台湾が世界に誇る集団「優人神鼓」を体験!

2015年3月から毎月第三金曜日、「優人神鼓」半日体験バスが走ります♪


こんにちは、台北ナビです。
台湾通なら耳にしたことや目にしたことあるはずの「國際光點計畫(International Spotlight)」という言葉。日本語で「スポットライト計画」とも呼ばれています。この取り組みは、台湾を北、中、南、東及び不分区の大きく5つに分け、それぞれ特色ある文化やエリアをピックアップし、スポットライトを当てるというもの。今回、ナビが参加した「優人神鼓」もこの「北區國際光點計畫」に選ばれたひとつなのです。

アクセスの悪さを克服!

MRT中山駅前から出発!

MRT中山駅前から出発!

台湾北部の郊外エリア(北區國際光點計畫2)を担当する「台湾好基金会」、毎月1回だけではありますが、「優人神鼓」までバスでアクセスし、禅と太鼓を半日で体験できる「旅行巴士(旅行バス)」を走らせます。このバスツアーに参加するにはインターネットから予約後、銀行振り込みを行うか、「台湾好,店」3Fにて申し込み及び支払いを行えばOK!禅・太鼓体験に加え、簡単なお茶セットも楽しめて交通費込みのおひとり様1500元ポッキリ♪普段なら、自分でタクシーを手配し、半日2,800元かかるのだから、かなりお得です。これは試してみるっきゃない!と、今回ナビはメディア向けのツアーに参加してみました!

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案外近い!中山駅前から車で約30分

台北市内も望めます!

台北市内も望めます!


「台湾好,店」で受付を済ませ、参加者が集まったら皆でMRT「中山」駅前へ。ここからバスの旅を楽しみます。「優人神鼓」はその雰囲気からかなり遠いところにあると思っていましたが、鉄観音で有名な木柵から少し奥へ進んだところにありました。台北から30分ほどしか離れていないのに、空気が澄み、マイナスイオンが漂っているような…。ナビが訪れたのは1月末だったので、咲き始めた桜も見ごろで、バスから景色も楽しめましたよ!
自然いっぱい!

自然いっぱい!

色々な楽しみを見つけてください

色々な楽しみを見つけてください

「優人神鼓」とは…

台北ナビでもすでにご紹介している「優人神鼓」ですが、改めて簡単にご紹介したいと思います。「優人」とは表現者、「神」とは高度な集中にある時に人が入る寧静、無我の状態、「優人神鼓」とは即ち…「自身が寧静な中で鼓を打つ」という思いが込められています。「神」の文字が入っているので、実はちょっと宗教的な意味もあるのでは?とも思っていたナビでしたが、それは間違いでした。心を落ち着かせ、自分自身と向き合い太鼓を奏で、踊り演じる…。そのためには日々山の中で訓練に励みます。だから団員の方々は穏やかで優しい表情。しかしひとたびパフォーマンスとなれば、その表情は一変。見る者を引きこみます!
今回案内をしてくださった王騰崇執行長

今回案内をしてくださった王騰崇執行長


太鼓集団、禅の集団、舞踊の集団?いいえ、どれも違います。すべての要素が自然の中でひとつとなって繰り出されるパフォーマンスはどの表現も当てはまらないと今回ナビ一行を案内してくださった「優人神鼓」王騰崇執行長は語ってくださいましたが、本当にどう表現すればいいのか困ってしまうんです。表現できないものは自分で体験して感じればいい!是非皆さまもこのバスに乗って「優人神鼓」体験をしてみてくださいね!

静けさの中に鐘の音が響く「雲脚優人」

ここから修行?のはじまり、始まり~♪

ここから修行?のはじまり、始まり~♪

バスは道路の途中で止められ、目の前には整備された山道。ちょっとした坂をゆっくりと歩いていきます。「雲脚」とは「優人神鼓」が毎日行う身体訓練。心を静かに、無にし、大地を踏みしめて歩くというもの。ただ歩くだけ?と思いましたが(失礼!)、おしゃべりをせず、不規則に奏でられる鐘の音が心地よく、いつもなら聞こえない鳥や虫の声、そして風の音までもが聞こえてきます。団員の方は歩く音もしないくらい静かに歩きます。ナビも試してみましたが、物音を立てずに歩くには、足の裏でしっかり地面をつかまなければなりません。「歩く」ということは土から大地のパワーを感じる一番の行為であると納得!このツアーでは800mほどの短い距離を歩くだけですが、団員達は不定期に台湾内外を何十日という時間をひたすら歩き、芸術を伝えるという活動もされています。
山道へ入る前に鐘をドォ~~ン♪

