台北駅(台北車站)

Taipei Station台北車站

閉店・移転、情報の修正などの報告

交通の要!台鉄・高鉄・MRT、台湾の鉄路をつかさどるメインターミナルの内部を徹底解剖


こんにちは、台北ナビです。

台北のメインステーションとして機能する「台北車站(台北駅)」 にやってきました。電車、新幹線、MRTの主要駅として、さらには桃園空港や地方への中長距離バスのターミナルや桃園空港に向かう空港MRTとも隣接し、旅行者にとっても避けては通ることのできない駅といえるはずです。ただ建設当時と違い、乗り入れ交通機関は増加。それに伴い、利用者数もレストランやショップも増え、便利になる一方で少し複雑な構造となってきました。

そこで、迷うことなく目的地にたどり着けるよう、ナビが完全ガイド!したいと思います。

3つの鉄道が1つに集結

2016年3月現在、屋根・外壁は大規模な修繕工事を行なっています

2016年3月現在、屋根・外壁は大規模な修繕工事を行なっています


台北市のほぼ中央に位置する台北駅は、地上6階、地下4階。外から見るとドーンとそびえる巨大な平屋のよう。

ここは、台鉄台北駅(台湾鉄道、いわゆる“国鉄”)と高鉄台北駅(台湾高速鉄道、いわゆる“新幹線”)、さらに捷運台北駅(台北MRT、いわゆる“地下鉄”) の3つの駅が合わさっています。同じく3路線が乗り入れているのは台北では他に板橋駅、南港駅がありますが、利用者数の多さはやはりここ台北駅が1番。旅行者のみなさんにとっても滞在中必ず利用(または通過)する駅ではないでしょうか?

入口番号を目安にしよう

東三門付近

東三門付近

駅舎1階は、四方にそれぞれ3つずつ入口があり、東西南北+1~3の番号がつけられています。

新光三越、シーザーパークホテルがあるのは、忠孝西路に面した駅舎南側。そのため、南一門~南三門が利用しやすいでしょう。逆に市民大道に面した北側にあるQスクエア、パレ・デ・シンホテル、台北バスターミナルは北一門~北三門が便利。また桃園国際空港に向かうバスやコスモスホテルは東一門~東三門が目安です。さらに台北ナビのツアー集合場所は東三門となっています。

台鉄と高鉄は地下1階が乗り場になっています。MRTからの乗り換えなしにこの2路線を利用する場合は、駅舎1階から入り、地下1階へ下りましょう。2つの改札は隣り合っているので、乗車時は間違えのないようご確認を。
※MRTから台鉄・高鉄に乗り換えの方は下記TIPSをご参照のこと

一方、MRTはこの駅舎から入るとちょっと探しづらく遠回り。駅舎周辺の地上にある階段から下り、地下街を通って行くことをおすすめします。

また、桃園空港を結ぶ路線(空港MRT)の駅は台北駅の西側にあり、台北駅地下1階から地下道で直結しています。所要時間約6-7分。また1Fから行く場合、最寄りの出口は「西一門」。歩いて5分ほどで到着します。

駅舎1階を歩いてみよう

台鉄HPより2016年3月ダウンロード

台鉄HPより2016年3月ダウンロード


<南側>


それでは、駅舎南一門から入ってみましょう。

すぐ右手には郵便局があります。手紙・荷物の扱いは8時~18時半まで(ポストあり)、外貨両替は8時~17時まで。土曜は8時半~12時までとなります。

<西側>

西三門付近にはトイレが。授乳室もあり、おむつ交換台やミルク用の給湯器が設置されているので、ベビママは要チェックです。

また、駅弁の「臺鐵便當本舗1号店」と鉄道グッズの「臺鐵夢工場」はこちらです。お弁当はどちらでも売っていますが商品が異なるとか。

西一門脇には交番、そしてそのお隣は多機能トイレとなっていて、バリアフリー・親子トイレ・オストメイト用が設置されています。
「臺鐵夢工場」にはキティ弁当箱やスタンプもあり 「臺鐵夢工場」にはキティ弁当箱やスタンプもあり

「臺鐵夢工場」にはキティ弁当箱やスタンプもあり


<中央>

駅舎中央は大きな吹き抜け。最上階までひらけ、天窓からの光が気持ちよく降り注ぐ空間になっています。フロア自体も何もなく、イベント時に使用される以外は空きスペースとなっていて、地べたに座り込んでお弁当を食べている人の姿も(笑)。休日には出稼ぎに来ている東南アジアからの労働者達が集う光景が広がります。

そんな中央の西寄りが台鉄の切符売り場になっています。窓口、自販機(特急指定席(對號車)用、普通電車(區間車)用)が並んでいますので用途に応じてご利用ください。窓口に向かって左は台鉄のインフォメーションセンター(服務中心)で英語OK、そのまた左が台北市のビジターセンター(旅遊服務中心)です。
このカラカラ時刻表は台北駅にしかありませんよ~!

このカラカラ時刻表は台北駅にしかありませんよ~!

特急指定席用

特急指定席用

普通車用

普通車用

インフォメーションセンター前にはタッチパネル式の案内板もありました! インフォメーションセンター前にはタッチパネル式の案内板もありました!

