緑豊かな富錦街でゆっくりカフェタイム。松山空港からも近いんです♪
こんにちは、台北ナビです。
映画「台北カフェ・ストーリー」でもおなじみの富錦街にはオシャレなカフェや雑貨屋が点在しています。
そんな中、雑貨屋「Fujin Tree 355」がお隣にカフェをオープンしたということで、さっそくお邪魔してきました。
松山空港から徒歩10分、緑の木々が生い茂る小道にそのカフェ「Fujin Tree 353 CAFE By Simple Kaffa」はあります。353は番地名、覚えやすいですね。台湾人のご主人と、日本人の奥様が経営しているFujin Tree 355、開放的でナチュラルな雰囲気をそのまま受け継いだ感じのこちらのカフェは、2014年2月にオープン。フードとドリンクは敦化南路にお店を構えるカフェ「The Lobby Of Simple Kaffa」が提供しています。
スライド式の大きな窓は天気のいい日は全開となり、オープンカフェへと様変わり。優しい風が入って気持良さそうですね。テラス席まではワンちゃんもOKなので、犬を連れて散歩がてらコーヒーを飲みにくるご近所さんも多いのだとか。
雑貨屋 Fujin Tree 355
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カフェのテラス席
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2013年度台湾バリスタ大会のチャンピオンがプロデュースするカフェメニュー
The Lobby Of Simple Kaffaのオーナー
吳則霖(Berg Wu)さん
台湾でのコーヒーブームは今勢いに乗っています。
年に一度開催される、TBC(Taiwan Barista Championship)に向け日夜努力を重ねるバリスタたち。Fujin Tree 353でフードとドリンクを提供しているThe Lobby Of Simple Kaffaのオーナー、吳則霖(Berg Wu)さんもそのうちの一人。2009年からTBCに挑戦し続けているという吳さんは、2013年、ついにTBCチャンピオンに輝きました。
2014年6月にはWBC(World Barista Championship)に台湾代表で参加するため、イタリアへ飛び立つの出そうです!がんばって下さいね~!!とっても仲良しの吳さん夫妻。ほぼ毎日Fujin Tree CAFEへ顔を出しているそうなので、見かけたら声援を送ってみて下さい♪
独学でコーヒーの勉強を始めたという吳さん。奥さんと一緒に台車を引きながらコーヒーを売り歩くところからスタートしたご夫妻は好機に恵まれ、「HOTEL V」というホテルをイメージしたおしゃれなブティックの地下にお店を構えることになります。
たまたまそのカフェに訪れたFujin TreeのオーナーJayさんがSimple kaffaの味に魅了されたのが、一緒にお店を始めるきっかけだったのだそうです。それでは、JayさんをうならせたFujin Tree 353 CAFEのメニューをご紹介していきましょう!
太妃糖烤杏仁拿鐵(Roasted Almond Latte with Toffee)Hot180元/Iced190元)
おいしいラテの上にはたっぷりの生クリームとローストしたアーモンドがトッピングされています。
アーモンドは手作業でつぶしたものを使用しているので、とっても香ばしい。お店オススメの飲み方は、アーモンドの食感を楽しむために、最初の一口目は混ぜずに、スプーンですくって飲んで欲しいのだそうです。ラテのお味はそのあとゆっくりと味わって下さい。甘めなので、特に女性に人気があるようです。
黑糖拿鐵(Dark Brown Sugar Latte) Hot170元/Iced180元
台湾人の美容の源!?ミネラルやビタミンが豊富な黒糖が香る、こちらの黒糖ラテは地元女性客の支持率が高いとのこと。ふりかけられた黒糖の下には、フワフワの生クリームが!
こちらもまずは、混ぜずにスプーンですくいあげてお試し下さい。マシュマロのような食感が不思議なドリンクです。
焙燒里肌烤起司(Pork Ham with Coby Jack Cheese and salad) 190元
2種類のチーズが特徴のトースト。
チェダーに似たコクのあるコルビーチーズと、モッツアレラのような滑らかな食感と弾力のあるジャックチーズはトーストとの相性抜群です。ハムのしっかりした歯ごたえと旨味も人気の秘密。
おいしさは具だけではありません。トーストもこだわって作られているため、耳の部分はサクサクで食べやすいのです。日本から取り寄せている小麦粉を使用している点もポイント高し!です。
トッピングのサラダにかかったドレッシングは、リンゴ酢がほんのり香るマイルドなおいしさ。ボリュームもあるので、しっかり腹ごしらえできますよ。その他、ハムの代わりにサラミの入った
義式臘腸烤起司(Salami with Coby Jack Cheese and salad) 190元もあります。
おいしいチーズがはみでています!
