台中は西区の正義街。大通りからは全然見えない一角に古~い歴史の一軒のお廟があります。
清光緒10年(1884年)に当時の台中知県(県知事)黄承乙により建立されたこちらは台中で一番古い城隍廟。元々は市の中心部にあったのですが、日本統治時代に製糖工場建設のため現在の場所に移されました。
本殿の様子。城とは城壁、隍とは堀や川のことで、地元の守り神として、当時の行政官は雨乞い晴れ乞い、厄払いや福運感謝、全てにおいて城隍爺の助けを仰いだそうです。
手洗い場もずいぶん歴史があるような。どこか懐かしい感じですね。
城隍爺は地獄をつかさどる神でもあるので、内部には地獄絵だの、牛頭馬面だのがいろいろ。でもこういうのはよその城隍廟でもありますよね。ただひとつここだけでしか見られない光景が・・・
それはお廟の中心部、回廊から一段低くなった中庭で日光浴をしている無数の物体。きゃー!!
はい、数百匹はいると思われる、放生(功徳を積むために人に捕らわれた動物を逃がすこと)されたカメさんたち。爬虫類嫌いの方もいらっしゃると思いますので、アップはこちらの1匹で。変なかっこうで寝ていたカメさん。
食べ物夜市として知られる「忠孝路夜市」のすぐ近くなのですが、お廟の横には道教の道館が集中していたり、賑やかな市街地とはずいぶん違う雰囲気があり、台湾の人の信仰深さを感じたナビでした。