インフォメーションセンター前にはタッチパネル式の案内板もありました!

ビジターセンターではTPEフリー(台北市の無料WiFi)の手続き、観光案内サービスがあり。ただし、この辺りのWiFi電波は弱く、利用は地下フロア(MRT改札付近)がおすすめです

ビジターセンターではTPEフリー(台北市の無料WiFi)の手続き、観光案内サービスがあり。ただし、この辺りのWiFi電波は弱く、利用は地下フロア(MRT改札付近)がおすすめです

周辺バス案内の電光掲示板も便利

周辺バス案内の電光掲示板も便利

2016年3月現在、日本の多くの鉄道会社と台鉄は交流提携を結んでいます。無料乗車券の交換等は、自販機の脇「⑫定期票」の窓口で行なっています。
交流の無料乗車券はここで交換です! 交流の無料乗車券はここで交換です!

交流の無料乗車券はここで交換です!

切符売り場後ろ側の通路には、展示コーナーが!この日は日本の鉄路との交流案内のポスターがたくさん!

切符売り場後ろ側の通路には、展示コーナーが!この日は日本の鉄路との交流案内のポスターがたくさん!

休憩用の椅子が少ない駅舎。通路にベンチがあり

休憩用の椅子が少ない駅舎。通路にベンチがあり

<北側>

北三門付近には「ライオントラベル」「ezトラベル」の2つのトラベルエージェンシーがあります。
東三門外

東三門外


<東側>

東二門脇は高鐵(新幹線)の切符売り場になっていて、売り場脇の通路は高鉄(南寄り)、台鉄(北寄り)の乗り場へと続くエレベーターが用意されています。車椅子やベビーカーの方は乗車券を見せた上、係員の指示に従ってくださいね。また、東一門、東三門付近にはそれぞれトイレがあります。
そして再びですが、ナビツアーの集合場所は東三門ですよ(入口外の機関車が目印)!

東三門脇は郵便局。南方向へ向かうとぐるりと一周、始めに入った南一門へとつながります。

★ショップ★

列車のお供にしたいスナックやドリンク、雑誌などはセブンイレブンでどうぞ。建物内の四つ角全てにそれぞれあり、お土産にしたい佳徳のパイナップルケーキも販売されていましたよ!

さらに、中央スペース周辺や各入口付近には「微風台北車站」が。各種有名ショップが入店し、手軽にお土産探しができちゃいますよ。

駅舎上層フロアは…


2階は「微風台北車站」のレストラン&ショップがあり、旅の途中の食事や休憩に利用できますよ。ただ、時間を問わずいつでも大混雑なのが悩ましいところ。席を探している間に出発時間になっちゃった~!なんてことのないよう注意してくださいね。それから、2階と周辺施設(バスターミナルやデパート、ホテルなど)を直接結ぶ通路はありません。こちらもご注意ください。

3階以上は台鉄のオフィスで、一般には公開していません。

駅舎地下1階に下りてみよう

台鉄HPより2016年3月ダウンロード

台鉄HPより2016年3月ダウンロード

中央通路の台鉄改札頭上には懐かしのカラカラ回る時刻掲示板、OMEGA社製。現在はLEDが主流のため大変珍しいそう

中央通路の台鉄改札頭上には懐かしのカラカラ回る時刻掲示板、OMEGA社製。現在はLEDが主流のため大変珍しいそう

地下フロアは台鉄と高鉄の改札口で、北側が台鉄、南側が高鉄となっています。どちらも中央通路をはさみ両側に改札がありますが、乗る号車数を確認の上改札を使い分けるとスムーズです。なぜなら、ホームは決して広くないため、特に大きな荷物を持っての移動は大変だからです。

南北の各通路には「微風台北車站」の各ショップがあり、お土産によさそうな菓子類の名店が並んでいます。改札内はセブンイレブンだけなので(※)、特別な何かを購入したい場合はこちらをのぞいておきましょう。また、荷物を預ける予定の人は、こちらに並ぶ大小のロッカーを利用するとよいでしょう。

※ホームが狭いため、高鉄は改札通過後も出発間際にならないとホームに入れません。改札内の待ち合いで待機となりますので、時間配分にご注意ください
暗証番号を入力するタイプのキーです。使用法は日本語での記載もあり。特大で70元/3H 暗証番号を入力するタイプのキーです。使用法は日本語での記載もあり。特大で70元/3H 暗証番号を入力するタイプのキーです。使用法は日本語での記載もあり。特大で70元/3H

暗証番号を入力するタイプのキーです。使用法は日本語での記載もあり。特大で70元/3H

南側通路には「臺鐵便當本舗2号店」が。1階よりも若干広く、駅弁のほかにも新聞やパン、スナック菓子なども扱っています。その隣は高鉄の切符売り場。ちなみに台鉄は自販機のみの設置、有人窓口は1階へどうぞ。
臺鐵便當本舗2号店

