第5回「墾丁みどころチェック」
-名前:はにわきみこ/年齢:42才/コメント:代表作「たまらない女(便秘解消体験談)」「へこまない女(離婚や落ち込みからの脱出法)」など。「へこまない女」は「不服輸的女人」として台湾で翻訳。ほか「日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド(情報センター出版局」がロングセラー。2004年6月初めて台北を訪れ中国茶の魅力にハマり、以後6回にわたって台北へ。2007年3月1日~4月30日屏東県主催の「日籍当代作家駐屏東県作計画」のメンバーに選ばれ、ホームステイと屏東観光地めぐりを体験。(現在フリーライター) -
何はさておき「最南端」
台湾島の大きさは、日本で言えば九州と同じぐらい。
台湾の屏東縣は、九州で言えば鹿児島県。
そして、台湾の最南端は「鵝鑾鼻(ガランピ)」岬。(九州の最南端は佐多岬ですね!)
せっかくなので、台湾の「最南端」で記念写真を撮ろうではありませんか!
墾丁には東西に2つ、海に突き出した岬があり、東側の突端が台湾最南端です。
位置関係を確認(クリックで拡大します)。ちなみにこの写真の「現在位置」は墾丁ビジターセンターです。
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車止めから800m歩きます
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熱帯の植物に囲まれた遊歩道を800m歩くと、海にぶち当たります。(暑い季節は水を持って歩きましょう。道中に売り場はありません) ウッドデッキにたたずむと、東に太平洋、南にバシー海峡、西には台湾海峡が広がっています。三方を海に囲まれた、台湾最南端に立って海風に吹かれてみます。このモニュメントは、記念写真スポット。空いている平日に行った私たちですら、入れかわり立ち替わり「シャッター押してください」状態でした。
普段、埼玉の山間部に暮らす私。三方に海が開けた場所に立つのは、究極の非日常でした!
最南端ポイントの西側には「鵝鑾鼻(ガランピ)公園」があります。入場料(50元程度)を払うと、公園の説明パンフレットがもらえます。 しっかり歩くと1~2時間かかってしまうほど敷地は広大。 真っ白な燈台が美しく、園内には風鈴をはじめ土産物を売る出店が軒を連ねています。出入り口にも、ビーチサンダルやちょっとした服を売るお店があります。冷凍した椰子水(ココナツウォーター)も買えます!ココナツウォーターは、いわば天然のスポーツドリンク。身体を冷やす効果があるので、私はよく飲んでいます。(私はここでインド風のミニスカートを290元でゲット。帰国後も真夏の部屋着に大活躍しています)
同じく東側の突端には、入場許可が必要な「龍坑生態保護区」があります。個人旅行でふらりと訪れるのは難しいですが、屏東縣文化処主宰のツアーで見ることができました。ビジターセンターで、この地区の保護の必要性をDVD(日本語あり)で勉強してから出かけます。ここは、学生にとっての「校外学習」の場として人気があるようです。ゴツゴツとした岩場に、木道が設置されており、植物にダメージを与えずに歩けるようになっています。また、植物には名前、写真、その生態について説明したボードがあります。とても風が強く、体重の軽い子どもは吹き飛ばされてしまうこともあるとか!ウィンドブレーカーは必須。日差しを遮る場所がほとんど無いので、帽子やサングラス、日焼け止めがあれば安心。また、自然保護区だけあって売店はナシ。水を持って歩くのが賢明です。 そのダイナミックな光景を写真でごらんください。ちなみに、風に吹かれているのは、同じくホームステイメンバー、フォトジャーナリストの有川真由美さん。
風吹砂と、港口茶
東側の岬から国道26号線で北上すると、右手に太平洋が開けます。ここには砂丘が美しい「風吹砂」が。ただし、道路を強烈な横風がおそいます! 後にスクーター2人乗りでこの道を走った時は、激しく後悔。1月で季節風「落山風(ロンサンフェイ)」が強い時期だったせいもあるのですが、風にあおられる走行はかなり危険!できればバスか、車で訪れてください。なお、駐車場から歩くときも、海からものすごいパワーで風が吹いてきます。ツアーの時も、写真家の先生方が吹っ飛んでしまわないよう、ベルトをつかんで押さえつけているほど。
両手を広げれば、「タイタニックの甲板」よりももっと、「飛んでいる気分」が味わえるスポットです。(個人的には大変、好みの場所です!)
