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台湾大学向かいの通りにあって、台湾の歴史や文化が深~く理解できる書籍、記念品の店!

こんにちは、台北ナビです!ショッピングしたり、グルメを楽しんだりするのは旅行の醍醐味ですが、その土地の歴史や文化にもちょっとは触れてみたい、という方もいるのでは。そこで、ナビが今回訪れたのは、知られざる台湾の歴史、文化を凝縮したお店「台湾的店」です。お店の場所は台湾大学の近くで、羅斯福路三段と新生南路三段が交差するあたり。最寄りのMRT駅は「公館」で、昔から台湾の雄「台湾大学」の学生街と言われ、路地には穴場のカフェやレストラン、茶芸館、雑貨や洋服などのショップが立ち並ぶ面白いところなのです。
おもしろい店がぽつりぽつりと点在する台湾大学界隈の路地

おもしろい店がぽつりぽつりと点在する台湾大学界隈の路地

これが店内のカウンター、雑然としているのが老舗の本屋さんらしい雰囲気

これが店内のカウンター、雑然としているのが老舗の本屋さんらしい雰囲気

各ジャンルそろってます!手に入り難い書籍の数々

お店に足を踏み入れてまず目に付くのが、書籍コーナーが広いこと。それもそのはず、開店当時、ここは本屋さんだったそうです。「我愛台湾!」を主張する店主の呉成三さんは、学校教育では教えてくれないような、台湾本土の文化や歴史を人々に知ってもらうために、書店を始めた、と語ってくれました。

第二次大戦後の歴史の中、台湾は国民党政府の圧政を受けました。そのため戒厳令が解除されるまでの間に起きた出来事に関して記されている多くの本は「禁書」とされ、量が少ない事もあり、入手が困難。しかし、呉さんは台湾各地から集められるだけ集め、大きな書店にも置いてないような貴重な資料を販売しています。書籍では、歴史に限らず、自然生態、文学、文化、言語などなど、台湾に関する様々なジャンルのものがあります。台湾の図書館にも置いてないものを求め、大学の教授や研究員などが度々来店するとか。まさに、台湾を知りたい人にはうってつけの本屋さんなのです。扱っている書籍一例として、民族運動デモ(美麗島事件)の時に発行された雑誌を再印刷したもので、めったにお目にかかれない一冊などがあります。売れ筋の本や新書、「台湾的店」おすすめの書籍は、入ってすぐ右の棚に立てて販売されています。
二二八事件に関するものも多数 二二八事件に関するものも多数 二二八事件に関するものも多数

二二八事件に関するものも多数

台湾を深く知る書籍、日本語もありました 台湾を深く知る書籍、日本語もありました

台湾を深く知る書籍、日本語もありました

ちょっと珍しい客家語の歌の本や辞書。 ちょっと珍しい客家語の歌の本や辞書。

ちょっと珍しい客家語の歌の本や辞書。

外国人が台湾語の勉強をするならこちら 外国人が台湾語の勉強をするならこちら

外国人が台湾語の勉強をするならこちら

子供向けの台湾語の歌の本や絵本、童話など。 子供向けの台湾語の歌の本や絵本、童話など。

子供向けの台湾語の歌の本や絵本、童話など。

台湾の昆虫や花植物の図鑑や本 台湾の昆虫や花植物の図鑑や本

台湾の昆虫や花植物の図鑑や本

原住民関連の書籍もたくさんあります 原住民関連の書籍もたくさんあります
原住民関連の書籍もたくさんあります 原住民関連の書籍もたくさんあります

原住民関連の書籍もたくさんあります

原住民の熱い歌声を感じよう!

