恒春から台湾の最南端…「臺灣最南點」に行ってみる(後編)

台湾の最南端!日本にも由来のある有名な灯台のある公園で寛ぎ、夕景の海に想いを馳せる。

電動スクーターの特徴も、かなりつかめて、それとなく自信がついたところで…二日目スタート♪

いくつかの見所に立ち寄りながら、一路、灯台のある鵝鑾鼻公園、そして「臺灣最南點碑」へと向かいます。南門のロータリーを半周し、続く通りをまーっすぐに進み、「關山」へと至る道をさらに超えて直進し続けると、町を出て、26号線に至ります。目的地へは、もうただひたすらにこの道を南下し続けるだけ! 広々とした道をのーんびりと走ります。交通量は、台北や高雄のような大都市には到底およばないものの、けっこうなスピードで、観光バスやトラックなんかが脇を走り抜けていきます。が、右端をゆっくりと走っている分には、特に危険を感じることはありません。
恒春の町の中心から郊外へ

恒春の町の中心から郊外へ

広々とした26号線を快走!

広々とした26号線を快走!

10分ほどで正面に…海!

ひたすら青くきれいな南湾のビーチ

ひたすら青くきれいな南湾のビーチ


ゆるやかな下りのカーブをさらに進むと、建物の並びが現れます。ここが、ビーチレジャーの一大拠点でもある「南湾」。

大小様々なホテル、飲食店、商店が並び、なかなかににぎやかです。広々と連なる海岸線…白い砂浜に青々とした海は、本当にきれい! のひと言。

一瞬、「もうここで十分じゃないのぉーっ」と思っちゃったりしますが、ひと休みしてから、さらに先へと進みます。
正面に海が見えてきました!

正面に海が見えてきました!

南湾の町並み

南湾の町並み

船の帆に見えるらしい「船帆石!

船の帆に見えるらしい「船帆石!

海を見ながら走り続けること、さらに15分。「懇丁」に到着です。ここもちょっとした町になっていて、ホテルや商店が並んでいるのですが、何といってもにぎわうのは夜。この周辺一帯の道沿いに、毎晩、夜市が並びます。帰りに再度立ち寄ることにして、今は素通り。

先へもう10分くらい走ると、5星級の立派なホテルが立ち並ぶ、「小灣」に出ます。道をはさんだ大型ホテルの正面には、南湾に比べるとややこじんまりとしたビーチがあって、並んだビーチパラソルが華やかな雰囲気。右側には、ちょこっと出っ張って特徴的な形の小山…現地では、「青蛙石」との名称があるようですが、またしてもなかなかの景観です。そこからまた10分弱進むと、四角い岩が前方に見えてきます。「船帆石」で、この一帯も、波の穏やかなビーチが広がっています。
小灣の「青蛙石」

小灣の「青蛙石」

後は、ひたすらに「鵝鑾鼻公園」へ!

鵝鑾鼻公園入口

鵝鑾鼻公園入口


海を見ながら、ゆるやかにカーブする道をスイスイと走り抜け、正面に白い灯台がちらりと見えたら、もう少し。恒春の町からちょうど1時間くらいで、白い灯台がシンボルの「鵝鑾鼻公園」に到着!

入場料40元を払って公園に入ると、すぐ斜面に広々とした芝生が目に入ります。そこを上った左側に、白い灯台が。

この灯台、日本統治時代には「台湾八景」に指定され、日本の切手の画柄になったこともあるんだとか。

さらに奥へ進むと、海をのぞむ遊歩道が整備され、ゴツゴツした岩場に深い藍の波高い海が、それとなく最果て感を醸し出す情景が見られます。
すぐ正面に、ゆるい傾斜の芝生が広がります

すぐ正面に、ゆるい傾斜の芝生が広がります

左に灯台がありました

左に灯台がありました

懇丁のシンボル的な存在の「鵝鑾鼻灯台」

懇丁のシンボル的な存在の「鵝鑾鼻灯台」

ふと振り返ってみたら、また絶景!

ふと振り返ってみたら、また絶景!

中も散策ができます

中も散策ができます

海沿いの遊歩道へと続く道。蚊に注意!

海沿いの遊歩道へと続く道。蚊に注意!

遊歩道が整備され、海沿いの散策が楽しめます

遊歩道が整備され、海沿いの散策が楽しめます

それとなく最果て感漂う濃紺の海

それとなく最果て感漂う濃紺の海

ついに到達…「臺灣最南點」

スクーターから降りて、ここから徒歩!

スクーターから降りて、ここから徒歩!

公園を出て、さらに続く道を右方向に行き、ややうねうねと細い上りの道を進むと、「最南點」の標識が。何度か急なアップダウンを経てさらに行くと、先へと続く遊歩道に出ました。車両はどうやらここまで。後は歩きで台湾の最南端へと向かうようです。標識があって500mとありましたが、歩くこと7~8分くらいでしょうか。

ついに!グレーの尖がってぐるり…な?!臺灣の「最南點碑」が目の前に現れました。

それにしても…やっぱり、人が多い!ようやく到達できた喜びを胸に、じんわりとその余韻にひたりたいところだったのですが、けっこうなにぎわいです。碑の前では、記念写真の人がひっきりなし。1人で来たぼあそるちは、ちょっと入っていける雰囲気じゃなくて。恐らく人も少なくなっているであろう夕暮れ時にもう一度来てみることに決め、さらに東側を進んでみることにします。
意外と遠いです…

意外と遠いです…

ついに到着! 「最南點碑」

ついに到着! 「最南點碑」

はるばる来たぁーっ!

