坂里大宅(北竿・馬祖)

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馬祖の伝統的な家屋は、風情のある建物です


こんにちは、台北ナビです。
北竿の港から、車なら5分ほどで到着する「坂里大宅」。
この建物とぴったりくる空気が、馬祖には流れています

この建物とぴったりくる空気が、馬祖には流れています

馬祖の豪邸


「坂里大宅」は伝統的な閩東式建築の豪邸で、王氏一族の家屋です。180年以上の歴史を持ち、先祖は福建の方から渡ってきました。国民党の時代になって、軍に徴兵されることになったので、王氏一族は台湾へ引っ越していったのです。その後は放置されましたが、かつて使用した建材などがよかったのでしょう。建物の保存状態が良かったため、馬祖國家風景區管理處が近年修復を援助し、昔の姿を取り戻しました。
昔の人の生活規則、これが掲げてあるのは、この家が村の長などであった証拠

昔の人の生活規則、これが掲げてあるのは、この家が村の長などであった証拠

木と石が落ち着きます 木と石が落ち着きます 木と石が落ち着きます

木と石が落ち着きます

門の大きさは、裕福さを表しています

門の大きさは、裕福さを表しています

天井とは中国語では露天の空間、採光の穴などの意味で、風水を担いでいます

天井とは中国語では露天の空間、採光の穴などの意味で、風水を担いでいます

中央が空いていると、雨水が四方から家屋内に流れ落ちて来て、中央に集中する=財が集まってくることを表しています 雨水がたまる溝も掘ってありました

雨水がたまる溝も掘ってありました

中央が空いていると、雨水が四方から家屋内に流れ落ちて来て、中央に集中する=財が集まってくることを表しています

活き返った家屋


元からある壁や柱は新しいものに取り換え、当時北風や海賊を防止するために小さく高い場所に設置された窓も、できるだけ昔の状態に復旧しました。
建物は大家族が住んでいたという空間を尊重し、閩東の伝統建築の特色を受け継いだものになっています。
「坂里大宅」民宿のオーナーである王元嵩さんは、不定期に馬祖風燈や地瓜餃、老酒などの馬祖のご当地文化に関係するDIYイベントを行っています。
夏場は冷たい老酒がおいしいんですよね。
民宿は48号、出入り自由な観光スポットは50号です

民宿は48号、出入り自由な観光スポットは50号です

地域観光の発展に積極的な王元嵩さん

地域観光の発展に積極的な王元嵩さん

180年以上経つ家屋は、釘を全く使用していません 180年以上経つ家屋は、釘を全く使用していません
180年以上経つ家屋は、釘を全く使用していません 180年以上経つ家屋は、釘を全く使用していません

180年以上経つ家屋は、釘を全く使用していません

門の横に小さい穴がありますが、これはペットの通り穴、ペットを飼っていた=裕福の象徴でもありました

門の横に小さい穴がありますが、これはペットの通り穴、ペットを飼っていた=裕福の象徴でもありました


伝統的な木造家屋の家は、歩いたりするときしむ音がするものですが、そういう部分も古民家の特徴の一つとして大切にし、それは訪れる人たちに更なる文化への造詣を深めてくれます。

←石は、人字、丁字、工字などの模様に積み上げられています。子孫繁栄などを表しています。
王一族の神棚のある部屋でした。今は壁の両側にお祭りや馬祖北竿でしか見られないアジサシの写真などがかかっています。
天井にご注目、金門の家屋に似ていますね。金門は閩南式家屋ですが、同じ福建省なので、構造部分はとてもよく似ています。違うのは色彩面、そして、馬祖は湿気も多いので、木の柱の下の部分は地面から腐っていかないように石で固定されています。
中央の梁は弓なりになって、真ん中が盛り上がっていますが、これは男の肩を表すそうです、「家を支える」という意味です

中央の梁は弓なりになって、真ん中が盛り上がっていますが、これは男の肩を表すそうです、「家を支える」という意味です

中央は神棚で、神様は王氏一族が運んで行ったので今は空っぽ

中央は神棚で、神様は王氏一族が運んで行ったので今は空っぽ

できるだけ、中国大陸出住んでいた家と同じ形と同じ材料を使用しました

できるだけ、中国大陸出住んでいた家と同じ形と同じ材料を使用しました

落成を表す「萬年寶蓋」の文字が見えます

落成を表す「萬年寶蓋」の文字が見えます

湿気が多い馬祖なので、木が腐らない様に床との間に石がはめ込まれています

湿気が多い馬祖なので、木が腐らない様に床との間に石がはめ込まれています

周囲には馬祖の祭典などの珍しい写真が飾られています 周囲には馬祖の祭典などの珍しい写真が飾られています

周囲には馬祖の祭典などの珍しい写真が飾られています

「坂里大宅」に向かって、右は自由に入れる昔の家屋。
左は民宿で、民宿は基本的に宿泊者のみ出入りが可能です。

民宿を見させてもらいました


民宿も馬祖國家風景區管理處が修復を助け、営業を開始しました。部屋は全部で14室。部屋は白い蚊帳がかかり、シングル、ツイン、団体用があり、朝食付きで、空港や港へは送迎サービスがあります。
冬場はとても寒い馬祖。家屋は陽光を採り入れるというより、寒さ防止の方を優先した感があります。なので、部屋はどの部屋も暗め。が、窓が小さいと明るさが貴重なものに思えてくるのは、不思議なものですね。
床や壁は石材、天井は木材で、木造の部分はねじや釘を一切使用していない建築が見事です。建材は全て中国から運んできました。福州杉のいい香りが民宿内に漂っています。
福州杉を使用していたというのも、裕福だったという証し。夏は涼しく風通しもよいそうですよ。次回北竿に来ることがあったら、ここにも泊まってみたいですね。


2階もあり

2階もあり

廊下

廊下

雨水が出てくる口

雨水が出てくる口

2階も拝見

階段もギシギシ音がします、2階は個室が3室ありました

階段もギシギシ音がします、2階は個室が3室ありました

木と石と、小さな窓に何だか落ち着きます

木と石と、小さな窓に何だか落ち着きます


小さ目のお部屋 小さ目のお部屋

小さ目のお部屋


福州杉がいい香り~ 福州杉がいい香り~

福州杉がいい香り~


こちらはコネクティングで、中央にリビングがありました こちらはコネクティングで、中央にリビングがありました

こちらはコネクティングで、中央にリビングがありました


窓、小さいです

窓、小さいです

石で押さえた屋根が特徴的

石で押さえた屋根が特徴的

入口も狭い・・

入口も狭い・・

こちらはお隣さんの建物

こちらはお隣さんの建物

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2015-06-18

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関連タグ: 民宿 古跡 木造 観光

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-06-18

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部屋数 部屋1 大人 子供

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