呉さんから台湾の歴史を聞きながら、ナビが気になったのは、店内の一角に並べられたCD。まさか、台湾のポップス?と首をかしげていると、ナビの視線に気付いた呉さんはすかさず「そう、そう!こっちのCDも紹介しなくちゃね」と案内してくれました。こちらのCDコーナーに置かれているのは、大体が原住民の音楽だそうで、台湾広しといえどもこんなに充実しているのはここだけだ、と自負する呉さん。ひと昔前までは、ほとんど表舞台に出なかった原住民の音楽ですが、数年前から阿妹など原住民の歌手が現れてきてから、注目されるようになったとのこと。原住民の音楽は何と言ってもその歌声!奥行きのあるパワフルな音色で、部族に伝わる歌を歌いあげます。このコーナーでは試聴もできます。胸の熱くなる原住民音楽は、一度聞いてみる価値ありです!原住民音楽の代表ともいわれる今は亡き郭英男さんのアルバムや各部族の童謡が収録された一枚。前総統陳水扁さんのCDもありました…。
琵琶をはじめ、二胡、柳琴・・・中国楽器のCDも多種

琵琶をはじめ、二胡、柳琴・・・中国楽器のCDも多種

現立法委員、元?現?台湾語歌手、余天さんのアルバムもあり

現立法委員、元?現?台湾語歌手、余天さんのアルバムもあり

Tシャツを通じて伝えたいメッセージ

店内には書籍やCDの他にもいろいろな小物や雑貨があり、その中でもTシャツはお土産にも最適。開店3年目から販売しているそうで、目的はこのTシャツを通じて、台湾にもこんな店があることを知ってもらうためだとか。この店でデザインし、工場で仕上げてもらった後、この店内だけではなく、空港や観光ホテルなどにも出荷していて、人気が高いそうです。主なデザインは、台湾の地図や、代表的な生き物や植物を用いたもの、そのほかに、原住民の生活や神話をモチーフにしたもの、スローガン的なものなどがあります。お店ではTシャツのデザイン作製も請け負っています。他に帽子やバッグなどもあり、おおよその価格はTシャツ半袖:200元~、帽子:350元~、バッグ:300元~。
Tシャツは過激な内容もあったりするので、着用の際はTPOを必ず意識しましょう!というか、その場合は室内用で楽しむ方が安全かもしれません…。

台湾の特色溢れる雑貨も見逃せない!

店内に所狭しと置かれた雑貨は数々ありますが、その中でもナビが感動したのが、ポストカード!風景画だけでなく、どこか懐かしさを感じさせるレトロなデザインのものや、台湾の庶民の生活がうかがえるもの、台湾の歴史人物のものなどなど、どれもこれも、目移りするデザインのカードがそろってます。値段も50元からとお手頃なので、お好みのものを何枚かチョイスして、おみやげにするもよし、部屋に飾るもよし、おすすめのグッズですよ!
台湾観光名所のカード

台湾観光名所のカード

キーホルダーの形も台湾

キーホルダーの形も台湾

ポストカードの置かれたコーナーには、台湾の風景画や生き物、植物をパネルにしたものが百枚以上あり、レストランや教育関連の人が買い付けに来ることもあるとか。他にも原住民のイラストがついた皮製の小銭入れ、ビーズのアクセサリー、鉄道の置き時計など、異国情緒溢れるものばかりですので、ゆっくりと探索してみてください!布袋戯と呼ばれる台湾の伝統的人形劇に使われる人形。シャレで作られた台湾共和国のパネルなどもかなり人気があるそうです。
「台湾」を意識したコップや湯飲みもいっぱいありました 「台湾」を意識したコップや湯飲みもいっぱいありました 「台湾」を意識したコップや湯飲みもいっぱいありました

「台湾」を意識したコップや湯飲みもいっぱいありました

台湾を愛する人に国境はなし!

「台湾的店」に訪れたのは、ポカポカと暖かい午後の昼下がり。閑静な路地裏に店を構えているので、店内はとても静かで、本を読むには最適な雰囲気でした。近くには台湾大学があるので、ちらほらと学生の姿もありましたが、みんな真面目に本を読んでいました。中には留学生らしき外人さんも来店していて、ナビは台湾を愛する人に国境はないんだなぁ、としみじみ感じました。 以上、台北ナビでした。
新生南路から入る路地の様子 新生南路から入る路地の様子

新生南路から入る路地の様子

記事更新日:2010-02-25

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2003-05-07

スポット更新日:2014-09-02

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