閉店・移転、情報の修正などの報告

香港レトロ喫茶…冰室で気軽に楽しむ飲茶なひととき

中國城

中國城


こんにちは、台北ナビです。
ホテルや高級レストランで楽しむといういイメージのある香港飲茶ですが、このたび、ホテル顔負けの点心やお茶がリーズナブルに楽しめるお店が台南中國城近くにオープンしたと聞きつけて(嗅ぎ付けて?)、早速やってきました。

お店の名前は「鑫華冰室」。金がみっつなんてなんだか縁起がよさそうです。
貴金属店(銀樓)の多く立ち並ぶ中正路をまっすぐ進むと目の前にそびえたつ中國城。ここはかつて台南一の賑わいをみせた場所ですが、今はひっそりとしています。しかーーし、日本統治時代に沙卡里巴(サカリバ)として人々に親しまれていたおいしい物エリア(中正路から海安路を友愛街に曲がったあたり)が近くにあったり、舌の肥えた商売人たちが多く住む「味勝負」のエリアなのです。

冰室とは…?


「冰室」といえば、台湾ではアイスを売るお店ですよね?

でも香港では、「ビンサッ」といって、ひと昔前の喫茶店の事なんだそう…。お茶やコーヒーとちょっとしたおやつを楽しめる場所だった冰室は、現代の茶餐廳の原点なんだそうですよ。そういえば、外観も店内もそして、看板も…新しいお店だけど、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。

早速中に入ってみましょう~。
本場香港からやってきた、インパクト大の舞獅

本場香港からやってきた、インパクト大の舞獅


店内に足を踏み入れると、そこは香港でした。

元はタイ料理のお店だったという建物…結構年季がはいっています。まず目に入ってくるのは、オーナーさんの友人が描いたというレトロな壁の絵。窓枠の外に広がるギラギラしたネオン街の絵がお店にぴったりです。そして、これまたオーナーさんの友人コレクションという年季の入った雑貨や骨董品たち…。固定された白のテーブル席も冰室にありがちなインテリアなんだそうですよ。その奥には、香港の路線図が壁一面に描かれた小さく区切られた部屋もありました。
台南市長や市議会議員から送られた扁額も発見!

台南市長や市議会議員から送られた扁額も発見!


ナビがお邪魔したのは、平日のそろそろお昼休憩に入ろうかな…という昼下がり。にもかかわらず、たくさんのお客さんで大盛況でした。オープンしてまだ2か月程ですが、もうすっかり地元のお客さんのハートをつかんだようです!たくさんのお客さんにテキパキと対応する店員さんたちは、白衣を着ていてホテルのような清潔さ。それに街中の冰室ならではのアットホームさも兼ね備えているのが人気の秘密かな…。

オーナーさんはこんな方

オーナーの蘇修鋒さん

オーナーの蘇修鋒さん


古い民家が多く立ち並ぶこのエリアで、この物件にほれこみ、お店を開くことを決めたオーナーの蘇修鋒さん。

とっても若く見えますが、10年もの間ホテルで香港料理のシェフを務めていた経歴の持ち主。それゆえ、ここ「鑫華冰室」では、香港人のシェフ直々に鍛え上げられた本場の味が楽しめてしまうというわけです。

食材の鮮度には、強いこだわりを持っている蘇さん。

メニューは、赤と黄色のプレートに手書きで描かれていて、その品数の多さにもびっくり!季節によっても内容が少し変わるそうです。どうやって作っているのか興味深々のナビでしたが、2階のキッチンに潜入することはできませんでした。企業秘密ですね…。それでは、お待たせしました~。気になるメニューの一部をご紹介します♪

気分は香港!おすすめメニューオンパレード

黄金流沙包 2個60元

濃厚なカスタードクリームを手作りのふっくら生地で包んだカスタードまん。流沙とはトロトロという意味で、割ってみると中から見るからに卵たっぷりのカスタードクリームがトローリ。ミニ蒸籠にふたつはいる小ぶりサイズなので、ペロリといただきました。


