鹿寮百年天主堂（雲林県）

125年あまりの歴史を誇る素朴な教会へ足を運んでみよう！

雲林県には百年以上の歴史を持つ教会が4つあり、「鹿寮百年天主堂」もそのうちの一つです。「125年あまりの歴史」というのは、中国大陸から宣教師が宣教活動にやって来たときからを指し、徐々に信者の数が増え、約60年前に今ある場所に教会が建てられたのだそうです。豪華なステンドグラスやパイプオルガンがあるわけでもなく、至ってシンプルなこの教会は、地元の人たちが自ら集めた素材で建てた鹿北村オリジナルの教会なのです。有名な設計士に頼んだでもなく、特別な設計図があるわけでもないそうですが、幾多の災害や大地震にも耐えてきた頑丈な造りとなっています。イエスキリスト、聖母マリア、そしてその夫であるヨセフを「聖家」と呼ぶことから、この教会は「鹿寮聖家堂」とも称されています。

門の一番上にはこの聖家が仲良く寄り添う像が設置され、祈りに訪れる人々を優しく迎えてくれます。また、教会のシンボルといっても過言ではないベルもしっかり備えられています。以前は時間や災害を知らせるベルとして使われていたそうですが、現在はクリスマスイブとクリスマス、復活祭の時にだけ鳴らされるのだそうです。実際に生でベルの音を聞けたら感動してしまいそうですよね。心を静めるのに持ってこいの中華式チャペルへぜひ足を運んでみて下さい。

※ミサ：毎週日曜日8:00～＆土曜日19:30～(10月-4月)/ 20:00～(5月-9月)