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テーブルに出てきたものはまるで花の芸術品?? 新感覚の火鍋をご堪能あれ♪

こんにちは、台北ナビです。

友達や家族みんなでワイワイとテーブルを囲みながら食べたい鍋料理。日本では冬の定番ですよね。
台湾でもお鍋は昔から「火鍋」と呼ばれて親しまれています。台湾に来たことがある人ならば、台湾の町中に「火鍋」の文字を見たことある人は多いのではないでしょうか? 冬に限らず、1年通して人気の料理です。

今回は2012年8月にオープンした火鍋のお店「寛巷子」にオジャマしました! MRT淡水線「士林」駅から徒歩1分のこのお店、あの士林夜市のすぐそばなんです!

一般的にイメージする鍋料理店とはひと味違うらしいですが…? さっそく行ってみましょう!

お店に入ってびっくり! 出てきたものはフラワーアート…?

いらっしゃいませ~! と明るい声に迎えられたナビたち。お店はひっそりとした小さな路地にありました。店名の「寛巷子」は日本語で「広い路地」という意味なのですが、「おいしい食べ物は小さな路地(巷子)から始まる」「広く(寛)ゆったりした場で国境なき新しい料理を」という意味を込めてこの名前を付けたそうです。
ライトに照らされて幻想的な空間が演出されています

ライトに照らされて幻想的な空間が演出されています

4分間の砂時計で材料の煮立ちぐあいをはかります
ま、待ちきれませ~ん!

4分間の砂時計で材料の煮立ちぐあいをはかります ま、待ちきれませ~ん!

まるでお花畑に来たみたい☆
見事なアートです!

まるでお花畑に来たみたい☆ 見事なアートです!

各テーブルの上には一輪挿しが飾られていました~! そしてレジの台には砂時計が…。火鍋の具を温めるときにこの砂時計で時間を計るんですって!

さてさて、通されたテーブルを見てまぁ~びっくり! 火鍋の材料がなんとも華やかに並べられているじゃありませんか! これ…まさか食べるんですか? そうです、全て食べられちゃうんです♪
テーブルに並べられたゴージャスな盛り付けを見るやいなや、ナビ一行は無心にカメラで撮影開始。火鍋の材料がこんな風にアートになっているなんて、だれが想像できるでしょうか? 写真を撮らずにはいられません! パシャパシャと夢中になって撮影してしまいました。
「ほかのお客様もこの並べられた火鍋の材料を見て写真を撮られますよ。みなさん花の芸術のようだと言ってくれるんです」と話してくれたのは販売企画の洪鈺茹さん。
やはり、これを見てテンションが上がるのはナビだけじゃないんですね! まだ火鍋を食べてもいないのに、見ただけで満足してしまいそうです。
飾りの花…? いえいえ、お鍋用のお野菜なんです

飾りの花…? いえいえ、お鍋用のお野菜なんです

ちなみにお野菜は…? そうです、この生け花のように盛り付けられたこちらがお鍋用のお野菜なんです。これはフランスのフラワーアレンジメート・コーディネーターから学んだアートなんですって。野菜ひとつを提供するにもこだわりを感じます。

火鍋といえば、今まで食べ放題でひたすら野菜やお肉を頼んでは食べていたナビ。「お腹に入っちゃえばなんでも同じだ~! 」とガツガツしていましたが、時にはこうやって視覚で楽しむのもいいですね。

「昔から火鍋というと大勢で集まってワイワイ食べて、おしゃべりをして…というのが一般的だったんですが、そういうのを越えた、高級感のあるものを目指したいと思ってこのお店を開きました」と話してくれた洪さん。なるほど、どうりで盛り付けもゴージャスで高級感があるわけです。
ひとつひとつ手作りで細かく作られています

ひとつひとつ手作りで細かく作られています

左のフルーツティは1煎目は無料、2煎目からは180元プラスされます

左のフルーツティは1煎目は無料、2煎目からは180元プラスされます

こだわりは火鍋に使うお鍋にも


こだわりは盛り付けのみならず、火鍋の鍋自体にも熱いものがあります。

「寛巷子」で使っている鍋はすべてオーダーメイド。アーティストさんがデザインしたもので、素材はステンレスです。お値段はというと、驚くなかれ、なんとおひとつ30万元!!! 日本円でいうと約90万円!! どひゃー!

