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日本統治時代の建物を利用した布袋戲館にまさかあんなものが・・・

りりしいお顔にキュ~ン♪

りりしいお顔にキュ~ン♪

こんにちは、台北ナビです。

台湾の台所と呼ばれる雲林は農業も盛んですが、日本統治時代の建物が大切に残されていたりと、様々な魅力を見せてくれる場所です。そしてもうひとつ忘れてはいけないのが「布袋劇」!台湾語で「ポテヒ」と呼ばれる、民間に根差した大衆文化を学べる「雲林布袋戲館」では、布袋劇をじっくり学ぶことができます。

なぜ雲林に「雲林布袋戲館」なの?

布袋劇の起源は約300年前の中国泉州だといわれています。台湾では、1960年代にテレビ布袋劇で人気に火がつき、台湾独自の発展を遂げています。台湾における布袋劇の故郷と言えば雲林。今でも廟で神様へ見せるための布袋劇や、観客へ見せるための大小様々な布袋劇が行われているそうです。

そんな雲林では布袋劇の普及を願い、「雲林布袋戲館」を設立し、布袋劇文化の普及につとめています。

わかりやすい展示

館内入って右手に代表的な劇団の歴史や簡単な紹介が写真や図で分かりやすく説明してあり、左側には布袋劇に使われる人形や衣装、楽器などが展示。人形と言っても役柄によって表情もかわり、布袋劇の種類によって大きさも様々で奥が深い!
一族毎の系譜や物語が書かれ、だれがどんな布袋劇を行っていたのか一目瞭然! 一族毎の系譜や物語が書かれ、だれがどんな布袋劇を行っていたのか一目瞭然!

一族毎の系譜や物語が書かれ、だれがどんな布袋劇を行っていたのか一目瞭然!

あっ!台湾の語学学校で中国語を学んでいる時に出てきた「李天祿」さんの資料もある!!

あっ!台湾の語学学校で中国語を学んでいる時に出てきた「李天祿」さんの資料もある!!

系統毎に色がかわっているのもわかりやすい!これを見て台湾での布袋劇を整理しよう♪

系統毎に色がかわっているのもわかりやすい!これを見て台湾での布袋劇を整理しよう♪

人形も多種多様!

人形も多種多様!

材木選びから完成まで工程毎に展示されています

材木選びから完成まで工程毎に展示されています

顔に色を入れたら、髪の毛やヒゲつけです

顔に色を入れたら、髪の毛やヒゲつけです

服も色々が種類があります

服も色々が種類があります

なかなか細かいところまで凝っています!

なかなか細かいところまで凝っています!

こんな人形までありました

こんな人形までありました

布袋劇で使われる楽器も展示されています。北部は「南管」、南部は「北管」の音楽を使用しており、使われている楽器とメロディーが違うそうです

布袋劇で使われる楽器も展示されています。北部は「南管」、南部は「北管」の音楽を使用しており、使われている楽器とメロディーが違うそうです

布袋劇や歌仔戲によく出てくる生(男性)、旦(女性)、淨(武士ようのな役割が多く、顔にはきれいなペイントが施されている)、末(おじいちゃん)、丑(三枚目)、雜(その他)という6つの役柄について説明していたのも勉強になりました。

台湾に長くいると、こういう台湾人には当たり前だけど、外国人にはなじみがないという知識の壁にぶち当たることが多く…。これで少しは会話についていけるかな?
これです!!

これです!!

建築物としても一見の価値あり!

外観もあまりみかけない様式!車寄せもあります

外観もあまりみかけない様式!車寄せもあります

「雲林布袋戲館」は日本統治時代の西洋建築の建物で、日本統治時代の建物が多く残る台湾ですが、このような建築が残されているのは稀です。

こちらの前身は大正11年に落成した「虎尾郡役所」であり、昭和6年にはイギリスビクトリア時代の赤レンガ建築で増設しています。しかし、どこか懐かしくもあるのは屋根に瓦が使われていたりしているからでしょう。布袋劇が学べるということにプラスし、建築面でも素晴らしいので、時間をかけてじっくり見て欲しいと思います。
車寄せの天井にはこんな素敵なライトが! 車寄せの天井にはこんな素敵なライトが!

車寄せの天井にはこんな素敵なライトが!

