ライチの季節に摘みたてライチを思いっきり頬張ってゴキゲン!!今年もナビは新竹ライチ狩りに参加してきました!
こんにちは、台北ナビです。
2012年七夕の日、毎年初夏に恒例となった大人気のライチ狩りツアーに参加してきました。台湾は、農業力の高さで国外からも高く評価される農業大国ですが、中でも、旬な果物として人々にこよなく愛されるライチは、初夏ならではの楽しみの一つ。ライチ目当てで、あえてこの季節をねらって来台する人も多いのだそうです。こんなにも、皆を魅了するライチを、栽培環境ごと楽しめる台北ナビのライチツアー。おまけに今回は、炎天下のライチ園での疲れを癒せる全身マッサージと、自分ではなかなかいけない内湾線をも楽しめるとのこと。朝早い集合をものともせず、参加者の皆さんは集合時間前に全員集合されたので、予定より早い出発となりました。このツアーを楽しもう!という気合が感じられました。
ナビプラザ向かいの公園わきの路上に時間前にすでに全員集合!
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気合をこめてパスに乗り込みます。
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ライチ園に到着
ゲートの赤い横断幕がナビ一行を迎えてくれます
新竹の山の中を、大きな観光バスで入っていきます。山の緑はもうかなり濃くなっていて、本格的に夏だなあと感じました。ライチ農園の入り口でバスを下車、ライチ畑のある山の上に向かって、急な坂道をみんなで登っていきます。暑いけど、この先にある美味しいライチのために足取りは軽い。途中、すでにたわわに実ったライチの木がありました。目の前のニンジンならぬライチにつられ、坂道を登る足が速まりました。
うおお、スゴイ上り坂です。
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でも、このさきにライチが待っているのだ!
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今回利用させていただくライチ園のオーナーさんとご対面。フレンドリーなご性格で、新聞に「日本人がライチ狩りに!」という記事で載ったのをわざわざとっておいて、見せてくださいました。
地元の新聞にこんなにでかでかと!
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とってもフレンドリーなアニキです。
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今年は不作とはいえ
実は、今年は6月に台湾を襲った豪雨で、ライチの作が悪いといわれていました。毎年行われる地元のライチ祭りでは、収穫量が少ないので出店が少なく、出店しても1日で在庫がなくなり、2日目には売るものがなくなってしまったりしたそうです。
でも、ライチ園に到着し、実際にたわわに実ったライチを見たら、そんな心配は一掃されました。今日のこのツアーの参加者が、お腹いっぱい食べて買って帰るのに、十分すぎるライチが真っ赤に実っていましたから。
ライチって、こんなに密集してなるんです。
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引いて撮るとこんな感じ。
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その場で味わう超新鮮ライチ
ご覧ください!
はちきれんばかりの新鮮さ!甘みも十分。ぷりっぷりの実から果汁がほとばしります。ものすごいジューシーさに驚かされます。生きててよかったーっ!剥いてみてビックリの新鮮さ。もち米ライチは他の品種に比べるとやや小ぶりですが、甘み濃厚。ほんの今まで木になっていたライチをムキムキしてつぎつぎといただきマース。日本のイチゴ狩りやみかん狩りとはまた違ったなんともいえないワイルドなこのライチ狩り。これこそ、台湾ならではのものではないでしょうか。
高速道路が込んでいたので、ライチ狩りの時間が少し短くなってしまいました。約60分で、食べ放題。持ち帰りたい人は、農園で配られたビニール袋に自分で選んだライチの実をいれて、最後に重さを計って買って帰ります。みんなで木の下にはいり、早速ライチ狩りの開始。文字通り木の下に入ってしまうと、日のあたる部分になっている実があまり見えなくなってしまいますから、木の外から狙いを定める必要があります。
急な勾配のライチ畑。足元に気をつけて…。
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こうやって採るんだよ、とご指導をうけ
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だんだんとコツがわかってきます。
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いっぱいたべてくださいね~。
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食べごろは糯米(もち米)ライチ!
