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重要文化財に指定され、台湾と日本をつなぐ絆でもある総統府。台湾がもっと好きになれちゃう場所でもありました!

こんにちは、台北ナビです。今回総統府の新しい面白さを、ぜひ皆さんにご紹介したいと思います。総統府って外から見るととってもきれいなんですが、平日の午前中は台湾人と日本人に一般公開されているんです。あの美しい総統府、外側だけでなく、内部もとっても美しく、そして意義深い展示物が数多く置かれています。総統府を見学すれば、なぜ多くの日本人が台湾に魅了されるのか、わかると思いますよ。

総統府へ行こう!

この立て看板が正面入り口右側にあります。

この立て看板が正面入り口右側にあります。


小雨のふる中、ナビはタクシーに飛び乗り、いざ総統府へ。MRT台大医院駅、または西門駅からでも徒歩でいける距離ですが、真ん前まで行くにはやはりタクシーがいちばん便利。ナビプラザからは10分弱ほど、140元前後で行けました。遠くから見るとそれほどはっきりしないのですが、近くで見る総統府は細部が美しい建物。さて、参観に参りましょうかと思いきや、なにやら立て看板。「総統府見学の方は、宝慶路と博愛路口の3番入り口からどうぞ」なるほど。正面玄関はお偉方専用で、われわれ一般民衆はまた別の入り口から入るのですね。
ここで個人資料を記入します。

ここで個人資料を記入します。

正面玄関向かって右側へ歩いて約3分、ありました、3番入り口。ここにたどり着くまでに、ところどころに憲兵がいましたが、(中には小銃を持った人もいました!)それに加えて警察官も数人いました。やはり警戒が厳重ですね。制服姿の人たちにちょっとひるんでしまった、ナビ。普通ならば「見学です。」といってパスポートや居留証を渡し、個人資料を記入してシール式のバッジを胸に張ればOK。それと、手荷物は中には持って入れませんので、貴重品だけ取り出し、荷物は外のテーブルに置いていかなければいけません。ナビは今回事前に写真撮影の許可をいただいたので、(平日の見学では写真撮影はできません)パスポートと引き換えに入府証をもらい、空港の手荷物検査のようなところで検査を済ませてから中に入れてもらいました。
荷物はここで保管されるので、貴重品だけは持って入りましょう。

荷物はここで保管されるので、貴重品だけは持って入りましょう。

入口には憲兵が…報道関係者は手荷物検査をしてから入ります。

入口には憲兵が…報道関係者は手荷物検査をしてから入ります。

90年前の台湾へ、タイムスリップ…

今日の解説担当、林玉鳳さん。

今日の解説担当、林玉鳳さん。



建物の中に入ると、そこに笑顔満面の品のいいおばあちゃまが一人。「こんにちは、私は林と申します。今日はナビさんのガイドを勤めさせてもらいます。」林玉鳳さん、81才。日本語世代で、流れるようなステキな日本語。なんでも歴史のご研究が大好きなんだとか。今はボランティアで週二回、総統府で解説員をなさっているんだそう。「私は、ちょっと知名度が高いんです。」なんとRTI中央放送局でも「台北今昔物語」オン・デマンド版で語っていらっしゃる、なんともまあ、元気なおばあちゃま。
ここに上棟式のお札が収められているんだそう。

ここに上棟式のお札が収められているんだそう。


1919年(明石元二郎総督時代)、総統府は建てられました。当時は総督府といわれ、日本国内で建築家を募集した結果、適任者として、長野宇平治という方が選ばれました。総統府のシンボルでもある正面入り口の塔の中には、上棟式のお札が大事に収められているんだそうです。今日はそれを見ることはできないのですが、3ヶ月に一回(第一日曜日)の一般公開の日ならば、見ることができます。え、でも総統府を建てたのは日本人?このことは台湾の人たちからすれば、すごくあたりまえな史実だとは思うのですが、今日改めてこの事実を知ったナビは、台湾の歴史って、イコール日本の歴史ってことなんだなと悟らせてもらったのです。
歴代総督の写真がズラリ。

歴代総督の写真がズラリ。

日本時代以降の総統の写真もその横に。

日本時代以降の総統の写真もその横に。

林さんの熱心な解説。

林さんの熱心な解説。




「あら、ナビさん、あなたちゃんと歴史のお勉強なさらないと。帰ってご本を読みなさい。」林おばあちゃま、ごもっともです。

さまざまな展示物でお勉強しましょう!

