Astar coffee house

Artisan coffee & fine food

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コーヒー好き必見!路地裏でみつけた古民家カフェ、そこは「カッコイイ!」がいっぱい詰まった、小さな空間でした

こんにちは、台北ナビです。 
みなさんは、どういうときにカフェへ立ち寄りますか?
都会の喧噪からちょっと抜け出し、おいしいコーヒーで一息つきたい!そんな方も多いのでは?今回はそんな時にオススメしたい、隠れ家的カフェをご紹介いたします。 
車が行き交う大通りに面したMRT「中山國中」駅から一つ裏の路地に、そのお店はひっそりと佇んでいます。元々は古民家だった場所を改造して作られたというお店の名前は「ASTAR」。
ASTARの語源は、台湾原住民の「旅」を意味する単語の発音からきています。どうして「旅」なのか?それは…
オーナーが好きなスコッチ・ウィスキー「Johnnie Walker」のジョニーがジャーニー(=旅)に似ているから。そして、お店を出すことが自分にとっての「旅」なんだ、という想いも込められているのだそう。
スタンプ式のショップカード

スタンプ式のショップカード

ぜんぶで30席とこじんまり

ぜんぶで30席とこじんまり

こんな路地裏にあります

こんな路地裏にあります

実はちょっと前まで、マイペースな猫がいた猫カフェとしても人気だったのですが、ノラ猫だったというASTARの看板猫ちゃんはなんと上海へお引越!オーナーの猫好きの友人が連れて帰ったとのことでした。猫に会えると思って出かけたナビもこれには衝撃を受けましたが、気を取り直してお店の紹介を続けます。
もう猫ちゃんはいませんが、

もう猫ちゃんはいませんが、

手書きのプレートは和みます

手書きのプレートは和みます

常連さんや、近くにお勤めのビジネスマン、学生がホッとできる空間
「ASTAR」

常連さんや、近くにお勤めのビジネスマン、学生がホッとできる空間 「ASTAR」

「お酒が好きだから」から「コーヒーが好きだから」へ



まず、本日の登場人物のご紹介!
30歳という若さで出店を決意したオーナーの小寶(シャオバオ)。元々は電気関係の仕事をしていました。「お酒が好きだから」という理由で仕事を辞め、バーテンダーになることに。台北の有名なバー「BARCODE」でもその腕を振るっていたそうです。お酒が好きな小寶は数年後、「コーヒーが好きだから」という理由で、コーヒーの学校へ通い始めます。そして、そこで得た知識を存分に発揮できる場所を自分で作りました。それがASTARのはじまり、2011年7月のお話です。
そして、今日お会いしたお店のスタッフ。
左から、笑顔がとってもキュートな彼女の名前は毛毛 (マオマオ)。2013年の台湾バリスタ大会への出場経験があり、全国5位の実力の持ち主!なんとも頼もしい。

 中央のガッチリしたイケメンは奕人 (イーレン)。後ほどご紹介するASTARの美味しい料理を提供してくれるシェフです。イケメンで料理上手、これはモテモテ要素満載です。 

最後に、右側の台湾ビューティー、太太(タイタイ)。太太とは中国語で「奥さん」という意味ですが、オーナーの奥さんではないとのこと。ボーカル担当らしいので、お願いしたら何か歌ってくれるかも!?
スタッフはお店の顔でもあります。雰囲気もよく、気さくなスタッフの皆さんに癒されるお客さんも多いのではないでしょうか?
飾らない人柄の小寶と、気の利く太太

飾らない人柄の小寶と、気の利く太太

すばやく注文をさばく奕人

すばやく注文をさばく奕人

キャシな身体でカッコよくマシーンを操る毛毛

キャシな身体でカッコよくマシーンを操る毛毛

華麗なラテアート

お店のいちばん人気、「拿鐵(Latte)130元」のオーダーが入ると、マシーンでミルクフォームを作る音が店内に鳴り響きます。きめ細かく泡立ったミルクを、エスプレッソの入ったカップに落としていく小寶のラテアートテクはさすが!実はナビもラテアートを習ったことがあるのですが、ツヤツヤのミルクフォームがなかなか上手く作れず苦戦したものです。
では、目の前で次々に披露されるラテアートをご紹介!
ミルクが入ったピッチャーを前後に何度もクネクネして、まず出来上がったのは白鳥!これは難易度が高そうです。
続いて、「卡布奇諾(Cappuccino)120元」。雪の結晶と、リーフができあがりました。
ラテアートに興味のある方は、エスプレッソマシーンが近いカウンター席がオススメです。マシーンの音がちょっと気になりますが、一部始終をじっくり拝見できちゃいます。自分好みのアートをリクエストしちゃいましょう!
オーナー自ら選んだ3種類の豆をブレンド

