トンボロ現象でモーセの海割り体験!美しいS字の道が現れます♪
こんにちは、台北ナビです。
元々は知る人ぞ知るスポットだったのに、台湾人ブロガーが紹介したことで、ここ数年急に人気の出てきた「奎壁山赤嶼地質公園」をご紹介します。
モーゼの海割れが目の前で見られるのよ!と聞いてワクワクしてきました。
亀の形をした山
馬公の中心地から東へ車で約30分のところにある湖西郷北寮村。ここに奎壁山赤嶼地質公園があります。北寮半島の奎壁山は典型的な陸つながりの島で、東側には無人島の赤嶼があります。
赤嶼
澎湖の方たちは名前をつける際、その形から名づけることが多く、海から見た際、一匹の亀が海辺でうつぶせになっているように見えたことから「龜鼈山」名づけたといわれています。しかし、もう少し洗練された名前をつけようと現在の「奎壁山」に改名されました。
「奎壁山赤嶼地質公園」とは「奎壁山」と「赤嶼」、そして干潮の際にこの2つをつなぐ道を含んだ総称だといわれています。普段は海によって隔てられている「奎壁山」と「赤嶼」ですが、干潮時に海から石の道が現れ、歩いていけるのです。このトンボロ現象は日本でも小豆島のエンジェルロードなどが有名ですが、日本以外だとフランスのモン・サン・ミシェルや韓国の珍島などが有名ですよね。
実はココ以外にも澎湖にはトンボロ現象が見られる場所があるのですが、道の幅が広く、無人島までの道が遠すぎないという場所は限られているし、こんなにも人気がある秘密は美しい「S字」が現れることがあげられます。ちょうど2つの海流がぶつかり、その勢いが関係しているといわれていますが、詳しいことはわかっていないようです。
ナビも体験!
早速ナビもモーセになりきって、海割りを体験するべく、前日「澎湖遊客中心
(澎湖ツーリストセンター)」で調べた「步道開啟」の時間の15分ほど前に到着しました。
この時間はホテルや民宿でも張り出されてあることもありますので、ツーリストセンターでチェックをしなかった方はフロントまで問い合わせてみてくださいね。
本当にこの海が割れるのか??
到着した時にはまだ道は見えていません。
本当に道ができるのかちょっと心配になってきた時、太鼓を打つ音が響きます。太鼓と笛の音が聞こえれば「赤嶼」へ渡ってよし!という合図。
まだ道が完全に出来上がってない中、待てない観光客はどんどん渡っていきます。
よ~く見てみると左右両方から波が打ち寄せてきて、その波が退いていくのが見えます。波の動きがこんなにはっきりと見られるなんて思ってもみなかったので、道が出てくる前からナビ大興奮です!
見えますか??波の動きが!!
合図から約20分で道が姿を現します☆
歩を進める度テンションが上がってきますよ~
太鼓が鳴って20分ほど経ったくらいで、はっきりと道が見えてきました。
「海が割れるのよ~道ができるのよ♪島と島とがつながるの」と歌いながら歩いていたのですが、水の透明度に驚いて、歌を続けられなかった!遠くから見ていた時に黒っぽかったのは水が汚いのではなく、石の色だったのですね。
黒色の石は澎湖でよく見られる玄武岩から作られた石で、珊瑚も見られます。
道を歩いている時には後ろも振り返ってみてください。
日本統治時代に作られた防空壕や湖西風力発電場の風車も遠くに見えます。
振り返って見た「湖西風力発電場」
「赤嶼」に近づくにつれ、足元の石が大きくなってきます。海蝕溝など長年の風と波による風化の様子も近くで見えますよ。
そして、もっとも顕著な違いは足元が赤くなってくることでしょう。「赤嶼」の名前もここからつけられました。
「赤嶼」にのぼってみました!
この方向へ歩いて行きましょう
島の下まで到着したら、左手へ移動してみてください。
すると簡易的なはしごがかけられています。これをのぼれば、S字の道を上から見下ろすことができちゃいます。
ナビがのぼったときには道がくっきりと現れており、道の真ん中の石は澎湖の太陽を受け、すでに乾燥していました。
この石が再度黒くなってきたら、もう帰らなければ間に合わないという合図なのだそう。目安にしてみてくださいね。
長さ120m、幅60mほどの「赤嶼」の頂上は特に何もないのですが、遠くまで広がる海を眺めるのって気持ちがいいですよね。
ズボンを履いているならもう少し奥の海蝕柱にのぼってみるのもいいかもしれません。そこは火山口となった場所なんだそうです。
これの上には火山口が見られるとか!
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はしごを使わなくても安全におりていける場所もありました
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うわぁ~!完全に道ができあがっている~!
未来の女王頭?
ここはプチ野柳のようで、面白い地質が見られます。しかも、かなり近くでみられるので地質に興味のある方は是非ゆっくり見てみてください。
マグマがどのように流れたのかがわかりますよ~
ナビが気になったのは、野柳でよく見られるキノコ岩。海蝕、風蝕、日射、雨、波浪、強い季節風により作り上げられますが、ここで見たキノコ岩もいつか女王頭のようになるのかな…。どんな風に変わるのかなぁ…と想像してみました。
人が集まるところにはお店が出現
注目される前は静かな公園でしたが、モーセの海割りが見られると人気が出てからは屋台が出ています。
基本的にはサボテンアイスやドリンクなどを売っていて、炎天下の中歩いた後には、重宝します。
また、海割りの際に着用を推奨している靴もレンタルできます。ナビはビーチサンダルで歩きましたが、足をくじきそうになってしまいました。
サンダルなどは避け、靴を履くことをオススメします。
モーセの海割りが見られると聞いて、楽しみにしてきたナビ。てっきりドドっと道ができるのかと思ったら、道はゆっくりできるのですね(そりゃそうか……)。
それでも、波の動きを見られたり、無人島に上陸したり、普段できない体験ができて満足です。
以上、台北ナビがお届けしました。