新竹東門周辺をぶらり旅~♪

台北から1時間強で到着!ゆったりとした時間が流れる新竹で、生活の息吹を感じました!

東門城

東門城

こんにちは、台北ナビです。
新竹の中心地は104㎢ほどの大きさというこぢんまりとしたエリアで、「北大路」「南大路」「東大路」「西大路」に囲まれています。このエリアで道に迷ったら、「東門城はどこにありますか?」と尋ねればOK。パリのエトワール広場のように、東門城から放射状に道路が延びているので、一度東門城へ行き、目的のメイン道路へ向かえば目的地に到着できるそうですよ!
今回は、新竹のことなら何でも聞いて!という「李聖徳」さんのガイドで、東門城周辺をぶらり歩いてみました。
ゴミ箱がかわいい!

ゴミ箱がかわいい!

台北では見かけないバスもパチリ♪

台北では見かけないバスもパチリ♪

城隍廟にも寄りましたよ~

城隍廟にも寄りましたよ~

新竹護城河(東門大溝)でのんびり

台鉄「新竹」駅から林森路を進むと小さな川が右側に見えてきます。これは「新竹護城河(東門大溝)」と呼ばれる川で、ここから600m先の中央路までつながっています。新竹民の憩いの場として親しまれている「新竹護城河」は、宜蘭の冬山河親水公園も手掛けたと言われる郭さんが設計を担当。そのため、①丸い石を使用している②水位が低い③水が流動しているなどの共通点があり、生態が活発に動き、魚や亀が生活し、水面に川のほとりが映り込むようになっている美しい散歩道になっています。ここを歩きながら、東門城を目指しました。
石畳を歩きます

石畳を歩きます

南国感が漂います

南国感が漂います

小さな魚が元気に泳ぎまわっていました

小さな魚が元気に泳ぎまわっていました

歩いて向こう岸(信義街)へ

歩いて向こう岸(信義街)へ

うぅ~ん!気持ちいい♪

うぅ~ん!気持ちいい♪

鏡のように街並みを映し出しています

鏡のように街並みを映し出しています

日本人駐在員さんに人気の焼き肉ふたごの横にはレトロな建物が!

日本人駐在員さんに人気の焼き肉ふたごの横にはレトロな建物が!

ストリートパフォーマー用に作られたという舞台

ストリートパフォーマー用に作られたという舞台

石で作られた椅子

石で作られた椅子

誠品新竹の前に一本の木が植えられています。以前防空壕がありましたが、第二次世界大戦中アメリカ軍が新竹を空爆した際に攻撃を受け、防空壕に逃げ込んだ連医師の両親や弟妹がここで亡くなりました。連医師は今でも誠品新竹の上階に住み、家族を思い出しては家からこの防空壕を見つめるそうです。ナビ、何度かここを通ったことがありましたが、そんな物語があったなんて全く知りませんでした…。
この木です

この木です

ここから家族を見つめ続ける連医師

ここから家族を見つめ続ける連医師

家族だんらんを表したアート。25個の花が飾られています。夜は光るそう!

家族だんらんを表したアート。25個の花が飾られています。夜は光るそう!


東門城に近づくと何やら川にガラスアートが浮かんでいます。近年、新竹では新竹の産業のひとつである「ガラス」に力を入れているんですね!元宵節際には川にランタンがたくさん飾られるのですが、ガラス製のランタンなんだそう。これは一度見てみたいです!


1829年に作られた吊り橋の跡が残っています。この橋、第二の橋と呼ばれていたそうで、人がこの橋を渡り、城壁を越え、城内へ入るためにありました。人のために作られた橋が第二の橋!第一の橋の正体は…後ほどご紹介します。

「新竹の心」と呼ばれる「東門城」

「李聖徳」さん

「李聖徳」さん


ロータリー交差点を横切り、階段を下りると、以前の水堀があったところにたどりつきます。つまり、先ほど歩いてきた川は水堀の跡だったんですね。ロータリーには以前架けられていた橋の土台が残されています。低いところにあるため、ロータリーに入る際思わずお辞儀をしてしまうのですが、古跡に入る前に敬意を示して欲しいという狙いがあるのなんだとか…、奥深い!
船首石

船首石


東門城の手前にあるのが「船首石」。1999年東門城広場美化工事中に偶然発見した「船首石」は、東門城が建てられた1829年(清朝)、日本統治時代(1890年代)、民国時代の3つの時代の様式が見られます。かなり稀有で貴重なものだと思うのですが、誰でも触れる場所に展示されています。新竹の方ってなんて寛容なんでしょう!
清朝

清朝

日本統治時代

日本統治時代

民国時代

民国時代

花崗岩

花崗岩


1829年、新竹では東西南北4つの城門が作られましたが、現存しているのはこの東門城のみです。城門はすべて中国から運ばれてきた花崗岩で作られたと言われています。新竹の東門は他の地域の城門とは違い、近づいて触れられるという点が大きく違うと言われています。これまたかなり寛容ですよね!木で作られていた城樓は、残念ながら今ではコンクリート作りになってしまいましたが、昔の趣はよく残されているそうです。
東門城

