日本で17世紀に始まり19世紀にその最高潮に達した浮世絵は海を渡り、当時の西洋絵画に大きな影響を与えました。その浮世絵の名品展が台中の国立台湾美術館で始まりました!
東京富士美術館のキュレーター平野さん(右)と台湾側のスタッフ。平野さんによると、約1000点ある東京富士美術館所蔵品の浮世絵の中から今回はなんと100点が貸し出されたそう。これは見ごたえ十分ですねー。
壁の色が違う・・と思ったら、江戸と上方に分けて展示されているんです。富嶽三十六景、東海道五十三次などに代表される江戸浮世絵は薄緑の壁、繊細な役者絵が大人気だった上方浮世絵はピンクの壁です。
ケータイしながら鑑賞?実は絵のそばについているQRコードを読み取って作品の解説を熱心に聞いている方でした。
こちらの浮世絵は富士美術館でも購入されたばかりでまだ未公開。日本にさきがけて台湾での初公開です。花街を描くのが禁止されていたのでスズメに置き換えて検閲を逃れたのだとか。歌川国芳の「里すずめねぐらの仮宿」(写真提供:国立台湾美術館)
國芳ではこの作品も来てます!代表作ともいわれる「相馬の古内裏」。これは生でじっくり鑑賞したいですねー。
「東海道五十三次・庄野白雨」(写真提供:国立台湾美術館)今回、東海道五十三次から31枚、富嶽三十六景からは17枚が出品されています。見ごたえ十分!
こちらは寿好堂よし国の「二代目中村芝翫の熊谷治郎直実」(写真提供:国立台湾美術館)。 展示室の一番奥には版木や道具類の展示があり、大変な手間と技術を必要とする製作過程がよくわかるビデオも上映されています。これを見た後、ナビの眼力もグーンとUPしましたよ
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記事登録日:2016-06-07
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国立台湾美術館@台中
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