本場エスニックから昔ながらの台湾チャーハン。ファニーなお土産から高級ブランド品まで。
半径500m以内をディープに散策してみました。
こんにちは、台北ナビです。中部観光では台中市内ホテル泊ということも多いですよね。でも天候やスケジュールの都合で、中途はんぱに時間ができてしまったら?今回は個人旅行やビジネス・トリップの日本人利用者が多いスプレンダーホテル(日華金典酒店)を中心に、歩けるエリアをご紹介します。日本とたいして変わらなく見える都会の市街地にも、やっぱり面白いTaiwanがいっぱい潜んでいました。
中港路と健行路の交差点にある金典酒店のあるビルには、実は他にも2つ滞在型のホテルが入っています。そのせいか健行路にはホテルから250mほど先の博館路まで、中華はもちろん本場のエスニックレストランなどがびっしり集中。近くにある
科学博物館の前にもオープンカフェ式の店が並んでいます。このあたりは、中港路をはさんでホテルの斜め向かいにある廣三SOGOデパート付近のショッピングエリアと合わせて、SOGO商圏と呼ばれる台中でもトップクラスの繁華街です。
右がスプレンダーホテル(金典酒店)玄関
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滞在型ホテルにはゆかた姿のフロント嬢も
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ナビ友たちの口コミや台湾のインターネットを参考に、まずは健行路沿いの人気レストランをいくつかチェック。ワンタンの
富子江家は土日にはウェイティングが出るほど。またこのあたりに5,6軒も集中しているインド料理では
安徳魯(Andrew)が日本人にかなり好評のようです。ナビが入った時にはインド人のお客さんが中国語で注文してました。味は◎だと思いましたが、オシボリとかは出ないので、ナンを食べるのにウェットティッシュ持参ですね。
ホテルの向かい側、博館路との交差点近く
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プリプリのエビやホタテ入り
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赤い看板が目印の小さめのお店
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チキンカレー他ビジネスランチいろいろ 150元~
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タイ料理では泰緬阿麼という店が台湾のネット評価ではいいようです。あとナビがぜひオススメなのが仙草ゼリーの瑪露連。よくスーパーや市場で売っているのはちょっと苦味があるのですが、それは実は仙草の粉末を使っているから。本当に仙草そのものを煮出して作っているのは、茶色っぽくてやわらかいのが特徴。一緒に入ってるタロイモもちとのコンビネーションも絶妙で、台中を代表する中華デザートと評価されているのもうなづけます。
歩いているうちにハラール(資格をもった回教徒調理人による料理)を強調したインド料理店発見。食べてはみませんでしたが、店内にはメッカ巡礼の写真とかあり不思議な雰囲気。
それでは、ここで実際ナビが歩いてみたコースをご紹介しましょう。
ルート1 健行路→博館路→西屯路→植物園
とびっきり朝早く時間ができてしまった場合、どこへ行こうにも、台湾ではお店は昼(11:30くらい)からしか開かないというのが常識。そんな時には地元の人がよく利用する朝ごはん屋さん(6時くらいからオープン)やお寺ウォッチングはいかがでしょう。
テイクアウト用のノリパッケージの日本語がファニー
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看板のキャラがコワいですが、20年以上の老舗
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ホテルから右に出て歩いていくとすぐあるのが三口飯團。日本の三角おにぎりをアレンジしたチェーン店です。その先にある肉蛋土司も地元のマスコミやブログにもよく紹介される朝食屋さん。こんがり焼けたリブロースと目玉焼きが入っているボリューム満点のサンドイッチです。
健行路から右に博館路へ進んでいくと、中興路との角にあるのが應天宮。そして大きな通りの角に必ずといっていいほど見つかるのが福徳祠。これは一番小さい行政地区(○○里とか)ごとにある土地神さま。
このきらびやかさはやっぱり台湾
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細かい細工の一つにもちゃんとストーリーがあるようです
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ちいさい福徳祠でもりっぱな金炉
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お廟にはなぜか動物がつきものですが、これはかなり異色
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博館路でちょっと早めに開いてるのが、涼麺(リャンメン)専門店の洪文記。とくにここは涼皮(リャンピー)という中国の陜西名物のぶっといメンを自家製造してます。オススメは普通のメンと涼皮が半分づつ入った「原味鴛鴦」というメニュー。もちもちの食感とタレにからむメンのバランスが絶妙です。一般の台湾涼麺はゴマダレがどっぷりで、慣れないとくどく感じるのですが、ここのはちょっと酸味のあるさっぱりタイプで、日本人にも合いそう。よく金典酒店にも出前するそうですよ。
洪文記 09:00~20:00(午後休みあり) 定休日 月曜日 04-23286743
科学博物館をぐるっとまわって石畳の西屯路に入ると植物園に。9時から開いているんですが、なにせ熱帯雨林がテーマです。暑いのが苦手なナビは、さっさとクーラーの効いた地下に巨大魚アロワナに会いに行きました。
朝散歩の途中でトイレが心配になっちゃったら、博物館正面のグリーンベルト(館前路)を中港路に向かって行くと、モスバーガーがあります。また中港路にでるとマクドナルドも。どちらも朝6時からオープン。台湾では8時過ぎになると日差しもかなり強くなっちゃうので、ここらで一休みしてホテルにもどってもいいですね。
ルート2 中港路→SOGOあたり→美村路
