永康街で小籠包の大調査!

小籠包店激戦区ともいえる永康街、老舗5店舗で試食調査。さて、ナビたちが行きついた結論とは!?



こんにちは、台北ナビです。台湾で小籠包を食べずして台湾旅行と言えるのか!と言い切りたいくらい、小籠包は台湾「食」の顔の一つでもあります。そして、同時に繰り返される「鼎泰豊の小籠包は真に台湾一うまいのか」という論争。ずっと台北ナビとしては結論を出してきませんでしたが、ついにその扉を開ける時が来ました。今回、ナビたちは、6人がかりで、小籠包の店が集中するグルメ街永康街にむかい、5軒のお店で、それぞれの舌を使い、実際比較調査することになりました。

獅子奮迅と小籠包に挑むナビ戦士。






                          途中、マンゴーかき氷でお口直し。
                         でもシーズンオフのマンゴーはすっぱい!

!結論!

まず結論から申し上げてしまいます!トータル的には、くやしいかな、やはり「鼎泰豊」が一番オーソドックスにおいしい。これは6人全員一致の結果でした。確かに、台湾在住10年以上ナビ2人と2年未満ナビ3人の計5人+他国ナビ1人の総勢6人から言わせてもらえば「もっと穴場でおいしいところを紹介したい」という熱い思いがあったのですが、やはり人気にはそれなりの理由があるということが後付け証明されました!そのほか4軒のお店も、もちろんまずいというわけではありません。それぞれが価格帯やら、お店の雰囲気などで、独自の売りを持っています。それぞれにオリジナリティがあるからこそ、このグルメ激戦区永康街で長らえることができるのだなと、納得したナビスタッフたち6名でした。

★ 江淅點心 永康街のシェフの食道






江浙點心
は永康街から一本離れた麗水街にある小さな小さなお店です。前からこのお店の存在には気づいていたものの、一度も足を踏み入れたことのなかったナビたち。お店の壁には「小籠包」と大きく表記があります。小籠包が売りなのでしょうか?



出てきたのは、小ぶりの蒸籠に入った、大きめのころっとした小籠包。形は、ちょっといびつかな…手作り感があります。




今日は秘密兵器を持ってきたナビ。なんと中身の温度を測ってみようということに。53度でした。食べてみると肉がごろっとたっぷり入っていて、しかも、皮がふかふかで厚いんです。スーパーミニ肉まんという表現が妥当かもしれない…とても食べ応えがあります。
汁っ気は全くありません。

汁っ気は全くありません。

肉が満載です。

肉が満載です。

オーナーに話を伺いましたら、どうやら、ここのお店はもう開店して20年、本当は、高菜料理がこのお店の看板メニュー。小籠包の皮も、その他料理も、できる限り手作りで作っていて、毎朝、饅頭や小籠包の皮づくりを始めています。中身の肉には「赤身」の油が少ない部分を多く使い、それにプラス、醤油・黒胡椒・にんにく等の調味料で独自に味付けを行っています。そのため脂があまり出ず、「肉」のボリュームが引き立ちます。お客さんは、この永康街の界隈で働いている人(レストランのシェフとか)が多いんですが、この値段の安さとボリュームにひかれて常連客になる人が多いんだとか。永康街シェフたちの腹を満たすこの小籠包は、まさに永康街グルメを支える「母」といったところでしょうか。
名物は高菜(雪菜)料理。

名物は高菜(雪菜)料理。




お店はとっても小さく、せいぜい15人ぐらいしか座れません。厨房は道路に面しているので、テイクアウトのお客様が多いようです。いわゆる“美しい”というお店ではありませんが、オーナーご夫妻の気さくさは今回の中ではTOP。女の子一人でも入りやすいお店です。



■住所:台北市麗水町2号之1   
■TEL:02-2395-1216
■営業時間:9:00-21:00 月曜定休

★ 鼎泰豊 オーソドックスに小籠包

このお店については、特に詳しく説明する必要もないかもしれませんが、台湾の小籠包と言えば、ココ、鼎泰豊!という、小籠包の店では世界的にも知名度の高いお店です。本店は永康街にあり、年がら年中黒山の人だかり。20年ほど前は、小さな普通のお店だったのですが,[The Newyork Times]の特集記事世界の10大レストランに選ばれたことより、一挙に国内外の注目度が高まり、そして今にいたっています。


3階に通されたナビたち。さすがに店内は清潔。手荷物の一時保管カゴなるものも準備され、すべてのサービスをミニスカートの女の子がたどたどしい日本語でかわいらしく対応してくれ、微笑ましいです。ナビたちが訪れたのは昼の15:00頃のオフタイム。そのため、スタッフの対応もとてもゆとりがあるように見受けられました。



やってきました小籠包。大きな籠に10個180元。一粒一粒は小さめなので、先ほどのお店と比較しても割高感があります。皮は絹のように繊細そうです。まずは、ぶすっと温度計を指してみましょう。




おっ。温度は58度。高めです。
これ、意外や意外、皮はうすいのにとても頑丈。なかなか温度計が刺さりません。そのかわり、歯ごたえある皮が破れると、あふれんばかりの肉汁がレンゲの2/3ぐらいはでてきました。でもあまりにも肉汁が多すぎて、スープだけ飲むと、なんとなくコラーゲンを飲んでいるような気がします。もともと小籠包の中に、コラーゲンの塊(ニコゴリ)がすごくたくさん入っていて、蒸すと同時に溶けるという仕組みになっているようです。

■住所:台北市信義路二段194号    ■TEL:(02)2321-8927、(02)2321-8928
■営業時間:月曜~金曜10:00~~21:00 土日、祝日09:00~21:00

★ 群香品 荒削りな男の店  ※2010年5月現在 閉店




ちょうど、鼎泰豊の裏にあるお店です。はっきり言ってあまり華やかなお店ではなく、店員さんもほぼ男性。荒削りな感じが、逆に素朴さをかりたたせ、サービス過剰じゃないところが逆に居心地がいい。男性一人でも入りやすいのではと思ったナビたちでした。小籠包の大きさは鼎泰豊とあまり変わりません。1籠10個で130元。ただ、籠が小ぶりなのかな、なんとなく一粒一粒が大きく思えたナビたちです。
やってきました!

