養心茶樓蔬食飲茶

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MRTのすぐ上にあるベジタリアンフードのお店はオシャレでヘルシー。新しい台湾グルメの扉が開きます!

こんにちは、台北ナビです。
今日は2013年6月にオープンしたベジタリアンフードのお店にやってきました。

グルメ天国・台北にあるたくさんのレストランの中に、「素食」と書かれた看板を見たことがありませんか?これがいわゆる肉や魚を使用しないベジタリアンフードのお店。注意して見ると町のあちこちに素食レストランがあることに気付きます。
しかし正直なところ、ナビにとっても素食はあまりなじみのないジャンル。今では町に溶け込んでいる素食レストランですが、もともとは宗教上の理由で肉を食べない人達のためのお店だったので、「妙法素食」なんて看板もあったりして、ちょっと近寄りがたい雰囲気があったのは事実です。

今回取材した「素食茶楼」は、そんなナビの素食へのイメージを一新してくれました。さて、一体どんなお店なのか…。開放的な店内とオシャレな料理の数々を、さっそくご紹介しましょう。

MRTの「エキウエ」レストラン

松江南京駅の出口8を出たらすぐ上のビルへ。アクセスの良さは抜群です!

松江南京駅の出口8を出たらすぐ上のビルへ。アクセスの良さは抜群です!


「素食茶楼」があるのはMRT「松江南京」駅のすぐ上。
駅の入ったビルの2Fにあって、「エキナカ」ならぬ「エキウエ」レストランなのです。訪れたナビたちはアクセスの良さにまずビックリ。
次に駅の上にある3つの店舗のオーナーがすべて同じと聞いてまたビックリしました。
素食レストランがあるのは2F。パン屋さんの中を通って入ります

素食レストランがあるのは2F。パン屋さんの中を通って入ります


1Fの台湾料理店「満穂」とベーカリー「NOZOMI」のすべてを同時期にオープンしたのは洪國席さん。素食レストランをオープンしたのには、奥様がベジタリアンという背景がありました。
スタッフの方から「オーナーは奥さんのためにこのお店を作ったんですよ」と聞いて、愛妻家ぶりに感動したナビですが、洪さんご本人は実に物腰の低い方で、「いやいや、妻のためというわけじゃないですよ。妻と一緒に素食料理のお店を何件も回った経験から、今までにないベジタリアンフードを提供するお店を作りたいと思ったんです」と控えめにおっしゃっていました。
パン屋さんの奥にエレベーターが

パン屋さんの奥にエレベーターが

3店舗すべて同じオーナーです

3店舗すべて同じオーナーです

エレベーターの左手奥にも入口が

エレベーターの左手奥にも入口が

こちらからは階段で上がります

こちらからは階段で上がります

広くて明るく、オシャレな店内


ナビたち一行は2Fに上がってさらにビックリすることになります。フロア全体に広がる客席の広さと明るさ、開放的な雰囲気です。
白を基調とした内装はとても清潔感があり、大きく取られた窓からは松江路の開けた景色。会計カウンターも広々、厨房もガラス張りでとにかく「オープン」な印象。まだ料理を見てもいないうちから、「妙法素食」のイメージは吹っ飛んでしまいました。
円卓もこんなにオシャレ

円卓もこんなにオシャレ


座席で226席。
3~4人でゆったりくつろげるテーブル席のほかに12人がけの円卓が2つに、8人がけ円卓が3つで大人数もドンと来い。店の奥には約8人が座れる個室も4室あります。
窓に面した席が多くて開放的