山道へ入る前に鐘をドォ~~ン♪

思わず目を閉じ、頭を下げてしまいます

思わず目を閉じ、頭を下げてしまいます

初めは少しザワザワしていましたが、歩を進めるにつれて参加者も「心穏やかに歩く」ということに集中していきました

初めは少しザワザワしていましたが、歩を進めるにつれて参加者も「心穏やかに歩く」ということに集中していきました

時折立ち止まり、鐘を奏でます

時折立ち止まり、鐘を奏でます

何気なく視界に入ってくるものにも興味がわいてきますよ! 何気なく視界に入ってくるものにも興味がわいてきますよ! 何気なく視界に入ってくるものにも興味がわいてきますよ!

何気なく視界に入ってくるものにも興味がわいてきますよ!

木の間から台北市が望めます

木の間から台北市が望めます

この階段を上っていきます。足元が少し滑りやすくなっているので注意しましょう! この階段を上っていきます。足元が少し滑りやすくなっているので注意しましょう!

この階段を上っていきます。足元が少し滑りやすくなっているので注意しましょう!

階段を上れば… 階段を上れば…

階段を上れば…

野外の舞台が!

野外の舞台が!

箒でお掃除中

箒でお掃除中

緑がいっぱい

緑がいっぱい

自然の力を身体全体で感じられそう!

自然の力を身体全体で感じられそう!

「打拳」は「優人神鼓」的ヨガ??

このドラがなったらレッスンスタート!

このドラがなったらレッスンスタート!



道場に到着するとまずお茶が振舞われ、簡単な説明が行われました。ドラの音はレッスンが始まる合図、板を打つ音は軽食の合図なので、これらの音を聞いたら早めに集合してください。説明の中でこれが一番大切だよとお茶目に王さんが語ってくださいました。
このお茶がおいしい!

このお茶がおいしい!

いつもは気にも留めていませんでしたが、お茶に映り込む木々も気になってしまうほど神経が研ぎ澄まされていきます

いつもは気にも留めていませんでしたが、お茶に映り込む木々も気になってしまうほど神経が研ぎ澄まされていきます

拳を打つと書く「打拳」。禅のようなものと聞いていましたが、ナビは勝手に太極拳やカンフーのように、誰かを攻撃するかのような動きをするのかと思っていました。しかし始めてみると、肩の力を抜き、手を広げ体重を移動…。何だかヨガのような動きでビックリ!ひとつひとつの動きは簡単なのに、やってみるとじわっと汗が出てくるのが不思議です。教えてくださった団員さんの動きはゆっくりとかつなめらかなのに、ナビはついつい速く動いてしまいます。これは同じ姿勢を保つのが難しいのに加え、日々せかせかと動いているのが表れているのでしょう。ゆっくりゆっくり自分の身体と心に話しかけ、全身の動きを感じられるようになってきます。
後ろに体重をかけ…

後ろに体重をかけ…

指を交差させ…

指を交差させ…

腕をひっくり返すとともに左右どちらかへ身体を傾けます

腕をひっくり返すとともに左右どちらかへ身体を傾けます

身体に語りかけるように瞑想

身体に語りかけるように瞑想

昔ストレッチで行ったことのあるこの動きから…

昔ストレッチで行ったことのあるこの動きから…

左右手をくっつけて…

左右手をくっつけて…

身体をゆっくりと回していきます

身体をゆっくりと回していきます

限界まで曲げてみましょう!

限界まで曲げてみましょう!

肩コリもなおりそう!!

肩コリもなおりそう!!

次は胡坐を組んで座ります。瞑想が始まるのかと思いきや…心を落ち着かせたところで、簡単なルールを覚えます。「1→両手を足の上に置く、2→右手を前に、3→両手を足の上に置く、4→左手を前に」。このルールに乗っ取り手を動かす練習が始まりました。えっと…これは練習しなくてもできるかと…。だって、右手を前に出してから左手を出すだけなんですもん。と思っていると…1234→1234を1234→2341→3412→4123という風に順序を循環させていきます。すると、慣れない数え方に脳も身体も大パニック。先生が数を数えてくれる時はかろうじて手も動きますが、自分達だけで数えるようになると、とても不安な気持ちになってしまい、お手上げ状態。「慣れてないこと、習慣にないことをするというのは、簡単なことでも不安になるんだ。」実感。瞑想するのではなく、身体を動かして心に語りかけ、何かを悟る…とても貴重な経験になりました。
2

2

1&3

1&3

4

4

簡単でしょ?

始める前に心の準備中!

始める前に心の準備中!