東門城






先ほど第二の橋のお話をしましたが、城門の前に架けられていた橋が第一の橋。ではこの橋は何が通るためだと思いますか?ヒントは城門の天井の高さにあります。答えは…馬車。昔は、馬車に乗れる人だけが城門を通れたのですねぇ。今では徒歩でも渡れちゃうので馬車の気持ちになって通ってみました♪
歴史を感じる東門城。今では、2000年に香港の關永權がライトアップをデザインしたことで、夜もロマンチックな場所と言われています。それだけでなく、舞台まで用意され、ここは市民の公園のような場所となっていました。
舞台

舞台

東門を背にして舞台を眺めます!

東門を背にして舞台を眺めます!

通路には以前の東門城の写真が飾られています 通路には以前の東門城の写真が飾られています

通路には以前の東門城の写真が飾られています

新竹市立影像博物館

昔の映写機の数々。館内では古い映画を定期的に上映しています

昔の映写機の数々。館内では古い映画を定期的に上映しています

東城門を後にし、中正路を進みます。そうするとローマ風の建物である「新竹市立影像博物館」が左手に見えてきます。1933年台湾で初めて冷房設備が整った2階建ての劇院「有樂館」は日本統治時代、政府の国力を示した豪華な公共建築のひとつでしたが、1944年に空爆に遭い、2階部分が3分の1も損失してしまいました。第二次世界大戦後は、「国民大劇院」と名前を変え、映画館として使用。当時初めて外国映画を上映した映画館でした。その後2000年に「新竹市立影像博物館」として運用され、今に至ります。
新竹市立影像博物館
住所:中正路65号
電話:(03)528-5840~2
FAX:(03)528-5843
時間:09:30~12:00、13:30~17:00、18:30~21:00
休館:月曜日
入場料:20元

新竹東門市場

薬屋さんを曲がると市場!

薬屋さんを曲がると市場!


新竹市立影像博物館から中正路を北上すると、昔懐かしの薬屋さん(快安薬品公司)があるのですが、そこを左に入ると「東門市場」があります。新竹で最も古い市場と言われ、日本統治時代の建物を使用しています。ナビが訪れたのは月曜日の午後だったためシャッターが下りているお店ばかりでしたが、独特なノスタルジー漂う雰囲気はぶらり旅にはぴったり!簡単なものが食べられるお店もあるので、新竹市民になったつもりで、食事を済ますのもアリです。
スクーターも市場の中に入ってきちゃう!

スクーターも市場の中に入ってきちゃう!

エスカレーターまでありました!地上3階建てです

エスカレーターまでありました!地上3階建てです

シャッターが下りているのが残念

シャッターが下りているのが残念

ナビの食いしん坊レーダーがキャッチしたお店

ナビの食いしん坊レーダーがキャッチしたお店

裏道を探検♪

大同路を進みます

大同路を進みます

年季の入った建物

年季の入った建物

レンガ造り!

レンガ造り!

この漢方屋さん…

この漢方屋さん…

雰囲気が良すぎ!

雰囲気が良すぎ!

呉ラオバンは3代目!

呉ラオバンは3代目!

市場から出て、大同路を左手に進み最初の十字路を左折し中央路へ入ります。すると、時間がバタリと止まってしまっているかのような建物たちが目の前に現れます。これらに目を奪われていたナビでしたが、57巷を中へズンズン進むと待っていたのは竹の器を中心に販売する「呉竹茂行」。ナビ一行が日本人と知ると、「この蓑見て!いいものでしょ?雨が降るとどんどん重くなるんだよ!」と蓑の説明までしてくれました。こちらのお店に来たら是非見ていただきたいのが「謝籃」。謝籃とは婚約の際に結納金などを収めるために使われるもので、こちらには年代物もありますし、客家人の多い新竹なので、客家式や閩南式のものなどたくさん見られました。
呉竹茂行
住所:中央路57巷8号
電話:(03)522-2545
蓑

かなりの厚みがありました

かなりの厚みがありました

昔ながらの謝籃

昔ながらの謝籃

戊申とは…

戊申とは…

1968年に作られたものでした~

1968年に作られたものでした~

きれいに光るこの赤色…なんと豚の血で色付けしているそうです!!(客家式)

きれいに光るこの赤色…なんと豚の血で色付けしているそうです!!(客家式)

祝い事に黒を用いるというのも文化の違いですよね~(閩南式)

祝い事に黒を用いるというのも文化の違いですよね~(閩南式)

麺をゆでる使う時に使うてぼ。いい味出しています!

麺をゆでる使う時に使うてぼ。いい味出しています!

