澎湖生活博物館(澎湖)

Penghu Livimg Museum

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澎湖観光の前に、まずはここへ来て澎湖についてざっと知りましょう!

こんにちは、台北ナビです。
2016年から中国や香港と澎湖間にはチャーター便が運航を始め、嘉義県の布袋港からは、毎年4月から半年の期間、なんと70分という短時間で馬公港への船が運航しています。リゾートと言えば澎湖というくらい、夏場は皆の憧れの島なのですが、飛行機がなかなか取れないというので、断念した方もいるかもしれません。が、船の70分は、なかなかいい選択だと言えるでしょう。
澎湖は見所がありすぎて、一週間でも足りないくらいの島なのですが、時間が限られている人は、どういう方面にポイントを置くか事前に調べておいたほうがいいですね。が、忙しすぎてWEBサイトも十分に見られなかった方は、澎湖に着いてから、まずこの「澎湖生活博物館」へ。ここに来れば、台湾本土と全然違う人々の生活習慣がよくわかると思います。
ナビはホテルスタッフから日本語の解説もあるので、便利だよと教えられてやってきました。パンフレットはOKでしたが、館内の日本語表示は若干不自然な部分もあり…。展示品は見る価値ありなので、参観中心に館内を見ていきましょう。
日本語パンフ

日本語パンフ

1階

1階

さっそく2階へ

「澎湖生活博物館」の創立は2000年、バリアフリーも完備しています。館内の案内は、澎湖の歴史、地方文化、澎湖人の風習、生活の智慧などです。入場料が必要で、購入後館内に入ったら左側のカウンターに日本語パンフレットがあります。一階はショップなどがありますが、主な展示は2階と3階になるので、2階へ上がっていきましょう。
以下、館内パンフの案内順にしたがって紹介していきます。
D 澎湖の発見
いきなり時の回廊をイメージしたダイナミックな空間が広がっています。左手には「發現澎湖」の地図があり、澎湖の大小の島々の紹介とポルトガル人がPescadores「漁人之島」と呼んだ歴史についての説明があります。
E 海洋澎湖
中国大陸と台湾の間には台湾海峡があり、その海峡上の島である澎湖は、はるか昔からアジア貿易のターミナル島としての重要な位置にあり、各国船の中継点として島全体が栄えてきました。 
海の上を歩くようです

海の上を歩くようです

遭難した船からの物品

遭難した船からの物品

F 歴史風雅
清朝光緒帝の時代の「媽宮城」の縮尺模型図に展示があります。上下で昔と今の媽宮城を比較できます。下は清代媽宮城の様子で、上は今の市街地の模様です。馬公は、初期は「媽宮」と呼ばれ、日本統治時代に「馬公」に改称され今に至ります。
媽宮城

媽宮城

媽宮城の模型図と昔と今

媽宮城の模型図と昔と今

日本時代の建物や祭り、イベントの写真 日本時代の建物や祭り、イベントの写真
日本時代の建物や祭り、イベントの写真 日本時代の建物や祭り、イベントの写真

日本時代の建物や祭り、イベントの写真

G 戦争
澎湖は、かつて幾度となく戦場になりました。「明荷戰役」(明朝とオランダ)、「清鄭海戰」(清朝と鄭成功の息子である鄭克塽)、「清法戰役」(清朝とフランス)、そして「清日戰爭」(清朝と日本)は4大戦争と言えます。中でも「清鄭海戰」は一番規模が大きく、清朝康熙帝の23年(1683)、清軍の施琅と鄭軍艦隊が媽宮港の外海で激戦を交え、清軍は勝利し澎湖を接収、鄭軍は降伏しました。
H 民間信仰
澎湖の先住民は、中国大陸から海を渡ってきたことから、民間信仰もその流れを汲んでいます。信仰は生活の中心でもありました。馬公市には、天后宮、城隍廟、觀音亭の3か所の歴史ある廟があり、昔から今までずっと澎湖人の心のよりどころとなっています。
I 歳時節目
毎年旧暦の正月十五日は「過上元」といい、澎湖人の元宵節の通称です。昔からこの日は慣習にのっとり、澎湖各地の廟では「上元乞龜」が行われ、特色ある地方文化のお祭りがにぎやかにとり行われます。
J 農業生活
澎湖の地は平坦で、年間降雨量も少なく、しかし東北季節風は強烈なため、農作には適していない土地です。そのため早くからじゃがいもと落花生、コーリャンが3大作物として植えられてきました。
K 海の生活
澎湖の生活は、海と共に生きることです。引き潮時海辺に拾うハマグリなどの貝類は、女性たちの家計を助ける副業でもあり、子供たちもよく浜辺で遊びます。
農業

農業

漁業

漁業

L 漁産加工
海に囲まれた澎湖の漁業資源は豊富です。島民たちはこれを生業とし、台湾本土や日本各地へも輸出しています。
M 民謡
澎湖に伝わる歌や民謡、特に南管や八音などの楽器は、島ならではのものです。
漁業で生計を立てています

漁業で生計を立てています

そして、民謡が生まれました

そして、民謡が生まれました

3階へ上がりましょう

3階へ上がると、ここでは澎湖人の日々の生活などをもっと詳しく知ることができます。
N 澎湖での日々
澎湖の日常生活と環境の展示。島の住宅の建築や構造、その歴史が紹介されています。
O 子孫代々
「子孫巷」から澎湖人の家の内部へ入ります。澎湖人の生活空間は、出生時のお祝いから始まり、澎湖人の結婚風習、出産、成長、そして、終末で、澎湖人の一生を紹介しています。
P 澎湖の集落
澎湖の伝統的な集落を紹介し、その生活様式や集落の美を知ることができます。
3階は吹き抜けで、2階の集落模型が上から望めます

3階は吹き抜けで、2階の集落模型が上から望めます

真上から見た集落です

真上から見た集落です



Q 健康日記
医療が発達していなかった頃、澎湖では漢方医が薬を調合し、病を治していました。使用していた漢方や民間療法の紹介をしています。
R 教育
清朝の澎湖では私塾があり、年齢の大小にかかわらず、文字を習い、学問に長け者は科挙試験を受けるため「文石書院」を読み、歴史や文章を切磋琢磨し、毎月の試験成績によって奨学金を受けることもできました。
S レクリエレーションと娯楽
物資が少なかった時代、子供たちのおもちゃは生活の中から作られました。レンガや石、貝殻や落花生を創意工夫して遊べるものにしました。日本時代のものも多く展示されています。

その他

澎湖全体の展示、澎湖の島民たちの生活短劇が見られる劇場、島民たちの過去と歩んできた道を記した伝言板などもあります。
以上、台北ナビでした。











記事登録日:2016-05-11

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スポット登録日:2016-05-11

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