バスを降りる時に集合時間を言ってくれるので、その時間まで自由行動。1時間20分は買い物やちょっと食べたりもできますよ~。ナビたちは、湖を回りながら、サイシャット族の雑貨ショップをのぞいたり、小米酒味の台湾ソーセ-ジを食べたりしながら、回りました。7月末は蓮の花も開花して散歩にはいい季節でしたね。
向天湖 
苗栗県南庄鄉東河村にあり、またの名を「仰天湖」。標高738mに位置し、冬から春にかけては霧が発生し、まるで白雲の中にいるようなので仙境とも言われています。
いざ

いざ

向天湖歩道へ入ります!

向天湖歩道へ入ります!

右手にショップがありました

右手にショップがありました

手作り工房で

手作り工房で

いろいろ販売中

いろいろ販売中

うちもあったり

うちもあったり

鶏もいるし

鶏もいるし

標識に沿って行けば大丈夫

標識に沿って行けば大丈夫

どんどん歩きます

どんどん歩きます

反対側から臨む、歩いてきた橋とカフェ 反対側から臨む、歩いてきた橋とカフェ

反対側から臨む、歩いてきた橋とカフェ

苦茶油や

苦茶油や

小米酒

小米酒

蜂蜜もあり

蜂蜜もあり

美味しいそうな匂いに引かれ

美味しいそうな匂いに引かれ

馬告という香辛料入りの

馬告という香辛料入りの

ソーセージを注文しました!

ソーセージを注文しました!

一周してきて、まだ時間もあったので、「サイシャット文物館」へも入りました。入場料30元。ちょうど上映中でもあったので先に予習。中国語ですが、サイシャット族の矮霊祭(小人祭り)の様子などは見ごたえありました。
サイシャット(賽夏)族は 台湾全土で5000人ほど。住居地はここ向天湖と新竹県の五峰だけ。湖周辺にはカフェや原住民料理レストランほか、蜂蜜や小米(粟)酒、お餅など原住民特産の農産品や民芸品販売があります。2年に一回の「矮霊祭(小人祭り)」には南庄のバス停から交通規制が入り、この地は3日3晩混みあいます。湖畔の蓮の花は夏場が見ごろ。空気もいいし、散歩しながらのんびりとできます。「サイシャット文物館」には貴重な資料や展示があり必見。
途中景色を楽しみながら、車は南庄老街へ 途中景色を楽しみながら、車は南庄老街へ 途中景色を楽しみながら、車は南庄老街へ

途中景色を楽しみながら、車は南庄老街へ

12:00~13:30 南庄老街

12:00 南庄老街 到着 向天湖から降りてくると、ちょうどお昼時間になります。基本到着したところは自由なので、ここでも自分たちで美味しそうな食堂やレストランを探して入ることになります。が、運転手さんも教えてくれるので、おすすめありますか?と、どんどん聞いてみましょう。
まずは桂花巷に入って行きます。狭い路地で週末はものすごい人だけど、
ここが入口

ここが入口

通りは狭いのです

通りは狭いのです

老街の起こり、乃木希典との所縁
南庄は日本統治時代から繁栄し、客家文化・史跡・農業特産が現在の観光資源となっています。南庄に来たら皆が訪れる「南庄老街」は、文化路(桂花巷)と中正路の交差点がその中心で、古い家並みが残る商店街ですが、通りというか路地は2人並んで歩くのがやっとの狭さ。これと似たようなところどっかにあったような…?そう、九份!南庄も九份と同様、かつて炭鉱の町として繁栄を極め、一時沒落しましたが、ここ数年人気の観光スポットとしてよみがえりました。
桂花巷(キンモクセイ路地)という名は、南庄へ来る山あいにキンモクセイが咲きほこってからがその名が付きました。その名にちなんで、食べ物には桂花蝦球・桂花香腸といったものもあります。また、お土産として、干し柿や梅、客家料理に使う蜜柑ソース、梅干菜、漬物なども多いです。農業県という強みから、農産品も豊富。古くから米飯とサツマイモを常食としていたので、色とりどりで味付けも様々なお餅類も並んでいます。
「南庄郵便局」は1899年に創建されたヒノキ造りで、再建後、郵便局時代の文物史料を展示する南庄文物館として使用されています。郵便局向かいの木造建築は、元村長の官舍。
歩いていくと、たぶん神社だったと思われるところ 歩いていくと、たぶん神社だったと思われるところ 歩いていくと、たぶん神社だったと思われるところ

歩いていくと、たぶん神社だったと思われるところ

郵便局

郵便局

その前に日本式の建物

その前に日本式の建物

郵便局横の小学校も

郵便局横の小学校も

日本統治時代のものでした

日本統治時代のものでした

「乃木坂」と呼ばれる石段は、1897年に第三代総督に就任した乃木希典大将が、住民の通行に不便だからと、寄付を募って建てたものです。
乃木坂、坂の字が埋まっています

乃木坂、坂の字が埋まっています

明治33年とあります

明治33年とあります

これが乃木坂です これが乃木坂です これが乃木坂です

これが乃木坂です

南庄は客家人の街。ここへ来たら客家のきしめんである“板條”を食べてみましょう!
乾麺と魚羹麺、滷味をいただきました。

桂花巷麺店  住所:南庄郷中正路1巷2號 (03)782-1696 営業時間:6:00~16:00(~19:00)
客家の麺、美味しかったです 客家の麺、美味しかったです 客家の麺、美味しかったです
客家の麺、美味しかったです 客家の麺、美味しかったです 客家の麺、美味しかったです