臺鐵便當本舗2号店

高鉄の切符売り場

高鉄の切符売り場

また南側通路からMRT板南線方向へ進むと、WiFiコーナー。ホットスポットとなっていて、充電ができる外、椅子とテーブルもあって休憩にもピッタリ。各種ショップが見えてきます。もうこの辺りはMRT駅。一画には台北捷運商品館、悠遊卡台北客服中心(Eazy Cardセンター) もあります。
ゆっくり情報収集したいならWiFiコーナーへ

ゆっくり情報収集したいならWiFiコーナーへ

WiFiコーナーの先、M3出口付近にもコインロッカーがありました

WiFiコーナーの先、M3出口付近にもコインロッカーがありました

メトログッズはお土産にも メトログッズはお土産にも メトログッズはお土産にも

メトログッズはお土産にも

Eazy Cardセンターではカードのチャージとリターンができます

Eazy Cardセンターではカードのチャージとリターンができます

この近くにMRTのプリクラも発見

この近くにMRTのプリクラも発見

裏台北駅に潜入~!

さて、今回は交通部台湾鉄路管理局の秘書室三科・翁恵平さんと台北駅駅務主任・楊韶平さん、そして台湾鉄道ナビでおなじみの「とれいん」邱浚嘉さんのご協力により、普段立ち入ることのできない台鉄の裏側へちょこっとおじゃまさせていただきました。
駅舎1階の何気ないドアから入るとそこはバックヤード。廊下を歩いて行くと、そこに現れたのは土地公(土地の神様)。運行を制御する運転室の脇に鎮座し、列車、そして利用者の旅の安全を見守っていました。
運転室のお隣は放送室。みなさんがホームで聞いているあの美声はこちらから放送されているそうです。画面をみながら運行をチェック、スケジュールに合わせて中国語&台湾語でお知らせしています。

移動のためのお役立ち情報 

やや複雑に入り組んでいる地下フロア。上記サイトから平面図を参照の上、ご覧いただくとわかりやすいかと思います。以下、移動の際にお役立てください。
台鉄HPより2016年3月ダウンロード後加工

台鉄HPより2016年3月ダウンロード後加工

南通路の東端からMRT板南線へ(④)。両脇にはショップも。<br>ここから右手方向に注目していると、誠品站前店の入口が見えてくるはず

南通路の東端からMRT板南線へ(④)。両脇にはショップも。
ここから右手方向に注目していると、誠品站前店の入口が見えてくるはず

<移動のためのTIPS①>

駅舎地下1階から各エリアへの行き方案内です。表示案内に従って進むようにしましょう。

①北通路から北側へ進むと、チープな洋服屋さんや靴屋さん、オタクショップ等が連なる台北地下街(Y区:Y1~Y28出口)、さらには地下街を経て東方面に行くとMRT北門駅につながっています

②北通路の東端はMRT淡水線(鳥人間のオブジェあり)、Qスクエア、さらに歩くとMRT中山駅の中山地下街(R区:R1~出口)へ。M1出口(駅舎北一門へ)とM2出口(市民大道)もこちらへ向かって歩きます。
M2出口は桃園国際空港から到着した国光客運の空港バスの下車位置から一番近い出口です。

③南通路から南側へ進むと、誠品站前店(K区)、さらに站前地下街(Z区:Z1~10出口)につながっています。站前地下街からは新光三越へ行くことができます

④南通路の東端はMRT板南線(M区:M3~8出口)、さらに站前地下街(Z区:Z1~10出口)につながっています
こちらは④ルートでたどり着いたMRT入口。自販機は日本語表記も選べるようになりました! こちらは④ルートでたどり着いたMRT入口。自販機は日本語表記も選べるようになりました!

こちらは④ルートでたどり着いたMRT入口。自販機は日本語表記も選べるようになりました!

<移動のためのTIPS②>
MRTのHPより2016年3月ダウンロード

MRTのHPより2016年3月ダウンロード

地下3階MRT出口を出ると、左が高鉄、右が台鉄の乗り場

地下3階MRT出口を出ると、左が高鉄、右が台鉄の乗り場

地下3階出口がMRT、台鉄、高鉄の3つの改札が唯一向かい合っている場所です。MRTから台鉄・高鉄に、もしくは台鉄・高鉄からMRTへ乗り換える場合は、上手に利用すると、乗り換えがグッとスムーズになります。

*MRT→台鉄・高鉄へ
MRT淡水線からはホーム北寄り(中山方面から来た場合、進行方向後ろ車両に乗るとよい)の階段を階段を上がったすぐ右手が改札口です。こちらで切符も購入できます。MRT板南線ホームからは1度上へ上がり、淡水線方面のエスカレーターで再び地下へ下りるとよいでしょう

*台鉄・高鉄→ MRTへ
南港寄りの階段を下るとよいでしょう。

3 つの改札が向かい合うこの地下3階の場所から直接駅舎地下1階~2階へ上がる階段やエスカレーター・エレベーターはありません。上記TIPS①の②の方法でぐるっと地下通路を通って行ってくださいね。

旅行中、何かとお世話になるであろう台北駅。迷子にならないためにも、駅構造を理解して、旅の移動にお役立てください。

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2016-04-18

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2016-04-18

スポット更新日:2016-03-28

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