窓に面した席が多くて開放的

大人数でも大丈夫です

大人数でも大丈夫です

メニューも洗練されています。日本語も併記されているのがうれしい メニューも洗練されています。日本語も併記されているのがうれしい

メニューも洗練されています。日本語も併記されているのがうれしい

戦場のような厨房

戦場のような厨房


これだけの席数が再来週まで予約でいっぱいという盛況ぶり。厨房は戦場のような忙しさで、常に30人近いスタッフがフル稼働しているそうです。今回ナビは忙しい厨房に特別に入れていただきましたが、すごい活気に圧倒されっぱなし!若い料理人が多く、BGMとしてジェイ・チョウの曲がかかっていたのが印象的でした。
餃子が次々にできあがっていきます 餃子が次々にできあがっていきます 餃子が次々にできあがっていきます

餃子が次々にできあがっていきます

先輩シェフについて餃子を仕込中

先輩シェフについて餃子を仕込中

こちらは果物担当。若いスタッフがたくさん働いています

こちらは果物担当。若いスタッフがたくさん働いています

素食は普通の料理より難しいんです

料理長の詹昇霖さん

料理長の詹昇霖さん

料理長の詹昇霖さんは、ランディスホテルや新竹ロイヤルホテルの厨房を経て、素食料理のコンテストで入賞した実績もある凄腕シェフ。お店の開店にあたってすべてのメニューを考案しました。素食の世界は一般の料理人とは違う独創性が求められると詹さんはいいます。肉料理や魚料理で使う肉や魚の部分をどのように表現するかを考えるのですから、まさにアイディア勝負ですよね。使える食材が限られているので、味が被らないように、同じ食材をさまざまにアレンジして食感に変化をつけるのが大切なんだとか。だから下ごしらえにはとても時間がかるんだそうです。
厨房に若いスタッフが多いことを尋ねると、このお店で修業しながら働いているスタッフも多いということでした。料理人の卵である若い彼らから斬新なアイディアが出ることも少なくないそうですよ。

厳格な菜食主義者でなくても大丈夫

卵や牛乳が使われている料理には、メニューにわかりやすいマークがついています

卵や牛乳が使われている料理には、メニューにわかりやすいマークがついています


素食に疎いナビは知りませんでしたが、全素(=純素)というのは牛乳や卵も一切採らない徹底した菜食主義で、横文字だとマクロビオティックと言われている料理。「素食茶楼」には牛乳や卵、トウガラシを使った料理もあり、メニューにわかりやすいマークがついています。
素食ではNGのお酒も、お店で提供こそしないものの、外からの持ち込みはOKとのこと。ただし、宗教的な祭日などはお酒をお断りすることもあるそうなので、事前に確認することをおすすめします。

これが素食?オシャレな料理が並びます

テーブルに並んだ料理を見て、「これが素食?」と思わず声に出してしまいました!どれもとってもキレイで、ソースの使い方もオシャレです。しかも見た目だけでなく、どの料理も本当に美味しい!素食を食べなれないナビでも、口に入れるとその特徴がわかります。とてもさっぱりしていて、食べ応えが軽いんです。たとえば揚げものだと、肉料理の3分の1くらいの重量に感じました。野菜料理って身体への負担が少ないんだな~と改めて実感した次第です。
寒天と野菜の和え物 100元

