L`APPETIT

拉佩提餐坊ラペティツァンファン

閉店・移転、情報の修正などの報告

ゆっくりと時間をかけていただきたいトレビア?ンなフランス料理。

こんにちは、台北ナビです。
本日ナビは台北市大安区にやってきました。「大安区って?」と、ピンとこないあなた。ズバリいってしまうと、北は仁愛路、南は信義路、そして西は復興南路に東は敦化南路に囲まれたあたり。そう、この辺は老舗店や欧米料理の洒落たレストランが集まる辺りでもあります。今日はその中の一つ、フランス人シェフが腕を振るうというフレンチレストラン「L`APPETIT拉佩提餐坊」へ行ってみたいと思います!

ひっそりと裏路地にたたずむ蔦のからまるレストラン

復興南路は高架上をMRTが通る大きな通り。そこから1本裏道へ入ると、そこは都会の真ん中にありながら、静かで落ち着いた住宅街に。
「こんなところにレストランが…?」とちょっと不安になりますが、さらに道を進んでいくと、ありました!青々としたグリーンの蔦が目を引くそこがお目当てのお店。蔦の間から顔を出しているのは、白地に赤いロゴが映える看板。これ、結構目立つのできっと初めてでもスグ見つけられますよ。
復興南路沿いの「豪城ホテル」脇の小道が279巷。ここを入ります。

復興南路沿いの「豪城ホテル」脇の小道が279巷。ここを入ります。

まっすぐ行くと、左手に公園があり、さらに進んだ交差点の右角のグリーンが目印。

まっすぐ行くと、左手に公園があり、さらに進んだ交差点の右角のグリーンが目印。

席数は40ほど。テーブルは大きめなのでゆったり食事がいただけます。 席数は40ほど。テーブルは大きめなのでゆったり食事がいただけます。

席数は40ほど。テーブルは大きめなのでゆったり食事がいただけます。

お店の外観は色合いがファッショナブル!白い壁に赤い窓枠、そして、開き扉の窓は青みを持った深いグリーン。ちょっと渋―いトリコロール風?なんとなく、フランスの片田舎に来たような雰囲気に…。ただし、店の前に止まるバイクが台湾っぽいですけどネ。さて、ドアを開け中へ入ると、店内も同様に洒落た雰囲気。落とした照明が落ち着いて食事がいただける感じです。そして、こんな裏道にあるのに意外にも(?)たくさんのお客さんがいて、みなさんくつろいでいるご様子。そうそう、フランスの人って長い時間かけてお食事を楽しみますものね。ココ、「L`APPETIT拉佩提餐坊」に集うのは主に台湾の方らしいのですが、みなさんフランス式にゆっくりと食事を楽しんでいるようです。そんなくつろぎの空間がここに存在しています。

シェフはフランス人。だから本場の味!

オーナーは台湾人のLuca Huang(黄先生)さんとフランス人の Christophe Leguerrierさん。主にホールなどのサービス面は黄さんが担当し、厨房を取り仕切るのはChristopheさんです。
Christopheさんはすでに来台10年以上!元々フランスやスイスで料理人として腕を振るっていました。そんなChristopheさんの料理人としてのスタートは幼き頃。お父様はフランス・リヨン近くでレストランを開いており、そんな父を見て育ち、料理の可能性に引かれこの道に入ったのだとか。その後、台湾にシェフとして招聘されやってきました。シェフ歴はザッと25年近いのだとか。

そんなChristopheさんと黄さんが出会ったのは数年前。以前、二人は近くの別々のレストランで働いていたそうです。そして二人は意気投合。今から6年ほど前に現在のこの地に「L`APPETIT拉佩提餐坊」をオープンさせました。温かくて親切な台湾らしい心のこもったサービス、そして、本場フランスの味が融合したのがこちらのレストランというわけです。
学生時代にChristopheさんがワインテイスティングで獲得したメダルがありました

学生時代にChristopheさんがワインテイスティングで獲得したメダルがありました

また、本国以外で異国料理の店をオープンするのは難しいこと。なぜなら、その土地の人の舌は本国の人のそれと異なるからです。ことに食には厳しい台湾。ナビはちょっと疑問を持ちました。「台湾人の好みに合わせているのですか?」と問うと、Christopheさんは「いいえ、フランスで作っていたときと変わりません」なるほど。これなら安心して本場の味がいただけるというものです。そして続けて「ただ、デザートだけは台湾人の舌に合わせてかなり甘めに作っているんですよ」とのこと。え!?けれど、甘党のナビはそんなに「甘~い!」って感じなかったなぁ…。

毎日変わる日替ビジネスランチ

ナビがおじゃましたのはお昼時。ランチは通常メニューに加え、お得なビジネスランチの用意があるとのこと。今回のお目当てはその手ごろな価格でいただけるビジネスランチコースです♪しかも、こちらのコースは毎日変わるメニューで、まさにレストランに行ってからのお楽しみ!お客さんはChristopheさんの味に信頼を寄せていて、その日その日のメニューを楽しみにやってくる、近くで働く常連さんも多いのだとか。
ビジネスランチコースは