「過火爐」という儀式に使われる火爐(火鉢)。新婦が新郎の家に入る際などに見られます。火鉢をまたぎ、その奥に置かれた瓦を踏み割り、今までの悪い行いや邪気を払います

「過火爐」という儀式に使われる火爐(火鉢)。新婦が新郎の家に入る際などに見られます。火鉢をまたぎ、その奥に置かれた瓦を踏み割り、今までの悪い行いや邪気を払います

ラフな感じで歓迎してくださいます!

ラフな感じで歓迎してくださいます!


そして歩を先に進めると農具のお店を発見。お店と言っていいのか躊躇してしまうのですが、特別なものを見せてくれました。大きなはさみのように見える写真のもの、何に使うと思いますか?正解は蛇を捕まえるもの。台湾の畑には蛇が多いそうで、この「抓蛇器(蛇捕まえはさみ)」がよく使われていたそうです。
腕より長いです!

腕より長いです!

ギャー!これで捕まえられたら痛そう…

ギャー!これで捕まえられたら痛そう…

城隍廟でバイバイしたら美食を食べちゃおう♪

新竹の有名な設計士ふたりによる共演。だから廟内左右のデザインが微妙に違います!気づきました?

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見事な天井

見事な天井

中には2台の城隍様がいらっしゃいます

中には2台の城隍様がいらっしゃいます

扁額に書かれた「金門」の文字は離島の金門を指すのではなく、「国の門」を意味し、台湾を守り災いが起きないようにという思いが込められています

扁額に書かれた「金門」の文字は離島の金門を指すのではなく、「国の門」を意味し、台湾を守り災いが起きないようにという思いが込められています

この世で行ったいいことと悪いことを数えているそろばん。この世での行いは城隍がすべてお見通しなんですねぇ

この世で行ったいいことと悪いことを数えているそろばん。この世での行いは城隍がすべてお見通しなんですねぇ

第二次世界大戦中戦火から廟を守ったと言われています

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「右青龍左白虎」と言われているので、右側から入ってくださいね!

「右青龍左白虎」と言われているので、右側から入ってくださいね!



中央路57巷から出て中山路を左折し、ずっとまっすぐ歩けば左手に城隍廟が見えてきます。城隍廟の説明はナビの紹介ページを見ていただくとして…ナビは今回案内してくれた李さんのオススメスイーツをいただくことにしました。
うまうま~♪

うまうま~♪


廟周辺5番に位置する「梅花鶏蛋糕」が李さん強力プッシュのお店。いわゆるベビーカステラですが、日本のものより玉子感が少なめなのが特徴です。梅の形をしているのもキュートでしょ?そして、こちらは「外カリ中ふわ」の食感を大切にしているため、袋にも秘密が!袋ひとつひとつに穴が開けられ、水蒸気が逃げられるようになっています。たかがベビーカステラとあなどるなかれ。こちらのベビーカステラには老闆娘のおいしいものを提供しようという思いがぎゅっと込められています!
ひとつひとつ心を込めて焼いてくれます

ひとつひとつ心を込めて焼いてくれます

袋もチェック!

袋もチェック!

シンプルな店構え

シンプルな店構え

病みつきになる味♪

病みつきになる味♪


もうひとつのオススメが「阿忠冰店」。パイナップルジャムをかけたかき氷が大人気のお店で、冬には湯圓も売っています。かき氷屋さんなのに、お店は3階建て!!人気のほどがうかがえます。店内はゲームなどがたくさん置かれていますが、これはオーナーが小さかった時、お店のお手伝いでゲームセンターに遊びに行けなかったので、お店の中に置いているそうですよ!かわいらしいですよね?

阿忠冰店
住所:東門街187号
電話:(03)525-9990
営業:11:00~21:00

パイナップルかき氷

パイナップルかき氷

湯圓はピンク色がごま餡、白色はピーナッツ餡が包まれています 湯圓はピンク色がごま餡、白色はピーナッツ餡が包まれています

湯圓はピンク色がごま餡、白色はピーナッツ餡が包まれています

パイナップルジャムセットはミニ缶も販売されているのでお土産にも良さそう!

パイナップルジャムセットはミニ缶も販売されているのでお土産にも良さそう!

このジャムを…

このジャムを…

薄めるだけでパイナップルジュースのできあがり~♪

薄めるだけでパイナップルジュースのできあがり~♪

こんな感じで記念写真も撮影できます

こんな感じで記念写真も撮影できます

ゲームもいろんなところに置かれています

ゲームもいろんなところに置かれています

「李聖徳」さん、ありがとうございました!

「李聖徳」さん、ありがとうございました!


半日でぐるっと巡ったこの日。出会う方々の優しい笑顔が印象に残る旅でした。歴史を大切にしながら生活をする新竹市民の暮らしが、ちょっと覗けたような気がしたナビ。新竹に住んだら優しいおだやかな気持ちで過ごせるのかなぁと思ってしまいました。

以上、居心地の良さに魅了されてしまったナビがお届けしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-01-12

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