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一面のオレンジに、感動の声が自然に出てきます!

こんにちは、台北ナビです。
花蓮県富里郷にある六十石山は標高964メートル。台湾東部の海岸山脈上にあり、頂上付近には金針花畑が広がっています。金針花といえば、台東県の太麻里も有名ですが、花蓮県では赤柯山と六十石山が金針花の2大栽培地となっています。
さて、台湾人はこの金針花が咲く頃には、いっせいにこれらの栽培地へ行楽に出かけますが、日本人からすると、金針花って一体なあに?と思うでしょう。
日本でいえば、菊や桜にも似た…、いえ、その形ではなく、観賞用にも食用にもなる花ということでしょうか。名前だけ聞くと、金色でトゲトゲしたイメージが浮かびますが、金針花は百合科の植物で、ホンカンゾウと呼ばれるオレンジ色の花で、英語名はdaylily。根は漢方で使われ、煮て食べることもできます。つぼみや花びらは生でサラダや和え物にしたり、炒めたり。乾燥金針花はスープにも使えます。栄養価も高く、ビタミンA, B, Cと鉄分を含んでいるんですよ。
 ← 料理の一例
西魯白菜:セロリ、シイタケ、ハム、金針花などいろんな味が絡まり、旨味が詰まっています。

ナビは、緑色のつぼみも細切り豚肉と炒めた料理を食べたことがありますが、シャキシャキした食感ですっごくおいしかった!印象が残っています。

六十石山という地名の由来

確かに石がごろごろ

確かに石がごろごろ


地元の人によると、日本統治時代、農作では一甲(約3000坪)あたり約40~50石の収穫というのが一般的でしたが、この一帯では一甲あたり約60石(=1433キロ)が収穫できたそうです。それで「六十石山」と呼ばれるようになりました。
もうひとつの説は、当時この山一帯で樟脳を製造するために、クスノキを伐採。その結果山に60個の巨石を発見。そこで「六十石山」と名付けられたとか。

クネクネ登っていきます

ナビたちはこの日、台鉄「池上」駅のあたりから車をチャーターしました。往復で1時間半、山で遊ぶ時間もそのくらいと見込んで3時間オーダーで出発。省道台9号線、六十石山産業道路を経て、山道をクネクネ登っていくと、六十石山の金針花畑に到着です!

まずは、少し手前の茄苳樹があるところで停まって写真をパチリ。この木も葉っぱはチキンと煮て、スープとして食べてもおいしい食用樹なんです。→池上の田んぼのサイクリングロードでもよく見られます。
象の鼻に似ている、と言われている茄苳樹がありました 象の鼻に似ている、と言われている茄苳樹がありました

象の鼻に似ている、と言われている茄苳樹がありました

台湾は東部側から、海岸山脈、中央山脈が並びます。六十石山は海岸山脈上にあり、ここからは盆地を挟んで中央山脈が望めます 台湾は東部側から、海岸山脈、中央山脈が並びます。六十石山は海岸山脈上にあり、ここからは盆地を挟んで中央山脈が望めます

台湾は東部側から、海岸山脈、中央山脈が並びます。六十石山は海岸山脈上にあり、ここからは盆地を挟んで中央山脈が望めます

黄花亭

朝日を浴びた金針畑がいきなり登場! 朝日を浴びた金針畑がいきなり登場!

朝日を浴びた金針畑がいきなり登場!


ここ数年、花東縱谷国家風景区管理処は、六十石山に10か所の涼亭(涼み台)を設けました。場所の名前は、鹿剣、観親、尖閣、黄花、鹿葱、山嵐、忘憂、萱草、丹棘、療愁。これらはすべて金針花の別名や詩的な名前。ナビたちはまず「黄花亭」に到着。
ここは、まだ頂上じゃないんですが、ここに立つと、緑のじゅうたんの様なきれいな茶畑が一面に望めます。風もさわやかで、いい景色。
山頂からの茶畑、お茶の産地でもあるのです!手前には石!!

