閉店・移転、情報の修正などの報告

台湾茶芸館の雰囲気そのまま!プチトリップ気分で、おいしい烏龍茶と台湾料理を味わってみませんか

こんにちは、台北ナビです。
台湾の茶芸館って、ちょっと昔っぽい風情の中でおいしいお茶をいただきながら、のんびりと穏やかな時間を楽しむ…そんな雰囲気がありませんか。日本のおしゃれなカフェや落ちついた和風のお店とは一味違った、どこか懐かしさを感じさせるようなお店が、台湾にはたくさんありますよね。
実は、そんな台湾情緒たっぷりの茶芸館が、日本にもあるんです!! お茶好きのナビとしては、もちろん見逃すわけにはいきません。

東京で20年近くも愛され続けている、台湾人オーナーが営む茶芸館

ちょっと鄙びた店構えが台湾っぽい!

ちょっと鄙びた店構えが台湾っぽい!


お店に伺うと、オーナーの楊明龍さんが優しい笑顔で迎えてくださいました。

台南出身の楊さんは、22歳のときに来日し、最初はデザイン関係の仕事に携わっていたそう。物を作るのが大好きだった楊さんはやがて、自分自身でお店を作りたいと考え、1997年、東京の経堂にお茶と台湾料理のお店を構えます。

そして9年ほど経った頃、もっといろいろな台湾料理を提供したいと思い、厨房スペースの広い現在の吉祥寺店に移りました。

ちなみに、吉祥寺を選んだのは、楊さんの故郷、台南にはお寺がたくさんあるので、「寺」という字の入った地名に惹かれたんだそう。古き良きものを愛する楊さんのお人柄がしのばれます。
場所は吉祥寺駅北口

場所は吉祥寺駅北口

駅前の商店街(ダイヤ街)を通り抜けます

駅前の商店街(ダイヤ街)を通り抜けます

途中、メンチカツで有名な「サトウ」を発見!

途中、メンチカツで有名な「サトウ」を発見!

まるで台湾に旅行に来たみたい! 思わず長居してしまいそうな素敵な店内


お店は吉祥寺駅から徒歩5分ほどの建物の2階にあります。細い階段を上って、お店に一歩足を踏み入れた途端、思わず歓声を上げてしまったナビ。
「うわ~っ、台湾の茶芸館だ!」

昔の民家をイメージして改装したという店内は、木のぬくもりが感じられ、そこかしこに昔懐かしい昭和のような風情が漂っています。台湾で仕入れたというアンティークの椅子やテーブルも、大事に使い込まれていることがわかる優しい輝きを帯びています。

「実はこのお店の内装は、全部自分でやったんですよ。2か月かかりました」と楊さん。柔らかな風合いの土壁も、すべてご自身で塗ったんだそう。美しい彫刻が施された欄間も台湾で買い集めたもので、一つひとつ模様が違うというこだわりっぷり。

テーブル席だけでなく、琉球畳を敷き詰めたお座敷もあります。そしてその奥には、たくさんの中国茶器が並べられたカウンター席が。どこに座っても本当に居心地が良さそう! この空間にいるだけで、身も心もすーっと癒されていく気がします。
ナビもこんな家に住んでみたいなあ…
柔らかな光が差し込む店内

柔らかな光が差し込む店内

テーブルや椅子も台湾の茶芸館そのまま!

テーブルや椅子も台湾の茶芸館そのまま!

楊さんがお店を始めた頃は、<br>日本で台湾のお茶を楽しめるお店なんてなかったそう

楊さんがお店を始めた頃は、
日本で台湾のお茶を楽しめるお店なんてなかったそう

目の前に茶器が並ぶカウンター席

目の前に茶器が並ぶカウンター席

三日月形のミニ棚が可愛らしい!

三日月形のミニ棚が可愛らしい!

入口の提灯もステキ~

入口の提灯もステキ~

この壁もご自分で塗ったというから驚きです

この壁もご自分で塗ったというから驚きです


ちなみに、「月和茶」という店名の由来を伺ったところ…
「これは中国語で「月とお茶」という意味なんです。私は月とお茶が大好きなので、そのままお店の名前にしました」
なるほど、だからこれほどたくさんの茶器や、月のイメージの装飾品が飾られているんですね。
ランプも月のイメージで選んだそう

ランプも月のイメージで選んだそう

三日月形の棚なんで珍しいですよね

三日月形の棚なんで珍しいですよね

昔は普通の民家でも使われていた欄間。<br>台湾で少しずつ買い集めました

昔は普通の民家でも使われていた欄間。
台湾で少しずつ買い集めました

椅子の模様もそれぞれ違うので、いくら眺めていても飽きません 椅子の模様もそれぞれ違うので、いくら眺めていても飽きません 椅子の模様もそれぞれ違うので、いくら眺めていても飽きません

椅子の模様もそれぞれ違うので、いくら眺めていても飽きません

茶器のコレクションも見応え十分! 茶器のコレクションも見応え十分! 茶器のコレクションも見応え十分!