オーナー自ら選んだ3種類の豆をブレンド

ブルーのエスプレッソマシーン

ブルーのエスプレッソマシーン

使い込まれたミルクピッチャーがズラリ

使い込まれたミルクピッチャーがズラリ

豊かな香りで一休み

台湾でのコーヒー人気はとどまることを知りません。本格的にコーヒーを扱うカフェが増えていますが、ここASTARもおいしいコーヒーを提供してくれるカフェのひとつといっても過言ではありません。台湾のカフェの多くはエスプレッソマシーンを使って提供されていますが、ASTARはそれに加え、「手沖單品咖啡 (Single Origin Coffee)180元」にかぎり、ドリップで提供してくれます。シングルオリジンコーヒーとは、誰が、いつ、どこで作ったかを一定のレベルまで追跡できるコーヒー豆のことを指します。オーナーはじめスタッフ皆がコーヒー通ということもあり、台湾のカフェでこの豆を扱っているお店自体珍しく、コーヒーへの力の入れようが感じ取れます!エスプレッソマシーンを使いこなすのは至難の業ですが、人間の手で淹れるドリップコーヒーもまた深い知識とコツが必要です。カウンターで、真剣に、丁寧に淹れられたコーヒーは身も心も温かくしてくれます。
ちなみに、エスプレッソマシーンで淹れる、「美式(Americano)120元」も文句なしのおいしさです。



普段はホット派のナビですが、アイスコーヒーにも少し触れておきます。
あらかじめドリップで抽出しておいたコーヒーを、氷入りのグラスに注ぐわけですが、このお店の特徴はその氷にあります。太い氷がまるごと一本ズドンと入っていて、とてもユニーク。コーヒー版「オン・ザ・ロック」です。ASTARの人気ドリンクとのことなので、ぜひ、お試しあれ♪ 

食事もしっかりおいしい!

「コーヒーはおいしかったけど、食事はいまいちだったかな…」なんてこと、よくありませんか?ご心配なく!ASTARは食事も抜かりなく、おいしいものばかりをご用意しています。
不動のいちばん人気、「B.L.T 200元」。一般的なB(ベーコン)、L(レタス)、T(トマト)に加え、こちらでは目玉焼きとチーズも入っています。ベーコンは台湾産のものを使用しているそうで、カリカリでもなく、柔らかすぎず、なんとも絶妙な焼き加減。程よい脂が食欲をそそります。また、目玉焼き&チーズのトッピングは大正解!正直カロリーは気になりますが…この組み合わせはクセになるおいしさです。
続いて、ナンバー2の「French Toast with Sorbet & Fruit 180元」。こちらの特徴は、トーストの食感をしっかり残しているところ。フレンチトーストに関していうと、卵や牛乳がたっぷりしみ込んだフワフワのトーストが好みという方と、そこがちょっと苦手という方、両方いらっしゃるのではないかと思います。実はナビは後者のタイプ。なので、こちらのフレンチトーストとの出会いは衝撃的でした。お察しの通り、液体に浸しすぎないことがポイントとのこと。そして更なるおいしさの秘訣は、上にのっているアイスクリームにありました。バニラアイスかと思いきや、こちらは酸味の利いたヨーグルトアイス!甘すぎず、さっぱりとしたこのフレンチトーストはナビの一押しメニューです。ちなみに、周りにかかっているフルーツソースは自家製で、トッピングのフルーツと共に季節によって変わるとのこと。これまた、楽しみです!見た目はとても可愛らしいので男性は頼みづらいと思ってしまうかもしれませんが、そんなことは気にしないのが台湾男子!日本男子の皆さんも、負けずにトライしてみて下さいね。
 最後にお隣さんのお食事をちょこっと拝借、「Astar Frittata 200元」。こちらはイタリアンオムレツとパンのセットです。台湾ソーセージ入りのオムレツに、サラダが付いています。パンに塗られているのはASTAR特製ヨーグルトジャム。なんてオシャレな一皿!次回はこれにトライしようと決めたナビでした。
ASTARのフードメニュー、種類は決して多くはありませんが、欲張らず、自信作だけを提供している潔さが素敵です。

