宜蘭県でインターンシップ! Part1

天送埤は小さな町、でも魅力的なところなんです!

こんにちは、山田千愛です。
台北のお隣に位置する宜蘭県(イーラン)は、台湾の中でも多くの農業地区を持つ代表的な県です!
そんな宜蘭県の中心部から少し離れたところに、天送埤(ティアンソンピ)という小さな町があります。
天送埤は宜蘭県の休間農業地区の一つで、私は2か月間、ここ天送埤の農場の中でホームステイをしながらインターンシップを行っています!
最初に天送埤を訪れた日のこと…。
私はこれが初めての海外でとても緊張していました。なんせ中国語が話せない。生活していけるのか不安がつきない。けれど私を迎えてくれた天山農場に勤める人々はとても私を安心させてくれました。天山農場のボスとその奥さんは英語が通じず、そして中国語とはまた違った台湾語を話します。もちろん言葉で会話はできなかったのですが、内面からにじみでてくる優しさに安心して、自分のおじいちゃんとおばあちゃんのように感じました。
農場に到着するまでに感じていた多くの不安は次第に消えていきました。また、ここの農場に2人の若い女性が勤めていますが、私はこの2人にとてもお世話になります。天送埤の理解を深めるためにこの2人にいろんなところへ連れて行ってもらいました。

天送埤は山に近いこともあって、石で造られたものがいたるところに見られます。

天山農場

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ここで私は普段は仕事をしています。
天山農場は初め豚農家として、ボスとその奥さんが始めました。しばらくして、ここで人々が農業体験をできるようにとB&Bを開きます。今では休日にたくさんの人々が訪れ、天送埤での生活を満喫しています。

これは、天山農場でできるDIY(=do it yourself)。蝶古巴特(デークーバーター)といって、絵が描かれた紙を木の板にのせて糊ではりつけます。
とっても簡単で子供でも作ることができます。私が初めて体験した時は家族連れで楽しんでいました。
天山農場が豚農家ということもあって、かわいい豚の絵が多いです。

天山農場が豚農家ということもあって、かわいい豚の絵が多いです。


これは天送埤で最も有名な三星葱(サンシンネギ)パンケーキの手作り体験の様子。これも天山農場ですることができることの一つです。
右上写真中央のおばちゃんが優しく楽しく教えてくれます。おばちゃんの話術で、皆とても楽しそうでした。そして手作りの三星葱パンケーキは最高においしかったです!私が食べていたらボスの犬が食べたそうに寄ってきました。
また、三星葱パンケーキは天送埤通りで買うこともできます。三星葱餅という文字を見かけたらぜひ買ってみてください。天送埤以外の場所でもこの文字を見かけることはありますが、天送埤のものが一番オススメです。その理由は葱にあります。天送埤は山に近いので、空気と水がとてもきれい。この空気と水を使って育てた葱はとてもおいしくて、天送埤の最も有名な農作物になっています。

三星葱餅を売っているお店は天送埤通りにもいくつかあるので、食べ比べてみるとおもしろいです。この前行ったお店では卵も混ぜることができました。
写真はボスが豚の一生について説明してくれているところです。みなさん楽しそうに聞いていました。そしてこの後実際に豚とご対面。
豚農家だから豚がいっぱい。お腹がすき始めてきたころの豚の悲鳴は農場内に響き渡ります。仕事中に豚の悲鳴が聞こえてくるとなんだか笑えてきます。

普段豚は人の見えないところに隠れていますが、お客様がきたときにはこの写真のように数匹外に出します。豚の元気のよさにみなさん圧倒されて遠巻きにながめています。私もちょっと怖かったです。小学生の集団は悲鳴をあげながらも楽しそうでした。2日前に生まれたばかりの豚の赤ちゃんを抱っこすることができたのですが、子豚の体はとっても暖かくて、私の冷たい手に子豚が暴れだしてしまいました。みかん狩りもできます。この畑も農場内にあります。

近くには傘になる葉っぱが!小さな子供が傘にして遊んでいました。
ちなみにここはとても空気と水がきれいなので蛍も見られます。夜にボスの奥さんが捕まえて見せてくれました。

長埤湖・清水地熱・天送埤の桜

天送埤の大通りから山奥に少しバイクを走らせると、清水地熱という場所に行くことができます。
清水地熱とは一種の温泉で、清水地熱までの道のりでとてもきれいな桜をみることができました。日本の桜よりもピンクの色が強いような気がしました。春はきれいな桜を見ることができるので、本当におすすめです。