客家の麺、美味しかったです

南庄老街に来たら必須の食べ物はこちらです。冰鎮湯圓は、お店の看板。白玉にはキンモクセイソースがたっぷりかかり、その下にはかき氷と季節のフルーツ!さわやかです。

江記花蜜・桂花巷冰鎮湯圓・南庄創始店  住所:南庄郷文化路15號(桂花巷)  電話:(03)782-3386 営業時間:14:30~16:00

14:30~17:00 薰衣草森林・明徳店

14:30 「薫衣草森林・明徳店」 到着 この日、最後の目的地は「薰衣草森林」でした。英語でLavender Cottageと呼ばれるこの地は、ラベンダーをテーマに打ち出したレジャーガーデン+カフェレストランです。最初の場所は台中市の新社。今やお城のような建物やおしゃれな民宿やカフェレストランも増え、花の季節になると多くの観光客が訪れるエリアでもあります。
「薰衣草森林」について語るには、2人の女性創始者抜きには話が進みません。お2人の名は詹慧君さんと林庭妃さん。ある日スケッチとハーブが好きな詹慧君さんは台北のシティバンク(花旗銀行)を辞め、自分の夢の実現のため台中の新社を訪れました。王さんという地主さんとビンロウ園を賃貸する交渉をしているときに、王さんの親戚であった林庭妃さんと出会いました。林さんは高雄でピアノ教師をしていたのですが、偶然にもこの日はここにいたのです。2人の女性はすぐに意気投合し、2001年11月9日、資本金200万元で「薰衣草森林」創始店を台中新社の山の中に造りあげました。地主の王さんの息子である王村煌さんが執行長となり、2013年には、5つのブランドを立ち上げました。営業範囲はレジャーファーム、飲食業、食品、アロマオイル、民宿、披露宴会場にまで拡大し、やがてラベンダーの本場である北海道上川郡美瑛町にも緩慢民宿が始まりました。しかし、2013年1月、詹慧君さんが享年44歲で亡くなります。詹さんは2008年、すでに医者からは余命半年と宣告されていたのでした。
2017年夏現在は、薰衣草森林(台中新社、苗栗明德)、桐花村餐廳、緩慢民宿、香草鋪子、心之芳庭があり、グループ内で働くスタッフは500名余りいます。彼女たちのサクセスストーリーは、当時の台湾では非常に注目され、最初はこんな山奥になぜ?と皆にいぶかられましたが、レストランのクオリティの高さや有機やハーブの食材などが関心を集め、観光客は徐々に増えていき、予約無しでは食事できないほどになりました。現在の台湾は食の安全を叫んでいますが、この2人のポリシーは台湾ではかなり先駆けだったと思われます。そして、台湾人の食への関心やレジャーの楽しみ方に関しても、ある意味火付け役でもあったかもしれません。
入口でチケットを出し(ツアーの中に含まれています)、中へ入ります。入ってすぐ左にアイスとショップの店、さらに左前方にハーブショップがあります。
ナビたちは、まず湖の方へと向かいました。途中、緑の芝生が美しい土手が右手に見えます。ナビ友が北海道っぽい雰囲気もあるよね、といい、彼女たちの北海道への憧れのようなもの?そもそもラベンダーをテーマにしたのが北海道を意識していたのかなと思いました。
雨上がりで、湖畔がキラキラと輝いています。「薰衣草森林」では、お決まりのゆったりと座れるベンチがありました。ここに座って、静かな美しい湖畔を眺める、おいしいコーヒーを飲みながら…というのが、想像できます。
湖畔を右手に見ながら
小道を歩いていくと、カフェレストランのある建物に戻ってきたのですが、建物の横には花畑があり…そこにはなんと!蝶々が何百匹と踊っているではないですか?遠くから見た時は、ん?蝶々が飛んでるな、でしたが、近づくにつれ、蝶で埋め尽くされた花々に驚きました。そして、さらに驚いたのがその蝶の種類です!なんと!「幻の光」と呼ばれるルリマダラじゃないですか!!以前屏東の三地門「茂林幽谷」へ冬に行った時、毎年冬になると、百万匹を越えるルリマダラが、越冬のため、紫の谷を形成するんだと聞きました。ここへ行った時は7月、このルリマダラ集団は一体?!思わずラベンダーのスタッフに聞くと、毎年この季節には来るのよ、ということでした。圧巻!これだけのルリマダラが見られるという意味でもここへ来る価値ありとナビは思いました。
カフェや体験教室の建物の庭で…

カフェや体験教室の建物の庭で…

舞う蝶の群れ!

舞う蝶の群れ!

ルリマダラ~ ルリマダラ~ ルリマダラ~

ルリマダラ~

体験教室も行っています 体験教室も行っています 体験教室も行っています

体験教室も行っています

カフェレストラン
メニューを開くと美味しそうな料理の写真が目に飛び込んできました。
ハーブを上手に使った料理が勢ぞろいで、どれも食べてみたくなります。が、お昼もすまし、胃に余裕がないナビたちの時間はちょうどアフタヌーンティータイムだったので、ワッフルセットにしました。ハーブフルーツアイスティーもおいしいし、ワッフルもフワフワで幸せな気分。紫のアイスは、ラベンダー味(タロ芋じゃないです)!外の景色を眺めながら、至福のひと時を堪能しました。
滞在時間もちょうどよく、ショップにも立ち寄ることができました!
以上、苗栗の旅を満喫した台北ナビがお届けしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-11-02

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