ASTARのフードメニュー、種類は決して多くはありませんが、欲張らず、自信作だけを提供している潔さが素敵です。

カッコよく生まれ変わった古いもの

生まれ変わった鉄格子と木板

生まれ変わった鉄格子と木板

店内を見渡すと、日本のものとひと味ちがった台湾の老房子(=古民家)アイテムが目を引きます。「開店当初はお金がなかったから」と話す小寶。もともとあったもので、使えそうなものはすべて再利用しているとのこと。例えば、台湾の老房子でよく見かける鉄格子は、きれいなミントグリーンに塗り替えられ、本棚の一部に変身。入り口の壁面に使われていた木板は店内側面の飾り棚に。
外の喫煙スペースにも、大事に使われてきた古いものたちが、静かにその存在感を主張しています。 外の喫煙スペースにも、大事に使われてきた古いものたちが、静かにその存在感を主張しています。

外の喫煙スペースにも、大事に使われてきた古いものたちが、静かにその存在感を主張しています。


お酒のボトルがズラリとならんだシェルフに取り付けられたメニューボードのキャスターも実にカッコいい!こういう発想は、男性オーナーならではですよね。
ちなみに、店内にメニュー表はありませんので、ご注文の際はこちらのメニューボードをご覧下さい。
窓になる前の姿はどんなだったのでしょう?そんなことを想像するのも楽しいです。

窓になる前の姿はどんなだったのでしょう?そんなことを想像するのも楽しいです。

気になる「自転車男」の正体

お店の看板やスタンプ式のショップカードにも描かれている「自転車にのった男性」。お店のシンボルとも言えます。これは一体…?
訊ねると、おもむろにプレイングカード社のトランプ「BICYCLE」を持ちだしてきた小寶。バーテンダーをしていた頃に使っていたというこのトランプのジョーカーからヒントを得たとのこと。なるほど、ジョーカーも自転車にのっています。「BICYCLE(自転車)」はASTARのテーマである「旅」を象徴するアイテム。男性をよ~く見るとひげを蓄え、眼鏡をかけています。これは自転車にのって「旅」を始めた小寶本人なのかもしれません。
そういえば、メニューは見当たらないけれど、カウンターの目の前に並んだお酒たちが気になり訊ねると、夜はお酒も提供しているとのこと。こちらもお酒大好き、元バーテンダーの小寶にかかればお手のもの。セルフオーダーで、飲みたいものや好みを伝えると、お店にあるものの中から作ってくれて、お値段は250~300元。
つまみになりそうなフードがないのが気になりますが、「ここはあくまでもカフェだから」ということで、悪しからず。
ドリンクメニューはこちら

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お店のミニマムチャージはワンドリンク。店内での睡眠はご遠慮ください(笑)

お店のミニマムチャージはワンドリンク。店内での睡眠はご遠慮ください(笑)

アメリカーノとラテのテイクアウトは、「買一送一」。つまり、1杯買うと、もう1杯サービスしてくれます。台湾ではよく見かけるサービスですが、ふたり連れのお客さんにとってはほんとお得ですよね~!

よにん席

よにん席

ふたり席

ふたり席

カウンター席

カウンター席

窓際も人気! 窓際も人気!

窓際も人気!

窓際の席でボーっと外を眺めるもよし、カウンター席でラテアートを鑑賞するもよし、6人以上の団体さんはお断りしているそうですが、友達同士で美味しい食事を分け合いっこするのもありです。
週末はやはりバタバタするようですが、平日に仕事を抜け出してリセットしにくるサラリーマンや、地元の常連さんに混じって、この民家が建ち並ぶ路地裏へ、ホッと一息つきに来ませんか? 

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2014-03-13

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-03-13

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