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台北っ子に愛される地元食堂には、アットホームな雰囲気とおいしい家庭料理が揃っています


こんにちは、台北ナビです。今日は東門の駅から永康街を歩いて、昔ながらの食堂「六品小館」にやってきました。

大通り沿いに昔からあるお店で、よく永康街を歩いているナビにとってはずっと前から知っている老舗食堂なのですが、実は今まで入ったことがなかったんです!というのも、看板は大きいけれど、まるで民家のような雰囲気と入口で、中がどうなっているのか分かりにくかったから。今回入ってみてまず思ったことは、アットホームで、そして「思ったよりずっと広い!」ということでした。なんと90席もあるそうです。外からはわからなかった~!
外にはベンチや観葉植物が並びます

外にはベンチや観葉植物が並びます

中はこんなに広々!

中はこんなに広々!

広々とした円卓もいっぱい

広々とした円卓もいっぱい

少人数用の席もあります

少人数用の席もあります

お昼時になると親子連れから団体さんまで老若男女でぎっしり!

お昼時になると親子連れから団体さんまで老若男女でぎっしり!

30年の歴史を持つ老舗食堂です

台湾の文化人にも愛され、多くのメディアで取り上げられています

台湾の文化人にも愛され、多くのメディアで取り上げられています

壁にはサインがぎっしり!

壁にはサインがぎっしり!

「六品小館」は外省人であるオーナーが、家で食べていた懐かしい家庭料理をメインにオープンした小さな食堂がはじまり。店長の葉さんに聞いたところ、すでに30年以上の歴史があるそうです。浙江料理をメインにしたお店ですが、今では台湾料理や、台湾で食べられている中国各地の人気料理も揃ったお店に。台湾の人たちに支持され、大安区と内湖に2つの支店もオープンしています。

今でも家庭料理が中心であることに変わりはありませんが、支店ごとにメニューが違ったり、4ヶ月に一度は新メニューを投入するなど、新しい味にも挑戦しています。2018年夏の新メニューは「絲絲入扣」(小70元、中250元)。赤玉ねぎと台湾産玉ねぎのサラダです。流水に長時間さらして辛味をしっかり落としているので、ほどよいピリリ感で美味ですよ!
この日葉さんがナビたちに食べさせてくれた「黃金泡菜」も、実はここ本店にはないメニューだそうです。他店メニューがどうしても食べたい時は、予め電話でお願いしたら、スクーターで取りに行ってくれるそう。台湾っぽいサービスです!

この日葉さんがナビたちに食べさせてくれた「黃金泡菜」も、実はここ本店にはないメニューだそうです。他店メニューがどうしても食べたい時は、予め電話でお願いしたら、スクーターで取りに行ってくれるそう。台湾っぽいサービスです!

台湾産玉ねぎは美味しいけれど辛いのでサラダにするお店は少なめ。しっかり処理してくれています。

台湾産玉ねぎは美味しいけれど辛いのでサラダにするお店は少なめ。しっかり処理してくれています。

まずは看板料理2品をご紹介!

さっそく看板料理をいただきます!

さっそく看板料理をいただきます!

ナビたちが取材に行ったのはお昼時ということもあり、お年寄りから子供まで、あらゆる年代のお客さんがひっきりなしに入ってきて、賑やかに食事をしていました。これだけの人気を誇る料理とはどんなお味なのか、さっそく拝見していきましょう。
この2品を食べないと帰れません(笑)

この2品を食べないと帰れません(笑)


葉店長におすすめ料理を聞くと、「豆干炒肉絲」(230元)「砂鍋獅子頭」(290元)は必食!という答えがすぐに返ってきました。「これを食べなきゃお店に来たことにならないわよ(笑)」というほどです。

台湾の常連さんたちも、海外から帰って来たらまずこれを食べに来る、というほどの定番料理なんだとか。食べてみないわけにはいきませんよね!
ピリ辛具合がちょうどいい!

ピリ辛具合がちょうどいい!


というわけでまずは「豆干炒肉絲」をいただきます。干した豆腐の豆干は台湾の定番食材ですが、これを牛肉と一緒に炒めたピリ辛味が食欲をそそります。毎日3人のコックさんが2時間かけて手作業で細切りにしているそうで、丁寧な仕事が光っています。

家庭料理が出発点なので、味付けはごくごくシンプル。使っている調味料も醤油、塩、とうがらしだけだというのですが、それだけでなぜこの味が出るのか、というくらい美味しい!調味料のバランスと炒め方が絶妙なのでしょうね~。葉さん曰く、しょっぱすぎず、油っぽくならないように炒めるのがポイント。できあがりをひっくり返して、お皿の底にほんの少し油が残るくらいがベストだということでした。うーん、奥が深い!