どこか懐かしくもある中庭

どこか懐かしくもある中庭

レンガ作り レンガ作り レンガ作り

レンガ作り

瓦がずら~と並べられています 瓦がずら~と並べられています

瓦がずら~と並べられています

ガイドさんがこの建物で一番興奮して話していたのが「平衡錘式推拉窗」と呼ばれる窓。

これは磁石の力によって、好きなところで窓を止められるというもの。軽がると窓を動かせるのに、力を抜いたところですっと止まるのにはナビもビックリ!これは窓の両側に鉛か鉄の塊が埋め込まれていて、重さが窓と同じだからという説明をしてくれましたが、文系ナビにはさっぱり…。でもこれがすんごい技術だということは伝わってきました…。

洗面台も見逃さないでくださいね。これは日本統治時代(昭和)のもので、蛇口以外はその頃のままなんです。シンプルで使いやすそうなのに、どこかモダンなデザインだと思いませんか?
洗面台もお見逃しなく! 洗面台もお見逃しなく!

洗面台もお見逃しなく!

昔の留置所を見てみよう!

2つ横並びでありました。裏にも回れます

2つ横並びでありました。裏にも回れます

さて、これまでご紹介してきた「雲林布袋戲館」ですが、日本統治時代には「台南州虎尾郡役所」として建てられ、その警察課の短期留置所として使われていた場所が公開されています。脱走などが行われないようにそれはそれは厳しく見守られていたといいます。

また、重大な罪を犯した容疑者や精神が不安定な者、自殺願望のあるものは「特殊留滞間」に入れられたそう。ここは壁にスポンジが敷き詰められていて、万が一のことがないように対処していたそうです。窓もなく、ご飯を渡す小さな穴があるのみ…。絶対悪いことはしない…と心に誓ったナビなのでした。
鉄格子ならぬ木格子

鉄格子ならぬ木格子

監視官はここから…

監視官はここから…

こんな風に監視していました

こんな風に監視していました

ここに何十人という人が押し籠められていたそうです。。。 ここに何十人という人が押し籠められていたそうです。。。 ここに何十人という人が押し籠められていたそうです。。。

ここに何十人という人が押し籠められていたそうです。。。

特殊留滞間の壁にはスポンジが…

特殊留滞間の壁にはスポンジが…

この穴からの明かりのみ…

この穴からの明かりのみ…

ちなみに監視官のトイレも見られます

ちなみに監視官のトイレも見られます

カフェやお土産コーナーでゆっくりしよう!

2階にはお土産コーナー♪

2階にはお土産コーナー♪

留置所を見て、なぜか寒~くなってしまったナビ。気を取り直して、2階のお土産売り場へ行ってみました。

布袋劇に関するものから、雲林の西螺で有名な醤油や雲林の文創商品が数多く売られていました。ナビは「雲林布袋戲館」前の台湾好行「北港祈福線」に乗れば到着できる「興隆毛巾觀光工廠」の爆竹型をしたタオルが気に入りました!雲林は移動に時間がかかるので、雲林グッズを一気に見られるのは便利ですよね~。

また1階にはカフェもあるので、外のベンチに座りながらゆっくり建築を眺めながらぼ~っとするのもオススメです。
渡り廊下を進めば…

渡り廊下を進めば…

お土産コーナーが!

お土産コーナーが!

文創グッズも多数! 文創グッズも多数!

文創グッズも多数!

このタオルお土産に良さそう!

このタオルお土産に良さそう!

雲林の調味料などもチェック!持って帰れるものばかりなので、料理好きの方へのお土産にいかが? 雲林の調味料などもチェック!持って帰れるものばかりなので、料理好きの方へのお土産にいかが?

雲林の調味料などもチェック!持って帰れるものばかりなので、料理好きの方へのお土産にいかが?

布袋劇に恋してしまったら是非!

布袋劇に恋してしまったら是非!

1階のカフェ 1階のカフェ

1階のカフェ

実はそんなに布袋劇について興味もなく、連れて来られた…という感じでしたが、今回訪れてみて、布袋劇のことを知り、日本統治時代の建築に触れられ、なかなか楽しい時間を過ごすことができました。布袋劇好きはもちろん、興味のない方にもオススメできるスポットです。

以上、今度布袋劇を見に行ってみようと思ったナビがお届けしました。

記事登録日:2014-08-27

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-08-27

スポット更新日:2016-02-03

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部屋数 部屋1 大人 子供

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