清朝以後の美術はここで!センスのいい展示で現地の老若男女に幅広く愛されています。
こんにちは、台北ナビです。
今日紹介するのは、台湾の新しい美術の流れを体感できる台北市立美術館です。こちらは清朝以降、近現代中心の美術館。
故宮博物院で歴史的美術に触れた後、こちらで新しい美術の潮流を楽しむというのもよいですね。
ハイセンスな展示はこの美術館の自慢です
1階がメインの特別展示場、国際的な巡回展も少なくありません。2005の冬に「ヴィヴィアン・ウエストウッド展」が大盛況だった市立美術館。ナビが行ったときには台南の奇美美術館収蔵の洋画を取り上げた「榮耀之門-19世紀パリ、サロン展」と「陳進百歳紀念展」を開催していました。「パリ・サロン展」の展示室に入ってみると、壁がやわらかい赤に塗られています!「作品がより映えるよう、当時のサロンの壁の色をそのまま再現したのだそうです。この赤い色、なかなかちょうどよい色にならなくて苦労したんですよ」とのこと。たしかに、ゴージャスな中にも、何となく温かみのある展示室内になっていて、金縁の額絵が映えています。壁の色って大切なんですねぇ。
一方の「陳進百歳紀念展」は日本に留学し、伊藤深水に師事した台湾の女性画家の生誕100年記念展。日本の美人画で中華風のモチーフを描いているのが印象的。特に市立美術館収蔵の「悠閒」はこの美術館を代表する名作でもあるので、ガイドブック等でご覧になった方も多いのでは?ちなみにこちらの展覧会、4月5日より渋谷の松濤美術館を皮切りに日本での巡回展も決定しているとのこと。こちらもぜひ足を運んでみてください。美人画の手法でチャイナ服の女性を描いている彼女の絵は毅然とした中に、優しさが感じられる不思議な味があります。真っ白で明るい照明のこちらの展示室は天井が高く感じられ、開放的なスペースでした。
3階は「風中勁竹-日治台湾新文化運動下的芸術」という日本統治時代の作品展。といっても歴史の悲劇を語っているものは少なく、石川欽一郎の描いた総統府など日本人が台湾のモチーフを描いたもの、日本人に師事した台湾人の作品、日本やフランス、中国大陸に留学した台湾人画家の作品等が画風ごとに展示されていて、政治的な展示ではなく、純粋に日本の美術が台湾のアーティストにどのような影響をおよぼしたのか、という文化交流の様子がわかるようになっていて、むしろ日本には好意的な作り。郭柏川、陳澄波等、台湾を代表する画家の作品も展示されていて、台湾美術史のお勉強にはもってこいです。洋画、日本画、水墨画作品の素晴らしさもさることながら、個人的には日本人の台湾の民俗研究の本や、洋風の建築物に中華風のモチーフが使われている写真なども興味深かったです。
2階は常設展示、地下は新人発掘とバラエティーに富んでいます
2階に戻りまして…2階は常設展示場、といっても大体10ヶ月から1年で展示が変わります。2006年のテーマは「山水-Landscape-」ということでずばり「風景」。一言で「風景」といってもさまざま。純粋に景色の美しさを書いたものから、自然破壊を訴えたオブジェ、監獄として使われていた時代の緑島を228事件で捕まった郎静山がこっそりと撮影した政治的な意味を含むものと様々、写生から抽象画、オブジェ、焼き物、写真まで。時代、画風全てが多種多様の「風景」をテーマにした芸術作品が楽しめます。写生や写真作品などは台湾の自然が楽しめるので美術に興味がない人でも楽しめるのでは?地下は個展や新人発掘に使われることの多い部屋、実験的な作品展や音や映像を使ったインスタレーションも地下に展示されるケースが多いようです。依然ナビが個人的に行ったときは「音」をテーマにした作品展。今回は2005年台北美術奨、ということで台北の若いアーティストの作品が楽しめました。
おすすめは土曜の夜
こちらの美術館は教育方面にも力を入れていて、10時半と2時半に毎日ギャラリートークが開催される他(どの展示のギャラリートークかは展示スペース入り口に看板が出ているのでご確認ください)、中国語の音声ガイドは貸し出し無料です。日本語での解説をお望みの方は、要予約ですが、個人でもガイドを頼むことができます、とのこと。土曜日は夜9時半まで開館していて5時半からは誰でも入場無料!ぜひ来てくださいとのこと(といっても市立美術館って展示のわりにはもともと安いんですけどね…)。ちなみに学生さんなら土曜日は全日学生証持参で入館料無料です。週によっては地下の中庭のカフェスペースで生演奏があることも。これは土曜の夕方に行くしかないでしょう!
故事館で一休み!公園は隠れた名所!?
市立美術館に併設する台北故事館(入場料30元)と中山美術公園は美しい風景で台北ロコにも人気。季節のよい時に行くと、結婚写真撮影カップルでいっぱいに。台湾で唯一の英国チューダー式建物の、「台北茶商公会」の初代会長である陳朝駿が別荘兼交際場所として建設し、孫文も訪れたという歴史ある台北故事館は、かわいらしい小さなイギリス風洋館。正直こじんまりとしているのですぐに見終わってしまうのですが、台北故事館内のカフェ「故事茶坊」はおすすめ。市立美術館の社員食堂のようなカフェスペースよりも、30元払ってでも絶対にこちらに寄ったほうが良いです!店内もカントリー風でくつろげるし、リッツタイペイのフレンチレストランが経営しているだけあって、ご飯もお茶もお菓子も普通の喫茶店よりも全然おいしいのです。美術館に先に行って故事館により、カフェでお茶しながら感想を語り合うなんて如何でしょう?
記事登録日:2009-04-06
基本情報
| 住所 | 台北市中山北路三段181号 |
|---|---|
| 電話番号 | (02)2595-7656 |
| ファックス | (02)2594-4104 |
| 営業時間 | 9:30~17:30 |
| 休業日 | 月曜日 |
| クレジットカード | 可(館内のショップに限ります) |
| 日本語 | 日本語、英語まあまあ |
| ホームページ | www.tfam.gov.tw (中国語) |
| その他の情報 | 記事内容は2006年3月のものです。 |
| 行き方 | MRT淡水線「圓山」駅を出て左手(西)に徒歩5分。最初の大きな交差点が中山北路。そこをわたって左(北)に曲がれば右手に見えてきます。 |
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スポット登録日:2009-04-06











