茶器のコレクションも見応え十分!

台湾の家庭料理や屋台料理をベースとした、こだわりの料理

メニューは昼、夜、デザート類の3種類

メニューは昼、夜、デザート類の3種類


早速メニューを見せていただくと…これはすごい! 
魯肉飯、鶏肉飯、小籠包、炒青菜、菜頭粿(大根餅)などなど、台湾でおなじみのメニューが次々と目に飛び込んできます。

写真&説明付きなので、馴染みのないメニューでもわかりやすいし、とにかくおいしそう!! 
あれもこれも食べたくなっちゃって、なかなかオーダーが決められません…(汗) 

楊さんに人気メニューを伺ってみると…
「ランチでは米粉湯と魯肉飯のセットがよく出ますね。台湾の代表的な家庭料理である魯肉飯は、月和茶オープン当初からの看板メニューですが、同じく定番料理の米粉湯をハーフセットにしたら、どちらの味も楽しめるということで評判となりました」

♦米粉湯と魯肉飯(小椀)のセット(1000円)

楊さんご自身が子どもの頃から親しんできた「おふくろの味」を再現したという魯肉飯は、じっくりと煮込んだ豚肉とご飯の相性がバッチリ。ゴロンとのっている煮卵も台湾風味で おいしい! 

米粉湯はあっさり味で、出汁の旨みをじっくり味わえます。

♦月和茶流鶏肉飯と点心のセット(1000円)

こちらのセットは、モチモチの皮に包まれた小籠包とスープのついたお得な一品。

月和茶流の鶏肉飯は、ネギ、水菜、レタス、パプリカなどの野菜がたっぷりのっていて、シャキシャキとした食感がたまりません! お肉も柔らかくて、細切りのザーサイがいいアクセントになっています。

小籠包はモチっとした食感の皮と肉餡のバランスが絶妙! シンプルな鶏だしスープもすごくおいしくて、おかわりしたくなっちゃいました。

♦台湾海鮮米粉湯(880円)

単品メニューの海鮮米粉湯は、ぷりぷりのエビやホタテ、イカがたっぷりとのった贅沢な一品。これで880円とは驚きです! 

台湾でおなじみの葱油酥が、あっさり味のスープのおいしさを一層引き立てています。

点心類や夜メニューの小皿料理も充実!


日本人に人気の小籠包はもちろん、蒸し餃子、ちまき、ワンタンなどの点心メニューも見逃せません。

お店で手作りしているという菜頭粿(大根餅)は、外はカリカリ、中はモチモチ。クセのない味付けで、パクパクいけちゃいます。

美しい緑色の皮に包まれた翡翠餃は、エビ、イカ、クワイが入った海鮮餃子。中身がギュッと詰まっていて、旨みたっぷり! 

また、大きめのワンタンに辣油をたっぷりかけた紅油抄手はお店の自信作だそうで、辛みのきいたタレが肉汁たっぷりのワンタンに絡んで、絶妙なおいしさです。
菜頭粿(1枚250円)

菜頭粿(1枚250円)

翡翠餃(600円)

翡翠餃(600円)

紅油抄手(750円)

紅油抄手(750円)

夜のメニューは、炒め物などの小皿料理が中心。
「日本ではあまり見かけない茭白(マコモダケ)を使った料理がオススメです。シンプルな炒青菜もよく出ますね。季節にもよりますが、空芯菜やA菜など、できるだけ台湾の野菜を使うようにしています」と楊さん。
ただし、生鮮食品を日本に持ち込むことはできません。そこで、日本で栽培されている台湾野菜や、沖縄県産の中国野菜などを仕入れているんだそう。
「本当はもっと台湾の果物をたくさん使いたいんですが…。食材の仕入れにはいつも苦労しています」
お酒を飲みながら台湾の様々な小吃がいただけます

お酒を飲みながら台湾の様々な小吃がいただけます

メニュー一つひとつに詳しい説明があるのもウレシイ!

メニュー一つひとつに詳しい説明があるのもウレシイ!

点心類は昼夜どちらも楽しめます

点心類は昼夜どちらも楽しめます


また、夜メニューの薬膳火鍋も人気だそうです。

クコやナツメの入った薬膳スープで、たっぷりの野菜や海鮮、お肉などをいただきます。スープは麻辣味と醤油味の2種類。

今後、火鍋メニューを増やす予定だそうなので、これからの季節、ますます楽しめそうですね。

台湾の人気スイーツがたっぷり入ったオリジナルパフェは、見た目も味も絶品!


