南竿の北海坑道は「井」の字型、歩いて回ると30分ほど。夏場は水面が青く光る「藍眼涙」も見られますよ♪
こんにちは、台北ナビです。
南竿の大漢據点と旅遊服務中心(トラベルインフォメーションセンター)近くに、北海坑道はあります。南竿の「北海坑道」も東引、北竿と同じように1968年から掘られました。高さは18m、幅10m、長さ640m、満ち潮時には水位は8mに達し、引き潮時には4mになります。歩道の全長は700mあり、約30分で一周することができます。
「井」の字型トンネル
北竿はまっすぐですが、南竿の坑道は、北のそれより長くて、深くて、ほぼ箱型を形成しています。よくこんなところに軍船を隠していたなと感心すると同時に、当時の緊迫した状況も伝わってきます。そして、これまた北と違い、通風口もほとんどないので、陰湿な息苦しくなるムードも漂っています。
が、以前ナビは徒歩で回りましたが、今回木舟で回ると、幻想的なイメージの方が強く迫ってきて、坑道の魅力に圧倒されました。
満潮時、歩道の場所によっては歩けなくなるところがあるので、干潮時に入場するようにしてください。
坑道入口の岩壁には、毎月日々の満干潮時間表が明確に表示されています。
いざ木舟へ!
救命具をつけてから、左右交互に乗っていきます。8人乗りです。
木舟(搖櫓)では船頭さんが器用に舟を操りながら、軽快にトークを飛ばしてくれます。
先ほど書きましたが、水位は干潮時でも4m。暗いので落ち込んだら大変!と驚かされ、しっかりと舟の淵を握ってしまったナビ。目は下を見ないように、前方と岩を凝視していました!
舟に乗るところです
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一周回ってきたら、画像の左側からでてきます
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舟はこんな感じです
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船頭さんはずっと立ったままで、こぎながらお話し~
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昼夜問わず3交代制で掘り続けていた坑道
これは、入口周辺の当時の様子を表したリアルな像
当初採掘に10年を予定していたそうですが、早くこの過酷な状況から抜け出したい!という兵士たちの努力苦闘もあって、約3年でこれほどまで巨大な坑道を掘ってしまったそうです。それなのに一度も実際の戦争に使用されたことはなく、現在観光用として多くの人が訪れるようになり、2011年からは木舟やカヌーも楽しめるようになっています。
左折後にまた左折、という所の景色が一番きれいなんです!
そして、最後の左折で前方は出発点、ここもきれいなんです
鉱脈模様にもご注目
南竿の北海坑道は「井」の字型、歩いて回ると30分ほどかかります。
その暗さと、どこからともなく聞こえてくる泣き声のような風の音を耳にすると、入口の見えない巨大な洞窟に迷い込んだような錯覚も覚えます。通風の穴が少ないこともあり、坑道内の反響音も大きく、ここを黙々と掘り続けていた兵士たちの大変さが感じ取れました。
坑道の花崗岩にはところどころに穴がありますが、これは当時爆薬を仕掛けるために掘られたものです。
★夏季は坑道内で、「藍眼涙」という夜間水中で青く光る夜光虫の群れを木舟に乗って見ることができます。そのため馬祖を訪れる観光客も増えます。
坑道内一回り40分で、時間制(19:00~19:40、19:40~20:20、20:20~21:00)、1回16人まで。
よって、夏季の夜間の木舟は、予約必須です!
★海岸沿いで観賞される方は、くれぐれも自分の身は自分で守るようにしてください。
★南竿の「藍眼涙」スポットは、他にも鉄板沙灘、津沙沙灘があります。北竿では、橋仔、芹壁沙灘や塘后道沙灘。東莒なら福正沙灘、猛澳港と言われています。
波が強くあたるところは、青白くなっています
「大漢據点」の入口付近でも、藍眼涙は見られます!きれい!
「藍眼涙」画像提供:馬祖國家風景區管理處
以上、台北ナビでした。