紫藤廬

ツートンルー

2008年7月リニューアルオープン。レトロ感あふれる茶芸館でゆったり過ごせます。

こんにちは、台北ナビです。

今回は2008年7月末にリニューアルオープンした老舗茶芸館「紫藤盧」に行ってきました。
こちらは80年前日本統治時代大正末期に建てられた日本家屋の堂々たる風格を残したまま、改装を重ねてきた建物。
一歩足を踏み入れると別世界。
そんな「紫藤盧」で本格派烏龍茶を頂いてきました。

★涼しげな佇まい

車の多い大通りに面して歩いて行くと、緑の覆いしげる庭が見えてきました。派手な看板はどこにもなく、代わりに味わい深い筆使いでかかれた表札が何気なくかけられています。

塀の内へ一歩足を踏み入れると、池では鯉が泳ぎ、藤棚には藤のつるが絡まり、玄関先では笹が風に揺られ、まさに都会の中のオアシス。3月中から4月初めに訪れれば、「紫藤廬」の名に相応しく、古い3本の藤が庭先に咲きこぼれていることでしょう。
この藤の木はなんと台北市に保護されているとか。とても貴重なもののようです。

 

庭には椅子と机も用意されており、涼しい季節には緑に囲まれながらお茶を楽しむこともできるようです。その奥に進んでいくと、きれいな石畳があり、この風景もまた日々の生活から解放してくれます。 

★ゆっくりとしみじみできる店内

台北の高級店で見られる豪華さも煌びやかさもないけれど、日本統治時代の面影を残すレトロで素朴な店内は、年季の入った家具や電燈が備えられ、1階部分の約60席、2階部分の30席には畳をふんだんに使い、古き良き時代を彷彿させます。所々に生けられている花や、オーナーの収蔵品の中から定期的に掛け換えているという絵にも、さり気ない心遣いが伺えます。さまざまな歴史を見届けてきたこの部屋に、古びた木枠の窓ガラスから木漏れ日が差し込む中、湯のたぎる音、心地良く流れる音楽を聞きながら一服すればきっと心が癒されるはず…。 
一階部分の30席ほどは、お客様のご希望に添えるよう、椅子のお席も用意されておりました。こちらも趣きある佇まいで心を落ち着かせてくれます。 

玄関先にはたくさんの種類の急須や湯呑、茶缶等も売られています。

おみやげにひとついかがですか?

おみやげにひとついかがですか?

★伝統的な茶芸館とサロン文化の見事な融合

その昔、現オーナー周渝氏の父親(台湾大学の教授)の時代、多くの知識人や学者たちがここに集い、討論、研究の場として使われてきました。その後も引き続き芸文活動が行われ、台湾小劇場運動の先駆け的役割を果たした際には、劇場の授業や、練習場所として、70年代には政治弁論の場として人々が集まったと言います。茶芸館として開放されるようになるまでに、多くの文化人、知識人を世に輩出してきたこの建物、1997年には国に回収されるという危機にさらされましたが、保存に向け市民達が市政府に陳情し、 市から古跡として指定され、 今に至っています。 このように、堂々たる風格の裏には長年に渡る数々の歴史が刻まれているのです。台湾の伝統的な茶芸館と西洋で18世紀頃見られたサロン文化とが見事に融合した空間では今も一月に1回、オーナーや友人の教授達が講師となり文化芸術講座が開催されています。 
★お茶をいただきましょう

★お茶をいただきましょう

 お店で使う水と茶葉は店主のこだわりが細部にまで行きわたっています。水は店主が色々な地域の水を調査し、いちばんお茶に合う水を厳選して使用しています。「普通の水と違い、甘味があり滑らかで柔らかくて、暖かい」という茶の良さを出してくれる鳥来のとある地域の泉の水を使用。茶葉も大陸まで行き、選ばれた茶園と契約。独自のブランドを持っています。このように、店主は自分が求める味が出るように常に努力されているようです。この厳選された水で「紫藤廬」独自のお茶を頂きました。 
まずお茶の種類を選びます。メニューには日本語で丁寧に説明されているので安心。がしかし、何を頼んでいいかわからないいという初心者の方もいらっしゃると思うので、ここでワンポイントアドバイス! 下記の4種は飲みやすくて人気があり、値段も比較的お手ごろというものです。参考にしてください。 
曦晨泳露(阿里山茶):1人分7g 320元(持ち帰り用 120g 1050元)
紫藤(凍頂烏龍茶):1人分7g 280元(持ち帰り用 120g 780元)
千山靈秀(高山包種茶):1人分7g 320元(持ち帰り用 40g 360元)
醺(東方美人):1人分7g 300元(持ち帰り用 60g 400元)

