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一度口にしたら忘れられないおいしさ。ス~ッと溶けるような緑豆黄がイチオシの老舗中華菓子店です。

こんにちは、台北ナビです。
台湾で良く見かける中華菓子といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?鳳梨酥や老婆餅などと一緒に、必ずといってよいほど店頭で見かけるのが緑豆を使った落雁、「緑豆糕」ではないでしょうか。今回おじゃました「和生御品」は緑豆糕を中心とした伝統的な中華菓子が人気の老舗中華菓子のお店です。女性オーナーならではの気の利いたサービスと天然素材を用いた栄養価の高い品々をご紹介します。

アクセス良好

お店はMRT「松江南京」駅出口7から徒歩3分というアクセスの良さです。目の前にはオフィス街の小さなオアシス四平公園が広がり、春には桜の花がキレイに咲くのだそうです。台北OLたちのメッカ・四平街のすぐ近くなので、ぜひショッピングの帰りに立ち寄ってお土産をゲットしちゃいましょう♪

父から娘へ受け継がれた味と技術

キリッとした笑顔と健康的な美しさが印象的なこちらの女性は二代目店主・陳慧萍さんです。

キリッとした笑顔と健康的な美しさが印象的なこちらの女性は二代目店主・陳慧萍さんです。

創始者で慧萍さんのお父さんの陳昌和さんは、清王朝時代に中国北京にある頤和園で料理人を務めた王福氏に師事し、百種類を上回る中華菓子を極めました。後に上海から台湾へ渡り1974年台北にてパン屋を始めたのが現在のお店の原点とのこと。昌和さんは第6期・第7期台湾総統、蒋経国にも中華菓子を献上したことがあるほどの凄腕だったのだそうです。現在はお父さんから受け継いだ中国の伝統技術を駆使し、娘の慧萍さんが二代目としてお店を切り盛りしています。ご自身もパティシエとしての免許を取得、日夜、商品開発へ取り組んでいるそうです。男性が多く活躍しているイメージのあるお菓子作りの世界ですが、女性目線で美と健康に気を遣った商品やサービスはやはり同性の支持も熱いようで、ナビが滞在したわずか1時間足らずの間に買い慣れていそうな女性客が次々と訪れては商品を購入していました。

種類が豊富!看板商品の「緑豆黄」

いろんな種類がありますが、

いろんな種類がありますが、

中でもオリジナルは、絶品!美味!

中でもオリジナルは、絶品!美味!

中華菓子のお店で必ず見かける代表的なお菓子、緑豆糕。夏の訪れを告げる端午節に欠かせない粽と並んで、必ず食されていた緑豆糕。中華圏では緑豆には解熱作用があると考えられており、立夏である端午節に緑豆糕を食べて夏特有の病気の予防をしたというわけです。緑豆を使っているのに緑色じゃないのは、豆の皮を剥いて黄色い中身のみを使って調理しているから!このことにちなんで和生御品では「緑豆黄」と呼ぶのだそうです。形や食感など、お店によって様々な緑豆糕ですが、和生御品の「緑豆黄」の特徴はオリーブオイルと生クリームを使用しているという点。人々の健康を考え、早々から動物性油に代わり生クリームに目を付けて使用していたという先代・昌和さんの先見の明には感服です。しっとりしていて、口に運ぶと溶けていきそうな食感の正体はこれだったのですね!日本人に人気な味は紅豆(あずき)栗子(くり)棗泥(ナツメの餡)で、台湾人は原味(オリジナル)を中心に、万遍なく好評とのことでした。お店の新作、洛神(ローゼル)は日本にはないので台湾土産としてよいかもしれません。しっとりした緑豆黄にシャキシャキした洛神の食感がオシャレでした。

ルーツは清王朝の宮廷菓子



中国宮廷菓子はそもそも、宮廷に住むお妃や殿方の為に作られていたことから栄養価・美容効果が共に高く、低カロリーで身体に良いものでなければなりませんでした。和生御品のルーツはそこにあることから、店頭にならぶ中華菓子たちはどれも栄養価の高い素材が使われ、美容効果も考慮されているのです。
(左)◇南棗胡桃糕:紅棗特有の優しい甘みと香りが広がります。クルミ入りで、最近日本人に人気だそうです。紅棗は黒棗のような酸味が少ないので、お菓子に向いているのだとか。

(中)◇杏仁牛軋糖:「ヌガーって固い」というイメージをお持ちの方も多いのでは?和生御品と他店との大きな違いはその柔らかさにあります。ミルクキャラメルを食べているかのような食感ですが、甘すぎないのが嬉しいです。オススメです!