次はショッピングのおすすめルートです。スプレンダーホテルの斜め向かいは、台中の高級ブランドファッションをリードする廣三SOGOデパート。最近の円高で日本店と価格的にはあまり変わらないところもあるそうですが、品揃えなどは違うはず。これはチェックしないわけにはいきません。やはり昼間出かけるにはこの付近のショップめぐりが涼しくて最適かも。
パスポート持参で3,000元以上買い物すれば、1階と14階でタックス免除の手続きができます。これがあれば帰国のときに空港で5%キャッシュバック。あとは9月末~11月の開店周年記念の期間にはかなりの割引セールになります。1,2階はシャネル、エルメス、ティファニーなどといったヨーロッパの高級ブランドショップがいっぱい。スーパーマーケットは入店していませんが、15~17階にあるレストラン街はフードコートから高級飲茶まであり、かなりの充実度。ナビ、この日は台湾ブランドにこだわって幾つかお店をのぞいてみました。
10階にあるFranz(法藍瓷)、Tittot(琉園)は台湾を代表する陶製やガラス工芸の美術品で、国賓への贈り物によく使われるそう。伝統的な美術品に比べると新しい分野ですが、中華系の人には非常に人気があり、まだまだ価値が上がっていく余地がありそうですね。
あと世界中台湾でしか手に入らないもの、ということでナビ友が教えてくれたのは、同じく10階にあるドイツが誇るマイセンのティーカップ。これは台湾のマイセンファンのために特別デザインされたもので、2004年からその年の干支にちなんだものが出されているそうです。ナビ、値段を聞いて腰が引けてしまいました。
カップ&ソーサー 1客 21,300元
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うし年の今年はペアカップのデザインだとか
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廣三SOGOデパート 平日11:00~22:00 土日祭日10:30~22:00 04-23233788
はい、気を取り直して、ブランド品にあまり興味がないという方には、地下道をSOGOと反対側に出るとあるのが、日・韓コスメや雑貨などを中心に売っている美華泰(メイフゥアータイ)。台中市内にも3軒ほど店舗があり、若い女の子に人気のお店です。品揃えが豊富なので、急にどーしても日本のあの女性用品がほしい!とかいう時には見つかる可能性大です。売り場も1,2階あわせて400坪あり、じっくりさがせば台湾ならではの面白いものもあるかも。
一般に台湾では、デパート以外、量販店やスーパーでも小さなバッグ以外はロッカーやカウンターに預けてショッピングする決まりになっているところが多いです。ここでは買い物カゴにいれた貴重品がなくならないように特製のバッグも貸してくれます。
ルート3 博館三街→中華美西街→中港路
最後にナビが歩いたのはホテル前にあるセブンイレブンの横の博館三街という通り。観光客向けの店などはなく、塀に洗濯物が干してあったり、駐車場の大きな木の下ではオジサンたちがのんびりしてたり。普段着の台湾ウォッチングには最適です。
博館三街をキョロキョロしながらまっすぐ進み、ちっちゃな橋を越えた華美西街の角でみつけたのは、陶雅餐具というホテルやレストラン向けの食器専門店でした。中に入ってみると、日本料理屋のさしみ盛り用の巨大船型容器とか、店員さんの制服、屋台用の専用ザルから超高級レストラン用の食器まで、店内にはあらゆるものがぎっしり。これは面白そう~。聞いてみると、小さな薬味皿まで1個売りOKなので、一般のお客さんも多いそうです。ナビがずっとほしかったのも見つけちゃいました。
陶雅餐具 9:00~19:00 定休日:毎週日曜日、 旧正月・端午節・中秋節、04-23142452
さて、衝動買いした鍋を手にナビは華美西街を水路沿いに中港路へ。この角にパイナップルケーキで有名な
日出・旅人があります。中港沿いには太陽餅など他にもいろんなお店があるので、のぞきながらゆっくりホテルへ戻ってもいいですね。
ここのケーキはパッケージも凝っていて、若い人に大人気
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「大尺碼」というのはビッグサイズの洋服屋さん
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こんなお店もありました
最初に紹介したレストランエリアの仙草ゼリーの隣で目立っていたのは、ヌイグルミ専門店。クレーンゲームに入っているような小さいマスコットから、人より大きなテディベアまで。小売もしてくれるので、バラマキみやげ用に1袋とか、大事な人にビッグなテディベアなどいかがでしょう。
博物館の前を通り過ぎ、博館一街に入って少し行くと左手にあるのが占い喫茶の蓮華香片。ナビはかなり昔に来たことがあるのですが、占い師の趙さんがそのときと全然変わってなかったのでびっくり。この日もひっきりなしにお客さんが見てもらってました。
そして・・・最後のルートの途中で見つけた牛肉麺がどーしても気になったナビ(実はとっても麺くい)。後日行ってみたところ、なんとお客さんがいっぱい。出てきた牛肉麺の2cm近くありそうな肉の厚さに驚きつつ、まずはスープを味見。最初ちょっと独特の香りがあって、ダメかなと思ったのですが、飲んでみるととってもまろやかで深~い味わい。紅焼(辛い)でもなく、清燉(辛くない)でもなく、長年台湾に住んでるナビも初めて食べるタイプでした。軒先と道に張り出したテーブルしかなく、環境はイマイチなんですが、お肉もとっても柔らかくて、牛肉麺ラバーという方なら一度は試してみる価値ありと思わせる麺でした。
営業は17:30~20:00の2時間半だけ
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牛肉麺(小) 90元 7時には売り切れるそうです
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以上、歩けば歩くほど新しい発見を楽しんだ台北ナビでした。
行き方
新幹線台中駅より
無料シャトルバス(中国医薬大学病院行き)で台中SOGO下車。(デパート前ではなくて健行路のホテル玄関横に止まります) 8:00~22:00の間15分ごとに発車 所要時間約30分
台鉄台中駅より
台中客運(27,88,103,106番)、統聯客運(83番)のバスで科博館下車 所要時間約15分
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-10-02