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台湾でプロ野球の公式戦が開催されている球場は、全部で「13球場」。台北ナビでは、中でも使用頻度が高い「5球場」をご紹介します。

台湾プロ野球の開始は1990年。プロ野球団体である中華職業棒球大聯盟(略称:中華職棒、CPBL)が発足したのが1989年のことです。最初は、中華職業棒球聯盟といわれ、加盟球団は味全、三商、兄弟、統一の4チームでした。その後は新しいチームが加盟したり、スポンサーがチェンジしたり、1996年と2008年には大きな野球賭博事件が起こったり…と、いくぶん波瀾万丈気味の台湾野球史ですが、野球を愛する人たちの気持ちは、日本に負けないくらい熱いのが台湾人。山あり谷ありの台湾野球を多くのファンが、変わらない気持でずっと支え続けています。2005年にはプレーオフ制度が再採用され、現在加盟する球団は以下の4チームです!


・兄弟エレファンツ(兄弟象、1990-)

・統一ライオンズ(統一獅、1990-2007)-統一セブンイレブン・ライオンズ(統一7-ELEVEn獅、2008-)

・俊国ベアーズ(俊國熊、1993-1995)-興農ベアーズ(興農熊、1996前期)-興農ブルズ(興農牛、1996後期-)

・第一金剛(2003)-La Newベアーズ(La New熊、2004-)

2008年の優勝チームは、統一セブンイレブン・ライオンズです。


2009年現在、3人~10人近くの日本人選手が各球団に配属されています。台北ナビでも「兄弟エレファンツ」で活躍している小林亮寛選手を取材!台湾野球、野球にかける情熱をたくさん語ってもらいました!

野球(中国語で棒球)場!

現在使用されている13球場(天母(台北市)、新莊(台北県)、新竹市、台中市、斗六市(雲林県)、嘉義市、嘉義県、台南市、高雄市、高雄県、屏東市、羅東鎮(宜蘭県)、花蓮市)

それでは、13球場の中から使用頻度の高い5球場をご紹介!

天母棒球場(台北)

住所:台北市忠誠路二段77号<br>
内野指定席:300元(200元)、内野自由席:250元(150元)
(  )は学生と子供の料金 住所:台北市忠誠路二段77号<br>
内野指定席:300元(200元)、内野自由席:250元(150元)
(  )は学生と子供の料金

住所:台北市忠誠路二段77号
内野指定席:300元(200元)、内野自由席:250元(150元) (  )は学生と子供の料金

行き方:
1、プロ野球開催時(基本的に週末)は、試合開始約2時間前から、MRT「芝山」駅から無料シャトルバスを運行。(裏技)高島屋がMRT「芝山」駅や「明徳」駅から出している(デパートの)買い物客用のバスで移動。
2.タクシーを使用した場合、MRT「芝山」駅から100~120元。大体10分位で到着。

特徴:
*高級住宅街の中にあり、周辺住民の居住環境に配慮するため、プロ野球でこの球場を使用する場合は、土日限定。また、周辺住民と決めた厳格な使用に際してのルールが適用されています(聞くところによると・・・周辺住民は、身分証などの戸籍を証明するものを提示したら無料観戦ができるのです)。

*周辺住民の根強い反対の声から、外野席を建設する事ができず、全体の収容人員が1万人前後。グラウンドは天然芝。完成したのは、1999年8月15日で、2001年のIBAFワールドカップ開催球場に選ばれた後、初期の6000人から現在の10,000人まで収容可能とする拡張工事を行ったのです。

*台湾で野球の国際大会が行われる時に、使われる主要会場の一つ。

*2002年5月14~15日には、日本プロ野球初の海外での公式戦である福岡ダイエーホークスVSオリックスブルーウェーブが開催された会場。2日間で、23000人の観客を集めました。当時のイチローはすでにマリナーズに所属となっていましたが、台湾大震災後の2000年の慰問試合では、この天母棒球場で参戦しました。