この店のみのオリジナルのお鍋で、ほかではお目にかかることはできません。買うこともできないのですが、以前このお鍋を気に入ったお客さんに「私に売って~!」と頼まれてしまったこともあるんですって! もちろん売ることはできませんので、諦めてもらったそうです。

そしてこの円形の穴は「団らん」をあらわしています。お鍋は友達や家族で囲って楽しく食べるという考えは、どんなお店でもいつの時代も変わりませんね! お鍋を囲んで火を見ながらみんなで楽しく食べるのがイチバンです。そうそう、最近はIH調理器でお鍋を温めるお店が増えてきていますが、「寛巷子」では火を見る楽しみのためにIH調理器は使っていません。円形の穴からユラユラと動く火もまた美しいですね。
以前はこのお鍋を使っていたんですが、
重すぎてもう使ってないそうです

以前はこのお鍋を使っていたんですが、 重すぎてもう使ってないそうです

お鍋さえもインテリアのひとつ♪ 
ロマンチックな雰囲気を演出します~

お鍋さえもインテリアのひとつ♪  ロマンチックな雰囲気を演出します~

食べるのがもったいない!! でも遠慮はしませ~ん♪♪

視覚で存分に材料のアートを楽しんだ後は、味覚で楽しまなくちゃ!! もう我慢できません!!

お肉に野菜に練り物…メニューはたくさんありますが、ここはやはり台湾というべきでしょうか、メニューには練り物が多いような気がします。
辛いお鍋(紅泥小染)に杏香野菊を入れるとアーモンドが真っ赤に!(左)

辛いお鍋(紅泥小染)に杏香野菊を入れるとアーモンドが真っ赤に!(左)

玉ねぎに入った卵の白身にお肉をつけます

玉ねぎに入った卵の白身にお肉をつけます

お肉もダイナミックにそのままお鍋へ!

お肉もダイナミックにそのままお鍋へ!

平日の昼間でもお客さんはたえませ~ん!

平日の昼間でもお客さんはたえませ~ん!

お鍋の料金設定は以下の通りです。

◆①スープ料金 150元/人(スープ2種類が楽しめる鴛鴦鍋の場合は1テーブルに付き180元追加)
◆身長110センチ以下の子供  ①は無料
  身長110~140センチの子供 ①は80元/人
◆最低消費 1000元/テーブル
◆持ち帰り基本料金(スープ1種類) 1000元/セット
※別途サービス料10%が必要

今回ナビが食べたのはこちら!

<紅泥小染(特製四川風激辛スープ)>
<白鳳千叟鍋(烏骨鶏スープ)>
お鍋は2種類のスープをチョイス!
※スープに入れる鴨の血を固めたお餅と手作り豆腐はおかわり無料♪♪

<特製四川風激辛スープ>
燈籠椒、雞心椒、大辣椒などさまざまな種類の唐辛子を使用した中国四川省の味。草果、白豆蔻、黨蔘、沙蔘、小茴香などの香辛料もふんだんに使われています!ナビにとっては結構辛めでした…。このお鍋の真ん中の丸いところに漢方を30種類も入れて、香りと風味を出します。

<黒い骨チキンお出汁>
とんこつをベースに、烏骨鶏、朝鮮人参を入れたスープ。
味を一言で説明すると「豚骨スープ」。麺を入れて食べたくなるような味で、ナビたちは日本の豚骨ラーメンを思い出してしまいました。懐かしい気分です。


<花團錦簇(総合野菜併せ)>(680元)
こちらがフラワーアレンジメート・コーディネーターから学んだという野菜のアート。ん~、芸術です。
ささっている木の枝以外はすべて食べられます! ド迫力!

<玫瑰松板豬(バラ松板豚)>(850元)
お肉一枚一枚、花びらのようにかたどってつくったフラワーアート。職人技です。 一緒についてくる卵白につけてからお鍋で煮ると、柔らかくなって甘みも出るそうですよ! もちろん卵白なしでそのまま煮て食べてもOK! ナビはそのまま煮るのが好き~!☆ 松板豬肉は豚の首の両側の部分で、食感よく、一番高級な部位とされています。


<杏香野菊(蝦すり身と茄子の料理)>(320元)
かわいい~~! 食べるのがもったいない! いや、でも食べます!
蝦のすり身にアーモンドをさしていき、中心には紫トウモロコシを♪ 下には海苔が。辛いお鍋で4分間煮るのがオススメ


<枝仔冰(小豆、魚とエビのすり身特製棒)>(550元)
半透明で食べるとみずみずしいのでまるでアイスキャンデーを食べているみたい!
<墨條牛軋糖(墨付き蛸の練り物)>(350元)
台湾のお正月に食べるお菓子「牛軋糖(ニョウガータン)」の形を似せたもの。縁起物の意味もあります。作るときは250回もボールに打ち付けて、食感に弾力性をつけています。軟骨が入っていて、コリコリした歯ごたえもありますよ~。

下のオレンジ色の物はかぼちゃです。色合いがキレイですね。
こちらもお鍋に入れて食べられちゃいます♪
<菠菠糖(胡麻ソースホウレンソウ包み)>(360元)<BR>白ゴマを湯葉とほうれん草で巻いたもの もちもちした食感! トマトスープなどの辛くないスープでで煮るのがオススメ