はるばる来たぁーっ!

ゴツゴツした岩場が広がる海でした

ゴツゴツした岩場が広がる海でした

台湾「最南點碑」。記念撮影の人が絶えません

台湾「最南點碑」。記念撮影の人が絶えません

実は、こっちの方がハイライト?!絶景広がる恒春半島東側

一気に人も車も減りました

一気に人も車も減りました


この辺まで来ると、さすがに車も人もグッと減って、見渡す景色の雄大で自然豊かな情景に、はるばる来たという感覚がより増してきます。今回は、とにかく台湾の最南端へというのが旅の目的で、それ以外はほとんど考えていなかったぼあそるち。恒春半島の西側については、ある程度下調べしていたのですが、東側については、出発前に宿のスタッフと少々談笑していた際、「東の方はかなりきれいだよ」と聞いただけでしたが。とにかく、行ってみようと…。

最南點碑からいったん26号線に戻り、さらに続く道を今度は北上し、進むこと15分くらい。「龍磐公園」に到着しました。公園といっても、ただ大自然そのまんまが、悠々一面にというだけなのですが。青く広がる雄大な海と海岸線を見下ろす形で、手前にはまた緑の広々とした大地がうねうねと続く、本当に素晴らしい景色。まさか、こんな雄大な景色が広がっているとは! 「来てよかったぁーっ!」思わず、叫びそうになってしまいました。予備知識がなかっただけに、感動もまた大きく、来れたラッキー感も、より一層という気分。束の間、大自然の荘厳さに触れたぼあそるちでした。
自然豊かな半島東側

自然豊かな半島東側

「龍磐公園」に到着

「龍磐公園」に到着

眼下に広がる雄大な風景

眼下に広がる雄大な風景

北側の景色

北側の景色

透明感のある海は、吸い込まれてしまいそう

透明感のある海は、吸い込まれてしまいそう

再度、「臺灣最南點」…夕景編

だいぶ暑さも和らいできた夕暮れ時。改めて、「臺灣最南點」へと行ってみます。
さすがに戻って来る人とは何人もすれ違ったのですが、向かう人は見かけません。「いーぞぉ!」と、台湾の最南端"貸切"を目論むぼあそるちだったのですが。こんな時間になっても、まだいるんですねぇ、端っこ好きが!?さすがに、何十人って日中のような数じゃぁないのですが、パラパラと…数人。というか、そこに座ってるお2人さん。さっきもいたよね?どうやら、ここに何時間もたたずんでいらしたようで…参りました! とにかく、しっかりと今度は記念撮影もでき、右側には沈みゆく太陽も!さすがにちょっと疲れましたが、台湾最南端の夕陽までも見ることができ、大いなる満足感を得て、この地を去ったぼあそるちでありました。
夕暮れの「最南點碑」

夕暮れの「最南點碑」

ちょうど、まんまるの夕陽が沈んでいきます

ちょうど、まんまるの夕陽が沈んでいきます

オレンジに染まる台湾最南端の夕景です

オレンジに染まる台湾最南端の夕景です

一路、夕暮れの中を恒春に戻ります

一路、夕暮れの中を恒春に戻ります

旅のしめくくりに、「懇丁大街」

懇丁の夜市は、この辺りから始まっていました

懇丁の夜市は、この辺りから始まっていました

すっかり日も暮れた帰路は、もう本当にあたり真っ暗! スクーターのヘッドライトをたよりに、恒春へとまたひた走ります。

途中、昼間は素通りした「懇丁」ですが、かなり手前から車はノロノロ。前方には、かなりの人だかりが見えてきました。既に夜市は真っ盛りの時間のようで、人々にはリゾート地へ遊びに来た高揚感もあるのか、大都市の有名な夜市にもないような、独特の華やいだ雰囲気を感じます。

ゆっくりと注意して進みながら、道沿い両側にびっしりと連なる屋台をながめていったのですが、ここの夜市ではその地独特のもの…ここでしか食べられないって商品が、あまり見当たりませんでした。ということで、ぼあそるちの中では定番の大きなフライドチキンと珍珠奶茶を外帯。スクーター前部のフックにビニール袋をぶら下げて、残る夜道を走って帰ったのでした。

ところでこの夜市ですが、けっこうな距離を店が連なっていて、車も大渋滞していました。もし何か予定がある方は、夕方前にここを通過しておいた方がいいかも知れません。とにかく相当なにぎわいで、かなりの混雑ぶりですから。
車や人で、大混雑!

車や人で、大混雑!

運転は慎重に

運転は慎重に

いかがでしたか?ちょっと遠い場所ではありますが、この地ならではの美しい景色や、華やかな雰囲気が楽しめる素敵なところです。リゾート地なので、全体的に物価は高めですが、所々にはコンビニもしっかりとありますし、宿泊も立派なリゾートホテルだけでなく、恒春や南湾には、手頃な宿も多数立ち並んでいます。

台湾にも、まだこんなところがあるんだ!と、ちょっとした発見になることうけあいなので、ぜひ時間を作って出かけてみてください。

以上、ぼあそるちでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-01-06

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