苗栗で紅棗狩りをしてみました!

漢方食材として知られる「紅棗(ナツメ)」の台湾唯一の生産地、苗栗に行ってきました。流通量が少なく、「生の棗」が食べられるのは台湾でもここだけなんです。

こんにちは、台北ナビです。台湾のメディア招待ツアーに参加して、台湾中部にある苗栗は「公館」というところに行ってきました。苗栗といえば「客家人(はっかじん)が多く住む場所」としか知らなかったナビですが、「紅棗の生産地」としての知名度を上げるために、棗の採集、棗を使った料理の紹介、苗栗の観光スポット案内の記者旅行が企画されました。ナビは日本代表として参加。どんな旅になるんだろ?

紅棗なのに、青い!?


ポピュラーな漢方食材として知られている紅棗ですが、「紅棗」という名前をもちながら、実は初めから赤いわけではなかったんです。画像を見ると分かるように、木の上になっている時はまだ青く、漢方薬店に売っているようなシワシワになった乾燥した紅棗とはなんだか似ても似つかない感じです。
たわわに実った紅棗。まだグリーンです。

たわわに実った紅棗。まだグリーンです。

収穫直後

収穫直後

台風の影響で歪んでしまった木。

台風の影響で歪んでしまった木。

天日干しされて徐々に赤くなっていく様子。
天日干し一週間で、ドライ紅棗のできあがり。

天日干しされて徐々に赤くなっていく様子。 天日干し一週間で、ドライ紅棗のできあがり。

天日干し3日目

天日干し3日目

天日干し5日目

天日干し5日目

農家の皆さんに案内され、収穫を楽しむことに。


とんがり帽子をかぶり、いざ農園へ収穫に。勝手に栗の木くらい高い木を想像していたナビは、予想外に低い紅棗の木にビックリ。農家の方のお話によると、もともと家の高さほどもある高い木だったそうです。収穫の際、作業する人の転落事故もあったことから、10年ほど前から品種改良を重ね、今のような2mほどの低い木になったのだとか。
紅棗の木が広がる果樹園。

紅棗の木が広がる果樹園。

手の届く高さに実っていて、子どもでも十分手が届きます。

手の届く高さに実っていて、子どもでも十分手が届きます。

帽子が用意されていました。これで直射日光を遮断!

帽子が用意されていました。これで直射日光を遮断!



「青い紅棗って一体どんな味なんだろう?!」早速、味見をすることに。ドライになった紅棗と比べ、サクサクとした食感が楽しめ、ちょっとした酸味の中にもじわ~っと広がるさわやかな甘みがあります。似たような食感のフルーツを強いて挙げるとすれば、「りんご」かな?! 
では、いったいどんな紅棗がおいしいのか?農家の方に聞いてみました。「半面が赤く色づいたものが甘くておいしい」とのこと。「なるほど!赤いほうがおいしいのね。」そう理解したナビは、青いものから少し赤く色づいたもの、木の上で真っ赤になるまで熟したものを次々に採集・試食!
これはまだちょっと青い…。甘さがまだ足りません。

これはまだちょっと青い…。甘さがまだ足りません。

これはめちゃくちゃ甘くておいしい! 
こんなに熟したものはほとんど見かけなかったので、見つけたナビは超ラッキー!?

これはめちゃくちゃ甘くておいしい!  こんなに熟したものはほとんど見かけなかったので、見つけたナビは超ラッキー!?

苗栗で紅棗狩りをしてみました! 棗 ナツメ 漢方漢方薬 ←↑この位色づいたのを食べてみると、確かに甘みが全然違います。次々口に入れたくなるおいしさです。

←↑この位色づいたのを食べてみると、確かに甘みが全然違います。次々口に入れたくなるおいしさです。

7,8月は紅棗狩りが楽しめます。


紅棗の収穫の時期は、子どもたちがちょうど夏休みに入った7~8月末です。今年は開花する5月に大雨が降った影響で、収穫量が平年の4割程度なのだとか。 「きれいなものにはトゲがある」とはよく言ったもの。おいしいものにもトゲがありました。気をつけないとトゲに刺さってケガをするので、果樹園ではトゲをすべてとってくれています。
パッと見ただけでは、トゲがあるとは分かりませんが……

パッと見ただけでは、トゲがあるとは分かりませんが……

葉を取ってみると、こんなに長いトゲが!

葉を取ってみると、こんなに長いトゲが!






