チョコレクチャーに参加しました♪

食べる芸術、チョコレート。カカオ豆やその歴史にまで触れる特別レクチャーに参加してきました!


こんにちは、台北ナビです。
バレンタインを迎え、街もデパートも、チョコレート一色に染まりましたね!台北でもここ数年で世界各国から有名ショコラティエが店舗を構えるようになり、一気にチョコレート競争が激化してきました。そんな中、一番人気と言っても過言でないのが本場ベルギーからやってきた高級店「ピエールマルコリーニ」。
今回は2013年12月31日の大晦日の日に、こちらで開催されたチョコレートレクチャーについて、ご紹介します♪
台北101の花火開始を目前に控えた大晦日の夜、そのお膝下の信義三越内の店舗で、レクチャーは開催されました。
会場となった店舗が、デパートのブランド店に囲まれたサロンということもあり、店内はシンプルで高級感があります。インテリアを見ると、チョコレートって芸術!と感じてしまうほどです。
テイクアウトももちろん可能

テイクアウトももちろん可能

ショーケースを覗いているだけで、わくわく!

ショーケースを覗いているだけで、わくわく!

店内もオシャレ!飾ってある写真ももちろんチョコレート

店内もオシャレ!飾ってある写真ももちろんチョコレート

ディスプレイにもチョコレートやカカオがふんだんに使われています

ディスプレイにもチョコレートやカカオがふんだんに使われています

講義は3部構成になっていて、チョコレートの歴史を知り、原料のカカオ豆に触れ、そしてマルコリーニのオリジナルチョコレートを味わうというものです。
① ピエールマルコリーニと旅するチョコレートの世界(20分)
② カカオ体験(20分)
③ オリジナルチョコレート3種とDeCoco茶をいただく(20分)
レクチャーを担当してくださったのは、Marieさん。
講義自体は中国語で行われましたが、日本人の通訳さんも付いていたので、心配無用!安心して楽しむことができました。
丁寧でわかりやすいMarieさんのレクチャー

丁寧でわかりやすいMarieさんのレクチャー

ピエールマルコリーニと旅するチョコレートの世界

前半20分で行われたのは、チョコレートの歴史解説です。歴史…と言っても、難しい専門的なものではなく、「人類がいつチョコレートを食べるようになったのか?」という何気ない疑問から掘り下げて解説してくれるので、とてもわかりやすい!
その始まりは紀元前3千年頃の中央アメリカ。元は薬用として使われていたものが、どれほど重要視されるようになり、またどのようにしてヨーロッパ、そして世界へと広がっていったのかを、絵を用いてわかりやすくお話ししてくださいました。
わかりやすく、絵を用いた解説です

わかりやすく、絵を用いた解説です

みなさん真剣に聞いています

みなさん真剣に聞いています

また、チョコレートの産地として有名なスイス・フランス・ベルギー各国の特色の違いも教えてもらえましたよ。
●フランス産:スイーツで有名な国だけあり、一口サイズのチョコレートもスイーツのように作りこんである
●スイス産:牛乳の美味しい地域なので、シンプルなミルクチョコレートが美味しい
●ベルギー産:チョコレートの殻を作り、中にクリームやナッツなど様々な物を入れて蓋をする

このように特徴を知ると、自分好みのチョコレートを見つけられるようになりそうですね!
食べてみてのお楽しみ♪中身の違うベルギーチョコレート

食べてみてのお楽しみ♪中身の違うベルギーチョコレート

カカオ体験

ピエールマルコリーニの高級なチョコレートも、普段何気なく食べているコンビニのチョコレートも、すべてはカカオ豆から作られています。
普段は目にすることのないカカオ豆ですが、このレクチャーでは実物を見て、手に取り、香りや音を楽しみ、口に入れてみる…という五感すべてでカカオを体験することができます。
乾燥させたカカオの実。この中にたくさんのカカオ豆が入っています

乾燥させたカカオの実。この中にたくさんのカカオ豆が入っています

カカオ豆はアーモンドサイズ。いい香り!

カカオ豆はアーモンドサイズ。いい香り!

初めて触れるカカオの実に興味津々!

初めて触れるカカオの実に興味津々!

豆の薄皮は、軽い力でパリパリと崩れます

豆の薄皮は、軽い力でパリパリと崩れます

熱帯地方でしか育たないカカオ豆。その買い付けはとても困難なので、普通のショコラティエ(チョコレート職人)は、チョコレートメーカーから製菓用チョコレートを仕入れ、それを自分なりにアレンジしていくのですが、ピエール・マルコリーニ氏は自らの足で農園を探し、選別・焙煎・調合などを独自のこだわりをもって行っているそうです。豆から作るショコラティエは世界でたった15人だそうです。これが、世界を唸らせる味と香りの原点なんですね!
ディスプレイにもカカオの実。マルコリーニ氏自ら探し求めたカカオです!

ディスプレイにもカカオの実。マルコリーニ氏自ら探し求めたカカオです!

オリジナルチョコレート3種とDeCoco茶をいただく

レクチャーの終わったところで、待ちに待ったチョコレートの登場です!ピエールマルコリーニの人気チョコレート3種とDeCoco茶(カカオティー)をいただく、という予定でしたが、今回は特別サービスということで台湾限定チョコレートを1種追加し、計4種のチョコレートを楽しむことができました!
待ってました!まずは3種類の人気チョコレートから

待ってました!まずは3種類の人気チョコレートから

ナビも含め、チョコレートを前にこんなに真剣になるのは初めてです!