<菠菠糖(胡麻ソースホウレンソウ包み)>(360元)
白ゴマを湯葉とほうれん草で巻いたもの もちもちした食感! トマトスープなどの辛くないスープでで煮るのがオススメ

<角椒鑲肉(山椒唐辛子で包んだ挽き肉)>(260元)<BR>ちょいとピリ辛ですが、お肉をガッツリ食べたい方はどうぞ♪

<角椒鑲肉(山椒唐辛子で包んだ挽き肉)>(260元)
ちょいとピリ辛ですが、お肉をガッツリ食べたい方はどうぞ♪

<招牌豬肝(レバー)>(300元)<BR>レバーを食べて鉄分を摂取!四川風スープによく合います。

<招牌豬肝(レバー)>(300元)
レバーを食べて鉄分を摂取!四川風スープによく合います。

<軟絲(イカ)>(680元)<BR>シェフが選んだ新鮮なイカを使用。DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。

<軟絲(イカ)>(680元)
シェフが選んだ新鮮なイカを使用。DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。

<九孔牛軋糖(イカの練り物)>(380元)<BR>大根やセロリも入っています

<九孔牛軋糖(イカの練り物)>(380元)
大根やセロリも入っています

<大腸頭(ホルモン)>(350元)<BR>新鮮で健康的なホルモン! 噛めば噛むほど香りが出て、飽きないお味! 辛いお鍋で煮るのがオススメ♪

<大腸頭(ホルモン)>(350元)
新鮮で健康的なホルモン! 噛めば噛むほど香りが出て、飽きないお味! 辛いお鍋で煮るのがオススメ♪

<鮮蝦抄手(蝦のワンタン)>(180元)

<鮮蝦抄手(蝦のワンタン)>(180元)

<鮮肉抄手(豚肉のワンタン)>(120元)

<鮮肉抄手(豚肉のワンタン)>(120元)

日本でもおなじみのワンタン、このほかに干貝抄手(干し貝柱のワンタン)もあります。皮からひとつひとつていねいに手作りされています。火に通すと具のおいしさがぎゅっと凝縮されておいしい!皮もつるっとしています♪

漢方薬としての火鍋

中には何種類もの漢方薬が

中には何種類もの漢方薬が

昔の中国では、肉を食べて食あたりになる…ということがよくあったそうです。そこで登場したのがこの火鍋。たくさんの漢方薬を鍋に入れ、肉をよく煮て食べることで食中毒にかかる人が減ったそうです。

今でこそお鍋は一般的な家庭料理として定着していますが、昔は薬として、また健康的な食べ物として扱われていたんですね。
お鍋は「太極図」を表しています

お鍋は「太極図」を表しています

たくさんの漢方薬が入っていて、体にもいいんですよ~!

たくさんの漢方薬が入っていて、体にもいいんですよ~!

「寛巷子」でもさまざまな種類の漢方を使っています。先ほどご紹介したお鍋の中心の円形部分に入っているものが漢方なのですが、30種類も入っています!
おもな漢方をピックアップしてみました!
火鍋の話をたくさん聞かせてくれた洪鈺茹さん

火鍋の話をたくさん聞かせてくれた洪鈺茹さん


唐辛子(4種類) 花椒
豆辦(3年以上熟成させた中国産)
公丁香   草果
百豆叩 肉桂
月桂葉 三奈
八角 香草
小茴
唐辛子は「香」「色」「辛」を出す3つの役割をもっています。
この漢方が入っている丸いところの仕切りに小さな穴がいくつもあり、そこから「香」「色」「辛」を激辛お鍋のほうに移していきます。グツグツ時間がたてばたつほどこの3つの効能は強くなります。ちなみに、もう片方側には穴はありません。

これだけの量を3人(!)で食べたナビ一行。大食いのナビたちですが、さすがにこの量は食べきれませ~ん!!(これで大体4、5人前だそうです!)
でもせっかく頼んだんだから残すのはもったいない…。というわけで、最後は台湾風にお持ち帰りにしてもらいました!

新感覚のフラワーアートの火鍋「寛巷子」、一見の価値ありです。


台北ナビでした。 
個室の円卓もあります♪

個室の円卓もあります♪

花型のままお肉を入れるとキレイです☆

花型のままお肉を入れるとキレイです☆

お荷物は収納型のイスへ♪

お荷物は収納型のイスへ♪

お子様用にはこんなカワイイ器が

お子様用にはこんなカワイイ器が

グツグツゆげも出て来て食欲をそそります!

グツグツゆげも出て来て食欲をそそります!

記事登録日:2013-04-19

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2013-04-04

スポット更新日:2013-09-03

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