クラゲと野菜の和え物をもっとヘルシーにしたサラダ。辛子の入ったソースもサッパリ美味しく、夏にピッタリのお料理です。
インゲンの炒め物 280元

一般的にはお肉と炒めることの多いインゲンも、しめじ、シイタケと一緒だと軽い口当たり。トウガラシが入っているので食が進みます。

松の実とチーズ入り野菜ロール 180元

春巻きの皮をクレープのようにふんわり焼き、フルーティーな野菜をくるんだオシャレなロールサラダ。コクのあるドレッシングですが、後味爽やかです。

エノキ入り春巻き 280元

エノキのほかに、大根とにんじんなどを細く刻んで巻いたスティック状の春巻き。見た目はお菓子みたいにかわいくて、食べるとしっかり中華の味がします。

五目野菜のハスの葉蒸し 300元

ハスの葉で蒸したご飯はチマキ風ですが、もち米ではなく白米で作っているので食べやすいんです。サトイモやカボチャの素朴な甘さにホッとします。

焼き豆腐餅 260元

豆腐料理が好きな方におすすめ。がんもどきをふっくらと柔らかくしたような食感で、味付けもサッパリ。オイスターソースをつけていただきます。

ハトムギとヘチマのオイスターソースがけ 280元

ハトムギと豆腐で作った餡を、美しくくり抜いたヘチマに入れて蒸した見た目も美しい料理。お肌にいい食材ばかりなので、女性におすすめ。

千切り大根入り揚げパン 108元

糸のように刻んだ大根をパイで包み焼きした、お店の一番人気メニュー!大根はトロリ、パイはパリッとサクサク。この食感がたまりません。白ゴマの風味もおいしさを倍増させます。

蟲草花の腸粉 108元

広東点心の定番料理・腸粉を、きのこの一種である蟲草花をメインに作った手の込んだ一品。特製の醤油だれが絶品です。蟲草花は疲労回復や滋養強壮の効果もあり、美味しいだけでなくとてもヘルシー。
トリュフとカボチャ入り蒸しギョーザ 108元

ニンジン、タケノコ、インゲンのほか、素食に使われる豆腐製のハムを入れてコクを出した餃子にトリュフの風味が効いてます。カボチャを練りこんだ皮の色もきれい。

エリンギの串焼き 280元

一度揚げたエリンギにカレー調味料をまぶして焼いたもの。一見こってりしたタレをつけた焼き鳥のようですが、意外にあっさりした食べ応えで、いくらでも入りそう。

エリンギの串焼きに添えられたこれは、なんとニンジン!

エリンギの串焼きに添えられたこれは、なんとニンジン!

こちらはオススメの小菜。タケノコの触感が食欲を倍増させるさっぱりサラダ

こちらはオススメの小菜。タケノコの触感が食欲を倍増させるさっぱりサラダ

こちらはゴーヤの漬物。少しも苦くないんです

こちらはゴーヤの漬物。少しも苦くないんです

お茶代40元、平均400~500元でゆったり楽しめます


他では食べられない個性豊かな料理は、どれも本当に美味しくて、日本人のナビの口にも合う味付けばかりでした。
手間をかけて作った美しい料理は高級感もバッチリですが、素食のため値段は控えめなので、ランチの平均価格は400~500元くらいだそうです。加えてサービス料10%のほかに、お茶代40元がかかります。

大人数で来れば料理の種類も増えるし、お得なのはもちろんなのですが、店内には2~3人で食事を楽しむ女性客が目立ちました。飲茶を数点注文して、お茶と一緒につまみながらお喋りを楽しんでいる、そんな雰囲気。
お茶はプーアール茶、烏龍茶、ジャスミン茶の中から一種類を選び、ポットで提供されます。
お茶には何度もお湯を足してくれますし、ついつい長居したくなってしまう居心地の良さです。

下午茶もスタート。これからの進化に期待です

取材時はまだ準備中でしたが、9月から下午茶のサービスをスタートし、メニューも増えるとのこと。お店の奥にバックヤードとなる厨房を新設するそうで、力の入れようが伺えます。新メニューのデザートも期待できそうです。
さて、11種類の料理を次々に食べたナビですが、苦しくて動けないほどの満腹感ももたれるような感じも一切なし。食後の胃が料理のヘルシーさを証明してくれたようです。食べ歩きでちょっと疲れた胃腸には嬉しい!
素食の常識を打ち破る店構えと美味しい料理の数々に、今回は驚かされっぱなしのナビでした。MRT「松江南京」駅の近くに来たらぜひ立ち寄ってみてください。エキウエレストランで、気軽に台湾グルメの新しい扉を開いちゃいましょう。

以上、野菜不足が解消されちょっと元気な台北ナビがお届けしました。

記事登録日:2013-08-29

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-08-29

スポット更新日:2013-08-29

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