『台湾で日帰り旅　鉄道に乗って人気の街へ』刊行を記念し、台湾在住作家・片倉佳史さんの講演会が開かれました

3月12日（日）、東京・錦糸町のすみだ産業会館で「台湾漫遊倶楽部」さん主催の
「片倉佳史のもっと台湾トークライブvol.8＆新刊記念講演」が開催されました。
新刊『台湾で日帰り旅　鉄道に乗って人気の街へ』の刊行を記念したイベントで、
取材秘話を聞きに100人近い台湾ファンが集まりました。

今回のテーマは「台湾でミニトリップ　地方都市をめぐる楽しみ」です。
「地方都市をめぐるなら、自分なりのテーマをもったほうが断然面白い」と片倉さん。
台湾各地に点在する日本式の木造駅舎を見て回ったり、煌びやかな装飾の廟を訪ねたり、
ご当地料理を食べ歩いたり…と、いろんなネタを披露してくれました。

台北よりも南部のほうが食に対するこだわりが強く、その土地でしか食べられない「おいしいもの」に巡り合える確率が高いんだとか。
地元の人に「あなたが一番おいしいと思う店（名物）を教えてください」と言えば、郷土愛から真剣になってあれこれ教えてくれるそう。
そうやって片倉さんが聞き出したお店の話もたくさん飛び出し、皆さん熱心にメモを取っていました。

台湾に越冬にやってくる「ルリマダラ」という珍蝶の話も面白かったです。
蝶の集団越冬の地は世界でも台湾とメキシコの2か所しかなく、その生態保護のため、
蝶が移動する時期にはなんと高速道路の車線を封鎖するんだそう。
「蝶出没注意！」なんて看板もあるそうですよ。

修学旅行先としての人気も上昇していて、最近、アメリカを抜いて第一位になりました。
片倉さんがその事前講習をすることもあるそうですが、そのときに高校生たちにオススメしているのは、
旅ノートや手帳を用意して、旅行の記録をとることだそう。
「僕も必ず持っていきます。皆さんもぜひやってみてください」と片倉さん。

最後に東日本大震災のときに台湾から多額の義援金や励ましの声が届いたことに触れ、
「日台の絆」に関する李登輝元総統のエピソードも語ってくれました。

なんと、パイナップルケーキのお土産までいただいちゃいました！
これは3/7～10まで開催されていた「国際食品・飲料展」に出展していた嘉義のお店のものだそうで、
餡にナタデココが入っていて面白い食感を楽しめました。

新刊『台湾で日帰り旅　鉄道に乗って人気の街へ』の他、共著の『ユネスコ番外地　台湾世界遺産案内』なども特別価格で販売。
講演会終了後には多くのファンで賑わっていました。

片倉さんにサインを求める人たちの行列もすごい！
その周りでは、参加者の皆さんが台湾談議に花を咲かせていました。

一人ひとりと会話を交わしながら、丁寧にサインをなさる片倉さん。
「どんな期待をしても、それ以上の面白いものを返してくれる。それが台湾だ」という片倉さんの言葉がとても印象的でした。