台湾随一の絶景ポイントといえばここ!人生に一度は行かないと損します!!
こんにちは、台北ナビです。
今日は台湾八景のひとつとして知られる渓谷、太魯閣(タロコ)に来ています。太魯閣峡谷の魅力をど~んと紹介します!
意外と近いんです
太魯閣峡谷には行きたい!だけど・・・遠いのよね!と思っている方多いと思います。でも案外近いんです。
ツアーを利用すれば、台北から日帰りできるほど!一番早いのは台北から飛行機でピューンと35分で花蓮空港に到着。空港から車なら30分ほどで、太魯閣の入口に到着してしまいます。電車を使うと台北から約3時間(太魯閣号を使うと2時間)で花蓮駅へ到着。駅から車で約40分ほど
。行きか帰りに飛行機を使うとかなり時間に余裕を持って太魯閣を回ることができます。もちろん太魯閣に宿泊してより深く太魯閣を知ったり、花蓮市内に宿泊し花蓮観光をするのもいいですね。
太魯閣国立公園とは
太魯閣(タロコ)と呼んでいますが正式には太魯閣国立公園のこと。太魯閣国立公園は台湾中部、花蓮県の山部にあり、南北に約38Km、東西に約41Km、総面積は9万2000ヘクタールに及びます。
その昔、德魯古族人「Taruku」が中央山脈を東に向かって移動している際、高く険しい渓谷の姿を気に入ったためそこに残り、泰雅族(タイヤル族)の人々と一緒に暮らしていました。時が過ぎ日本統治の際、日本人は「Taruku」という音を発音出来なかったため「Taroko」という音に修正し、「大魯閣」という漢字を当てました。この漢字には勇者の開拓精神という意味があるそうです。その後国民党が台湾に来た後「太魯閣」と漢字を変更し現在に至ります。(名前の由来には諸説あります)
一番の見どころは、太魯閣渓谷。花蓮県を流れる立霧渓が太魯閣の大理石を侵食して形成された渓谷には高山、断崖、滝など豊かな生態を感じることができます。
太魯閣の入口
太魯閣観光の出発地には中華風の赤い門が立っています。みなさんここで写真を撮るのですが、門と一緒に写真を撮ろうとすると道路の真ん中へ出るしかないので、くれぐれも気を付けてくださいね。
さて、この門には「東西横貫公路」と書かれています。この路は花蓮と台中結び、標高3000mを越える中央山脈を通る壮大な路なのです。太魯閣の入口はそんな壮大な路の入口も兼ねているんですね!
この路を右に折れればビジターセンターが、そのまままっすぐ行くと太魯閣観光の始まりです!
砂卡礑歩道
トンネルを抜けると白い大理石で作られた橋にかかります。ここの右側に砂卡礑歩道の入口があります。階段を下りて行くのですが、その前に必ず橋の上にいる100匹の獅子を見てくださいね。ひとつずつ表情が違いますよ。
さて、なぜ「砂卡礑」という名前が付いたのでしょうか?というか読めない!という方も多いはず。「シャカーダン」と読むのですが、元々は太魯閣語で「臼歯」という意味の「SKADANG」と呼ばれていました。この地を見つけた太魯閣族の祖先が、開墾した際多くの「臼歯」を見つけたのが由来なのです。ここを歩けばわかりますが、ここは白い大理石も多く、もしかしたら白い大理石を「臼歯」と勘違いしたのかもしれませんね。
この歩道は全長約4.5Km。その道中に見える澄み切ったエメラルドブルーの水が特に印象的。頭上には大理石が付きだしていたり、石の形がトゲトゲになっていたり、歩けば歩くほど景色が変わっておもしろいです。ナビは20分ほど歩いて「深潭小平台」で引き返したのですが、最終地点の「三間屋」まで行き帰りすると約2.5~4時間かかります。体力に自信のある方は挑戦してみてくださいね。
今、気軽に太魯閣を観光できるようになったのも「東西横貫公路」があるからです。この路は人力で絶壁や断崖を削り、トンネルを掘って作りましたが、この工事中に212名の方々が亡くなりました。この方々の霊を弔うため1958年に長春祠が建てられたのです。
遠くから長春祠を眺めることも可能ですが、ここは自分の足で長春祠に行きたいところ。展望台から長春橋を渡ると右側に入口があります。長春祠に辿りつくまでにも薄暗いトンネルを通っていくのですが、このトンネルも人力で掘られました。ナビひとりだったらきっとビビっていただろうという薄暗さです。
長春祠に到着したら、遠くから見ていたあの滝がすぐ近くで見えます。この水は湧き水なんですよ!またここから立霧渓の渓流を眺めることもできます。なぜか背筋がピーんと伸びる、そんな場所です。
燕子口
多くの人が想像する太魯閣の景色が見えるのがココ。
燕子口の入口付近には吊り橋に通じる路があります。この路を7時間ほど歩けば、以前日本人が住んでいた集落や駐在所が見られるということですが、片道7時間ということでナビは断念。事前に申請も必要です。
さて、ではなぜここは「燕子口」というのでしょうか?春や夏に多くのツバメがここに渡って来て渓谷を飛び回っているから、ここに生殖するヒメアマツバメやイワツバメが多くいるから、この名前が付いたと言われています。
また、ここには大きさの異なる穴が多く見られます。これはツバメが作ったと思った方多いのではないでしょうか?でもよく考えるとツバメが大理石を削るほど強いくちばしをもっているとは考えにくいですよね。正解はその昔、水流で流れた石が川床にあたり長年の歳月をかけて穴になったんです。それが徐々に隆起し今の形になったと言われています。そのためポットホールは口が上流方向を向いています。下流方向を向いているものは地下水が岩の中に溜まり、どんどん中から外へ染み出し、次第に穴が大きくなったもの。どっちにしても自然の偉大さを感じずにはいられませんね!