紅棗狩りは、清潔費(大人100元、子ども50元)と収穫量分の代金(一斤・600g/120元)でした。
生の紅棗を食べてみたいけれど、でも苗栗まではちょっと遠いなぁというあなた。電話注文できます。興味のある方は下記の方までどうぞ。

●石牆紅棗第一班班長  劉建發 037-225151   苗栗縣公館郷石牆村281号
●石牆紅棗第二班班長   呉文欽  037-228217   苗栗縣公館郷石牆村226之2号

苗栗のおしゃれでおいしいレストランと楽しめる観光スポット


現在観光化を急ピッチで進めている苗栗ですが、今回案内していただいたおしゃれでおいしいレストランと楽しめるスポットをご紹介しましょう。


【 棗 荘 】
苗栗縣公館郷福星路43-6号   電話:037-239088
営業時間:AM11:30~PM14:00  PM 17:30~PM 20:00 
http://www.tzao-juang.com.tw
遠くからも目立つおしゃれなお店です。客家料理がメインのお店です。 遠くからも目立つおしゃれなお店です。客家料理がメインのお店です。

遠くからも目立つおしゃれなお店です。客家料理がメインのお店です。

シックな色合いで統一されたおしゃれな店内。

シックな色合いで統一されたおしゃれな店内。

簡単に開かれた記者会見の様子。レストランのオーナーが話をしているところです。オーナーの話しぶりに誠実な人柄を感じました。

簡単に開かれた記者会見の様子。レストランのオーナーが話をしているところです。オーナーの話しぶりに誠実な人柄を感じました。

紅棗を使ったお料理の数々を披露していただきました。写真撮影後はこの紅棗を使ったお料理を試食できると思っていたのですが、食事用に準備されていたのは客家料理(全てとてもおいしく、近ければまた行きたいなと思わせてくれる料理の腕前でした)。結局何も食べずじまい。残念……。ゆえに、紅棗料理のコメントはなしです。
紅棗を使った料理のフルコース。次々と運ばれてきます。

紅棗を使った料理のフルコース。次々と運ばれてきます。

紅棗ごはん

紅棗ごはん

紅棗ソーセージ 紅棗ソーセージ

紅棗ソーセージ

紅棗酒を使った煮卵

紅棗酒を使った煮卵

エビとアスパラの紅棗炒め

エビとアスパラの紅棗炒め

エビと長いもと三色ピーマンの紅棗炒め

エビと長いもと三色ピーマンの紅棗炒め

エビの紅棗蒸し

エビの紅棗蒸し

紅棗の饅頭

紅棗の饅頭

紅棗の蒸し魚

紅棗の蒸し魚

紅棗の鶏スープ

紅棗の鶏スープ

蜜紅棗

蜜紅棗




よく冷やしていただくとおいしいです。塩をつけて食べてもおいしいそうです。
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【 隘寮小棧 】
苗栗縣公館郷館南村13鄰338号  電話:037-228470
営業時間:日祭日 09:00~17:00(平日やDIY体験は要予約)
<手工芸のDIYや陶芸が体験できる休憩スポット>
広い敷地内にはグリーンが多く、骨董品とあいまってとてもいい雰囲気。

広い敷地内にはグリーンが多く、骨董品とあいまってとてもいい雰囲気。

年代ものの骨董品がインテリアとして使われてたり、枯れた感じがいいです。

年代ものの骨董品がインテリアとして使われてたり、枯れた感じがいいです。

DIYの授業風景。ユーモアのあるしゃべりでみんなを惹きつけてます。

DIYの授業風景。ユーモアのあるしゃべりでみんなを惹きつけてます。

30年以上前のお椀。きれいな色が出てます。

30年以上前のお椀。きれいな色が出てます。

はすの実と葉で作ったお茶をいただきました。喉がすっきり潤い、感動~! はすの実と葉で作ったお茶をいただきました。喉がすっきり潤い、感動~!

はすの実と葉で作ったお茶をいただきました。喉がすっきり潤い、感動~!

種を使ったアクセサリーのDIY。

種を使ったアクセサリーのDIY。

陶芸教室もあるようです 。

陶芸教室もあるようです 。

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【 荷塘居庭園餐坊 】
苗栗縣公館郷館南村332号   電話:037-233456
営業時間:AM10:00~PM22:00  

広大な敷地にある趣きのあるカフェレストランです。
敷地内は庭園となっていて、心和む空間です。

敷地内は庭園となっていて、心和む空間です。

紫芋と普通の芋を使った揚げ餅。新しい油で揚げられていて、香りもよく非常においしかったです。

紫芋と普通の芋を使った揚げ餅。新しい油で揚げられていて、香りもよく非常においしかったです。




 紫米を8時間かけてとろみをつけたさっぱりした甘さのぜんざい風デザート。紫米のつぶつぶ感とおもちと紅棗が絶妙のハーモニー。


◆紅棗酒のレシピ
レストランで食前酒として紅棗酒をいただいたのですが、レシピを教えてもらったので 紅棗が手に入った人は作ってみてください。


材料:紅棗一斤(600g)に対し、米酒20度前後のものを4本を準備します。

作り方:
1) 紅棗をきれいに洗い、蒸し器で蒸します。
2) 水が沸騰してから計算して、約20分ほど蒸します。
3) 水蒸気がすっかりさめてから、米酒の入った瓶に入れしっかり蓋をします。
4) 6ヶ月以上寝かせると、香りのよい「紅棗酒」の完成です。
  ※アルコール度の高い米酒を使うと、「紅棗露」ができます。
以上、台北ナビでした。

関連タグ:ナツメ漢方漢方薬

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-07-25

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