子供とママにとことん優しいりんごの国 VVGのセンスが光る親子カフェへようこそ
こんにちは、台北ナビです。
今日は台北市内でセンス抜群のビストロや書店を展開しているVVG(好樣)がまた新しいお店をオープンしたと聞いて、南京復興駅へやってきました。
今回のテーマは親子カフェ。りんごという名前がついたお店です
VVGといえば、さまざまなジャンルのクリエイターが集まり、インテリアから食器、食事まで個性あふれる店作りに定評があります。毎回違ったコンセプトのお店を開くのも特徴ですが、今回オープンした「VVG POMME(好樣蘋果兒)は子供が楽しめる親子カフェレストランなんです。
そんなわけで「お子さん大歓迎!」というお言葉に甘えて、チビナビ(5歳)を連れて取材に行ってきました。
公園の目の前にあるりんごの国へようこそ
お店があるのはMRT「南京復興」の駅から徒歩5分の距離なのに、目の前は公園という理想的な場所。
入り口も森のようにデコレーションされていて、一歩中に入るとまるで童話の中のようです!
フランス語でりんごを意味する「POMME」という店名にちなんで、りんごモチーフの飾りもいっぱいあります。思ったよりファンシーな感じではなく、グリーンや黒など思っていたより渋めの色で統一されています。
親子カフェといっても子供と一緒に来る人はさまざま。老若男女誰でも楽しめるように、あえて中性的なカラーを使っているんだそうです。マスクやチョウチョの標本などはちょっとしたユーモア。魔法の国に迷い込んだような不思議な感覚です。
なんとお店の中に大きな滑り台が!
地下にも座席があって、1階よりもさらに可愛さUP!これは子供じゃなくてもテンション上がっちゃいます。
そしてなんとお店の中に、1階から地下へつながる大きな滑り台があるんです。140cm、50㎏以下ならOKとのことなので、けっこう大きなお子さんでも楽しめる本格的な滑り台。これにはチビナビも大興奮です!少しカーブがついているのでスピードも出て、ちょっと怖そう!?
滑り台の工事には特別手間をかけたというだけあって、造りもしっかりしています。子供はこの滑り台に釘付けなので、目の届くところで思い切り遊ばせて、ママ達はゆっくり食事できます。お子さんが多いとどうしても取り合いになってしまうので、開店直後が狙い目ですね!
1階からスタート!行ってきま〜す!
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急カーブはスピードも出てけっこう怖そう!
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白い壁は落書きし放題!
ほかにも子供が楽しめる工夫がたくさんあります。地下の壁3面は自由に落書きしても大丈夫!白壁なのですが、今では子供達の作品でいっぱいです。最初は1日の営業が終わると毎日お店の人が消していたけれど、今では描く場所がなくなるまでどんどん描いてもらっているんだそうです。
かわいいテントの中にはギター型のクッション。棚にあるミッキーのぬいぐるみは、もちろん自由に持ち出して、いくらでも遊んでOK。さりげなく置いてある椅子もロッキングチェアーになっていたり、お楽しみがたくさん隠れています。「ミッキーがスープに突っ伏してたこともありましたよ!笑」とスタッフさんはみんな大らか。周囲に気を遣いがちな子連れには嬉しいです。
地下1階には子供用のカトラリーも充実しているし、お水がたっぷり入った水筒も用意してあるので、何度も1階に行く必要がありません。テーブルや椅子も角の丸いものしか置いていないので、少しくらい走り回っても安全です。まるで自分の家みたいにくつろげるのが嬉しいですね。
実際にお子さんを連れてくるお客さんの意見をとても大事にしていて、トイレのオムツ台も、ママの意見を取り入れた結果なのだとか。最初は本を置いていたけど、小さな子供たちがビリビリに破ってしまい、結局買取りになってしまうのが申し訳なくて、本を置くのはやめたんだそう。オープンから半年かけて、試行錯誤を繰り返しながら、親子が気持ち良く過ごせる空間を作り上げてきました。
こんなかわいい空間でどんな料理が食べられるのか、ワクワクしてしまいますよね。さっそくVVG自慢の創作料理をご紹介していきますが、その前に食事へのこだわりをご紹介します。
レストランで出す料理の材料は、東區にある「VVG Pride(好樣自慢)」から回しているもの。雑貨から植物、野菜などいいものを揃えたセレクトショップで販売しているものなので、厳選された無農薬の有機野菜ばかりです。つまり、子供にも安心して食べさせることができるということ。肉や野菜は台湾産の物が多く、素材の形と味を生かすことを心がけているそうです。
蠟人特別餐(468元)
まずはお子様用メニューから。
蠟人特別餐(468元)はとにかく見た目がかわいすぎる!
プレートの上にはグミの刺さったりんご、パプリカの豚肉巻き、ヤングコーンのソテー、カップケーキが載っています。ヤングコーンもあえて皮をむかずに、素材の形を残しているんだそうです。チビナビの目はカバが水浴びしているようなかぼちゃスープに釘付け!
子供にご飯を食べさせるのはママにとって一仕事なのですが、こうやって興味を持ってくれることで、子供が自主的に食べてくれれば助かります。スープもパンも甘めで、お子様好みの味付けになっています。お子様メニューはこのほか、ホットドッグメインの「牛仔特別餐」とハンバーガーがメインの「水手特別餐」があります。
ヤングコーンはあえて皮をつけたまま
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彩りも栄養バランスも◎
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続いて大人向けのメニューは食材も豪華で、盛り付けもぐっとシックに。親子カフェといっても子供だけじゃなく、大人も満足できるようなメニューが用意されています。
「大腕魚子醬和香草雞蛋碎佐撥脆麵包」(368元)はパリパリに焼いた薄いパンに、キャビアと卵サラダをトッピングして食べる前菜。食べ方はカジュアルですが、親子カフェでキャビアが食べられるとは驚きです。
「
勃根地紅酒燉牛肉」(598元)も親子カフェとは思えないほど本格的。
塩をして一晩寝かせた牛肉を赤ワインソースで煮込んでいるそうで、フランス料理風の一品です。煮込んでアルコールを飛ばしたソースはほんのり赤ワインの香りが残っています。柔らかいお肉も素材の良さを感じさせます。
スイーツは「POMME」にちなんだお菓子をどうぞ
店名にちなんでりんごのお菓子が多いのですが、一番のおすすめは、「
香烤蘋果佐香料麗可塔乾酪與楓糖漿」(248元)という、りんごを丸ごと一個使ったスイーツ。キャラメル、バター、ブランデーで味つけたりんごを、オーブンで20〜30分、さらに確認しながら20〜30分。合計1時間ほどかけて中までしっかり焼いてあります。中に仕込んであったリコッタチーズが溶けて、甘く焼きあがったりんごに絡みつく、斬新な味わいです。
VVGのコンセプトは「これまでにない創造的な料理を提供すること」。スイーツも芸術作品のようなものばかりで、10種類以上ありますので、ぜひいろいろ試してくださいね。
もともと子供には優しい台湾ですが、徹底的に親子目線に立ったVVG POMMEは台湾の優しさをぎゅっと集めたような場所だと思いました。
滑り台で何十回 も遊び、甘いスイーツもたっぷり食べたチビナビは大満足。さっそく今度はお友達と来たいと言っていました。一度この居心地を味わったら、ママも子供達もまた行きたいと思ってしまうはず。ぜひお子さんを連れて行ってみてくださいね!
以上、台北ナビがお届けしました。