さて、お茶の次はお菓子。これも重要ですよね!10種類以上のお菓子がお盆に乗って運ばれてきます。1種類60~80元で好きなものを選ぶことができます。今回は緑豆糕(緑豆ケーキ)と蕃茄乾(ドライトマト)を頂くことに。 

これら以外に、芒果乾(ドライマンゴー)、杏桃乾(ドライ杏子)、楊桃乾(ドライスターフルーツ)、(ナツメの一種)、核桃棗片(クルミ入りグミ)、椰子球(ココナッツ)、(もち)、芝麻(ゴマだんご)、南瓜種子(かぼちゃの種)、西瓜種子(スイカの種)、花生糖(ピーナッツキャンディー)、落花生等があります。お好みで選んでくださいね。 
添加物が一切入っていないという緑豆糕は、甘さも控えめで日本人好みの味。しっとりとした歯ざわりの中に緑豆のきな粉のような味が口一杯に広がります。

添加物が一切入っていないという緑豆糕は、甘さも控えめで日本人好みの味。しっとりとした歯ざわりの中に緑豆のきな粉のような味が口一杯に広がります。

蕃茄乾も無添加でトマトのほのかな甘みが噛みしめるごとに出てきて、これもまたお茶に合います。

蕃茄乾も無添加でトマトのほのかな甘みが噛みしめるごとに出てきて、これもまたお茶に合います。

さっそくお茶を頂くことに。今回頂いたのはお店の名が付く紫藤(凍頂烏龍茶)です。スタッフの方が慣れた手つきでお手前を始められました。まず、茶葉の入った急須にお湯を注ぎ、その後「茶海」と呼ばれる大きめのコップに一度注ぎます。これは、お茶の濃さや温度を均一にするために使います。 

その後、2種類ある湯呑のうちの少し細長いコップ「聞香杯」に注ぎます。もう1種類「飲杯」というお茶を飲む用のものが用意されております。「聞香杯」に注がれたお茶をこちらの「飲杯」に注ぎ入れた後、空になった「聞香杯」の中のお茶の香りを楽しむために2種類用意されているんです。ほのかに甘味のある温もりを感じる香りでした。お味ももちろんおいしく、「飲杯」で上品に飲むと心が落ち着きより一層味も深まります。 
全くお茶の入れ方がわからない方でも大丈夫。普通に来店したら、お店のスタッフの方が1回はお茶を入れて、片言の日本語や英語で説明をしてくれます。2回目からはスタッフのやり方を真似て自分でやってみましょう。基本的にお湯を急須に注いて1分以内に「茶海」に移すとおいしく頂けるそうです。料金はひとり当たりかかってくるので、ふたりだと2倍になりますが、余った茶葉は持ち帰り可能です。 

★お食事もできます

茶蒸鮮魚(魚の茶葉料理) 330元

茶蒸鮮魚(魚の茶葉料理) 330元

こちらの「紫藤廬」では、お茶だけでなく、台湾式の軽食も楽しむことができます。11:30~14:00、17:30~20:00のお食事時に用意されているのは、300元前後の4種類のメニュー。海鮮料理、肉料理、鶏料理、ベジタリアン料理の6種は1か月に一度のペースで少しずつ変わるそうです。メイン料理に加え、五穀米、スープ、付け合わせ、デザートが付いてきます。 

2種ともあっさりとした味付けで、五穀米もたっぷり入っていておいしく頂けました。食後、そのままお茶も楽しみたいという方は、通常の1割引になります。これもお得なポイント。是非どうぞ。
中国茶の世界は時の経つのを忘れ、癒される空間でした。お手前を見ているだけで、時間がゆっくり流れているような、そんな錯覚に襲われてしまいます。
口コミでもお客様絶賛のこの「紫藤廬」に、台湾でのひと時をまったりと過ごしてみませんか?

以上、台北ナビでした。 

記事更新日:2009-08-22

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基本情報

住所 台北市新生南路三段16巷1号
電話番号 (02)2363-7375、9459
ファックス (02)2363-7234
営業時間 10:00~23:00(食事ができるのは11:30~14:00、17:30~20:00)
休業日 年中無休(旧正月数日間は休み)
クレジットカード Visa、JCB 、American Express、Diners
日本語 少し(英語可)
日本語 Menu あり
その他の情報 ※サービス料10%がかかります。
行き方 MRT新店線「公館」駅から徒歩15分ほど。3番出口を出てそのまままっすぐ進むと右手に「国立台湾大学」の入口が見えます。そこを右折し、台湾大学の敷地に沿って新生南路を進む。高架下の辛亥路で向かいに渡り、そのまま新生南路を少し進むと到着。

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-08-05

スポット更新日:2009-02-22

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