このライチ農園では黒葉、糯米(もち米)そして桂味という3つの品種のライチが栽培されています。ドラゴンライチとして有名な玉荷包は早生品種で、初物ライチとして市場に出回るため、知名度も高いです。時期的に黒葉はドラゴンライチの次ですが、ナビたちが行ったころにはもう、この2種類は時期が終わっていました。
ちょうど、ナビツアーの時期と合致したのが、オーナーお勧めのもち米ライチ。ちょっと小粒で弾力があり、甘みは他のどの品種よりも勝っているという定評がある品種で、ちなみに、ナビは個人的に、他のどの品種よりもち米ライチが好きなので、ラッキーでした。実の大きさは、黒葉よりひとまわり小さめで、縦に線が一本はいっています。その線に沿って亀裂を入れて、皮を左右にひっぱると、ポロリと白い実が現れます。他のライチにこの方法が使えるかどうか解りませんが、剥きにくいと思っていたライチの新しい剥き方を教わり、来年はこれで行こうと決意。
もち米ライチの時期がすぎると、今度は桂味ライチが最盛期を迎えます。桂味ライチの木は、すでにたわわに実をつけていましたが、まだ色が薄くてやや硬く、食べてみると酸味が強かったです。オーナーによると、あと一週間で食べごろになるそうです。
オーナー親子さんに、もち米ライチの食べごろの木を教えていただきながら、上のほうの赤い実をゲット!また、いろいろな木を食べてみながら、甘い木を見つけて、そこで捥ぎながら剥きながら次々とライチを味わっていきます。樹齢30年のライチの木になった真っ赤な実を、自然の力に感謝しながらいただきまーす。
大満足で終了
開始時は、たったの1時間?と思いましたが、炎天下の1時間は長~~い長い。45分くらい経ってふと我に返ると、すでに食べ終わり、収穫も終えた参加者の皆さんが、木陰で休んでいました。ナビもそろそろ引き上げて、買って帰る分を測ってもらうことに。
ナビのお持ち帰り分は、約2.5キロで300元でした。ナビは台湾在住なので、多目に買って帰ります。この量で、3日間は楽しめそうです。
買って帰る分を計ってもらい、お金を払います。
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晴れまくり!しかも、まだ午前中。
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美味しく楽しかったひとときを反芻しながらもと来た坂道をおりて、バスに向かいます。行きにはわからなかったのですが、高台のライチ園から見る景色はかなり美しいものでした。それにしても、暑い!バスに乗り込み、一路スパへ。あー、はやく冷房の良くきいた部屋に入りたい!
ライチ園からの眺め。実はこんなにきれいな場所です。来年も参加しようっと!
六星集Villa Spa
今回利用したのは、六星集Villa Spa。台北市内に4つの店舗を展開する人気店で、ナビの家の近所の店舗はいつもお客さんでいっぱいでした。新竹に、同店による5000坪の広大なVillaがあると話しには聞いていたので、一度来てみたかったと思っていたところでした。
ひろーい!緑に囲まれ、乳白色の建物が点在するように設計されたVilla。レセプションでは、マッサージ師さんたちがずらりと並んでナビたちを迎えてくれました。建物がとてもきれいで感動!バリ島みたいでした。人数が多いので、マッサージを先に受ける組と、お食事を先にとる組に分かれての行動となりました。
ナビはマッサージ先組で、案内されたのは、コテージタイプの離れのようなお部屋でした。ちょうど庭のような芝生の敷地に池が造ってあり、いい感じに静かです。お部屋の中もこざっぱりした造りの個室で、一人部屋でした。
担当のマッサージ師さんに、直接マッサージを受けるように勧められましたが、到着直後で汗まみれだったので、身振り手振りで我を通し、やや無理やり気味に、マッサージ前にシャワーを浴び、マッサージウェアに着替えて施術開始。クーラーの効いた部屋で、炎天下で疲れた体を横たえ、マッサージでほぐしてもらうのは、至極の感覚。時々、自分の寝息で目が覚めたり、心地よい一時間マッサージでした。
レセプションの雰囲気もすてき
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まあるい輪のようなベンチ
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ガーデンもバリリゾート風
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木陰のベンチ
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蓮が一厘
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ゲートもいいかんじです。
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客家料理と南洋のコラボ?
マッサージが終わって、レストランのある棟に案内されてランチをいただきました。バリ風につくったヴィラなので、お食事もしゃれた盛り付けでした。新竹は客家の人々が多い土地なので、この辺りは客家料理が有名なのですが、このヴィラの食事は台湾で手に入る素材を、南洋風にアレンジした感じで、板條(米の粉でつくられているヌードルの一種)がきれいにロールされてでてきたり、客家料理の豚の塩漬けが、オードブルのように並べられてでてきたりで、面白い趣向でした。桜海老の炒飯は、なんと生のパプリカに詰められていました。桜海老はサクサクおいしかったけど、ナビ、生まれて初めてパプリカを直接かじりました。「料理の鉄人」の鹿賀丈史みたい(ちょっと古?)。
食事をしながら、先にマッサージを受けた組のなかに、シャワーを浴びていない方がいたことを聞き、ビックリ。いろいろな方に聞いてみたところ、どなたも大体、シャワーを使わず直接マッサージに入るように勧められたけど、自己主張してシャワーを浴びたことが判明。ナビをはじめ台湾在住の日本人の方々は、知らず知らずのうちに自己主張する文化に馴染んでしまっていたようです。遠慮深い日本の文化と、主張を通そうとする台湾の文化の違いを改めて感じました。添乗していたナビスタッフさんは、「言うべきだった、配慮不足だった…」と反省しきりでした。今回のミスを生かし、来年のこのツアーがよりよいものになると信じています。
ローカル線で行く内湾
スパからバスで竹東駅にいき、そこから1時間に1本しかないローカル電車に乗り換え、内湾に向かいます。バスのような短い車両で、横の道路を走る車に抜かれながらの、のんびり列車のたびもよいものです。普段、車窓からじっくり外など見ることが出来ないものですが、これだけのどかなスピードだと、近隣の人々の暮らしなどが良く見えて、興味深かったです。
20分ほど電車に揺られ、終点の内湾に到着しました。ものスゴイ山の中なので、びっくり。最近、ローカル線が台湾人に人気だそうで、なかでも、台北から日帰りOKの内湾は、もともと廃れていた町だったのですが、いまではとても活気のある観光地へと変貌を遂げました、と、話には聞いていたのですが、ほんとうに人がいっぱいでビックリ。ナビは内湾は初めてで、見るものすべてが新鮮でした。
週末とあって、内湾老街は観光客で賑わっていました。こんなに山奥なのに、こんなに人がいっぱいで、不思議な感じがしました。ナビたちの乗ってきた列車の復路に乗ろうと待っていた人々が、席とりダッシュ!