アツアツをいただきます!

アツアツをいただきます!

肉団子もトマト風味でさっぱり

肉団子もトマト風味でさっぱり


もう一つの看板料理が「砂鍋獅子頭」です。「砂鍋」はいわゆる土鍋のこと、「獅子頭」は中華風の肉団子のことで、その名の通り中華風の土鍋入り肉団子スープです。

黒豚の豚骨を毎日8時間以上煮込んだスープに、赤身と脂身を7対3の割合で混ぜ合わせた肉団子、白菜(小玉のもの)を加えて、さらに40分じっくりと煮込んだ自慢の一品です。ポイントはほんのり感じる爽やかな酸味…秘密はなんとトマト!白菜をスープに入れる前に、ニンニク、ネギ、そしてトマトと一緒に炒めるのだそうです。トマトの香り、酸味とほどよい甘みのおかげで、コクのあるスープがさっぱり食べられます。さすが看板料理、いろんな工夫がしてあるんですね~!

日本人に人気のメニューは、意外と台湾にはないアレです!

本格派の麻婆豆腐がうまい!

本格派の麻婆豆腐がうまい!


つづいて日本人におすすめのメニューを聞いてみると、「日本のお客さんには麻婆豆腐が人気ですよ」とのことなので、こちらも食べてみました。

花椒粉と手作りの豆板醤が味の決め手というだけあって、ピリピリと舌を刺激する花椒と、とうがらしのバランスが素晴らしく、どんどんご飯が進んでしまいます。さりげないけど黄金比率、とても素人にはマネできない!
ごはんにもバッチリ合います~~!

ごはんにもバッチリ合います~~!


台湾で麻婆豆腐を食べたくても、本格四川料理店以外ではなかなか美味しいものに出会えないんです。これはオーダーしなければ!ですね。

ふっくらおいしい菜脯蛋 ふっくらおいしい菜脯蛋

ふっくらおいしい菜脯蛋


もう一品は代表的な台湾料理である「菜脯蛋」(小220元、中370元)です。菜脯というのは干した大根のこと。先に干し大根を炒めて調味しておいてから、卵でとじる台湾家庭でもおなじみの料理です。これも最小限の調味料で作っているということでしたが、ふっくらジューシーでやっぱり一味違いました。
この「トマト焼き卵」を指差しオーダーすれば菜脯蛋が出てきます!

この「トマト焼き卵」を指差しオーダーすれば菜脯蛋が出てきます!


ところで、このお店で「菜脯蛋」をオーダーする時にはちょっとした注意が必要。なぜかメニューに「蕃茄炒蛋(トマトと卵の炒め物)」と表記されているからです。日本語メニューにも「トマト焼き卵」「蕃茄烘蛋」と書かれています。

「長年書き間違えたままで来てしまったので、そのままになっている」ということでした。説明がよく入ってこないナビではありますが、わかってくれている常連さんが多いってことで、プラスにとらえましょう(笑)

ビールと紹興酒も一緒に楽しめます♪

常連さんたちのボトルがズラリ

常連さんたちのボトルがズラリ


レジの後ろにずらりと酒瓶が並んでいました。「常連さんたちのボトルキープです。お店の物もあるし、お客さんが持ってきてそのまま飲みきれずに置いてあるものもありますよ」と葉さん。

お店では台湾ビールと紹興酒がいずれも1瓶から注文できます。少人数で紹興酒1本あけるのは難しいですし、実際人気なのはやっぱり台湾ビールだそうです。豆干炒肉絲や麻婆豆腐などピリ辛料理も多いので、ビールとの相性はバッチリだと思います!
ビールはクラシック(80元)、金牌(90元)、18天(120元)の3種。一番人気はクラシックだそうです

ビールはクラシック(80元)、金牌(90元)、18天(120元)の3種。一番人気はクラシックだそうです

紹興酒もボトルで販売

紹興酒もボトルで販売


常連さんの中には3世代にわたって通い続けているご家族も多いそうで、「小さい時から食べに来ていた子が結婚するまで見守って、その子がまた自分の子供を連れて食べに来てくれた時なんか、感動しますね~」と嬉しそうに話してくれた葉さん。そんな思い出も重なっているからか、六品小館の料理には温か~い美味しさが宿っていました。

永康街に行ったら台湾の人たちに交じって、ぜひその味を楽しんでみてくださいね。

以上、台北ナビがお届けしました!

記事登録日:2018-05-15

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2018-05-15

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