お店で一から手作りしているというデザートは、全部で6種類(時期によっては季節限定品もあり)。

台湾でおなじみの緑豆露(緑豆しるこ)は、毎朝一時間半かけて蒸籠で蒸しているんだそう。

日本ではなかなかお目にかかれない仙草ゼリーもあります! 日本で焼仙草(あったかい仙草)が食べられるなんて思わなかった~

♦杏仁豆腐とお茶のセット(930円)

杏仁豆腐は、甘みのあるものと苦みのあるもの、2種類の杏仁片をブレンドした月和茶オリジナル。

ナビもいただいてみましたが、濃厚な杏仁の風味となめらかな口どけがクセになりそうなおいしさです。

上にのっているジャスミン茶ゼリーは甘さ控えめで、香り豊かなジャスミン茶の風味がとっても爽やか!

♦月和茶聖代(860円)

ナビのイチオシがこちらの月和茶オリジナルパフェ。

どうです? この華やかな見た目! 
乙女ゴコロがググーッと吸い寄せられます。

しかもこの中には、愛玉ゼリー、仙草ゼリー、タピオカ、緑豆餡、白木耳、杏仁アイス、マンゴーアイス…と、台湾で人気のスイーツが詰まっているんです。これだけの種類を一度にいただく機会なんて、本場・台湾でもなかなかありませんよね。

ボリュームたっぷりですが、植物系のゼリーや緑豆餡などの養生スイーツばかりなので、意外とパクパク食べられちゃいます。
これは絶対に食べなきゃ損!

香り豊かな台湾の烏龍茶は、楊さんが直接、台湾で買い付け

食べ物の種類だけじゃなく、お茶の種類も豊富です。9種類もある烏龍茶は、楊さんが年に1~2回台湾に行って、直接茶葉を仕入れてくるそう。お茶が大好きという楊さんが厳選しているだけあって、香り高い本格的な烏龍茶を楽しめます。
こんなに本格的な茶芸が楽しめるなんて、感激!! こんなに本格的な茶芸が楽しめるなんて、感激!! こんなに本格的な茶芸が楽しめるなんて、感激!!

こんなに本格的な茶芸が楽しめるなんて、感激!!

ちゃんと聞香杯に入れてくれます。台湾茶は香りも大事ですからね。 ちゃんと聞香杯に入れてくれます。台湾茶は香りも大事ですからね。 ちゃんと聞香杯に入れてくれます。台湾茶は香りも大事ですからね。

ちゃんと聞香杯に入れてくれます。台湾茶は香りも大事ですからね。


また、烏龍茶にさまざまな薬草や果物を加えた、台湾で人気の健康茶も、楊さんが独自にブレンドした月和茶オリジナル。つまり、このお店でしか味わえないんです! いろいろなものが入っているので、見た目もキレイです。

特に人気が高いのは、体をキレイに整えてくれる八宝茶や、蜜漬けの金柑が丸ごと一個入った枇杷甘桔茶。この金柑も、楊さんが旬の時期に大量に仕入れ、1年分の蜜漬けを自分で作っているというから驚きです。
薬効により、体をキレイに整えてくれるという八宝茶 薬効により、体をキレイに整えてくれるという八宝茶 薬効により、体をキレイに整えてくれるという八宝茶

薬効により、体をキレイに整えてくれるという八宝茶


台湾ビールをはじめとするアルコール類もいろいろありますが、楊さんが自信たっぷりに勧めてくれたのは烏龍焼酎。
「普通の居酒屋のウーロンハイはペットボトルの烏龍茶を使っていると思いますが、うちでは厳選した茶葉で淹れた烏龍茶を使うので、ものすごく香りがいいんです。これを一度飲んだら、もう他のお店のウーロンハイは飲めないと思いますよ」

う~ん、それはぜひとも飲んでみたい!! 台湾のおいしいお茶をたくさんの人に味わってほしい、という楊さんの情熱がひしひしと伝わってきて、次回は絶対に夜来なくちゃ…と心に決めたナビでした。
お茶や果物を使ったオリジナルカクテルもおいしそう!!

お茶や果物を使ったオリジナルカクテルもおいしそう!!

宴会コースメニューもあります(要予約)<br>スタッフが描いたというイラストが可愛い!

宴会コースメニューもあります(要予約)
スタッフが描いたというイラストが可愛い!


台湾料理、デザート、お茶、お酒…とさまざまな楽しみ方ができる月和茶。一度行っただけではとても味わい尽くせません。常連のお客様が多いというのもうなずけます。最近は外国人のお客様も増えているそう。

予約すれば、夜の宴会コースも受け付けてくれるので、これからの時期、送別会や歓迎会などにも良さそうですね。ナビもメニューを見ながら「次はこれを食べてみたいな~ 誰を誘おうかな」なんて考えてしまいました(笑)

以上、台北ナビでした。

記事登録日:2016-02-24

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2016-02-24

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供