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味にこだわってえらんでいるという野菜
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皺皺(Castella) 170元
「なんじゃこりゃ~!?」なやみつきデザート発見!!時間が経つと「シワシワ」になることからネーミングされたこちらのデザートは、なんとカステラ!しかもただのカステラではありません。「半熟のカステラ」なのです。栗のような、スイートポテトのような、コックリとした甘さの正体は蜂蜜。懐かしいような香りでホッとします。
半熟というくらいなので、通常のカステラよりもしっとりした印象です。どうしてこのカステラを思いついたのか訊ねてみると、吳さん夫妻が旅先の京都で食べたという、しっとりしたカステラからインスピレーションを受けたのだとか。台湾へ戻り、自宅で何度も焼き直し、試行錯誤を重ねた結果できあがったという究極の一品。言うまでもなくお店の看板メニューです。
テイクアウトもできます♪
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GOOD COFFEE INSPIRES YOU!おいしいコーヒーで刺激を!
カフェのコンセプトがぎっしり詰まったこちらのポスターは、オーナーのみどりさんが考案、作成したものだそうです。おいしいコーヒーを飲みながら、緑や太陽の光、お花たちの元、なにかいいアイディアが浮かびそうな空間なのです。Fujin Tree 355同様、オーナーが集めた素敵な雑貨やインテリアが目を引きます。店内にディスプレイされているアンティーク調のチェストやベンチは、journal standard Furnitureのもの。販売しているものもあるそうなので、気になったら店員さんに訊ねてみて下さい。
ノスタルジックなスクールチェア
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アンティーク加工されたチェスト
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made in Taiwanを始めとするステキな雑貨たち
カフェに入ってすぐ右側にはMIT雑貨を中心とした雑貨が売られてありました。どれもこれもステキ!ナビが気になったものを中心にご紹介します。
下北沢世代@Fujin Tree 353
台湾で唯一、オンラインでアート本を扱っている出版スタジオ「下北沢世代」の本。部屋に飾っておくだけでも可愛いですね。月ごとのテーマによって、内容が入れ替わるというシステムも楽しいです。
林靖蓉玻璃
台湾を代表する若手ガラス工芸作家、林靖蓉(Lynn Lin)さんがこちらのカフェ用に特注で作っているというグラス。日本でその技術を学んだという彼女の作品はとってもシンプルだけれど、持つと手に馴染み、使いやすそうです。Fujin Tree 355でもお取り扱いがあるそうです。彼女の作品、ナビもかなり気に入ってしまいました。
源木色
持ち手と蓋の部分が木になっている、素敵なコーヒーサーバーは台湾木工作家、鄭安舜さんの作品です。厳選された台湾の木を使用しいるという一品もの。木のぬくもりを感じます。台湾へ来た記念にいかがですか?
イギリスHAWS社のジョウロ
カラフルなジョウロはイギリスのHAWS社のもの。本来の使い方以外にも、お花を生けたりと色々な使い方が楽しめそう。キッチンキャディーも使い勝手がよさそうで、気になりますね〜。
Original藍染シリーズ
我々日本人にはなんだか馴染深い藍染め。実はここ台湾でも伝統的な文化として受け継がれてきました。台北の西南部に位置する三峽の山地は、青色のインディゴ色素を生み出す天然植物と冷たく清潔な谿水が豊富なため、古くから藍染め産業が盛んでした。こちらのカフェで使用している藍染めのコースターはなんと、三峽老街のとある工房を借りて作っているというFujin Treeのオリジナル!店員さんのエプロンにも注目してみて下さい。ぼんやりした染め上がりの台湾の藍染めを日本人好みに近づけるため、オーナー自らが工房へ足を運び仕上げているのだそうです。
お隣の雑貨屋さん、Fujin Tree 355ではマルチクロスも販売されています。天然の染色素材は殺菌効果もあり、アレルギーを緩和してくれます。使い込むうちに味が出るこちらのmade in Taiwanの藍染め、ご自宅用としてはもちろん、お土産としても喜ばれること間違いなし!です。
お店のコースター
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お隣Fujin Tree 355
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台北でドライフラワーを目にする機会が少ない中、ここFujin Tree 353ではとてもクールなドライフラワーを扱っています。どんな素敵な女性が作っているのかしら?と思いきや、このドライフラワーを作っているJoshさんは男性というのだから、驚き!
とにかく色使いがきれいで、素材選びも独特です。時々店頭にいらっしゃるそうなので、おしゃれな職人Joshさんが黙々と作業をしている姿に出会えるかもしれません。
富錦街一帯の店舗の内装を手掛けているのは建築家の鄭士傑(Jeng Shihchieh)さん。
Fujin Tree 355、353の他、近所の「BEAMS TAIPEI」や雑貨屋「funfuntown 放放堂」も鄭さんの作品なのだそうです。Fujin Treeへお越しの際はぜひ、立ち寄ってみて下さい。
縦長に広がる白x茶色のシンプルな空間に、センスよく並べられた雑貨たち。おいしいコーヒーとスイーツを楽しみながら、台湾の様々なアーティストたちの作品にインスパイアされてみませんか。
以上、台北ナビでした。