やってきました!

ぷすっと温度計を指すと、この5軒中もっともHIGHな温度が検出されました。59度!

ぷすっと温度計を指すと、この5軒中もっともHIGHな温度が検出されました。59度!


肉汁は…鼎泰豊ほどではありませんが、ここも肉汁タイプ小籠包でした。たくさん汁が出てきて、色はあっさり透明。そのためあんまり味が濃くないのかななんて思いながら一口カプリとほおばると、豚肉の味がジュワワッと鼻腔にまで広がってきました。お肉は塊ではなく、かなりそぼろ感が強い。脂っこくはなく、ここで提供されるお茶が麦茶なのも所以があるのかなと思います。通常はジャスミンティーやウーロン茶など、すっきり作用があるお茶が出されますからね。


お店の方にきくと、お肉の分量は油の少ないモモ肉が80パーセント、そして、油身を20パーセントの割合で調合してあるんだとか。そしてさらに、独自のニコゴリを使って、肉汁感を出しています。




■住所:台北市永康街9号
■電話番号:(02)2393-2333
■営業時間:9:30~23:00 年中無休

★ 高記 独創的な香りが特徴



群香品の隣にあるお店なのですが、ここの小籠包もひそかに話題を呼んでいます。ナビは、初めて「小籠包のおもちかえり(打包)」にトライ。一応温度を測りましたが、お持ち帰りにして、厨房から検温までに5分ぐらいかかっているので、温度は低め。53度でした。10個入りの180元です。まず、赤みのある小籠包にビックリ。これも同じく汁タイプの小籠包。肉汁の量は群香品とどっこいどっこいですが、色はちょっと濃い。
さて、一口食べてみると、大きなどよめきが。「えぇぇぇ!匂いが強い…全然違う味だ!」独特の香りがするのです。香辛料をたくさん使っているからなのでしょうか。ナビ的には、日本で売られている井村屋の肉まんに匂いが似ていると感じました。香りに慣れている台湾人や大陸の人にはいいかもしれませんが、匂いに敏感な日本人には、NGが出るかもしれません。逆に匂いフェチという人はぜひお楽しみあれ!高記は他にもたくさんの点心メニューがあり、炒め物等の本格料理も取りそろえているのが魅力。このお店は小籠包だけで商売しているというお店ではないですから、ぜひ皆さん、高記に来るなら、メインで食事をして、ついでに小籠包も!というのをお勧めします。



冷めると、こんなにカチカチになった小籠包。





■住所:台北市永康街3号
■TEL:(02)2341‐9971 FAX:(02)2321‐5032
■営業時間:月~金11:00~22:30 土~日08:30~22:30

★ 金鶏園 噛むとジュルリの格安肉汁

永康公園のさらに南にあるのが金鶏園。一階のOPEN式キッチンでは若い見習いシェフたちが一生懸命点心を作っています。ここの客層はもっぱら師範大学の外国人留学生や、一般大学生。値段のリーズナブルさと大学に比較的近いところなどが人気の理由でしょうか。
さすが!メニューは英語とピンイン発音表記付き。

さすが!メニューは英語とピンイン発音表記付き。

もりっと立体的な小籠包は一籠6つ入りでなんと80元。温度計を差し込んでも、皮の厚みからその形は崩れず、見たからにあまり肉汁を期待できそうな外観ではありません。予想どうり汁の収穫高は少なめ。ただし、パクリと食べてみると、まだまだ肉の中からたくさん汁が出てきます。ここの小籠包はもちろんボリュームある肉がメインで、こぼれ出る汁というより、肉粒一つ一つの中にたっぷりと肉汁が湛えられ、一口噛むごとにジョロリと染み出る、そんな技が売りです。塩味が強く、白コショウとネギの香りが強くただよいます。



このお店ではお肉は赤身:油身の割合を2:1にしているといいます。さらに、ニコゴリは肉:ニコゴリで2:1の割合で入れているんですって。
■住所:台北市永康街28-1号   ■TEL:(02)2341-6980
■営業時間:09:00~21:00 月曜定休

総合評価

味のバランス。そしてサービス内容、どれをとっても、やはり鼎泰豊がオーソドックス。ただ、なんとなく「観光地すぎて、台湾ご当地らしさがない」という気もします。そういう人は、今日紹介した4店舗でも、ご当地「台湾小籠包の旅」を展開させてください。



●女性旅行客で野菜もたっぷりとりたいなら、江淅點心。
●男一人でも入りやすいサラッとした男の小籠包、群香品。
●癖のある香りが台湾らしさ、高記。
●財布がピンチ、でもドカンと肉感あるものを金鶏園


以上、台北ナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-10-28

その他の記事を見る

  • calendar  
部屋数 部屋1 大人 子供
  • 検索