桜の木の中に蜂の巣を見つけました。
道の途中に少しだけ屋台もあり、とうもろこしや、日本では見られないかわった食べ物も食べることができます。こんなきれいな桜に囲まれて食べるのは最高ですね。

そして、長埤湖に到着しました。ここはのんびりしたい人には最適。私とルームメイトはもう最高にリラックスできました。ここで少し仲も深まったような気がします。
長埤湖の周りに沿って歩きました。写真のとおり、周りは山。地元の人々はここへキャンプをしに来ることもあるそうで、きっと夜は星がきれいだろうと思います。

さらに、清水地熱へ。
清水地熱は温泉の一種で、まわりを山に囲まれていて、とても自然豊かでもちろん空気もきれいな場所です。近くに川も流れていて、そこには天然の温泉がわき出ています。近くへ行くには遠回りをしないといけませんが。
これは清水地熱でとうもろこしや卵を煮ているところ。自分で食べたいものを持っていくと自由に作って食べられます。

足湯もできます。

天送埤駅

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天送埤には太平山があり、日本の台湾占領時代に太平山の木を資源として利用し始めました。この天送埤駅は、1924年から1979年までの間、天送埤から羅東まで木材を運ぶために使われていました。今では観光スポットとなっています。

ここで電車が方向転換します。


私はインターンシップ中に小学生に授業を行っていました。
授業の一環としてここをよく訪れましたが、生徒達はこの機械に乗ったり回したりして楽しんでいました。

黄記茶廠

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このお茶のお店も天送埤通りにあります。お茶を飲まさせて頂きました。おじさんのお茶が美味しいこと。香りのいいこと。日本とどっちが美味しいか聞かれて、咄嗟におじさんのお茶ですって言いました。そしたらこのお茶をたくさんプレゼントしてくれました。今度お茶摘みの体験をさせてくれるみたいなので楽しみです。ちなみに台湾のお店でお茶を買うと砂糖が入っていたのでちょっと驚きました。

上將梨畑

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上將梨は天送埤で有名な農産物の一つで、先日上將梨の畑に見学に行ってきました。ここの畑は広いのに夫婦2人だけで経営していました。
傘です。花を雨から守るための傘です。天送埤は一年を通して雨の日が多いので、この傘を使うようになりました。一つ一つ手作業で取り付けていきます。また、実がなるまでのスピードはそれぞれ花によって異なるので、毎日一つずつ面倒を見る必要があります。とても愛情のこもった梨が出来上がるのだろうと感じました。
天送埤にくると傘をつけたたくさんの畑をみることができるので観察してみてください。
ちなみに、これは天送埤で食べることができる小さいバナナ、芭蕉(バージャオ)です。

銀柳(インリウ)


銀柳とはこの白くて小さな花のこと。台湾では、この銀柳を玄関においてお金が入ってくるようにと願います。この銀柳は天送埤でたくさん育てられているので、銀柳も天送埤の有名な農産物の一つです。
また、毎年お正月にはこの銀柳を使って、人が中に入れるくらいの大きさでその年の干支の動物を形作ります。2012年は龍でした。右上の写真の龍の口から中に入ることができます。龍はとても長かったです。
中はこんな感じ。人々は今年の願いを短冊に書いてつるします。日本の七夕みたいな感じです。台湾では新年に赤が大量に用いられます。台湾では赤が幸せの色みたいです。

また、地熱米超商というスーパーに日本語を話せるおじさんがいて、とてもお世話になっています。基本的に台湾では日本語を話せる人に出会ったりすることも多いですが、地熱米超商のおじさんは、日本の大学に留学していたくらいなので日本語がとても上手です。日本の方が天送埤に訪れて何か困ったことがあったら地熱米超商を頼りましょう。とても優しく迎えてくれます。

天送埤の人たちは優しくてあったかいです。私は中国語を話すことができないので、人々は普段使わない英語を使って話しかけてくれたり、長い間使っていなかった日本語を思い出しながら話しかけてくれたりしてくれます。とても嬉しいです。そしてなんでもっと中国語を勉強してこなかったのか後悔することもあります。
このインターンシップが終わった後に、中国語を話せるようになってまた天送埤を訪れたいと思います。

天山農場
電話:03-989-1698 
住所:宜蘭県三星郷天山村下湖路一號

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-03-29

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