席とりダーーッシュ!
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それを上から眺めるつばめのヒナ達。
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内湾老街散策
縦書きなのに…
内湾で老街で、約一時間各自で散策することになりました。内湾の老街の規模は結構大きく、端から端までかなりの距離があり、しかも、分かれ道などがあったりして、ちょっと複雑。一時間でどれだけ回れるか、レッツゴー。内湾駅は、老街のちょうど中間くらいに位置しているので、あまのじゃくなナビは、集合場所に指定されたつり橋とは逆方向に歩いてみることに。つっこみどころ満載の老街の屋台、なんというか、荒削りで、台北の屋台とはちょっとちがって面白かったです。途中、のどが渇いて入った昔ながらな雰囲気の雷茶やさんは、何種類もの豆が入ったアイス雷茶を注文。上に、ポン菓子がトッピングされていて、スムージーのようで、なかなか美味しかったです。
今度は、集合場所のつり橋の方向へ歩いてみることに。すると、なんと野姜花(ジンジャーリリー)の搔き揚げの屋台があるではありませんか。びっくり。台湾では、このおは花どこにでも自生していて珍しくはないのですが、食用にしているのは始めてみました。香りが強いので、花市などで切花が売られているのを買ってきて、お部屋に飾ったりするのですが、食べる人もいるとは。早速一つ買ってみました。お味はというと、胡椒が非常によく聞いていて、花の味や香りは胡椒で全て消されておりました。要改良といったところでしょうか。(笑)
リリーちゃんがよく開いていたので、揚げた後もヴォリューミー!
屋台の王道、台湾ソーセージ
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ハズレ無しの美味しさでした
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健康武器、よくある不思議な健康器具?
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店構え新しいPケーキやさん
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なつかしグッズやさん
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台湾版絵馬。竹に願いを書きます。
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滷味も屋台の王道の一つ
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粽です。ちっちゃくてかわいい。
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約一時間の自由時間でしたが、意外と老街の規模が大きく距離が長かったので、あっというまに時間が過ぎてしまいました。
日暮れの道をバスで台北へ
今日も暑かった。連日35度を軽く超える猛暑の台湾ですが、山の中の空気は比較的涼しめで、日が当たらなくなるとグッと過ごしやすくなります。楽しい一日はあっという間にすぎ、内湾からバスで台北へ向かいました。一日の疲れからか、眠ってしまう人が多かったようで、バスの中はとても静かでした。ことしのライチ狩りも無事に終了。美味しかったし、楽しかったぁ。また来年も参加しようと一緒に参加したPちゃんと約束し、バスの揺れにさそわれて、深い眠りにおちてしまいました。
台北ナビのライチ狩りの魅力
ナビは、台湾在住で、市場でふつうにライチを手にいれる事ができますが、このツアーに参加して、木から直接とっていただくライチの新鮮さにひたすら驚きました。自分がいつも食べているものが、どんな木にどんな様子でなっているかをこの目で見ることができて、興味深かったです。このツアーは毎年、とても暑い時期に設定されますが、現地で得られる経験と比べたら、暑さを押してでも参加する価値ありだなと思います。また、外国人の個人旅行ではなかなかいけないマイナーな観光地にも立ち寄ったりできるので、それもまた楽しみの一つ。
一般的なツアーにあるような、日本人観光客専用のお土産やさんに立ち寄ることもなく、見たいものを見て、自分で買いたいものを買えるというのも魅力ですね。皆さんも、来年このライチツアーにぜひ参加してみてください。
以上、台北ナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-07-20