雪山叉焼包(烤) 3個90元(数量限定)

一見メロンパンのような見た目の雪山叉焼包。こちらの生地も手作りですが、流沙包の生地とは違い、サクッとした口当たりの生地です。割ってみると、ホロホロと積もる雪のようで、中からボリュームたっぷりのチャーシューが表れます。


蜂巣芋頭餃 3個80元

蜂の巣のように、穴が無数に開いたパリパリの皮は、タロイモから作られています。生地のサクサク感と新鮮なエビと豚肉で作られる餡が、やみつきになる一品です。脂っこくなく、時間がたってもどうしてサクサクしているのが謎…


蘿蔓龍鬚捲 3個75元

蝦の餡をそうめんで包み、油で揚げた見た目も楽しめる龍鬚捲きは、パリパリ~という食感がたまりません。甘めのマヨネーズもなくてはならない存在です。普通のレタスより歯ごたえのある蘿蔓菜(ロメインレタス)との相性も抜群です。


避風塘炒蝦 5匹180元


プリプリっとした大きな蝦が5匹も乗った一皿。逃風塘とは、香港の港の名前で昔、漁師たちは台風が来た時、ここに避難したんだそう。そこでふるまわれた事からはじまり、スパイシーな料理に逃風塘…と名づけることもあるんだとか…。唐辛子がのっていますが、そんなに辛くはなく、殻とシッポもおいしくいただきました。


黯然消魂公仔麵 100元

黯然消魂(魂が抜ける)という興味深々のメニュー。卵とチャーシュー、それに野菜というのがお決まりだそうで、香港では黯然消魂飯というのがポピュラーなんだとか…。今日は麵でいただきます。公仔麵というのは、インスタントラーメンのことで、日本でもおなじみの出前一丁が使われています。


腊味排骨盅飯 120元

2色の干しソーセージ(腊味)と豚肉をたっぷりのせ、いろどりにブロッコリーをのせたどんぶり。盅飯とは器ごと蒸すホカホカご飯です。日本の釜めしを思い出しました。器は小ぶりなんですが、具もご飯もたっぷりでボリューミーです。


雪糕菠蘿包 55元

日本のメロンパンと同じく、パン生地の上にクッキー生地をのせて焼いた菠蘿包(ポーローパーウ)は、香港で人気のおやつのひとつですが、香港ではその見た目がパイナップルに似ているということで、菠蘿(パイナップル)の名前が付けられています。こちらはアイス(雪糕)のサンドの他に、チーズやバターもあります。幸せ~。


芋香西米露 55元


香港の定番デザートといえば、なんといっても西米露(タピオカココナッツミルク)!ほんのり紫色のお芋バージョンでいただきます。濃厚ですがサラリとしていて、食事のしめにもぴったり。ペロリと食べられます。


鴛鴦奶茶 60元

冰室に欠かせない香港ドリンク鴛鴦奶茶。コーヒーと紅茶にプラスするエバミルクは、牛のマークが目印のオランダ産。レジカウンターにも積まれていて、お店のインテリアになっています。たっぷり入ってリーズナブル。


凍檸茶 55元

輪切りの黄色いレモンがたっぷり入ったレモンティー。甘すぎずさっぱりしていて、油を使う料理との相性もぴったりです。デザートと組み合わせて、香港式アフタヌーンティーもいいですね。

おいしかったです♪



レトロな雰囲気ただよう冰室で、茶餐廳ならではの豊富なメニューを堪能したナビ…。
ひとりでゆっくりお茶するのもよし、家族や友達とで点心を囲むもよし!「鑫華冰室」の人気の理由がよくわかりました。

以上、すっかり台南にいることを忘れてしまったナビ(岩田優子)がお届けしました。

記事登録日:2015-11-10

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2015-11-10

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供