1234と数えて身体を動かすのがこんなに難しいとは思いませんでした 1234と数えて身体を動かすのがこんなに難しいとは思いませんでした

1234と数えて身体を動かすのがこんなに難しいとは思いませんでした

ストレス解消だけじゃない!

休憩後、太鼓のレッスンが始まります。「優人神鼓」といえば、太鼓が有名なので、ナビはかなり期待していました。太鼓の大きさ、太鼓を置く場所、すべて自分で決めて場所を取ります。おへその真ん中あたりに太鼓を置き、先生(今回は音樂總監を務める黃誌群先生自ら教えてくださりました)の太鼓の音に導かれるように叩いていきます。右足を大きく後ろへ下げ、左足に体重を乗せて叩くので、足がつりそうに…涙。日ごろの運動不足を認識しちゃいました。また、バチを振り下ろす時は力を抜き、太鼓の面にあたる瞬間に力をくっといれると、心地よい音が奏でられることを発見!日ごろの嫌な事をすべて叩き落としてきましたよ!
小さな太鼓は前の方へ

小さな太鼓は前の方へ

バチは小鳥を持つように優しくしっかり持ちます

バチは小鳥を持つように優しくしっかり持ちます

この姿勢です!

この姿勢です!

気づけばみんな自然に深呼吸を始めていました

このポーズができればOK!!

このポーズができればOK!!

そして、慣れてきたところで、例の数数えが始まりました。「次はもっと簡単だよ!1の時だけ大きな音を出せばいいから」ということでしたが、これがなかなか難しい。「打拳」の際に少し慣れたと思っていましたが、周りの動きを見ながらついつい半テンポ遅れて太鼓をたたくナビ。自分への自信のなさと人に頼ってしまう弱さを痛感してしまったのでした。しかし、先生は「うまく叩けなくても、最後の最後に終わりのポーズを決めればそれだけでいいよ!」と優しい言葉をかけてくださり、ナビも元気にポーズをドヤ顔で決めてみました。

お待ちかねのお茶タイム!

この空間も団員達の手作りです

この空間も団員達の手作りです




3階には台北市内も見下ろせる吹き抜けのウッドスペースがあります。天井にかけられているのは自然染めされた布。自然のものをセンス良く架けています。人数分用意された簡単なお茶セットは木柵名産の「鉄観音茶」に、ドライマンゴーや緑豆糕など。土地のいいものを訪れてくださった方に分かち合いたいということで、すべて生産者の方が特別に分けてくださっています。量は決して多くないですが、ひとつひとつゆっくり味わってくださいね。
緑豆糕はあっさりしていて美味

緑豆糕はあっさりしていて美味

素朴なのに次から次へと止まりません!

素朴なのに次から次へと止まりません!

ドライマンゴーは肉厚!香りもかなり強かったです ドライマンゴーは肉厚!香りもかなり強かったです

ドライマンゴーは肉厚!香りもかなり強かったです

ここで少し休むことも可能です ここで少し休むことも可能です

ここで少し休むことも可能です

最後に心を清めて歩きましょう!

祈福卡に願い事を書きましょう

祈福卡に願い事を書きましょう




軽食をいただいている際、祈福卡が配られ願い事やこちらで体験して感じたことなどを書きます。その後道場の周りを簡単に回り、祈福卡を指定の場所に架け、ドラを鳴らせば、コースの終了。道場に到着したての時とはまた違う清々しい気持ちで山道を歩けるはずです。ナビも到着した時より軽くなった心で歩きましたよ!
来た時のように鐘の音を聞きながら歩を進めます

来た時のように鐘の音を聞きながら歩を進めます

トトロに出てきそうな葉っぱや

トトロに出てきそうな葉っぱや

クローバーも!

クローバーも!

カードをかけ…

カードをかけ…

心を落ち着かせて…

心を落ち着かせて…

ドォ~~ン

ドォ~~ン




また、今回は特別に音樂總監を務める黃誌群さんの太鼓演奏も披露してもらえ、大満足!この力強いのに繊細な演奏を聴いてしまったからには、定期的に開催されている舞台を見に行きたくなってしまいます♪
優人神鼓にちょっとだけ興味はあるけど、わざわざ自分でタクシーを手配して、体験コースを予約して、本格的な体験をするのはどうも気乗りしていなかったナビ。しかし、今回「旅行巴士(旅行バス)」に乗車し、気軽に優人神鼓を体感することができて、より「優人神鼓」に興味が湧いてきました。ナビと同じように軽い気持ちで「旅行巴士(旅行バス)」を利用してみてくださいね!きっと新たな自分に出会えると思いますよ。

以上、ずど~んと重い心が軽くなった気がするナビがお届けしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-03-03

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