日替わりビジネスランチコース 400元
スープ
前菜(2品より選択) or 開胃綜合盤
メイン(3品より選択)
デザート
コーヒーまたはティー

※上記にバケットとオリーブのアンチョビ漬がつきます。 
毎日変わるため、メニューブックには載っていません。代わりに外の壁に掲げてある黒板にメニューが書かれていますので、それを見て決める…のもアリですよ。 ちなみに、今回ナビがいただいたのは、
スープ (カボチャと野菜のスープ)
どちらかというと濃厚さはなく、あっさり・サラサラとしたのど越しのスープ。各種野菜の旨味が溶け合って、野菜本来の甘さが感じられます。
前菜(ズッキーニのムース)
キレイな緑色はズッキーニ。温かく、滑らかな口当たりにツルンといけます。たまごの風味も広がります。そして、たっぷりの魚介類にもニッコリの大ボリューム。これで前菜です。付け合せのサラダは西洋野菜・ハーブもふんだんに使われていて、これらのハーブはChristopheさん自ら栽培しているものだとか。
(フレンチソルティ・パイ) 
ズッキーニ+ひき肉+トマトがきれいに重ねられています。パイ生地自体は使われていないので(しいて言えば上のトッピングがそれらしきもの?)想像と異なりましたが、うれしい誤算とはこのこと!野菜でサンドされたハンバーグを食べているような感じです。同じくサラダが付け合せに。
メイン
※ナビがいただいた2品のほか1品はラムチョップの煮込みでした。
(子牛スネ肉の煮込み) 
ドーンとでてきたお肉はまるでマンガの中の食べ物のよう!?(と思ったのはナビだけ…?)スネの筋部分ながら2時間半ほどかけてじっくりと煮込み、とても柔らかい!ネットリとしているのはコラーゲンのせい。お肌にもよさそう!?
(スズキの赤ワインソース添え) 
あっさりとした魚に濃厚なソースがたっぷりかかったソテー。エシャロット・赤ワインなどを使った濃いめのソースはパンにつけていただいても、またオイシイ!サッパリ(魚)とコッテリ(ソース)が口の中で交じり合うハーモニーが◎!
デザート
(クレームブリュレとホワイトチョコのモアラショコラ)
おなじみのクレームブリュレは外がカリカリに中はフルフルと。ほんのりと温かいホッとする味です。また、モアラショコラは中が柔らかいケーキ。しっとりとしていてカヌレを連想させます。黒チョコで作るのが一般的だそうですが、今回は白チョコで。チョコはフランスから取り寄せたbarryのものを使用。
(パイナップルプディングのアイスクリーム添え)
一見アップルパイに見えましたが、実はコレ、プリンなんです!しかも食べるとほんのりとした酸味が口の中に広がり、今まで食べたことのないおいしさに感激~♪この酸味の素はなんとパイナップル!台湾らしいフルーツを使った独創的なアイディアです。温かいプリンと冷たいアイスがベストマッチ☆
コーヒーまたはティー
(ホットコーヒー、アイスティー)
アイスティーは台湾ではめずらしく、シロップなしのストレートででてくるのがうれしいかぎり♪日本人的にはスイーツをいただくときは、あまくないドリンクがいいですよね!
お昼のビジネスコースのほか、ランチ・ディナー共通メニューは680元・1500元・2000元の各コースと2400元の二人用コースが二つ種類あります。そして、フランス料理に欠かせないのがお食事とともにいただくワイン。黒板にズラリと書かれたワインリストはフランス各地から取り寄せているもので、その種類、実に豊富。ワイングラスを傾けつつ、まったりと食事を楽しみたい…そう思ったナビでありました。
食前酒に食後酒まで…!!さすがっ☆ 食前酒に食後酒まで…!!さすがっ☆

食前酒に食後酒まで…!!さすがっ☆

好口味なL`APPETIT

最後に店名「L`APPETIT」の由来を黄さんに伺ってみました。
「フランスでは食前に「Bon APPETIT(いただきます)」といってから食事をはじめます。また、食前酒は「L`APPERITIF」といいます。そんなところから持ってきて「L`APPETIT」と名づけました。意味としては「好口味(グッド・テイスト)」といったところでしょうか。数ある候補の中からこの名前に決めましたが、二人ともとても気に入っています。いい名前でしょう!」とのこと。ちなみに中国語名の「拉佩提」はその音からきているそうです。
「好口味(L`APPETIT)」なフランス料理が味わえる「L`APPETIT拉佩提餐坊」。特に「中華にはもう飽きた!」なんていう在台のみなさまにナビはオススメいたします。『フランス料理=ちょっと気取った食事』などというイメージも先行しますが、こちらは違います!フランスの庶民的な雰囲気がただよう、気軽にいけるレストラン。特別な日でなくとも、今度の週末に普段着でブラリと訪ねて行ってみてはいかがでしょうか?
以上、台北ナビでした!

記事更新日:2009-08-27

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-04-14

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