また、ここにくると景色がガラっと変わるのに気付く方も多いはず!それまでの片麻岩のV字型渓谷から石灰岩地質のU字型渓谷に変わっているんです。そんな難しいことわからなくても、とにかくこの壮大さを感じてください!それだけで一見の価値ありです。
太魯閣渓谷で、一番狭いのはどこか知っていますか?実はここ九曲洞なんです。そのためより近くで岩壁の様子が見ることができます。じっくり見て行きましょうね。
ナビが訪れた時には修復工事がまだ完成していないということで奥への路は封鎖されていました。全長1.9Kmあるのですが、ナビ達は往復10分くらいしか歩けませんでした。残念。それでも見応えたっぷり!6年前の台風が来た時の土砂がそのままにされていたり、人力で掘ったというトンネルには大きなノミが見られます。何より対岸の様子がどんと近く感じられるのがなんとも言えません。
ちなみに「九曲洞」という名前から9つトンネルがあるんだな!と考える方も多いとか。この「九」という漢字には「たくさん」という意味が込められていてクネクネしているからこの名前がついたそうです。
ここは土砂崩れの危険があるため必ずヘルメットをかぶっていきましょう。お子様用のヘルメットもありますよ。毎回使用後は消毒処理をしているので、潔癖な方も安心してかぶってください。
慈母橋
この「慈母橋」の名前の由来は諸説あるのですが、すべてに共通するのが母への思いと母の子への愛。
その昔息子がこの付近で水に流され亡くなった後、毎日お母さんがここへ来ては息子の帰りを待っていたという話を後の人が感動しこの名前をつけたというお話や、この道路を建設中、息子にお弁当を届けに来たお母さんが、台風の日川に流されて命を落としたのでこの名前をつけた、とか蒋介石の息子にあたる蒋経国さんがここに来た時にお母さんを思い出したから・・とか様々です。
ナビはこの緑に映える赤色が大好き!白い部分はもちろんすべて大理石です。
ここの目玉はやはり吊り橋ですね!太魯閣国立公園には吊り橋がいくつかありますが、申請なしに渡れるのはこの橋だけではないでしょか。
ではさっそく行ってみましょう!!この吊り橋は同時に8人までしか渡ることができません。人数をよく数え、越えない様にしましょうね。川の上から見る太魯閣渓谷は格別のものがあります。水の音もより大きく、その流れの強さを感じることができます。
橋を渡りきるとその先に階段のようなものが見えるので、奥に行けるのかなと思いきや、立ち入り禁止の札が!ちょっと行きたい気もするけど、我慢して引き返しました。
天祥
太魯閣国立公園観光の終着点・天祥。天祥は以前クロツグヤシ(山棕)という意味の「塔比大(タピト)」という太魯閣族の名前が付いていました。ここは「東西横貫公路」の取り次ぎ場所としてとても重要とされています。先のトンネルを越えれば台中・南投へも行くことができるんですよ。
トラベルインフォメーションや郵便局、食べ物屋さんもあり、折り返し地点としてゆっくりされる方も多いです。「晶英酒店」前にある梅園では12月に梅の開花が見えるそう。ナビは1月上旬に行ったので見れないかなぁと思いましたが、ありました!梅の花。遠くを眺めると川の向かい側に祥徳寺があり、天祥のシンボルともいえる天峯塔も見えます。
面白大理石を探せ!
太魯閣国立公園の有名どころをざぁ~と紹介してきましたが、それぞれに面白岩がたくさんあります。みなさんはどれだけ見つけることができますか?
【インディアン】in燕子口
【ワニさん】in九曲洞先のお土産屋さん
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【空を見上げるゴリラ】in九曲洞
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【トンネルを掴む手】in九曲洞(ちょっと無理があるような・・・)
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【王冠をかぶるカエル】in慈母橋
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ナビにとって今回は3度目となる太魯閣。一度目は何もわからず、すっごーい!とずっと叫んでいました。2度目はタロコマラソン、そして今回じっくりと見て思ったことは、太魯閣は奥深い。もっと知らないことたくさんありそうだなぁということ。
太魯閣内で1泊して2日かけてもっと深く太魯閣を知ってみるのもいいなぁ。今、地図をもう一度じっくり見てみると、行ったことのない歩道や滝、温泉もある・・・。太魯閣から帰ってきてたった3日しか経ってませんが、また行きたくなってきてしまいました。
以上、台北ナビがお届けしました。