*球場周辺には高島屋と三越があり、買い物に不自由しないのも魅力の一つで、週末のお買い物の帰り等でも利用可能。

*兄弟エレファンツや他のチームも主催試合を行う球場でもあります。

★おまけ:天母棒球場の所有者は、野球場周囲の公園横に位置する台北市立体育学院。この体育大学は、現在ヤンキーズで活躍中の王建民をはじめ、ビリヤードで名を挙げたり、オリンピックのテコンドーやテニスで活躍した選手たちの出身校としても有名です。


★もうひとつニュース
2009年3月28日、天母棒球場にて、開幕戦が行われます!初日は、17:05から、兄弟エレファンツ VS 統一ライオンズの試合が行われます!今年は中華職棒20周年でもあり、120試合が予定されています!加油!!





澄清湖棒球場(高雄県)

住所:高雄縣烏松郷烏松村大埤路113号<br>
内野席:300元(200元)、外野席:150元(  )は学生と子供の料金 住所:高雄縣烏松郷烏松村大埤路113号<br>
内野席:300元(200元)、外野席:150元(  )は学生と子供の料金

住所:高雄縣烏松郷烏松村大埤路113号
内野席:300元(200元)、外野席:150元(  )は学生と子供の料金

行き方:
1.多くの観客動員が見込める場合、MRTの衛武營駅からシャトルバスを運行(昨年のプレーオフでは、運行されました)。
2.高雄駅からは60番のバスで、「長庚醫院」下車。そこから徒歩で約5分。
3.MRT「衛武榮」駅から70番バスで、「長庚醫院」下車。
(注)高雄は、台北ほどバスは充実していないので、来る頻度も少なく、最終バスも早いので、注意が必要。
4.タクシー使用の場合、高雄駅からは20〜30分で、大体250〜300元。ただし、郊外にある球場なので、試合終了後はタクシーが捕まりにくく、その場合は、近所の長庚醫院で探すのが無難。

特徴:
* 台湾で最大規模の球場。基本は20,000人収容ですが、2001年のIBAFワールドカップの台湾VSアメリカでは、25,000人、入場できました。
* La newのホームグラウンドで、球団事務所も中にあります。La new以外のチームのホームゲームでも使用する事があります。
* 地理上、天候に左右されやすいので、梅雨時は開催の有無の確認が必要になる事も。グラウンドは天然芝。
* 道路を挟んだ向かい側に、観光名所の澄清湖があり、内野スタンドから見る事もできます。




新莊棒球場(台北)

住所:台北縣新莊市和興街66号<br>
内野席:300元(200元)、外野席:150元 (  )は学生と子供の料金 住所:台北縣新莊市和興街66号<br>
内野席:300元(200元)、外野席:150元 (  )は学生と子供の料金

住所:台北縣新莊市和興街66号
内野席:300元(200元)、外野席:150元 (  )は学生と子供の料金

行き方:
1.MRT「新埔」駅から、試合開始2時間前からシャトルバスを運行。
2.バスを使用した場合は、以下に記したものがお勧め
  ①台北駅からは、299で「新莊棒球場」下車。ラッシュにはまらなければ、大体30分くらいで到着。
  ②MRT「新埔」駅からは、99で「新莊棒球場」下車。こちらは、大体20分程度で到着。
3.タクシーを使用した場合は、以下の料金が目安。台北駅からは200〜250元 
 MRT「新埔」駅からは150〜200元

特徴:
* 天母棒球場と並び、台北の主要球場の一つ。天母棒球場と違い、外野席があり、約12,500人収容可能。
* 内野の2階席は2005年に増設したもの。その影響で、1階席後方では視界が悪くなり、見づらくなった場所も多々出てきました。
* 台北郊外にあるので、夜の試合の後は、バスやタクシーが捕まりにくくなる傾向にあります。そのため、言葉等に不安のある方は、他の観客と一緒に帰るのが無難。
* 球場から少し歩けば、コンビニ、マクドナルド、50嵐といったジューススタンドやショップもあるので、買い物等には不自由しません。