順興港口茶園
26号線が港にぶつかるところが、「港口」。ここには、墾丁名物の苦いお茶「港口茶」があります。風が強く高い山がないこの土地でつくられる港口茶は、生産量が少ない貴重なお茶。
独特の苦味があります。試飲をさせてもらい、半斤(300g)の真空パック600元を2個購入。
港口茶が買える場所は限られています。「順興港口茶園」のほかは、墾丁ビジターセンターの売店でしか、見かけませんでした。欲しいと思ったらチャンスを逃さず。
【順興港口茶園】
屏東縣満州郷港口村茶山路392-1號 tel: 08-880-2696
シュノーケリングもできます!
さて。今度は、最南端を起点として西側へと移動してみましょう。白砂ビーチの向こうに「船帆岩(ニクソンの横顔に似ていることから、別名ニクソン岩)」。が見えてきます。この近くに、シーズン問わずほぼ無休で営業しているサーフショップ「自立海上育楽中心 http://zili.idv.tw 」があります!2007年4月に行われたツアーの最終日は、自由行動。私は1時間のシュノーケリングに出かけました。平日とあって他にはお客さんもなく、貸し切り! 道具(ウェットスーツ、フィン、マスク、ライフベスト)がついて、45分間のシュノーケリングが450元。もちろん、プロの案内付きです。
ショップの奥で持参の水着に着替えると、上からレンタルのウェットスーツを着込みます。フィンを選んだら、ショップの車に乗って約3分の「芭蕉湾(バナナビーチ)」へ。ここは、歩いてエントリーできるポイント。残念ながら水中写真を撮ることはできませんでしたが、水はあくまでも透明、お魚がヒラヒラと泳ぐ、美しい海でした!「体験ダイビングもできるよ。いつでも来て!」と、案内役のエイダン。会話は英語がメイン、日本語と北京語はお互い挨拶程度のカタコトです。シュノーケリング体験がある人ならば、言葉に問題は感じないでしょう。
5分ぐらいでブレス制作
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私も1本作ってもらいました!
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【自立海上育楽中心】
屏東縣満州郷船帆路842號 tel:08-885-1818
西の岬は景勝地「猫鼻頭(マオビートウ)」
さて、船帆岩を左手にさらに西に進むと、マリンスポーツのメッカ「南湾(ナンワン)」が表れます。シーズン中はバナナボートやジェットスキーなども盛ん。海水浴のためのパラソル貸し出しも用意されています。泳がない季節ならば、さらに西へ。西の突端には、ゴツゴツ岩の見事な「猫鼻頭」があります。ここは許可証不要。岩場まで下りてゆっくり過ごすのもまたヨシ、という公園です。駐車場のは有料。やはり風が強いので、そのつもりで。岩場でドドーンと豪快な波しぶきを浴びるのは壮快の一言。思わず、東映映画のオープニングを思い出してしまうのです。
水族館も見どころ
さて、自然景観やアウトドアスポットをご紹介してきましたが、墾丁はそれだけじゃありません。
暑さと日差しを遮りつつ、涼しさを堪能できる施設もあるんです!おすすめは「国立海洋生物博物館」。入館料450元(団体350元)とお安くはありませんが、それだけの内容はあります。南台湾はとにかく、暑い。台北よりもはるかに暑いのです。太陽の光が一番強い、12~14時頃は、日陰で過ごすのが、賢い大人のありかた。そんな時、この巨大な水族館を訪れれば、美しさと涼しさに大満足間違いなし。
【国立海洋生物博物館】
屏東県車城郷後湾村後湾路2號 tel:08-882-4504
開館時間:平日09:00-18:00 休日 08:00-18:00 年中無休
墾丁エリアにはまだまだ、見どころがいっぱい。
運転ができる人には、恒春でレンタルバイクを借りて自由にぐるりと回ることをおすすめします。(詳しくは次回)時間に縛られず、地図をたよりに見どころめぐり。とっても楽しめますよ。
■ 第6回は、「映画のロケ地!恒春で古城を堪能」をお送りします!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-01-13