総統府の建物の中で使われている材木は、すべて台湾ヒノキだそう。ちょうつがいやドアノブなどは全部銅。当時一番とされる建材を使ったわけですね。一階の部分は「日」字型の回廊。南国台湾にふさわしい、風通しのいい造りです。
このドアがヒノキ造り。

このドアがヒノキ造り。

このちょうつがい、銅製です。

このちょうつがい、銅製です。

風が気持ちよく吹き抜ける回廊。

風が気持ちよく吹き抜ける回廊。

回廊の角の部分には中庭が二つあり、それぞれ「南苑」「北苑」という名前がついています。現在ではここの回廊にいろいろな展示物が置かれ、見学に来た人たちに、より深く多く台湾を知ってもらおうという工夫がされています。
展示品入口にガードマン?いえいえ、私服の憲兵です。

展示品入口にガードマン?いえいえ、私服の憲兵です。

数ヶ月ごとに変わる展示物ですが、今日見ることができたのは、数人の台湾人の彫刻工芸家の作品と、主に日本統治時代に日本人によって建設された、台湾全土にあるミニチュア建築物でした。前者は現代の工芸家の作品ですが、後者はやはり時代的な背景から、作風は主にルネッサンス風やバロック風と呼ばれる欧風様式のものが多く、古きよき時代を思わせます。

そういえば、東京の元赤坂に迎賓館がありますが、あれもヨーロッパ風の建築様式でしたね。建てられたのが明治42年(1909年)。ここ台北にも「台北賓館」と呼ばれる、当時の台湾総督官邸(凱達格蘭大道1号、総統府の近く)があります。これは1911年に野村一郎という建築家の設計により、完成。年代的にも迎賓館とほぼいっしょですね。建築に興味のある方は、ぜひ両方とも見比べてみてはいかがでしょう。


回廊をさらに進んでいくと、2004年に陳水扁前総統が二期目の就任時に各国から送られた贈答品が飾ってある一室に着きました。それらはやはり、その国の文化色がよく出ています。他にさまざまな勲章も飾ってありました。
総統への贈り物の数々。 総統への贈り物の数々。 総統への贈り物の数々。

総統への贈り物の数々。

別室には、台湾総督府文献展(日本統治時代の文献の展示)と歴任総統文物展(中華民国政権後の総統の文献や所有物の展示)も展示されていました。

ナビが展示物の中で特に印象に残ったのは、日本統治時代の文献が展示されていたところ。日本統治時代、台湾の近代化は進みました。水道の設備や、排水の設備、配電設備、はたまた九州から海底電線ケーブルまで引いたそうです。それから、台湾は気候がよくて、米の二毛作を日本が伝授したのもこの時期。日本が戦争でお米が取れなくなっても、台湾からお米を日本に輸送させたんだそう。明治、大正時代って、江戸時代のように遠く感じますが、実は大きな違いがあったんだ!日ごろからあまり歴史に詳しくないナビは、ここ総統府に来て、まるで歴史の生き字引である林おばあちゃまの懇切丁寧なお話を聞き、文化・歴史は日々変化し続ける生き物なんだと、しみじみ思いました。それに、ある一時台湾は日本だったという事実が、林おばあちゃまの口から語られるとき、それはそれは真実味が一層強く心に届きます。
ふむふむ・・・。

ふむふむ・・・。

陳水扁総統がその昔書いた獄中日記のコピー。

陳水扁総統がその昔書いた獄中日記のコピー。

取材中、ずっと憲兵のエスコートがついていました。一般見学にはつきませんので、ご心配なく、、、。

取材中、ずっと憲兵のエスコートがついていました。一般見学にはつきませんので、ご心配なく、、、。

円柱スクリーン

円柱スクリーン




今日の見学では総統執務室や総統の応接室などは見ることができませんでした。でも回廊の途中で、円柱型のテレビスクリーンが内部の様子を映し出していました。総統府って、用の無い者は出入り禁止という感じがしたのですが、全くそんなことは無く、とてもオープンな雰囲気があります。

お勉強以外にもできること

このケータイストラップ、なかなかいいです。

このケータイストラップ、なかなかいいです。


回廊の終り近くに、お土産やさんまであります。中でも珍しいなと思ったのが、小さなクリスタルのケータイストラップ。正面は総統府という文字が彫られてますが、横から見ると台湾本土の形になります。色はピンクとブルー、それに白。お値段も150元とお手ごろでした。お店の方もけっこう親身に説明してくれました。

それと、総統府の中には郵便局もあるんですよ。でもここは総統府内の事務員専用郵便局。一般の人は立ち入りできません。
三ヶ月に一回の一般公開の日に総統府を参観できれば一番いいのですが、(写真撮影もできますし…)でも平日の午前中も混雑しておらず、ゆっくり見られるという点では、とてもお勧めです。
総統府の周りの植えこみには鉄線描が

総統府の周りの植えこみには鉄線描が

見学の時に配られるパンフレットには、総統府のペーパークラフトも付いてます。

見学の時に配られるパンフレットには、総統府のペーパークラフトも付いてます。


このほかに、総統府近辺の観光スポットには、台北賓館、台湾高等法院、国立台湾博物館、228和平公園などがあります。台湾のシンボルを一日堪能するには、もってこいの立地条件。どうぞ、お楽しみあれ!

台北ナビでした。


 <注>取材は2008年5月のものです。現在と展示内容が若干違う場合もありますので、ご了承ください。

記事更新日:2009-04-07

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-04-07

スポット更新日:2017-05-03

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