山頂からの茶畑、お茶の産地でもあるのです!手前には石!!

黄花亭の駐車場は広く、六十石山の説明もありました 黄花亭の駐車場は広く、六十石山の説明もありました 黄花亭の駐車場は広く、六十石山の説明もありました

黄花亭の駐車場は広く、六十石山の説明もありました

どの角度からみても素敵❤の一言 どの角度からみても素敵❤の一言

どの角度からみても素敵❤の一言

頂上、忘憂亭

さて、夏場はここで日の出を迎える人も多く、それゆえ民宿も増えているし、ナビたちは池上駅を朝6時に出発したのに、頂上にはもう先客がたくさんいました。運転手さんはあと数分遅かったら駐車できなかったよ~と言っています。

六十石山の頂上にある忘憂亭には、夏季だけ毎日やってますというお店「964驛棧」がありました。オーナーの黄綉娥さんは、早朝からひっきりなしに来るお客さんを相手に金針花の簡単な料理法を実演したり、金針花てんぷらを揚げたり、コーヒーを入れたりと大忙し。コーヒーは、サイフォンで入れるという本格派で、日の出を見て降りてきた人たちがよく注文します。それだからかメニュー名は、「日出咖啡」(80元)、5:30~8:00の時間限定です。
ここでは金針花アイスキャンディーもあるし、お土産用の乾燥金針花やシイタケ、キクラゲ、ローゼルなども販売中。
また、ここでは季節や時間、場所ごとのきれいな金針花の写真が壁一面に飾ってあり、絵葉書もいっぱい。ここで円が気を書いて、お店に預けると代行で投函してくれます。素敵なプレゼントにもなりそうですね♪
いろいろなお土産

いろいろなお土産

地元産

地元産

民宿情報もあり

民宿情報もあり

アイスの種類

アイスの種類

中の色は茶色っぽかったです

中の色は茶色っぽかったです

早朝コーヒーをどうぞ

早朝コーヒーをどうぞ

お湯で戻して、醤油などをかけたらすぐ食べられるそう お湯で戻して、醤油などをかけたらすぐ食べられるそう

お湯で戻して、醤油などをかけたらすぐ食べられるそう

店の横ですぐ摘んで

店の横ですぐ摘んで

摘んだばっかり

摘んだばっかり

すぐ揚げます

すぐ揚げます

う、うま~い!!

う、うま~い!!

きれい~

きれい~

絵葉書をどうぞ~

絵葉書をどうぞ~


黄さんのお店の横道を上っていくと、頂上の忘憂亭はすぐでした。
山頂に広がる金針花。この日のお天気は最高だったので、山の緑と空の青も相まって、オレンジ色の映えること!来てよかった!と思える瞬間です。
絶景

絶景

小瑞士


ナビたちは泊まっていた池上の民宿オーナーに撮影スポットを聞くと、小瑞士(リトルスイス)と言う涼み台だと教えてもらっていました。頂上から少し降りたところで、今度は金針花の畑が真下にあり、峡谷に広がる田園風景など一望できる場所でした。
忘憂亭とはまた違った美しさで、確かに名前の通りスイス的な美しさも兼ね備えています。さらにここは星空スポットでもあり、ここに立つと朝も晩も、もしかしたら花の季節は24時間、時間ごとに映し出されるパノラマが眺められるのではと思いました。
ここからが一番かも

ここからが一番かも

各所の絶好の見晴らし台なら、冬に来ても冬だからこその景色が楽しめるでしょう。聞くところによると、冬場ここは菜の花畑になるのだそう。
が、大勢の人が訪れる毎年8月~9月の金針花シーズンは、民宿やレストラン、道沿いの露店もとってもにぎやか。人混みは苦手なナビですが、それを我慢しても夏にまた来たい!と思った山でした。

以上、台北ナビでした。 

記事登録日:2015-09-09

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関連タグ: 金針花 食用 観賞 観光

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-09-09

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