(右)◇江米條:サクサクのかりんとうです。純粋な糯米を主原料とし、上質な油で揚げた後、蜂蜜桂花(蜂蜜とキンモクセイ)のシロップがかけられます。シンプルですが、中国宮廷菓子として皇族に古くから愛されてきた一品なのだそうです。
◇翻毛棗泥:「翻毛」とは中国北部の方言で「一層一層」を意味しているそうです。その名の通り断面を見ると一層ずつ皮が敷かれており、中には古くから腎臓に良いとされてきた棗の餡と、香ばしいクルミが入っています。棗本来の優しい甘さなので、飽きのこない昔ながらの中華菓子といった感じで、中秋節の売上NO.1商品だそうですよ。

◇芝麻軟糖:年越しの時など、季節性の高い商品ですがお客様の要望で通常販売を始めたのだそうです。他店で見かけるものは薄くて固いものが多いのですが、コロンと厚みがあるのが和生御品の特徴です。どこまでもゴマがぎっしり詰まっているので内心「しつこそうだな~?」と思いながら食べてみると、以外にもイケるではありませんか!簡単にいうと、水飴にゴマがたくさんくっ付いたネバッとしたお菓子ですが、材料が材料なだけに太りにくく、1個食べただけでもお腹に溜まるので小腹がすいたときにもってこい!ゴマは身体にも良いし、老若男女問わず飽きずに食べられる、ナビのイチオシです。白ゴマと黒ゴマの2種類ありました♪

麥窩窩

ナビが試食に夢中になっている時、男性客がやってきてこの商品を10袋お買い上げしていきました。「一体なにごとだ!?」と思い尋ねてみると、このお店オリジナルのパン「麥窩窩」は隠れた人気商品なのだそうです。菓子にばかり気を取られていましたが、これは見逃せません。材料はからすむぎ、もろこし、とうもろこし、はとむぎ、小麦など数十種類の有機穀物からなる、低カロリーの健康食品です。この商品は慧萍さんのご両親の温かいストーリーがきっかけとなっているそうです。20年余前に慧萍さんママがテニスに通っていた時のこと。「お昼を食べすぎては動けなくなるが、何も食べないと力が出ない」と困っていた妻のために、慧萍さんパパが作ってあげたのがこの「麥窩窩」。雑穀類が身体によいという概念がまだなかった当時から穀物を使っているあたりもまた、慧萍さんパパ、アッパレ!です。当時はめずらしい黒い色をしたパンの評判は広まり、商品化するに至りました。饅頭は冷めたら固くなりますが、このパンは冷めても柔らかくモチモチしているので饅頭の代わりに食す方が多いようです。売り切れ次第終了なのでご注意下さい。

女性オーナーならではの細やかなサービス

店内に入って感じるのはお店の雰囲気のよさでした。日本語でメニュー紹介もしてあるので、安心してお買い物ができます。中山店には店長の倪(ニー)さんを始め、英語が堪能なスタッフがいらっしゃるので、英語OKの方はぜひスタッフの方へ声を掛けてみて下さいね。お気に入りの味が見つかるように丁寧にアドバイスしてくれることでしょう。またお店を訪れたお客様にはお茶と試食のサービスがあるのも嬉しいです。お菓子用の化粧箱は6個、8個、10個入りにわかれており無料で提供してくれます。
こういうさりげないディスプレーに女性らしさを感じます。

こういうさりげないディスプレーに女性らしさを感じます。

試食は蓋付きタッパーに入っていて衛生的!

試食は蓋付きタッパーに入っていて衛生的!

個数によってパッケージの模様が違うんです♪ 個数によってパッケージの模様が違うんです♪ 個数によってパッケージの模様が違うんです♪

個数によってパッケージの模様が違うんです♪

商品の陳列やディスプレーはスッキリしていて見やすいです。 商品の陳列やディスプレーはスッキリしていて見やすいです。 商品の陳列やディスプレーはスッキリしていて見やすいです。

商品の陳列やディスプレーはスッキリしていて見やすいです。

商品は深坑の工場で作られています。今台湾では食品問題が取り沙汰されているので、工場は製造工程が見えるような造りになっているのだそうです。また木柵の本店は現在改装中で、2019年に完成予定とのこと!どんなお店になるのかとっても楽しみですね♪
以上、台北ナビでした。

記事登録日:2016-06-30

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2016-06-30

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