ナビも含め、チョコレートを前にこんなに真剣になるのは初めてです!


チョコレートを口に入れる前に、とってもとっても大切な最後のレクチャーが…。それは、チョコレートの食べ方。
① 指で持ち上げて、香りをかぐ。(使われているカカオの香りを楽しむ)
② 鼻をつまんで、口に入れ、噛まずにゆっくり溶け始めるのを待つ。
③ 口の中にほんのり溶けてきたところで、チョコレート噛み、チョコレートの中のモノの香りと味を楽しむ。
これが、マルコリーニのチョコレートを美味しく味わう、ベストな方法なのだそうです。ちょっとかじって中を見たくなってしまうものですが、ぐっと堪えて試してみましょうね♪
それでは、今回登場したチョコレートをご紹介!
画像提供:PierreMarcolini

画像提供:PierreMarcolini


●PierreMarcolini経典荘園
ショコラティエ本人の名前の付けられたこちらは、数あるプラリネの中で最もクラシックなもの。
ビターなチョコレートの殻の中に、ガナッシュ(チョコレートに生クリームや牛乳を加えたもの)が閉じ込められています。使われているのは、ベネズエラ産・ジャワ産・マダガスカル産の3種のカカオ。
ジャスミンのような花の香りとともに、アーモンドのような香りもあり、すっきりとした爽やかな香りに変わります。シンプルでありながら、奥深い、ピエールマルコリーニの自信作です。
画像提供:PierreMarcolini

画像提供:PierreMarcolini


●天方夜譚
レクチャーどおりの食べ方をぜひともしていただきたいのが、こちらのチョコレート。
香りの良さが世界一と言われるモロッコ産のバラを使っています。外から香りを嗅いだときは、チョコレートの香りしかしないのに、口の中に入れて噛んだ瞬間、中のバラ入りミルクガナッシュが溶け出して、体の内側からふわりとバラの香りがするんです!まるでマジックのような、とっても不思議なチョコレート。
チョコレートを噛んだ瞬間、参加者のみなさんからは驚きの声が次々と上がっていました!
画像提供:PierreMarcolini

画像提供:PierreMarcolini



●赤色爪哇
こちらは、ブラック&ホワイトチョコレートと、ジャワ産のコーヒームースをベースにしたケーキ。
ピスタチオのアクセントが効いています。1995年に洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」でマルコリーニ率いるベルギーチームが優勝した時の作品です。
マルコリーニといえばチョコレートですが、こちらのケーキも参加者の方々にはかなり好評で、「もっと大きくてもいける!」とのお声もありました。
中は柚子ジャム。周りには炒ったカカオ豆が添えられています

中は柚子ジャム。周りには炒ったカカオ豆が添えられています

●柚子(台湾限定)
今回お店のご厚意で用意していただいた4つ目のお味は「柚子」。日本で言う黄色いユズではなく、台湾で中秋節に配られる「文旦」のことです。マルコリーニ氏はしばしば台湾に来るらしいのですが、スタッフと共に新商品のアイディアを出し合っていた時に出た案により、作られたものだそうです。
ビターチョコレートの殻の中には柚子(文旦)のジャムが閉じ込められていて、爽やかで特徴ある味わい。台湾の人々にとって中秋節には無くてはならない存在の「柚子」がチョコレートになっているのも、おもしろいですね。
さきほど指先でパリパリと崩したカカオの薄皮が、ハーブティーに!

さきほど指先でパリパリと崩したカカオの薄皮が、ハーブティーに!

●DeCoco茶(カカオティー)
チョコレートと共に提供されたのは、カカオ豆を包む薄皮から作ったカカオティー。「え?豆の殻?」と侮ってはなりません。飲む前の香りはチョコレートそのものなのに、口に含むとなんとも爽やかな、ミントやカモミールティーのような香りがするのです。わずかに甘味と酸味もあり、ハーブティーを飲んでいるかのよう。一緒に提供されたカリカリにローストしたカカオの実をつまみながら飲むと、また複雑で美味しい香りになりました。お店では85℃で5分、普通の紅茶のように淹れるのですが、温度により味や香りが変化するのも面白いです。現在は在庫無ですが、運が良ければ持ち帰り用に購入できることも!自分で抽出時間を調整し、お好みの味や香りを見つけるのも楽しそうです。
チョコレートもカカオティーも、大満足のお味です!

チョコレートもカカオティーも、大満足のお味です!

「柚子」味のジャムは、中秋節の月餅のような可愛らしい箱入りも!

「柚子」味のジャムは、中秋節の月餅のような可愛らしい箱入りも!

短いレクチャーの中に、たくさんの情報と驚きがあり、とても充実した時間でした。参加者のみなさまからは、
「自分ではなかなか選ばないバラのチョコレート、思った以上に香りが良く、美味しかった」
「高級なチョコレートなので、一気に口に入れたのは初めてだったけれど、今まで以上に味が感じられてよかった」
など、新たな発見をしたという声もいただきましたよ!
チョコレートという小さな一粒に込められた情熱と技術。
ナビもこれからは「噛まずにひと口!」で、五感で楽しみたいと思いました。
以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-02-25

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