台湾映画上映会&トークショー「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」第4回は会場が震えました!
蘇照彬(スー・チャオピン)監督からムービーメッセージも届きました!
台湾文化センターとアジアンパラダイスの共催により2016年3月から12 月まで実施する「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」と題した上映会&トークショー。6月17日に、第四回『シルク』の上映が行われました。
このレポートが届きましたので、お届けします!
開館1周年を迎えた台湾文化センターでは、6月11日から7月10日を「台湾カルチャーフェスティバル」と銘打って、音楽・舞踊・映画・文学ほか多彩で魅力的なイベントを行っています。
この映画とトークシリーズもその一環として、6月17日に『シルク』の上映と近年増えているサスペンス映画の系譜についてお届けしました。
(C)アジアンパラダイス
『シルク』は台湾では数少ないサスペンス映画の成功例で、日本でも2006年東京国際映画祭、2008年に台湾シネマコレクションで特別上映されましたが、現在は日本での権利が切れて貴重な上映のため、予約は1日で満席となっりました。
サスペンス映画であるせいか会場はいつもより男性の姿が多く目立ち、終映後には「恐かった!」という声が多く寄せられ、ホラー要素が印象強かったようです。
本作は日本から江口洋介を迎え張震(チャン・チェン)とダブル主役のうえ、林嘉欣(カリーナ・ラム)、陳柏霖(チェン・ボーリン)、張鈞甯(チャン・チュンニン)、徐熙媛(バービィ・スー)という豪華キャストで話題になりました。
監督は名脚本家としても知られる蘇照彬(スー・チャオピン)、美術は日本の種田陽平でエスニックな世界観が広がっています。 制作費2億元は当時としては最大で、この年国産映画の興行成績もトップ、2200万元をあげました。
蘇照彬(スー・チャオピン)監督からムービーメッセージが届きました!
トークでは、この『シルク』の誕生について欠かせない『ダブルビジョン』(2002年)という映画の存在から始め、この脚本も手がけた蘇照彬監督の紹介に続き、監督からのムービーメッセージを披露しました。
内容は以下の通りです。
「日本のみなさん、こんにちは。監督で脚本家の蘇照彬です。『シルク』は僕にとってとても重要な作品です。一つは、この作品で映画監督として少し成長したことと、この映画で、今後どんな映画も撮れるという自信を持ちました。もう一つは、俳優の江口洋介さんと美術監督である種田陽平さんという日本の映画人と一緒に作ったことです。一緒に仕事してとても楽しかったし、僕の大きな支えでした。いまでも良き友人です。今振り返ると、この映画は完璧ではありませんが僕の情熱がこの映画に焼き付けられているはずなので、見ていただいた皆さんにはきっと伝わっていると信じています。
次の作品は、スーパーヒーローものです。次回作も早く皆さんにお見せできれ ばと思っています」
(C)アジアンパラダイス
『シルク』で監督が描きたかった世界の話やキャスト・ロケ地紹介に続いて、近年の台湾映画のサスペンス・ホラー映画を紹介し、抽選会では蘇照彬監督のサイン色紙(自筆似顔絵入り)、台北電影節の小冊子、台湾で発行されている日本語雑誌「な~るほど・ザ・台湾」最新号、台湾ガイド本「LIP的台湾案内」がプレゼントされました。
8月6日に実施する『KANO』は人気作のため申し込みは先着順ではなく抽選を予定!
この台湾文化センターとアジアンパラダイス共催によるイベントシリーズ、次回8月6日に実施する『KANO』は人気作のため申し込みは先着順ではなく抽選となります。7月6日~9日までメールで受け付け、7月11日(月)に当選者にメールで通知されます。
4月に上映して大好評だった『藍色夏恋』を、多くのリクエストに応えて12月に再上映することが決定されました。
詳しくは下記まで!
moctokyo@gmail.com
主催:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター/アジアンパラダイス
8月以降の予定をご紹介!
8月6日(土)
作品:『KANO』
14時開演
トーク:撮影裏話。
9月10日(土)
作品:『九月に降る風』※権利切れのため貴重な上映
14時開演
トーク:台湾映画の新人起用と俳優育成事情。
10月15日(土)
作品:『セデック・バレの真実』
14時開演
トーク:台湾のドキュメンタリー映画に秀作が多いのはなぜかˇ…。台湾の社会と文化、それを描く監督たちの意欲について。
12月3日(土)
作品:『藍色夏恋』
トーク:金馬奨取材レポート
※予定は変更になる可能性があります。
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記事登録日:2016-06-23