台南棒球場

住所:台南市健康路一段257号<br>
内野席:300元(200元)、外野席:150元 (  )は学生と子供の料金 住所:台南市健康路一段257号<br>
内野席:300元(200元)、外野席:150元 (  )は学生と子供の料金

住所:台南市健康路一段257号
内野席:300元(200元)、外野席:150元 (  )は学生と子供の料金

行き方:
1.バス使用の場合、台南駅から5番もしくは88番のバスで「體育公園」下車。バス停からは徒歩1~2分のところに球場があります。
(注)バスは、台北と高雄よりも更に不便で本数も少ないので、夜の試合の帰りは、最終バス時刻に注意が必要。
2.タクシーの場合、台南駅からは約100~150元。大体10~20分で球場へ到着。台北と違い、雲助や怪しい運転手が多いので、くれぐれもご注意を。
(注)夜の試合終了後は、交通量の減少に合わせ、タクシーもつかまりにくくなるので、この辺りの注意も必要。

特徴:
* 統一7-ELEVEnライオンズのホーム球場。以前記者席で使用していた場所を球団事務所に改装し、現在使用。現在の記者席は、バックネット裏にあったVIP席を改装して設置しました。
* 起工が日本統治時代と、歴史のある球場のため、いろんな設備に年期を感じさせるところがあります(台湾で一番古い野球場は嘉義棒球場)。グラウンドは天然芝。
* そのため、お手洗いが古く汚かったり、外野席に座席がなく直に座らないといけなかったり、内外野の照明灯が客席内(写真参照)にあるので、そのポールが邪魔になって観戦しづらかったりします。
* 昨年の台湾シリーズでは、内野の照明灯に打球が直撃し、そのカバーガラスが割れて落下。下で観戦していたファン3名が負傷した事もありました。




台中棒球場

住所:台中市雙十路一段16号<br>
内野指定席:300元(250元)、内野自由席:250元(150元)、外野席:100元
(  )は学生と子供の料金 住所:台中市雙十路一段16号<br>
内野指定席:300元(250元)、内野自由席:250元(150元)、外野席:100元
(  )は学生と子供の料金

住所:台中市雙十路一段16号
内野指定席:300元(250元)、内野自由席:250元(150元)、外野席:100元 (  )は学生と子供の料金

行き方:
1.タクシーの場合、台中駅からは大体100~150元。10分程度で到着。夜の試合の帰りの際は、雲助等に注意が必要。
2.徒歩の場合、台中駅からは大体20~30分。夜の試合の帰りは人がいないところを歩かざるを得なくなるので、極力避けてほしいです。

特徴
* 台湾體育大學・台中校の敷地内にある球場で、大学の野球部も練習で使用しています。そのせいか、球場の入口が分かりにくく、初めて訪問するファンには分かりにくいかも…大学内の入口から入場するほうがいいかも。
* 戦前からある球場で、かつては王貞治や長嶋茂雄が現役時代だった時の巨人が春期キャンプを行った事もある由緒正しき球場でもあります。
* そのため、後からとってつけたような設備も多くあり、利用者には使いづらい球場となっています。
*基本的に興農ブルズの本拠地ですが、他チームも主催試合を行う事もあります。

(左写真の台中洲際棒球場は使用料や所在地等の面倒な問題があり、プロ野球の公式戦では未だに使用されておりません。2007年アジア野球選手権の際に星野ジャパンが、昨年はオールスターゲームと台湾シリーズでようやく使用されたばかりです。現在は、リニューアル工事中で、2009年8月のAA世界野球選手権(洲際棒球場で開催予定)まで使用しない事になっています。そのため、公式戦では、雙十路の台中棒球場を使用しており、ここは、星野ジャパンをはじめ、各代表チームが練習で使用した球場です。)

以上、台湾野球を見に行ってみませんか?
台北ナビがおとどけしました~。

記事登録日:2009-03-26

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-03-26

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