「十勝にしかない魅力を世界に発信したい」--そんな地元の人たちの想いが詰まった自主制作映画「My little guidebook」。
2015年公開の夏編に続き、美しい白銀の世界を映した冬編が10月23日(日)よりYou Tubeで公開されました。
その公開を記念し、11月20日(日)に東京・虎ノ門の台湾文化センターで、プレミア上映会とトークショーが開催されました。
主演の吳心緹さん、ジェイ・ウェストさん、監督の逢坂芳郎さん、プロデューサーの粟田経弘が会場に駆けつけ、
トークショーでは撮影秘話も語ってくれました。
吳心緹さんは台湾のCMやドラマなどで活躍中の女優さん。
「どうして北海道の映画に台湾の女優さんが?」と思われる方もいるかもしれませんね。
実は、海外から北海道に来る観光客の中で、一番多いのが台湾人なんだそう。
リピーターも多く、「台湾と北海道の相性はバッチリ!」と考えた逢坂監督が、
台湾で活躍中の吳心緹さんに白羽の矢を立てたそうです。
映画は、旅作家のチィチィ(吳心緹さん)が取材のために十勝を訪れ、観光スポットやお店を訪ね歩き、
そこで出会った人々の話を記事にまとめていく…という形で進んでいきます。
(画像提供:Nobu Awata)
その取材先でチィチィは、十勝の雪に惹かれ、結晶の写真を撮り続けるオーストラリア人のルーク(ジェイ・ウェストさん)と出会います。
結晶の美しさ、不思議さに魅了され、それを作品として形にしようと奮闘するルーク。
けれども、なかなか思うような表現ができず、夢を諦めそうになります。そんなルークに、チィチィは…
(画像提供:Nobu Awata)
「人と人とのふれあいやパーソナルな葛藤などにも焦点を当てることで、
単なる観光PRではない、人間味あふれる映画にしたかった」と語る逢坂監督。
冬の十勝の美しさはもちろん、チィチィやまわりの人たちの優しさや素朴さにも触れられる、素敵な映画に仕上がっています。
上映会後、トークショーとインタビューの時間も設けられ、台湾の話も聞くことができました!
「台湾に行ったとき、一番おいしかった食べ物は?」というナビの質問に、「臭豆腐!」と即答したジェイ・ウェストさん。
カナダ人の父親をもつ彼は、台湾の医療の発展に貢献した馬偕博士にも親近感を覚えたそうです。
プロデューサーの粟田さんは台北在住なんだそう。
「住んでいると、あれもこれもおいしくて、改めてオススメって聞かれると迷っちゃうんですが…。
熱炒(台湾式居酒屋)とかよく行きますよ。あと、フルーツもおいしいですよね」
逢坂監督のお気に入りは粽と牛肉麺だそうです。
映画では、夏編でチィチィが知り合った友人が台北に遊びに行く場面も出てきます。
その彼にどこを案内したいかと聞かれた吳心緹さんは…
「老街(古い街並み)に連れていってあげたい。九份、淡水、内湾もオススメです。
両親が子どもだった頃のおもちゃとかがあったりして、おもしろいんですよ」
皆さん、台湾が大好きだそうで、グルメ話は大いに盛り上がりました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2016-11-30