陶作坊(高雄市)

陶作坊

閉店・移転、情報の修正などの報告

日本人が一番好む茶器「陶作坊」。初期のものから最新作まで堪能してきました。

こんにちは。台北ナビです。ナビはかねてから「陶作坊」の作品は敬愛しておりました。今日はお客という身分というより、教えてもらう生徒のような心持でお店に臨みました。

あこがれでした

台北ではSOGOデパートの中にテナントがありますね。一部は、各茶器店や空港のおみやげ店でも見かけします。特徴は茶盅ならちょうど手で持つところに3本の細い縄が巻いてある、シブい風合いの陶器の茶器です。と、書くと「ああ、あれかな?」とピンと来る方もいらっしゃるはず。そうです。陶作坊に惹かれる人は、この落ち着いた色合いと形、持っても滑らない持ちやすさと茶水の切れがいいところにまず惚れこむようです。

これを買ったら、次から次へと「陶作坊」アイテムをそろえたくなってしまうんですね。確かに茶道具はひとつの統一性がなければいけません。陶器と磁器を合わせると、チグハグだし、陶器でもザラザラした素焼きと違う持合いの陶器だと何だか落ち着きません。「陶作坊」の色の基本は茶色か灰色。デザイン的には丸くて柔らかいカーブを持っています。素朴でありながら気品も兼ね備え、長年使っても飽きのこない、愛着が徐々に湧いてくる茶器の名ブランドだと言えます。

陶作坊の始まり


「陶作坊」は1983年、師範大学美術系を卒業した林榮國さんから始まりました。初期のデザインが固定して広まっていき、世界中に「陶作坊」ファンができ、いまや中國大陸、日本、シンガポール、香港、インドネシア、マレーシア、アメリカ、カナダ、オーストラリアでも『陶作坊』作品といえば、台湾の茶器ブランドとして深く知られるようになっています。窯は陶器の街「鶯歌」にあり、台湾では台北、鶯歌、台中、台南など各地に店舗を構えています。
この日はスタッフの施さんのもてなしでまず「陶作坊」の作品「老岩泥」(ピュリアン)で、お水とお茶の飲み比べから入りました。フツーの茶器で水を飲み、次にピュリアンで飲みます。「あ、違う」水が甘いです。今度はお茶です。お茶は香りからして違いました。施さんは言います「コーヒーとワインはもっとおいしくなりますよ」。そうですか、ナビは今度試してみたいです。

さて、こんなに水系をおいしくさせる陶土はどこから来たのでしょう?答えは南投県の「鹿谷」。凍頂烏龍茶の故郷です。でも何故?と皆さん思われるかも。陶土は最初からあったのですが、発見されていませんでした。が、1999年9月21日、台湾中部を襲った大地震で、鹿谷の山も大きく崩れました。その後、中部の産業を復興しなければと、いろんな取組みがなされた時、茶器として使用された土がその崩れた岩肌からそがれたもので、その異色な存在に皆開眼。そして現在のピュリアンの原料となったのです。

見かけだけではない便利さ

中国茶に触れる人、茶人、泡茶師に愛されている秘訣は、そのデザイン性だけではなく、実用性の高さだといえます。ちょっとしたしかけのようなものが、気が利いているのです。いかにも「陶作坊」という作品の中で、ナビの気に入ったのは以下のようなものです。茶壷は1600元くらい。縄がある例の茶盅は530元です。茶杯は大240元、小220元。
茶缶の形が可愛い&使いやすい 

茶缶の形が可愛い&使いやすい 

茶瓶の蓋も取りやすくデザインされています。

茶瓶の蓋も取りやすくデザインされています。

茶海に茶器をつめて、籠に入れ、蓋とすると携帯用茶器セットのできあがり。 茶海に茶器をつめて、籠に入れ、蓋とすると携帯用茶器セットのできあがり。 茶海に茶器をつめて、籠に入れ、蓋とすると携帯用茶器セットのできあがり。

茶海に茶器をつめて、籠に入れ、蓋とすると携帯用茶器セットのできあがり。





「陶作坊」は多くの人に広めていくため、古い作品は一定時期になるとセールとなります。セール価格は期間によっても変わりますので、ナビ記事上の価格はあくまでご参考程度ということで。セール期間も店舗いっせいではなく、店舗ごとに少しずつ日程がずらしてるのがいいですね。  
茶器セット 2380元



渋い色合いのセットです。こういう茶壷は、ひとつはほしいですね。ウーロン茶系を入れるのに適しています。
蓋碗茶器 1050元

こんなところにも便利さが隠れていました。蓋碗茶器のふたをとると、横にピッタリはさんでおくことができます。一般の蓋碗茶器は、蓋をとると他のところへ別に置かないと落ちてしまいます。



便利さはまだあります。急須を持って、ランプで温めた後、急須のフタをこのように茶壷の口にひっかけると、水が周囲にこぼれないように注ぐことができます。



   


水をためる容器と布の容器袋もあります。携帯用でも、室内でも利用できますね。

茶瓶の中には茶葉入れの入れ物があります。これを取ると、茶盅は要らない、そのまま茶杯に注げます。ついてない定番の黒いのもあります。漉し網が茶壷の中についているものもあります。小さいですが、これで茶漉しの機能は十分です。 茶瓶はアルコールランプがOKなのとそうでないのがあるので、購入の際はお店の方にご確認ください。






茶海もちょっと横にすると中のお湯が捨てられます。茶壷が茶海に浸らない=水滴が垂れない=見た目もスッキリなのが良いですね。茶壷を置くところには、熱が行き来する穴もあるし、中のお湯を捨てるとき、手で持つのに便利な取っ手もあります。こういう気の利き加減が日本人の心をくすぐるんですね。






茶器には保証書がついているのもあります。また、「陶作坊」の特徴は、万が一茶器の一部が壊れてお店に持っていくと、きちんと修理をしてくれることです。アフターケアのつき茶器なのです。
新しい作品ピュリアン。ナビにはこのおいしくなる秘密がよくわかりませんでしたが、飲み物だけでなく、醤油とかで試してみたらどうなるのかしら?なんて考えてしまいました。



名人茶器もあります。このよさがわかり、じゃあ、買いますと即座に言える身分になってみたいものですね。目を凝らしてみると、手が込んでいるのがよくわかります。他に蔡曉芳さんの作品もありました。
茶器だけでなく、茶瓶、茶瓶台、茶葉、お香セットや籠もあります。茶器を入れる大き目の籠とお菓子が入った小さいのがあります。「陶作坊」という名が入ってるのが普通の籠と違うようです。 
以上、台北ナビでした。

記事更新日:2009-09-16

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-03-05

スポット更新日:2014-07-05

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